2018年5月14日 (月)

SEPTIC TANK『ROTTING CIVILISATION』(2018)

CATHEDRAL、元WITH THE DEADのフロントマン、リー・ドリアンが新たにスタートさせたハードコアバンド(プロジェクト)SEPTIC TANKのデビューアルバム。メンバーはリー(Vo)のほか、CATHEDRALでの相方ギャズことギャリー・ジェニングス(G)、CATHEDRAL最後の数年間在籍した元REPULSIONのスコット・カールソン(B)、レコーディングエンジニアのジェイミー“ゴメス”アレリャーノ(Dr)という編成。

もともとは90年代半ば、リーとギャズ、当時ツアーメンバーとしてCATHEDRALに参加していたスコットの3人に、元TROUBLEのバリー・スターンを加えた編成でスタジオに入って遊びでハードコアナンバーをプレイしたのがきかっけ。その後、2005年にバリーが亡くなってしまいましたが、90年代に作った楽曲をレコーディングしようと2011年頃に現メンバーで集結。2012年に4曲入りEP『THE SLAUGHTER EP』を発表しましたが、それから5年後の2017年に再集結して、この1stアルバムを完成させました。

全18曲で40分に満たないその内容は、文字通りハードコア。1〜2分台の楽曲が大半で、最短で58秒、最長でも4分。リーはグロウルなどに頼ることなく、現在のボーカルスタイルで(ときにダミ声を多用しつつ)歌いきっています。ギャズのギターも冴えまくりで、ひたすらカッコいいリフとソロを聴かせてくれるし、リズム隊のツボを心得た軽快なプレイも最高。ベースの歪み具合も非常に好みですし、メタル/パンク/ハードコア/デスメタルとかそういったジャンルを超越した、最高にイカしたナンバーをがっつり楽しむことができるはずです。

それにしても、2018年に再びリーとギャズがタッグを組んでバンドをするなんて、CATHEDRAL解散時に誰が想像したことでしょう。20年以上にわたり苦楽をともにした仲間ですもん、こうやって一緒に音を出せば常に最高のものを提供してくれる。でも、それが想像もしてなかったスタイルだったりするもんだから、さらに驚くわけですよ(事前にEPはあったけどさ)。

リー・ドリアンとハードコア/グラインドというと初期NAPALM DEATHを思い浮かべる人もいるかと思いますが、そこは切り離してから接したほうが得策かと。完全にど真ん中のハードコアパンクですので。そっちの素養がないメタラーの方にはちょっと厳しいかもしれませんが、必ず引っかかるところはあるはずですので、ぜひ一度トライしてみてください。

なお、日本盤には先に発売された『THE SLAUGHTER EP』からの4曲をボーナストラックとして追加収録。より生々しくて邪悪なサウンドは、アルバム音源とは違った味わいがあるはずですので、ぜひ日本盤を手に取ることをオススメします。



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投稿: 2018 05 14 12:00 午前 [2018年の作品, Cathedral, Septic Tank] | 固定リンク