SELFISH CUNT『NO WICKED HEART SHALL PROSPER』(2004)
昨今、特にイギリス辺りではニューウェーブ・リバイバルなんてカテゴリーに区分けされるバンドが数多く登場してますが、当然ながら良いものもあれば、酷いものもある。そしてイギリスだけでなく、その余波を受けてアメリカからも、更には他のヨーロッパ諸国からもその流れにあるバンドが幾つも登場しています。これらも例に漏れず、良いもの/酷いものといろいろです。
別にそういったニューウェーブ・リバイバルを意識してってわけでもないけど、CDショップに行った時、店員が書いたポップに目をやって「ニューウェーブ」なんて言葉が書かれてた場合には、結構積極的に聴くようにしてます。で、まずアルバムなりシングルなりの1曲目にインパクトがないと、当然ながら買わないわけですが‥‥
今年の頭だったかな。デジパックでもない、ただの白黒写真の紙ジャケ、スポットライトを浴びるひとりの青年の写真、赤い文字で「SELFISH」、そして白い文字で「CUNT」と書かれたそのジャケット。だけど「CUNT」の上には白いシールが貼られてて、実際には「C**T」と遠目にしか見えない怪しいジャケット‥‥この質素なパッケージに惹かれて、試聴機のプレイボタンを押してみたら‥‥数十秒後、気づいたらこのアルバムを手にレジまで歩いてたんだよな、俺。