2005/09/21

RAREDRUG『11 Slide 27 Makes?』(2005)

 ロックバンドといえば、そりゃ『バンド』っていうくらいだからライヴ活動を中心に考えてる奴らが大半なんじゃないかと思う。っていうか、まぁ普通はバンド組んだらスタジオに入って練習して、その練習の成果をステージ上で示す‥‥そう、それが『普通』だと誰もが考えてたよね、ちょっと前までは。

 でも‥‥いろんなテクノロジーが発達し、楽器もデジタル化し、更にデータのやり取りも回線を通じて送配信することができる世の中になって、音楽を作る側の考え方・在り方も少しずつ変化してきてるのね。実際、PC上で作った音楽データをネット回線を介して、別の土地・別の国に住んでいるメンバー間でやり取りして作品を完成させたアーティスト、結構いますよね?

 実は今回紹介するRAREDRUGというユニットもそれに属するアーティストでして。ただ、彼等が他の『我々がよく知るその手のアーティスト』と唯一違う点は、ヘヴィ/ラウドロックをデータのやり取りでやってるっていうこと。ここに自分的には驚いたんですよね。

 彼等は3年前にメジャーから1stアルバムをリリースしている2人組(当時は3人組)なんですが、ライヴ活動よりも作品作りに比重を置いた活動をしているんですね。というのも、(多くは公表していないんですが)メンバーがそれぞれ離ればなれの土地に住んでいることもあり、全てデータのやり取りで作品作りを行っているんだそうです。よく打ち込み系アーティストに多く見られる手法かと思いますが、自分の中でこの手(ラウド系)のアーティストでそういう手段で活動を続けている人達って初めて出会ったもんだから、ホントに驚いたし、興味を持ったわけですよ。

 で、インディーズからの再出発となった3年振りの2ndアルバム「11 Slide 27 Makes?」をいち早く聴く機会を得たんですが‥‥これがね、何ら違和感ないんですわ。「違和感」って何?ってお思いでしょうが‥‥要するに、アルバムを聴く限りでは「ネットを介してデータのやり取りで完成させたアルバムには思えない」ってこと。確かによくよく聴けばドラムが打ち込みなのは判りますが、個人的にはそこまで気にはならないし、むしろ打ち込みならではの「機械的な冷酷さ」が感じられ、時にそれが彼等のサウンドとマッチしていて、いいんじゃないかと思いましたね。

 所謂ラウドロックの範疇に入るサウンドで‥‥本人達はあまりこういう例えは好まないかもしれませんが‥‥海外のバンドでいうと、ROB ZOMBIEやSTATIC-X辺りが好きな人なら気に入るんじゃないかな?と思いますね。意外とメロウな要素も強く、歌詞が日本語ということで新鮮に響くし、何よりもそこはかとなく感じられるサイケさ‥‥これがこのバンド(ユニット)最大の持ち味じゃないかな、と思いますね。ギターのフレージングもただのゴリ押しってわけじゃなく、柔軟性が感じられるし、ボーカルもいろいろと歌い方を使い分けてるし。勿論、もはやラウド系は飽食状態ではあるんですが、意外と日本ではまだいけるんじゃないか‥‥こういう表現手段があったんじゃないか、と思わせてくれるんですよね。

 個人的には一発で気に入りましたし、これを読んだ皆さんも気に入ってくれると嬉しいのですが‥‥まずはオフィシャルサイトでフル試聴できる曲があるので、そこでお試ししては如何でしょうか? 先日の「RADIO TMQ」でもこのアルバムから1曲目の "Anticsant" をオンエアしましたが、意外と評判が良かったようなので、こちらとしてもひと安心しております。こういうバンドは(特にライヴ活動がない分)なかなか露出の機会もないし、そういう意味ではうちみたいなネットラジオが少しでも役に立てばいいのですが‥‥

 最後に。バンドのポリシーに反するのかもしれませんが‥‥やはりライヴが観たいです! この音聴かされたら、そりゃライヴで爆音を浴びたくなりますよ!! 今後の活動、いろいろと期待してます!



▼RAREDRUG「11 Slide 27 Makes?」(amazon

投稿: 2005 09 21 01:00 午前 [2005年の作品, RAREDRUG] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック