2017/08/07

RUSSIAN CIRCLES『GUIDANCE』(2016)

アメリカ出身の3ピースインストゥルメンタルバンド、RUSSIAN CIRCLESの通算6枚目となるオリジナルアルバム。なんとなく名前だけは知っていたものの(名前のインパクトというか、妙なカッコ良さにどこか惹かれていました)、実はちゃんと聴くのはこのアルバムが初めて。ポストロックとメタルの中間……そんなイメージで本作と接してみたのですが、あながち間違っていなかったようです。

3ピースながらも、レコーディングではギターをオーバーダブしており(ライブではルーパーを使ってどんどん音を重ねているようです)、そのオーケストレーションの緩急で曲に抑揚をつけている。また、ドラムのタイトさや1ヒットの重さやバスドラの踏み具合、歪みまくったギターの“壁”はどこかヘヴィメタリックで、“モダンだけどプログレッシヴなメタル”(例えばMASTODONあたり)が好きな人でもとっつきやすい印象があります。

1曲1曲が独立しているというよりは、曲間がほぼなく、1枚通してスッと聴けてしまう。また、自然と次の曲へとつないでいく構成は本当にプログレのそれで、特に頭3曲(「Asa」「Vorel」「Mota」)の流れは圧巻。それは4曲目「Afrika」以降も同様で、アルバム1枚で1曲と言われても信じてしまうほど違和感を感じさせない構成は、さすがとしか言いようがありません。

スリリングなアレンジとヘヴィな音像、そしてときどき訪れる癒しの空気。どこかMOGWAIにも通ずるところがありますが、こちらのほうがよりヘヴィメタル的解釈が強い。そういう点においては、例えばTOOLあたりが好きな人にも好まれるような気が。ちなみに本作のプロデューサーはCONVERGEのギタリスト、カート・バーロウ。そう聞いて、非常に納得してしまう人も多いんじゃないでしょうか。

また彼ら、この春からスタートしたMASTODONの全米ツアーに帯同していました。この組み合わせを知ったとき、すごく腑に落ちたというか「そのパッケージツアー、日本にも持ってこいよ!」と叫びたくなってしまったほど。やはり、集まるところには集まるわけですね。



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投稿: 2017 08 07 12:00 午前 [2016年の作品, Russian Circles] | 固定リンク