SBK『Figure it out』(2003)
SBKがこんな音を出すユニットになるなんて、2年前に誰が想像した? ホント、昨年からの流れには仰天の連続ですよ、こちらとしては。
今年の8月から3ヶ月連続で音源リリースを開始した彼等。まず8月にシングル「Back to the basic」発表、9月には今回紹介するシングル「Figure it out」をリリースして、10月にはいよいよそれらのシングルを含む最新アルバムを発表する予定。とりあえず今回はその第2弾である「Figure it out」を取り上げたいと思います。
今回これを書くに当たって上記のシングル2枚を購入したんですが、共に仰天するような内容だったんですね。特に俺は最初ネット上で試聴した"Figure it out"で得た衝撃が忘れられなくて‥‥だってさ、あのDragon Ash一派呼ばわりされてきたSBKが、まるでCHEMICAL BROTHERS的トランシーなダンスチューンを発表するなんて。しかもそれ以外の曲("Strike back"と"Back to the basic"。共に最新アルバムに収録予定)もヒップホップというよりはデジロックに近い構造を持った音だしさ。
そういえば以前、アルバム「KILLING FIELD」におけるインタビューで、彼等がこういう方向に進むんじゃないか‥‥みたいな発言をしていたのを、何となくだけど思い出したよ今。当時のライヴでは既にそういう方向に少しずつ進んでいたみたいだし。そう考えると前作での成長から今作での変化も何となく頷ける話。
ここできけるのはラップや韻踏み等ではなく、完全に「歌」そのもの。勿論、多くの人が想像するような「歌モノ」的なそれとは違い、テクノやダンスチューンによくあるような「歌」と考えてもらいたい。ほら、MONDO GROSSOで歌ったkjみたいな感じ‥‥ってまたDAか。そういえば、曲の構成とかその例の曲に似てなくもないですよね‥‥って要するに両方共CHEMICAL BROTHERSの「あの曲」をお手本にしてるからなのかな‥‥いや判らないけどさ。
ふと思ったんだけど、何かこのSBKの成長の過程って電気グルーヴ及び石野卓球が辿ったものと同じような流れにある気がするんですが、そう感じたのは俺だけ? あるいはBEASTIE BOYSでもいいや。勿論電気やBEASTIE BOYSとSBKは全くの別モノですし比べること自体が間違ってるのかもしれませんが。それでも‥‥何か今後のSBKのことを考えると‥‥凄いことになるんじゃないかな、とワクワクしてくるんですよね。兎に角今はアルバム待ちですね。期待が大きすぎても問題ないくらいの傑作になってるような‥‥
あーこの曲、フロアで鳴らしてみたい。もの凄い大音量で。またはそれに合わせて死に物狂いで踊ってみたい。
▼SBK『Figure it out』
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