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2025年7月 6日 (日)

BLACK SABBATH / OZZY OSBOURNE: BACK TO THE BEGINNING(2025年7月5日)

Bttb オジー・オズボーンのステージを最初に観たのは、1991年10月の“引退”ツアー@日本武道館。ちょうどアルバム『NO MORE TEARS』をリリースした直後で、この日本公演から最後のワールドツアーが始まったんですよね。なので、自分にとってこれが最初で最後のオジーになる予定でした。あの時点でオジー42歳。今ならメタルをするには全然若いんですけどね。

で、その後に関してはご存知のとおり。最後の来日は2015年11月の『Ozzfest Japan 2015』になるのか。その2年前の『Ozzfest Japan 2013』BLACK SABBATHでの来日でしたしね。2015年秋は自身がメニエール病の影響で大きな音を浴びることを避ける生活をしていたのですが、無理をして最後のオジーのステージに間に合うように会場へ向かい、かなり後方から無理せぬスタンスで観覧したことを覚えています。

あれから10年。ついにオジーがステージから引退する日が来ました。しかも、ビル・ワード(Dr)を欠いた形でうやむやなうちに終幕したBLACK SABBATHもオリジナル編成で最後のステージを行う。そんな彼らを見送るように、ハードロック/ヘヴィメタル界隈の重鎮/レジェンドたちが一堂に会しする特別なイベントが7月5日、イギリスで行われる。そりゃ行きたかったですよ。チケットも取ろうかと思いましたよ。けど、現実的(仕事的)に無理なのはわかっていたので泣く泣く断念。

そうしたら、配信でも日本から観られることが発覚。ライブ自体は2時間のディレイが発生するものの、日本時間23時から約10時間にわたりほぼノーカットで夢のような“饗宴”を目撃することができ、しかもアーカイヴとして48時間残るので、無理して夜更かしすることもなく最後まで楽しめました。

以下の簡単な観覧メモは、この歴史的イベントを記録に残しておくためのもの。後日映像作品としてリリースされるかもしれないけど、それはそれ。単なる自己満足です(昨年秋以降のレポもまだちゃんとまとめてないのに、これだけ先に公開するというのもどうなのかと)。

目次
MASTODON
RIVAL SONS
ANTHRAX
HALESTORM
LAMB OF GOD
SUPERGROUP A
JACK BLACK, ROMAN MORELLO, REVEL IAN
ALICE IN CHAINS
GOJIRA
DRUM OFF
SUPERGROUP B
PANTERA
TOOL
SLAYER
FRED DURST (LIMP BIZKIT)
GUNS N' ROSES
METALLICA
OZZY OSBOURNE
BLACK SABBATH

 

MASTODON
主要メンバーのひとりブレント・ハインズ(G, Vo)が今年脱退して、新体制でのステージ。正直ブレントの離脱はかなり痛いと思うのですが、この日披露された3曲を観る限りではなんとかやれそうな予感。といっても、自身のオリジナル曲は2曲のみでしたから、ちゃんとした判断は難しいところですが。最後にサバス「Supernaut」カバーは予想外の選曲。途中からダニー・ケアリー(TOOL)、マリオ・デュプランティエ(GOJIRA)、そしてエロイ・カサグランデ(SLIPKNOT、ex. SEPULTURA)というドラマー3名が加わり、かなりパーカッシヴなアレンジで独自性を打ち出していました。うん、良き良き。

セットリスト
1. Black Tongue
2. Blood And Thunder
3. Supernaut

 

RIVAL SONS
個人的には好きなバンドだったけど今回バンド単体で出演する中ではもっとも人気も知名度も低いような気がするし、彼らはどちらかといえばLED ZEPPELIN寄りなのかなと思ったけど、この日演奏したオリジナル曲とサバス「Electric Funeral」カバーの相性も悪くなく、これはこれでアリだったな。

セットリスト
1. Do Your Worst
2. Electric Funeral
3. Secret

 

ANTHRAX
表に「Sabbath Bloody Anthrax」、裏に「666」とサバスにおける各パートのメンバー名が記載されたお揃いのTシャツ姿で登場した彼らは、いきなり「Indians」で自分たちらしいペースで空間を作り込んでいく。持ち時間15分と決して長くはない中、しっかりと“War Dance”でのモッシュパートも確保して暴れ放題。2曲目にひたすらヘヴィなサバスカバー「Into The Void」をお見舞いして、たった2曲という潔さでステージを去っていきました。

セットリスト
1. Indians
2. Into The Void

 

HALESTORM
本日唯一の女性アーティストを含むHALESTORM。リジー姐さん(Vo, G)の華やかさと毒々しさがいい感じで伝わるファストチューン「Love Bites (So Do I)」で場の空気を温めると、8月発売の新作からの「Rain Your Blood On Me」を先行披露。ここで新曲か……と思ったものの、これはこれで今日という日にぴったりな選曲なのかな。で、気になるカバーですが……セッション以外では唯一オジーソロから、しかもマニアックな「Perry Maison」という選曲。で、これがリジー姐さんのパワフルボイスにぴったり。実は密かにザック・ワイルド(G)が飛び入りするんじゃないかと思ってたけど、そういったサプライズなしで終了。

セットリスト
1. Love Bites (So Do I)
2. Rain Your Blood On Me
3. Perry Mason

 

LAMB OF GOD
最初に登場したドラマーを見て「あれ、クリス・アドラーじゃない」と気づく。そうか、クリスってだいぶ前に脱退したんだっけ。いきなり「Laid To Rest」から始まるのでテンション上がるも、その後にステージに姿を現したランディ・ブライ(Vo)のビジュアルに衝撃を受ける。なんでこんな“おとっつぁん”姿に……(苦笑)。しかも、線が細いから音のわりに軟弱に見えてしまう。悲しい。けど、音は最高の一言で、「Redneck」含め「まあこの2曲だよね」という選曲にニンマリ。が、その後のサバス「Children Of The Grave」では“歌う”ことに注力するがあまり……うん。シャウトだけで攻めてもよかったんじゃないかな。ランディの風貌と相まって、ちょっとだけずっこけたのはここだけの話。

セットリスト
1. Laid To Rest
2. Redneck
3. Children Of The Grave

 

■SUPERGROUP A
さあ、お待ちかねのセッションタイム! まずはリジー・ヘイル(Vo)、デヴィッド・エレフソン(B/ex. MEGADETH)、ヌーノ・ベッテンコート(G/EXTREME)、ジェイク・E・リー(G/RED DRAGON CARTEL)、マイク・ボーディン(Dr/FAITH NO MORE)、アダム・ウェイクマン(Key)で「The Ultimate Sin」。ジェイク、元気そうでよかったけど、ヌーノのほうが目立ってた気が。にしても、リジー姐さんはこういうパワフルな曲歌うの合ってるね。続く「Shot In The Dark」ではリジー&ヌーノOUT、デヴィッド・ドレイマン(Vo/DISTURBED)IN。ドレイマン、こういう曲意外と合うんだなと再確認。ソロはヌーノがいない分、ジェイクのプレイをしっかり味わえました。

3曲目「Sweet Leaf」はジェイクOUT、ヌーノ&スコット・イアン(G/ANTHRAX)IN。ジュニア(エレフソン)とスコット・イアンが同じ曲を演奏してるの、個人的にグッときた。にしても、ヌーノはメロウな曲もこういうヘヴィな曲もそつなくこなしながら、しっかり自分色に染めていくのさすがですね。4曲目「Believer」はドレイマン、エレフソン&マイクOUT、ウィットフィールド・クレイン(Vo/UGLY KID JOE)、フランク・ベロ(B/ANTHRAX)&スリープ・トーケンII(Dr/SLEEP TOKEN)IN。これまた不思議な組み合わせですが、SLEEP TOKENのドラムがいいグルーヴ生み出してやんの。いいじゃない。そして、最後の「Changes」はウィットフィールド&スコットOUT、ヤングブラッド(Vo)IN。事前告知されていなかったヤングブラッドの登場に会場沸きまくり。ちょうど新作『IDOLS』が全英1位獲得した直後だけに、すごくいいタイミングでしたね。にしても彼、ここまで声量おばけか!ってくらいに全身で歌いまくってたの、カッコよかったな。バックのメンツとの相性も抜群でした。

セットリスト
1. The Ultimate Sin
2. Shot In The Dark
3. Sweet Leaf
4. Believer
5. Changes

 

 

■JACK BLACK, ROMAN MORELLO, REVEL IAN
転換タイミングにステージ上に2人の少年が登場して、そのまま幕間映像へと続くのですが、これがオジーに扮したジャック・ブラック(映画『スクール・オブ・ロック』の人ね)が「Mr. Crowley」を歌うという映像。ギターをトム・モレロ(G/RAGE AGAINST THE MACHINE)の息子ローマン・モレロ、ベースをスコット・イアンの息子レヴェル・イアン、ドラムを日本人ドラマーYOYOKAが担当し、同曲の有名な映像を見事に(かつ大袈裟に)完全再現していました。これぞ完全に『スクール・オブ・ロック』! 面白かった!

セットリスト
1. Mr. Crowley

 

ALICE IN CHAINS
久しぶりにバンドとして動いている姿を観た。ショーン・キニー(Dr)が先日から体調不良でお休みしていましたが、この日は無事ステージ復帰。いきなり「Man In The Box」から始まったけど、配信におけるサウンドミックスが激悪で、ジェリー・カントレル(G, Vo)のボーカル/コーラスが一切聴こえない始末。しかも、続く「Would?」ではジェリーのリードボーカルから始まるのにまったく聴こえない。途中でうっすら聴こえてきた気がするけど、こんなんじゃ彼らの魅力半減。さらに、サバスカバーでは途中で音声がまったく聴こえなくなる大トラブル。途中で復旧したものの、配信組にとってはAICが軽視されているように映っても仕方ないような扱いでした(その後、ガンズ終了後の幕間映像で音声完全版の「Fairies Wear Boots」が再配信されましたが、にしてもねえ?)。

セットリスト
1. Man In The Box
2. Would?
3. Fairies Wear Boots

 

GOJIRA
「Stranded」のオープニングのあのギターの音色を聴いた瞬間、「あ、GOJIRAきた!」とテンション上がる。が、直前のAIC同様ミックスがダメダメで、ボーカルがあまり聞き取れない。加えて、カメラワークもどんどん悪くなっている印象が強くて、早番(笑)があんないい仕事ぶりだっただけに「遅番、なってねえな!」とぼやき始める自分。「さすがにもうパリオリンピックネタは引っ張らないよね」と思ってたら、3曲目「Mea Culpa (Ah! Ça ira!)」では原曲同様にマリナ・ヴィオッテイを連れてきて(あの映像こそなかったものの)完全再現。イギリスでフランス革命の曲やるの、おもろすぎ。で、最後はサバスカバー「Under The Sun」。これは選曲も演奏もよかったな。いつかスタジオ音源出していただきたい。

セットリスト
1. Stranded
2. Silvera
3. Mea Culpa (Ah! Ça ira!)
4. Under The Sun

 

■DRUM OFF
このあたりからセッションパート2に突入。まずは「Drum Off」と称してチャド・スミス(RED HOT CHILI PEPPERS)、ダニー・ケアリー(TOOL)、トラヴィス・バーカー(BLINK-182)のトリプルドラム、ルディ・サーゾ(B/ex. QUIET RIOT)、トム・モレロ(G)、ヌーノ・ベッテンコート(G)という布陣で「Symptom Of The Universe」インストセッション。随所にドラマー3人がソロをぶち込んでくるスリリングな構成は、非常に贅沢でした。

セットリスト
1. Symptom Of The Universe

 

■SUPERGROUP B
続いて本格的なセッションパート再び。ビリー・コーガン(Vo/THE SMASHING PUMPKINS)、トム・モレロ(G)、アダム・ジョーンズ(G/TOOL)、K.K.ダウニング(G/KK'S PRIEST、ex. JUDAS PRIEST)、ルディ・サーゾ(B)、ダニー・ケアリー(Dr)という布陣で何やるかと思えば、いきなりプリースト「Breaking The Law」! 会場大盛り上がりで〈Breaking The Law!〉連呼しやがるし。サバスやオジー以外のカバー、ありなのか。続いて同じメンツでサバス「Snowblind」。前の曲といい、ビリーのボーカル厳し目だけど、トムが“歯ギター”弾いてる後ろではっちゃけてる絵は面白かった(笑)。

3曲目は「Flying High Again」。メンツはサミー・ヘイガー(Vo)、ヌーノ・ベッテンコート(G)、ヴァーノン・リード(G/LIVING COLOUR)、ルディ・サーゾ(B)、チャド・スミス(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)。ステージ上のアメリカ人率の高さとファンクメタル(死語)率の高さといったら……。こういう曲は確かにサミーの歌にも合うし、このメンツで演奏したらなんだか“VAN HAGAR”っぽく聞こえてきますね。で、ヴァーノンとトムが入れ替わってサミーの持ち曲「Rock Candy」(MONTROSEの代表曲)を披露。さすが自身の持ち曲とあって、サミーはさっきよりも歌えてる。カラッとしたアメリカンハードロックがどんより空気のバーミンガムに響き渡る絵、面白い。

5曲目は名曲「Bark At The Moon」。メンツは“Papa V Perpetua”ことトビアス・フォージ(Vo/GHOST)、ヌーノ・ベッテンコート(G)、ヴァーノン・リード(G)、ルディ・サーゾ(B)、トラヴィス・バーカー(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)。てっきりジェイクが弾くもんだと思ってたら、まだまだ体力的に不安定なのでしょうか、ヌーノがジェイクに敬意を表しながらオリジナルに忠実なプレイを見せてくれます。ここではトビアスのボーカルの存在感(やっぱり80'sカバーは彼に合ってる!)とトラヴィスの躍動感の強いドラミングが見どころだったかな。

最後のブロックは想像を超えたセッションが展開。ヌーノ、トム、ルディ、トラヴィスにアンドリュー・ワット(G/著名プロデューサー。オジーの近作をプロデュース)、ロニー・ウッド(G/THE ROLLING STONES)、そしてスティーヴン・タイラー(Vo/AEROSMITH)という布陣で「Train Kept A Rollin'」を披露。もうなんでもありだな(笑)。スティーヴン、ツアーは引退したものの単発ならまだまだ歌えそうですよね。そして、ロニーとトラヴィスが去り、チャドが再度加わって、ラストは「Walk This Way」〜「Whole Lotta Love」というエアロやスティーヴンソロでよくやるメドレー。本当はロバート・プラント(LED ZEPPELIN)を呼びたかったのかな、とか邪推したけど、まあこれはこれでロック/ハードロック/ヘヴィメタルの50年以上に及ぶ歴史の総括としてアリかもしれませんね。

セットリスト
1. Breaking The Law
2. Snowblind
3. Flying High Again
4. Rock Candy
5. Bark At The Moon
6. Train Kept A Rollin'
7. Walk This WayWhole Lotta Love

 

PANTERA
ライブもいよいよ後半戦。さすがにリアルタイムで起きていると眠気が酷かった(苦笑)。印象的なリフレインSEに導かれるようにフィル・アンセルモ(Vo)&レックス・ブラウン(B)のオリメンにザック・ワイルド(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr/ANTHRAX)という再集結後お馴染みの4人で「Cowboys From Hell」からライブスタート。あれ……さっきよりさらに音のミックスが酷くなってる……ほぼザックのギターしか聞こえない(笑)。しかもライン直みたいな音の質感だから臨場感皆無で、ザックの粗が目立ってしまう。これは勿体ない。ラストのサバス「Electric Funeral」カバーでなんとかバランスが形になり、ザックの本領発揮と言わんばかりのプレイを楽しむことに集中できましたが、PANTERAとしてのステージを満喫するまでには至らなかったな。彼らはやっぱり生で楽しんでこそなのかもしれない、と実感しました。

セットリスト
1. Cowboys From Hell
2. Walk
3. Planet Caravan
4. Electric Funeral

 

TOOL
明るい中でのTOOLのライブっていうのも新鮮ですが、こうやって観ると皆さん改めて……歳取りましたね。でも、演奏や歌、パフォーマンスはバキバキで「Forty Six & 2」という長尺曲で見事に惹きつけてくれる。かと思えば、サバスカバーは「Hand Of Doom」というマニアックぶりを見せて、こちらもTOOLらしい解釈が加わっていて好印象。その流れから「Ænema」へと続く構成も非常にナチュラルで、“普通の”TOOLのステージとして楽しめました。が、予想通りとはいえ25分で3曲は多いのか、少ないのか(笑)。

セットリスト
1. Forty Six & 2
2. Hand Of Doom
3. Ænema

 

SLAYER
再始動後、初見。全体的に若干テンポがゆっくりめに感じられたけど、それはスピードよりも重さを取ったと良き方向に解釈しました。トム・アラヤ(Vo, B)、全然声出てるじゃん。シャウトも活休前と変わらず。ブランクをまったく感じさせません。持ち時間30分近くということもあって、ここから一気に曲数が増えます(単にTOOLが長尺曲ばかりだったのもあるけど)。SLAYERのサバスカバーは意外な「Wicked World」。トムが珍しくベースを指弾きして、落ち着いたトーンで歌っているのが面白かった。そこからイントロダクションなしで「South Of Heaven」へとつなぐアレンジも絶妙で、さらにこの曲のエンディングから「Wicked World」へと戻る構成もいろいろ考えられててよかった。ラストは「Raining Blood」「Angel Of Death」の力技でダメ押し。まだまだやれるよ。もっとライブ見せてくれ。

セットリスト
1. Disciple
2. War Ensemble
3. Wicked World
4. South Of Heaven 〜 Wicked World
5. Raining Blood
6. Angel Of Death

 

■FRED DURST(LIMP BIZKIT
SLAYERからガンズへの転換時に映像にて。アコギとチェロを携えたアコースティック編成で、1オクターブ下で歌唱。あれだ、「Home Sweet Home」カバーと同じ手法だ。こういう編成でカバーする以上は、会場で披露するよりも収録はベストだったのでしょうね。

セットリスト
1. Changes

 

GUNS N' ROSES
アクセル・ローズ(Vo)、スラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)のオリメンに、リチャード・フォータス(G)、新加入のアイザック・カーペンター(Dr)という最小編成でのステージ。いきなりピアノの前に座ったアクセルが、サバス「It's Alright」からステージ開始。これは以前からライブのみで披露してきたから予想がついたけど、その後の「Never Say Die」「Junior's Eyes」「Sabbath Bloody Sabbath」は意外だったな。ま、前者2曲はガンズっぽさが感じられる選曲だったので納得。「Sabbath Bloody Sabbath」はアクセルのシャウトがビシッと決まればカッコいいんだろうけど、今の彼の歌声はファルセット中心だからどうにもソフトになりがち。かつ、この日はイヤモニの影響だろうか、バンドの音と歌がズレまくり。これはいただけなかった。お客さんも地味なサバス曲が続いたせいか、盛り上がりがイマイチのように映ったけど、ラスト2曲の代表曲連発で帳消しに。まあなんにせよ、アクセル御大がとても楽しそうだったのでよかったです(小学生の作文並み感想)。

セットリスト
1. It's Alright
2. Never Say Die
3. Junior's Eyes
4. Sabbath Bloody Sabbath
5. Welcome To The Jungle
6. Paradise City

 

METALLICA
サバス、オジー前の単体出演としてはトリを務めるのは、当然のようにMETALLICA。SEなしでステージに登場すると、「Hole In The Sky」といういかにも彼ららしい選曲からスタート。新作に入っていても違和感ないくらいに馴染んでた。そこから「Creeping Death」で一気にギアが入り、「For Whom The Bell Tolls」と自分たちらしいモードに引き摺り込んでいく流れもさすがの一言。会場の盛り上がり、一体感も(主役であるその後の2組を除けば)この日一番だったように感じました。今回、彼らはもう1曲サバスカバーを用意したのですが、それが「Johnny Blade」という意外な1曲。ガンズといいMETALLICAといい、こういうときにファンが求める初期曲から“外して”くるのが実にらしくていいです。にしても「Johnny Blade」、こうやって聴くといい曲だなという再発見があってよかった。そして「Battery」「Master Of Puppets」の連発でフィニッシュ。ガンズも彼らも最新モードを無理してねじ込まず、この場にいるメタルヘッズが何を求めているかに100%応えているのがさすがでした。

セットリスト
1. Hole In The Sky
2. Creeping Death
3. For Whom The Bell Tolls
4. Johnny Blade
5. Battery
6. Master Of Puppets

 

OZZY OSBOURNE
いよいよメインアクトの時間。恒例となったオープニングSE「Carmina Burana」に乗せて玉座に座ったオジーが床から迫り上がると、会場の熱量も一気に高まる。オジーの「I can't hear you! Are you ready?」を合図に、ライブは「I Don't Know」からスタート。この日のバンドはザック(G)、トミー・クルフェトス(Dr)、アダム・ウェイクマン(Key)に90年代前半を支えたマイク・イネズ(B/ALICE IN CHAINS)という特別編成。ルディ・サーゾやロバート・トゥルヒーヨ(METALLICA)といった歴代ベーシストがいるんだから、彼らでもよかったのにね。もはやカエル跳びもバケツ水掛けも期待できない御年76歳のオジーですが、それでも今できる全力でステージに臨んでくれているその姿に涙が溢れそうになります。時ににこやかに嬉しそうな表情を浮かべるオジーですが、手拍子を促す際の動きがぎこちなかったりと、いろいろパーキンソン病の症状も表れている中、足をバタバタさせ、今にも立ち上がりそうなその動きからは彼の生命力の強さがしっかり伝わります。

選曲的には1st『BLIZZARD OF OZZ』(1980年)から4曲、6th『NO MORE TEARS』(1991年)から1曲と、2大ヒット作収録曲中心。今のオジーが歌える曲、体力的に最後まで維持できそうな曲と考えるとこの5曲でしょうね。いいんです、散々聴きまくって飽きがきそうな楽曲群ですが、オジーが生で歌うこれらの5曲はこの日が最後でしょうから。「Mr. Crowley」や「Mama, I'm Coming Home」では感傷的な気持ちに浸ってしまい、珍しく涙腺が刺激されましたし、特に後者を歌う際のオジーのどこか感極まっている様子にももらい泣きしてしまう始末。会場のお客さんもしっかり泣いてましたもんね……。ラストの「Crazy Train」ではランディ・ローズ(G)の演奏シーンとザックのソロがリンクして、そこでまた涙腺やられる。まさかオジーのライブでこんな気持ちになる日が来るとはね。自分も歳取ったなあ……(遠い目)。

セットリスト
1. I Don't Know
2. Mr. Crowley
3. Suicide Solution
4. Mama, I'm Coming Home
5. Crazy Train

 

BLACK SABBATH
いよいよ宴も終わりの時間です。空もいい感じに暗くなった中、サバスの歴史を紹介するようなドキュメンタリータッチの映像に続いてバンドロゴが浮かび上がる。そして、デビューアルバム『BLACK SABBATH』のイントロダクションともいえる鐘の音と雨音が会場中に響き、続いて無数ものサイレンの音からステー上にオジー、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ビル・ワード(Dr)とメンバー4人の姿が浮かび上がり、ライブは「War Pigs」からスタート。オジーはここでも終始玉座に座ったままですが、先ほど同様いい感じにオーディエンスを煽り続けます。ビルのドラムは多少もたり気味でミスヒットも多いものの、このスウィング感あってこそのサバスだと改めて実感させられます。ギーザーはしばらく見ない間に老けまくったなと思うものの、トニーの容姿は10年前となんら変わらず。この4人だからこそ生み出せる極上のグルーヴに乗せて、オリジナルサバスらしい重々しい「War Pigs」が繰り出されていきます。

この4人だからこそのグルーヴがより活きるのが、2曲目「N.I.B.」。シンプルな8ビートのようで微妙に跳ね気味でスウィングするリズムは、このバンドがジャズやブルースの流れを汲んでることが大きいんでしょうね。なので、普通に演奏したらただただ流れていってしまいがちなんですよ(と変に力説)。この日の演奏も実にオリジナルサバスらしいもので、冒頭のギーザーのベースソロからトニーの若干泣き気味のソロ、随所にキメを取り入れながらブレイクするドラム、単調ながらも耳に残るオジーのキャッチーな歌。この曲が収録されたデビューアルバムの時点で、彼らのスタイルはほぼ完成されていたようなものです(そしてこのスタイルはのちにMETALLICAらに引き継がれていく、と)。

3曲目「Iron Man」ではだらしない半裸(笑)のビルがバスドラでリズムを刻む中、トニーの重々しいリフが重なっていく。今まで聴いた中で一番スローで一番ヘヴィな「Iron Man」かもしれないな。どの曲も原曲に忠実なアレンジで、1音1音を4人が大切にしていることが伝わってくる、そんな演奏でした。あと、最後の曲に入る前、オジーが挨拶をするんだけど、ちょっと涙ぐんでたのが印象的でしたね。

BLACK SABBATHおよびオジーの生涯最後のライブで歌われたラストナンバーは「Paranoid」。わー、この曲でもこんな感傷的な気分になるのかと完全に喰らってしまいました。ビルのドラムはボロボロだけど、なぜか今まで聴いた中で一番響く「Paranoid」だった。そしてエンディング。打ち上がる花火を見上げるオジーのシルエットは、すべてやり切ったという満足感よりもどこか寂しげに映りました。

セットリスト
1. War Pigs
2. N.I.B.
3. Iron Man
4. Paranoid

このほか幕間映像にはマリリン・マンソンジョナサン・デイヴィスKORN)、JUDAS PRIEST、シンディ・ローパー、ドリー・パートンなどの著名人からのメッセージも。そういえば、ジョナサンやフレッド・ダーストは告知ポスターに名前が載っていたものの、結局会場には来なかったんですね。直前にキャンセルとなったウルフギャング・ヴァン・ヘイレンのようにいろいろあったのでしょう(察し)。

さて、約10時間にわたる配信をたっぷり観たわけですが(TOOL以降はアーカイブで視聴)……このジャンルにおいて、今後ここまでの規模感のイベントは今後二度とないんじゃないかな、と思わせられるくらいの最終回感濃厚な1日でしたね。きっとMETALLICAあたりが引退するときは、これに匹敵するようなイベントを開けるかもしれないけど、充実度や多くを納得、圧倒させるという点ではこの世代が最後なのかもしれませんね。そういう意味でも、このイベントは「HR/HMのお葬式」のようにも映りました(ちょっとネガティブすぎか)。

その一方で、事前のフォトセッションで重鎮たちが一同に会すした際、ラーズ・ウルリッヒは「まるでヘヴィメタルのサマーキャンプだな!」と嬉々として発言していたのも印象的で。当事者的にはこれくらいポジティブなお祭り感覚なであり、その温度差がリスナー視点とはまた違っているのも面白かったです。

2022年10月27日 (木)

SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『AT YOUR SERVICE』(2015)

2015年5月19日にリリースされたSAMMY HAGAR & THE CIRCLEのライブアルバム。日本盤未発売。

本作はサミー・ヘイガーの新バンド・THE CIRCLEを携えて開催された2014年のツアーから収録されたもの。バンドメンバーはサミー(Vo, G)のほか、VAN HALENやCHICKENFOOTでサミーと活動を共にしたマイケル・アンソニー(B, Cho)、VAN HALEN脱退以降のソロ活動におけるサミーの片腕ヴィック・ジョンソン(G)、そしてジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)の愛息ジェイソン・ボーナム(Dr)という国籍/世代を超えた布陣。

内容的にもMONTROSEからスタートしたサミーのキャリアを総括するようなセットリスト。70〜80年代のサミーのソロヒット、『5150』(1986年)『OU812』(1988年)などサミー在籍時のVAN HALENのヒット曲、さらにはジェイソン絡みで「Good Times Bad Times」「Whole Lotta Love」「Rock And Roll」などLED ZEPPLEINの代表曲を含む、非常に豪華な選曲となっています。

ソロやVAN HALEN在籍時初期にも「Rock And Roll」をカバーしていたこともあり、サミーの歌うZEPナンバーの安定感は抜群。もちろん、あの頃から30年経ち加齢もあって声域も狭まりつつありますが(この時点で60代後半ですからね……汗)、それでもほかのシンガーには真似できない迫力は圧巻の一言。さらに、ヴィックのそつなく、どんなタイプの曲にも対応するギタープレイと、実父にも負けず劣らずの厚みとパワフルさで迫るジェイソンのドラミングもあり、ZEPナンバーとVAN HALENの名曲が並んでも違和感なく楽しめる。

これだけのパワープレイヤーが揃っているわけですから、当然各パートのソロコーナーも用意されています。マイケルはVAN HALEN時代を彷彿とさせるベースソロを、ヴィックは1分半程度に収められたフラッシーなソロをフィーチャー。ジェイソンに関してはZEPのインスト曲「Moby Dick」に絡めてソロを披露しています。なるほど、その手があったか。

この頃はまだご健在だったエディ・ヴァン・ヘイレンに敬意を表したヴィックのギタープレイは、個人的にはかなり好印象。「Best Of Both Worlds」でのトーンコントロールは本家には及ばないものの、必死に再現しよう(かつ、そこに自身の個性を加えよう)とする直向きさが感じら得ます。

にしても、やっぱり「Poundcake」や「When It's Love」「Why Can't This Be Love」「Finish What Ya Started」「Right Now」、そしてラストにアコースティックで披露される「Dreams」と……二度とエディのプレイでは聴くことができない名曲の数々を、今のサミーのボーカルとマイケルのコーラス(&ベース)、そしてエディに対するリスペクトが込められたヴィックのギタープレイで楽しめるという意味では、本作はVAN HALEのファンはもちろん、アメリカンハードロックを愛するリスナーにも届いてほしい1枚(2枚組作品)ですね。

ちなみに本作、2015年12月には映像版ライブDVDも発売されています。すでに廃盤状態のようですが、どうやらリージョンフリーらしいので、見つけたら即購入してみてはどうでしょう。

 


▼SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『AT YOUR SERVICE』
(amazon:海外盤CD / MP3

 

SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『CRAZY TIMES』(2022)

2022年9月30日にリリースされたSAMMY HAGAR & THE CIRCLEの2ndオリジナルアルバム。

THE CIRCLEを携えたアルバムとしては、ライブアルバム『AT YOUR SERVICE』(2015年)、リモート・レコーディングによるカバー曲を集めたコンピレーションアルバム『LOCKDOWN 2020』(2021年)を含めると4作目。オリジナル作としては『SPACE BETWEEN』(2019年)から3年4ヶ月ぶりの新作となります。前作は日本盤未発売でしたが、今作はUniversal Music流通ということもあり、無事日本でも日の目を見ることになりました。

メンバーはサミー・ヘイガー(Vo, G)のほか、VAN HALEN時代の盟友マイケル・アンソニー(B, Cho)、サミーのソロ活動におけるパートナーのヴィック・ジョンソン(G)、故ジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)の愛息ジェイソン・ボーナム(Dr)と不動の4人。プロデューサーにはデイヴ・コブ(RIVAL SONSEUROPESLASHなど)を迎えて制作されたこともあり、このバンド本来のヘヴィさに適度なレイドバック感が加わった、鋭角さと心地よさが程よいバランスでミックスされた1枚に仕上がっています。

オープニングを飾るイントロダクション的小楽曲「Intro: The Beginning Of The End」のアコースティック加減に、最初こそ不安を覚えますが(「あれ、今回必要以上にレイドバックしてる?」と)、サミーらしいヘヴィさが堪能できる「Slow Drain」に移行すると空気が一変。「Be Still」や「Father Time」など随所に緩やかな楽曲も配置されているものの、そこはサミーのこと、全体を通してご機嫌なアメリカン・ハードロックを堪能することができます。

個人的には「Slow Drain」「Feed Your Head」とこのバンドらしいヘヴィチューンの連発と、そこに続くエルヴィス・コステロ「Pump It Up」のカバー。手垢のついたカバーではありますが、このアルバムの流れで聴くと非常に“らしく”聴こえてくるから不思議です。

そして、タイトルトラック「Crazy Times」のスリリングさといったら。この曲のみ、サミーとバンド、そしてプロデューサーのデイヴ・コブとの共同作業で制作されたとのことで、それこそデイヴ・コブが手がけるRIVAL SONSの諸作やEUROPEの近作にも通ずるテイストは、この手のサウンドが好物というリスナーにはたまらないものがあるはずです(もちろん、筆者にとってもね)。

あと、「Funky Feng Shui」(『LOCKDOWN 2020』のオープニングに収録された1分少々のバージョンの完全版)や「Father Time」には、今は亡き“VAN HAGAR(=サミー在籍時のVAN HALEN)”の香りもプンプン嗅ぎ取ることができる。もちろんVAN HAGARの2分の1が存在しており、声の要素に関しては完全にそんまんまなわけですから、当たり前っちゃあ当たり前なんですが、もはやVAN HALENの新作を望むことができないだけに、なんとも不思議な気持ちになるわけです。ありがたい話なんですけどね。

アルバムは全10トラックで完結する、38分程度のコンパクトな内容なのですが、日本盤CD(通常盤のみ)とデジタル&ストリーミング版にはボーナストラックとして「2120」「Father Time (Acoustic)」を追加。個人的には「Intro: The Beginning Of The End」から緩やかに始まり、その拡大バージョンとなるサイケデリックなヘヴィーチューン「Childhood's End」で締めくくる形が完璧と感じられたので、ボートラ2曲は蛇足かな。

御年75歳(!)のサミーが今もシャウトしまくる様は圧巻の一言。時代遅れと言われようがこれしかできないとまでに自身のスタイルを突き通す本作は、本国でチャート的に振るわなくても(最高4位まで上昇した前作と比べ、今作は95位と低調)、その中身の輝きに偽りなし。普段FOO FIGHTERSあたりを聴いているリスナーにも届いてほしい1枚です。

 


▼SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『CRAZY TIMES』
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2022年10月26日 (水)

MEGADETH『THE SICK, THE DYING... AND THE DEAD!』(2022)

2022年9月2日にリリースされたMEGADETHの16thアルバム。

全米3位を記録した前作『DYSTOPIA』(2016年)から約6年半ぶりの新作。過去最長のスパンとなってしまいましたが、その間にはデイヴ・ムステイン(Vo, G)の咽頭がん発症(2019年)や、デイヴィッド・エレフソン(B)の女性スキャンダルが理由によるバンド脱退(2021年)など大きなトラブルが続発し、気づけばこれだけの空白ができてしまったわけです。

そんな中、バンドはムステインの病状を考慮しながら制作を進め、エレフソンの代わりに現TESTAMENTのスティーヴ・ディジョルジオ(B)をサポートメンバーに迎えてレコーディングを完了。ムステイン的にはディジョルジオをそのままバンドに迎えたかったようですが、結果としてエレフソン不在時にバンドを支えたジェイムズ・ロメンゾ(ex. WHITE LION、ex. BLACK LABEL SOCIETYなど)が再加入することになりました。

満を持して届けられた本作。完成までには相当の時間を要したものの、このコロナ禍の空白と数々のハプニングが生み出した時間が、創作において多少なりともプラスになったことは間違いないでしょう。プロデュースは前作から引き続きムステイン自身とクリス・レイクストロー(BRING ME THE HORIZONCHILDREN OF BODOMなど)が担当し、ミックスも再びジョシュ・ウィルバー(LAMB OF GODTRIVIUMGOJIRAなど)が手がけるという安心安定のタッグが組まれています。その結果、サウンド/楽曲の方向性的には前作の延長線上にある、「黄金期(80年代末〜90年代初頭)のスラッシュ路線を現代によみがえらせた」良質のヘヴィメタルを堪能することができます。

ムステインの音域が狭まった(ヒステリックな高音域に比重を置いたメロディ作りから、中音域中心のメロ構成へ移行した)ことから、特に2000年代後半以降の作品におけるメロディラインの退屈さが目立つようになり、せっかくバンドアンサンブルは最高なのに肝心の歌がつまらないという傾向が続いていた昨今のMEGADETH。前作では若干その傾向が緩和されつつありましたが、今作も基本的には中音域をベースにしながらも、その中でもかなり工夫を凝らしたメロ作りが施されており、結果軽く及第点を与えられる楽曲が揃っているのではないでしょうか。

前作から参加のキコ・ルーレイロ(G/ANGRA)、レコーディングには今作が初合流となるダーク・ヴェルビューレン(Dr/ex. SOILWORK)も安定感の強い演奏で、良質な楽曲群に華を添えている。特にルーレイロはオリジナル全12曲中8曲に、ヴェルビューレンも2曲でソングライティング面にも尽力しており、この6年間の活動を経て手に入れた“バンド感”と体に染み込ませた“MEGADETHらしさ”を具現化させることに成功しています。

どの曲も適度な尺(5分前後)で、1曲の中にしっかりと起承転結が凝縮されている。初期の“インテレクチュアル・スラッシュメタル”の要素も見つけることができれば、90年代以降の正統派ヘヴィメタルへと接近した彼らの姿勢もしっかり反映されていることがわかる。MEGADETH復活の狼煙となった10thアルバム『THE SYSTEM HAS FAILED』(2004年)や続く11thアルバム『UNITED ABOMINATIONS』(2007年)を軽く超えるどころか、傑作に分類される4thアルバム『RUST IN PEACE』(1990年)やチャート/セールス上で最大のヒット作『COUNTDOWN TO EXTINCTION』(1992年)にも匹敵する完成度を誇る、後期MEGADETH(あえてこう呼ばせてもらいます)の最高傑作だと断言できます。

なお、日本盤CDにはボーナストラックとしてDEAD KENNEDYSのカバー「Police Truck」を収録。デジタル版/ストリーミング版にはさらにサミー・ヘイガーのカバー「This Planet's On Fire (Burn In Hell)」も追加されており、こちらにはサミー本人もゲスト参加しています。ゲストといえば、アルバム本編の「Night Stalkers」にはアイス-T(BODY COUNT)もラップで客演。ムステインがBODY COUNTのアルバム『BLOODLUST』(2017年)収録の「Civil War」にゲスト参加したお礼なんですかね。

「Night Stalkers」や「Dogs Of Chernobyl」「Killing Time」あたりに漂うメランコリックさも彼らが本来持ち合わせていた要素ですし、「Soldier On!」や「We'll Be Back」に見付けられる狂気性の復活のもうれしくなってしまう。全12曲/約55分という若干長めの尺も充実感を与えてくれるし、これはライブへの期待感を高めてくれる。そこも含めて、2023年2月に決定した日本武道館公演には過度に期待が高まってしまいますね。

ちなみに、本作は前作から引き続き全米3位という高記録を樹立したほか、イギリス3位、ドイツ7位、オーストラリアとスイスでは2位、フィンランド1位と各国で過去最高記録を残しています。

 


▼MEGADETH『THE SICK, THE DYING... AND THE DEAD!』
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2021年5月12日 (水)

NANCY WILSON『YOU AND ME』(2021)

2021年5月7日にリリースされたナンシー・ウィルソンHEART)初のソロアルバム。日本盤は海外に先駆け、同年4月28日に発売。

ソロ名義では1999年にライブアルバム『LIVE AT McCABES GUITAR SHOP』を発表しているものの、スタジオアルバムはキャリア45年にしてこれが初めて。もともと2020年HEARTとしての大々的なツアーが予定されていたところ、新型コロナウイルスの影響で中止に。その空いた時間をソロアルバム制作に充てたらどうかと周りから提案されたことにより、重い腰を上げついに制作に乗り出したとのこと。レコーディングにはHEARTのメンバーを中心に、サミー・ヘイガーダフ・マッケイガンGUNS N' ROSES)、テイラー・ホーキンス(FOO FIGHTERS)といったゲストミュージシャンがリモートにて参加したそうです。

全体的にアコースティック中心な作風は近年のHEARTにも通ずるものがあり、これは想定内かなと。そんな中、ダフ&テイラーが参加した「Party At The Angel Ballroom」やオリジナル曲「The Inbetween」「The Dragon」、PEARL JAMのカバー「Daughter」などロックテイスト強めの楽曲も含まれており、安心安定の内容を楽しむことができます。特に前者はかなり生々しいサウンドで録音されており、HEARTの良き時代を思うかべることができるはずです。

また、本作には先の「Daughter」以外にもブルース・スプリングスティーン「The Rising」、サイモン&ガーファンクル「The Boxer」、THE CRANBERRIES「Dreams」といったカバー曲も用意。「The Boxer」ではサミー・ヘイガーとのハーモニーを味わえるほか、「Dreams」ではナンシーのバンドROADCASE ROYALEのメンバーでもあるリヴ・ウォーフィールドとのコラボレーションを楽しむことができます。

さらにアルバム終盤には、昨年亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)に捧げたアコースティック・インストゥルメンタル曲「4 Edward」も用意。エディっぽいフレージングを含む、アルバムのクロージングにぴったりな1曲と言えるでしょう。

さすがに現在67歳の彼女に「These Dreams」や「There's A Girl」のようなハードロックチューンを求めるのは酷ですし、そもそも2021年の今、彼女にそういったスタイルを求めるリスナーもそう多くないはず。特に90年代以降のHEARTはアコースティックをひとつの武器としているので、このアルバムで聴けるスタイルは非常に自然なものであり、バンドの作品からの流れで楽しむことができるはずです。と同時に、ナンシーが歌うスプリングスティーンやPEARL JAM、THE CRANBERRIESというのも非常に興味深く、バンドとは違ったテイストを味わえるのではないでしょうか。

ハードなテイストはアン・ウィルソンが中心で歌うHEARTに任せて、ソロはこれくらい肩の力が抜けていていいのでは……という、納得の1枚です。

 


▼NANCY WILSON『YOU AND ME』
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2021年4月15日 (木)

SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『LOCKDOWN 2020』(2021)

2021年1月8日にリリースされた、サミー・ヘイガー率いるTHE CIRCLEの最新アルバム(スタジオ作品としては2作目)。日本盤未発売。

本作には昨年3月のロックダウン以降、「Lockdown Sessions」と題してYouTube上にて公開されたリモート・レコーディング楽曲を収録。バンドのオリジナル新曲「Funky Feng Shui」を筆頭に、ヘイガー在籍時のVAN HALENナンバーやAC/DC、BUFFALO SPRINGFIELD、THE WHO、ボブ・マーリー、リトル・リチャードなどの楽曲をカバー。昨年9月までに公開された全10曲に、新たにリモート・レコーディングされたデヴィッド・ボウイ「Heroes」を加えた全11曲が収録されています。

もともとの趣旨が「ロックダウン期間中、アーティストもリスナーも楽しめるように」という気楽なものだったこともあり、1曲1曲はフルスケールでカバーされておらず、2分前後のショートバージョンでアレンジされたものが中心。リモートで合わせていくことを考えたら、これくらいの尺が丁度いいのはわかりますし、そもそものちのアルバム化なんて想定もしていなかったでしょうからね。そこに関しては仕方ないので、文句をつけるべきではないかな。

選曲に関してですが、意外にもVAN HALENナンバーが3曲も含まれており、「Right Now」といった代表曲に加え、地味な「Don't Tell Me (What Love Can Do)」、サミー在籍時後期には演奏される機会もなかった名作『5150』(1986年)のオープニング曲「Good Enough」など意外なセレクト。前2曲はアレンジも非常に凝っていますが、キーこそ下がっているもののストレートにカバーされた「Good Enough」は、冒頭の「Hello, baby〜!」の第一声にアガるのではないでしょうか。

そのほかのカバーセレクトに関しては、AC/DCやTHE WHOなど定番曲の中にボブ・マーリー「Three Little Birds」やBUFFALO SPRINGFIELD「For What It's Worth」が含まれることで良い味を出しているなと。あと、「Keep A-Knockin'」に関してはボンゾ(ジョン・ボーナム)の息子であるジェイソン・ボーナム(Dr)にこの冒頭フレーズを叩かせたかっただけなんじゃないか?という気もしますが(笑)。

上記のほかにも、随所にほかのロック・クラシックからの引用も含まれていたりと、遊び心満載の1枚。30分にも満たない尺は腹八分目といったところで、お遊びならこれくらいのボリュームで十分かな。ただ、いざCDで購入しようかと考えると、ちょっと割高感が否めませんが。

コロナ禍がなかったら生まれなかった作品はたくさん存在しますが、本作も間違いなくその1枚。無駄な批判よりも、まずは素直に楽しむ心を忘れずにいたいです。

 


▼SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『LOCKDOWN 2020』
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2020年4月20日 (月)

VAN HALEN『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』(1993)

1993年2月に発表されたVAN HALEN初のライブアルバム。

今ほど映像作品が安価で流通していなかった80年代、デヴィッド・リー・ロス在籍時のライブ作品は公式リリースされることはありませんでした。しかし、サミー・ヘイガーにフロントが代わってから、初のライブビデオ(当時はVHSでしたね)『LIVE WITHOUT A NET』(1987年)をリリース。『5150』(1986年)からはMVが1本も制作されたなかったこともあり、このライブ映像は“動くVAN HAGAR”を目撃できるという意味で、非常に重宝しました。また、日本のファンは1989年初頭の“VAN HAGAR”初来日時(『OU812』ツアー)の東京ドーム公演が、当時テレビ朝日で深夜に放送されたものを録画して、それこそビデオテープが擦り切れるほど楽しんだのではないでしょうか(僕もそのひとりですが)。

で、作品としては『LIVE WITHOUT A NET』に続いて発表されたのが、1993年1月発売の『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』というライブビデオ。全17曲入りで120分という、『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』(1991年)を携えたツアーの様子をまるまる楽しめるという、非常に画期的な映像作品でした(DVDが登場する以前はビデオテープ主流だったこともあり、2時間を超えるライブがまるまるリリースされることは少なく、60〜90分程度に編集されることが多かったのです)。

今回紹介するライブアルバムは、このライブ映像作品のCD版ということになりますが、収録曲数は24曲と映像版より7曲多い構成。つまり、ツアーで披露された楽曲を網羅するような“いいとこ取り”な内容、要するに“1993年時点でのVAN HAGARグレイテストヒッツ”的作品に仕上がっているわけです。

なので、大ヒットした『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』からの楽曲群を軸に、「When It's Love」や「Dreams」「Love Walks In」「Finish What Ya Started」といったサミー期のヒット曲も楽しめ、なおかつ「Ain't Talkin' 'Bout Love」「Panama」「You Really Got Me」「Jump」というデイヴ期の代表曲、さらには「One Way To Rock」「Give to Live」といったサミーのソロナンバー(日本盤初版にはボーナスディスクで「Eagles Fly」も楽しめました)や、ここでしか聴けないTHE WHOのカバー「Won't Get Fooled Again」も堪能できる、至れり尽くせりなセットリストなのですよ。

『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』ツアーなので同作からの楽曲が多いのは致し方ありませんが、それでも来日が実現しなかった1991年当時の“脂の乗ったプレイ”を存分に味わえるという意味では、あの頃本作が果たした役割は非常に大きなものがありました(実は、演奏や歌の大半はあとからスタジオ修正/再録音されていることを、のちにサミーが明かしているのですが……)。アンディ・ジョーンズ特有のモワッとした、クセの強いミックスは2020年に聴くとちょっとアレですが、結局サミー在籍時のライブ作品はこれが最後(CDではこれが最初で最後)だったので、今となっては非常に貴重なアイテムと言えるかもしれませんね。なんだかんだで好きなライブアルバムです。

 


▼VAN HALEN『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』
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2020年4月19日 (日)

VAN HALEN『THE BEST OF BOTH WORLDS』(2004)

2004年7月にリリースされた、VAN HALENにとって2作目のベストアルバム。

初のグレイテストヒッツ・アルバムとなった『BEST OF VOLUME 1』(1996年)から8年ぶりのベスト盤ですが、その間にバンドが発表した新作は三代目ボーカルのゲイリー・シェローン(EXTREME)が参加した『VAN HALEN III』(1998年)のみ。しかも、ゲイリーはその後しばらくして脱退しております。どうしてそんなタイミングにまたベスト?という経緯は、実は2004年当時に書いた『5150』(1986年)レビューに記されております。

つまり、ゲイリー脱退→ボーカル不在時にエディ・ヴァン・ヘイレンの舌癌発覚で活動休止→サミー・ヘイガー復帰&ツアー実施→ツアーに向けた新しいアイテムが必要→新曲作ろうぜ、ということでこのお手軽ベストが用意されたわけです。なので、同じベストでも『VOLUME 2』にはならなかったわけですね。

とはいえ、その内容はCD2枚組ということもあり全キャリアを網羅するような大ボリューム。デビュー作『VAN HALEN』(1978年)からサミー在籍時ラスト作となった10thアルバム『BALANCE』(1995年)までのオリジナル作に、当時バンド唯一のライブアルバムだった『LIVE: RIGHT HERE, RIGHT NOW』(1993年)からのテイクも含む全36曲で構成されています。

あれ、『VAN HALEN III』の楽曲は……って、ツアーでサミーがこの作品からの楽曲を歌うとは思えませんしね。あと、『BEST OF VOLUME 1』に収録された「Humans Being」やデヴィッド・リー・ロスとの12年ぶり新曲も未収録。ここまで入れてしまったら、全米1位まで獲得した『BEST OF VOLUME 1』がカタログとして意味を持たなくなってしまうので、あえて差別化したんでしょうか。

アルバムは『BEST OF VOLUME 1』同様に、デビュー作収録のインスト「Eruption」からスタート。“2つの世界(デイヴ期、サミー期)のベスト”といいながらも、結局はエディのバンドなんだっていう象徴的なオープニングですよね。で、そのあとにサミー歌唱の新曲3曲が続くのですが、『VAN HALEN III』からの続きというよりは、サミーが参加した『BALANCE』からの続いという印象が強い作風かな。ダウンチューニングでヘヴィさを強調していますが、芯にあるのは開放的なアメリカン・ハードロック。アレンジには随所にサミーー在籍時の名曲群を彷彿とさせる味付けが、豊富に用意されています。シングル向けな突出した魅力こそ薄いものの、おまけとしては十分な役割を果たしているです。

以降はデイヴ期/サミー期、リリースされた時期関係なく、ご機嫌なナンバーが目白押し。「You Really Got Me」や「(Oh) Pretty Woman」「Dancing In The Street」など『BEST OF VOLUME 1』からは外されたカバー曲も含まれており、まさにキャリアを総括するような“ベスト of ベスト”と断言できる内容です。シングル曲だけを楽しみたければ、本作だけ持っていれば十分っていう作品集ですね(むしろ、チャートインしたシングル曲でここに収録されていないのは「So This Is Love?」くらいかな? ラジオヒットした「Somebody Get Me A Doctor」や「Mean Street」「Don't Tell Me (What Love Can Do)」あたりも収録容量の関係で外れているけど)。

可能性は薄いけど、もし今後VAN HALENが再び表舞台に舞い戻り、ツアーを行うようなことがあれば……デイヴが歌う新曲を含む“3つめのベスト盤”が生まれる可能性がありますが、その可能性はゼロに近いのかな。

 


▼VAN HALEN『THE BEST OF BOTH WORLDS』
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VAN HALEN『BEST OF VOLUME 1』(1996)

1996年10月にリリースされた、VAN HALEN初のベストアルバム。

デビューアルバム『VAN HALEN』(1978年)から直近の最新オリジナルアルバム『BALANCE』(1995年)までの10作から、厳選されたヒットシングルの数々とアルバム未収録のサントラ提供曲、そしてデヴィッド・リー・ロスと12年ぶりに制作した新曲2曲を含む全17曲で構成。「なんであの曲がないの?」とツッコミたく気持ちを抑えつつ、CD1枚に収めるならこれがベストかな?というコンパクトな1枚に仕上がっています。

デビュー作収録の衝撃的なインスト「Eruption」からスタートする構成は素晴らしいと思うのですが、本来ならそこに続くはずの「You Really Got Me」は未収録で、代わりに「Ain't Talkin' 'Bout Love」が並ぶという選曲には当時ひっくり返ったものですが、おそらくオリジナル曲にこだわった結果こういう選曲になったんでしょうね。なので、カバー曲ばかりがシングルカットされた5thアルバム『DIVER DOWN』(1982年)からは1曲もセレクトされておらず。そういった点では若干消化不良気味かもしれません。

また、基本的に各アルバムから代表的ヒット曲を1曲セレクトしている形ですが、アルバム自体がバカ売れした作品からは複数ピックアップしているのも、まあ納得の範疇。ちなみに『VAN HALEN』(「Eruption」含め3曲)、『1984』(1984年/「Jump」と「Panama」。日本盤はボートラとして「Hot For Teacher」追加の3曲)、『5150』(1986年/「Why Can't This Be Love」「Dreams」)、『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』(1991年/「Poundcake」「Right Now」)の4作品がそれで、デイヴ時代とサミー・ヘイガー時代半々といったところでしょうか(選曲的にはトータルでデイヴ歌唱曲が多めですけどね)。

気になる初収録曲3曲についても。サミー在籍時最後の楽曲となった「Humans Being」は映画『ツイスター』提供曲。1996年前半にシングルリリースもされましたが、楽曲としては『BALANCE』からの流れを組むモノトーンなヘヴィ路線。サビ以外はパッとしない印象で、アルバムの中に入っていたら“流して”しまいそうな1曲かもしれません。

で、デイヴが参加した新録2曲もその傾向が強い“普通の曲”。「Can't Get This Stuff No More」は初期デイヴ参加作にありそうなノリですが、5分以上もあると間延びした感が否めず。「Me Wise Magic」は序盤の低音ボーカルに違和感を覚えますが、サビでの“開ける”感はさすがかなと。「第1期VAN HALEN復活!」と過剰に期待しすぎたせいか、その期待を裏切られた感は否めません。とはいえ、彼らのヒット曲を手軽に楽しみたいという点においては、本作は非常に重宝する1枚ではないかと思います。入門編としても最適ですしね。

タイトルにあるとおり、本来ならこのあと『VOLUME 2』も計画していたんでしょうけど、ご存知のとおりバンドは本作のあとにオリジナルアルバムを2枚しか発表していませんし、ヒット曲にも恵まれず。結果、別の形でベストアルバムを制作することになるのでした。

 


▼VAN HALEN『BEST OF VOLUME 1』
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2019年5月20日 (月)

SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『SPACE BETWEEN』(2019)

2019年5月発売の、SAMMY HAGAR & THE CIRCLEによる1stスタジオアルバム。

2014年に結成されたこのバンドは、サミー・ヘイガー(Vo, G)と元VAN HALENのマイケル・アンソニー(B)、サミーの近年の活動におけるパートナーであるヴィック・ジョンソン、そしてジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)の実子であるジェイソン・ボーナム(Dr)という4人編成。2015年にライブアルバム『AT YOUR SERVICE』を発表していますが、正式なスタジオアルバムはこれが初となります。

いわゆる“スーパーバンド”ではあるものの、先のライブアルバムではサミーのソロナンバーに加え、サミー在籍時のVAN HALEN、MONTROSEやLED ZEPPELINといったレジェンドバンドの名曲がカバーされていました。こういったロッククラシックをライブで披露し続けることで、このバンドならではのグルーヴ感を数年かけて構築していったということなのでしょうか。

実際、本作で展開されているサウンドやグルーヴ感は非常に肩の力が抜けたナチュラルなもので、各メンバーが過去に在籍したバンドのカラーを多少感じさせつつも、THE CIRCLEというバンド“らしさ”がデビュー作の時点でしっかり完成している印象を受けました。

正直このメンツなら派手で豪快なアメリカンハードロックが期待できそうなものですが(事実ライブアルバムはそういうテイストでしたしね)、土着的なアメリカンロックをルーツにしながらアコースティック色を随所に織り交ぜている、非常に落ち着いた“大人のロック”を聴かせてくれるのです。

サミー自身、加齢により以前ほどハイトーンが出なくなってきたというのもあるのでしょうが(もう71歳ですからね!)、メロディのトーンもかなりクールというか落ち着いていて、声を張り上げて歌うようなほとんどない。「Free Man」のようなヘヴィロックも存在するものの、ダウンチューニングすることでキーが低くなり、それにあわせてトーンも落ち着いている。でも、これはこれで非常にカッコいいと思います。

楽曲自体も2〜3分台のものが大半で、全10曲で約35分という短さ。音楽的方向性含め、まるで70年代のロックアルバムのようで、1曲1曲に無駄がない点含めて気軽に楽しめるのは良作だと思います。演者側のリラックスした雰囲気が伝わってくることもあって、リスナー側も肩肘張らずに気楽に再生できる。視点を変えれば「アクが弱い」とも言えるわけですが、70〜90年代に数々のヒット作を生み出してきたサミーが残り少ない音楽人生をこういう形で楽しもうとしている。もうこれはこれでいいんじゃないかと思います。

最後に。やっぱりマイケル・アンソニーのハイトーンコーラスが入ると、楽曲の雰囲気が一気に引き締まりますね。今のVAN HALENに足りないのはまさにこれなんですよね。そりゃバンドへの復帰を打診するわけだ(笑)。

 


▼SAMMY HAGAR & THE CIRCLE『SPACE BETWEEN』
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