2016/12/24

SCOUR『SCOUR』(2016)

2016年は冒頭からトラブルを引き起こして、メタル界のみならず社会問題にまで発展しそうなほどやり玉に挙げられたフィル・アンセルモ。詳しくはこのへんを読んでもらえれば、何が起こったか思い出せるかと思います。

この騒動後、DOWNからの脱退を申し入れたというフィル。現在もバンドには残っているようですが、今年後半はしばらく休止状態だったSUPERJOINT RITUALをSUPERJOINTと改名させて、ニューアルバム『CAUGHT UP IN THE GEAR OF APPLICATION』を制作したり、今回紹介するブラックメタルバンドSCOURを結成してEPを発表したりと、何かと忙しそうにしておりました。

さて、そのSCOURですが、いわゆる初期デスメタル、ブラックメタルをはじめとするエクストリームサウンドを軸にしたバンド。メンバーは下記のとおり。


Philip H. Anselmo (Vo / ex-PANTERA, DOWN)
Drek Engemann (G / CATTLE DECAPITATION)
Chase Fraser (G / ANIMOSITY)
John Jarvis (B / PIG DESTROYER, AGORAPHOBIC NOSEBLEED)
Jesse Schobel (Dr / STRONG INTENTION)


正直、CATTLE DECAPITATIONとPIG DESTROYERぐらいしか聴いたことがありませんが、それぞれデス/グラインドコア界隈のバンドばかり。このEP自体も、ギターのトレモロリフがいかにも“ソレ”な「Dispatched」を筆頭に、上記のバンドが持つルーツが垣間見れる1枚となっています。フィルのデスボイス/グロウルもいつも以上にすごみを増していますが、ちょっとお上品に聞こえてしまうのは僕の偏見でしょうか?(「Clot」で入る合いの手的デスボイスの汚さのほうが本格的すぎたもので。こっちはフィルじゃないですよね、おそらく。デレクとジョンはバッキングボーカルもしているようですし)

決してフィルが昔のブラックメタルで信仰されていた世界を崇拝しているとか、そういうことではないと思いますが(ナチス問題の後だけに、それだと余計ややこしいことになりかねないし)、エクストリームメタルを追求するという点においてはこの世界に一度足を踏み入れるのも必要だったのかなと。バンドというよりはプロジェクト形態みたいなので長続きはしないと思いますが、これはこれで生で観てみたい気がします。



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投稿: 2016 12 24 12:00 午前 [2016年の作品, Pantera, Scour] | 固定リンク