2017/01/07

RIOT『THUNDERSTEEL』(1988)

RIOTの記念すべき復活作、というか第二のデビュー作と呼ぶにふさわしい1988年発売の6thアルバム。RIOTというと頭がオットセイ、首から下が人間という謎のキャラクターが映ったジャケットのイメージが先行しがちですが、楽曲的には「Warrior」や「Narita」といった初期のイメージが強かったと思います。ツインリードを多用した、古き良き時代のハードロックといいますか。良くも悪くもそのイメージ止まりだったかなと。しかも80年代に入ると、これといった大きなヒットにも恵まれず、徐々に先細りしていたと思うんです。

ところが、1988年に突如この『THUNDERSTEEL』というアルバムとともに大復活。アルバムで聴ける音楽性もオールドスクールなハードロックから、一気にパワーメタルやスラッシュメタル的なスタイルへと進化したもんだから、そりゃ当時はびっくりしましたよ。

ハイトーンボーカルが特徴のトニー・ムーア、そして超絶ドラマーのボビー・ジャーゾンベクの加入がバンドにもたらした影響はかなり大きかったと思います(レコーディングでは一部のドラムを当時LIONのマーク・エドワーズが叩いてます)。哀愁に満ちたメロディはそのままに、リフワークやアレンジは現代的なものになり、スピード感もヘヴィさも当時のメタルに負けないものでしたし、実際言われなかったらこれがRIOTの新作だと誰も信じなかったと思います。

のちに、これと同じような体験をとあるバンドですることになるんですよね。それがJUDAS PRIESTの『PAINKILLER』(1990年)。感覚的にはあれに近いかもしれません。もっと最近だと……いい例え、ありますかね?

とにかく。今聴いてもオープニングの「Thundersteel」の衝撃は変わらないし、「Flight Of The Warrior」や「On Wings Of Eagles」、「Johnny's Back」の疾走感は気持ちいいし、「Bloodstreets」や「Run For Your Life」のパワーメタル感はハンパないし、聴いていてため息が出る。こういう変化の仕方、こういう成功の仕方もあるんですね。

残念ながら2012年にリーダーのマーク・リアリ(G)が亡くなってしまいましたが、バンドは現在も存続中。2014年にはアルバム『UNLEASH THE FIRE』を発表し、何度か来日公演も行いました。

このアルバムも1988年発売。そう考えると、HR/HMシーンにおける1988年ってひとつのピークだったのかもしれないですね。



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投稿: 2017 01 07 12:00 午前 [1988年の作品, Riot] | 固定リンク