2005/10/14

RAMMSTEIN『REISE, REISE』(2005)

 今年の夏フェスにおいて、幾つか出演キャンセル組があったかと思うんですが(特に海外勢な)、そんな中で個人的に『畜生、こいつらの為にチケット取ったようなものだったのに!』という思いでキャンセルを悔やんだアーティスト、それはRAMMSTEINと(ちょっと事情が違うけど)BULLET FOR MY VALENTINEですかね(共にサマソニ東京2日目)。後者はまぁこれから1stフルアルバムが出るので単独来日が期待できますが、RAMMSTEINに関しては‥‥2000年のサマソニ、その後の単独来日を個人的事情で見逃していただけに、更に今年6月のショーケース・ギグもチケット取れなかっただけにさ‥‥すっげー期待してたんだよね。あーやっと観れる!って。

 海外では昨年秋にリリース済みだった4thアルバム「REISE, REISE」。何故か日本盤は半年遅れでリリースされることになったのですが、これにはまぁ‥‥いろいろ問題があったのは目に見えてるわけでして。

 まず、海外版ジャケットな。


   


 これ、何だか判りますか? 今年の夏、「20年目の夏」ということで各報道機関で話題になったもの‥‥御巣鷹山に墜落した日航機のタイムレコーダーを模したものなんですよ。しかもこのアルバムの(海外版の)オープニング‥‥ブラックボックスに残された、機長達のあの「最後の会話」音声を使用してるんです‥‥確実に問題になりますよね、そりゃ。ま、問題にならなくても自主規制するでしょう、レコード会社が。タイミング的にも2005年でまる20年を迎え、相当話題になることは判っていたはずですし‥‥そういうこともあって、日本版ではジャケットを新たに作成、オープニングのブラックボックス音声も見事カットされてます(気になる人は海外盤を購入するといいと思うよ。簡単に手に入るし。ま、そこまでして聴きたい音声でもないでしょ、この夏散々いろんな特集番組で流れてたわけだし)。

 更に不思議なことに、この日本版ジャケットが、海外では今年11月にリリース予定の5thアルバム(リリースペース、滅茶滅茶早いな!)「ROSENROT」のジャケットに用いられることになったと‥‥今だ日本盤リリース予定が立っていないこの「ROSENROT」、今度は何時どの時期に、どんなジャケットを用いられるのでしょうか‥‥

 まぁそんな余談はこの辺にしておいて‥‥肝心の感想を。歌詞は相変わらず風刺の効いた内容になってるし(それこそ日航機墜落事故をジャケットやサンプリングに用いてるのも、その一環でしょうし)、サウンド的にもゴシック色の強いインダストリアル調ヘヴィロックを聴かせてくれてます。が、特に今回は‥‥ポップな曲が目立ちませんか? いや、その要素は前々から持ち合わせていたものだけど、特に今回‥‥ "Moskau" や "Ohne Dich" とか(ま、後者はちょっとポップとは違うかもな)‥‥いや、単に "Moskau" の異様さが目立ってるだけか。それ以外は相変わらずオーケストレーションを導入したゴスメタルだったり、"Reise, Reise" や "Amerika" みたいに思わずコーラス部を口ずさんでしまいたくなる民族歌チックなノリだったり‥‥所々「あーやっぱりアメリカや他のヨーロッパのバンドとはちょっと違う、ドイツ独特の臭みがあるよなー」と強く思わせるパートが散りばめられていたり。そういうパートに出会うと、4年間の不在期間をアッという間に忘れさせてくれるんですよね。

 一時期自分の周りで(RAMMSTEINが日本デビューした頃だから1997年頃?)彼等をMARILYN MANSONと比較する声をよく耳にしたのですが、やっぱり違うよね。当たり前だけど。共にお下劣な要素を持ってるけど、MANSONは確実にエンターテイメントだよね、音もステージも。でもRAMMSTEINは‥‥ステージは完全にエンターテイメントしてるけど、こうやって音だけ聴くともっと「深い」んだよね。いや、MANSONのサウンドが「浅い」って意味じゃないんだけど‥‥こう、何度も何度も聴き込みたくなるのが、RAMMSTEINのアルバムの強みだよなぁ、と。まぁ最終的には個人の趣味の問題ですけどね。

 このアルバムでRAMMSTEINを知ったという新参者は贅沢ですよ。だってまだ聴くべき旧譜アルバムが3枚(ライヴ盤を含めると4枚か)もあって、しかも間もなく新作まで出る。1年に2枚もの傑作を聴くことが出来るんだから。そんなの、SYSTEM OF A DOWNとRAMMSTEINくらいですよ。羨ましいぜ、ったく!


 
▼RAMMSTEIN「REISE, REISE」(amazon:日本DVD付限定盤日本通常盤US盤

投稿: 2005 10 14 11:34 午後 [2005年の作品, Rammstein] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック