2004/11/29

SHINEDOWN『LEAVE A WHISPER』(2004)

 以前は洋楽系ニュースサイト的なことに手を出していましたが、それを始めた切っ掛けというのは実に些細なことで。単純に、俺が「今現在の」洋楽シーンに疎かった、ということ。それが始まりなんです。

 だってさ。去年のフジロックで‥‥THE LIBERTINESを観て、誰がピートで誰がカールかなんて全然判らなかったんだから。アルバム聴いて普通にいいな、と感じてライヴ観てみたいと思って。それで友達に「ピーター来てた?」って聞かれて、てっきり真ん中で歌ってた奴(実はカール)をピートだと勘違いしてた俺は、「おお、来てた来てた!」とかテキトーに返事してたくらいだし‥‥ホント、それくらいの知識しかなかったんですよ。

 もっと言ってしまえば‥‥知識なんてなくても音楽は聴ける。そんなものに頼っていると、いずれそれらが自分にとって単に「ノイズ」にしか感じられなくなる日が来る‥‥それもまた事実なんですけどね。でも俺は、単純にもっと知りたいと思ったから、自らニュースを集めるようになった。だって周り(ネット)を見回しても、自分が信頼出来るような洋楽系ニュースサイト、全然なかったし。邦楽はぶっちゃけ「ミュージックマシーン」ひとつあれば十分だったし(世間的にはいろいろ意見はあるようだけど、個人的にはここだけ目を通しておけば問題ないと思ってる。掲示板含めてね)。でも洋楽となると、やはりニュースソースの問題(企業系情報サイトはまだしも、各アーティストのオフィシャルサイトは全て外国語ですから、それらを翻訳し理解してから取り上げる必要がある)だったり、邦楽以上に広い世界ですから趣味の幅も異常にデカい‥‥だからどうしても好みのアーティストに限定しまいがちで、逆に広く扱うサイトでも知識の乏しさが目立って妙に信用できなかったり‥‥だから自分で始めた。ホントそれだけなんですよ。最初はそれこそ、自分の興味の範囲内のアーティストのみ取り上げ、段々といろいろ見えてくるようになると、今度はもっと幅広く扱うようになり、結果的には洋楽全般を扱うようになった、と。

 けどね、そんなの1年と続かなかった。続かなかった理由のひとつは、単純にプライベート上の問題。そこまで更新に時間を割けない状況になってしまった。自然とPCに向かう時間も減っていき、同時に更新に対する情熱も冷めていった。元々はレビューを中心にしたサイトだったし、それ自体はまだ全然続けたいと思ってたけど、やはり一度線引きの必要が出てきた。ぶっちゃけ‥‥これ以上ニュースサイト的なことを続けることに、興味がなくなってしまった、と。これがふたつめの理由かな。ま、全部が全部、微妙に繋がってるんですけどね。

 その後、俺がどこから洋楽情報を入手してるかというと‥‥実はこの8月以降、他所のニュースサイトって殆ど目にしてないのね。いや、たまに覗いてるサイトはあるけど、それも週に1回、あるいは数週間に1回程度。まぁ俺自身がネット巡回を殆どしなくなってしまったのも影響してるんだけど。それにしても‥‥凄く生意気な言い方をさせてもらえば、あー俺がやってたようなニュースサイトって他にないんだな、そりゃ需要あるわけだ、って思ったわけ。他所のニュースサイトの皆さんには申し訳ないけど。だってさ‥‥その人が何故そこに向かったか‥‥何故そういうニュースサイトを始めたのか、とか、そういった背景が見えてこない、ただ企業サイトから情報拾ってきた、いわばニュースサイトの孫サイト的なのが大半じゃない? 本当に面白いと思えるサイトは、やはりそれなりに知識に長けてたり文章力があったりする人がやってるサイトばかりで、そういう人って結局ブログ的な方向に行っちゃってて、厳密にはニュースサイトではないんだよね。俺が私的リンクに貼ってる人達のサイトってのが、正にそういう方向性のサイトばかりで。情報を仕入れるというよりはむしろ、読み物として面白いサイトばかり。もっと淡々と、そして面白い洋楽総合ニュースサイトってあってもいいと思うんだけど‥‥

 と、かなり批判的なことばかり書いちゃいましたが。本題に入りましょう。俺がこの数ヶ月、そういった洋楽の情報‥‥というよりも「新しい音」と接する機会をどこで得ていたかというと、それはもうネットラジオと実際のラジオなんですよ。自分でもネットラジオの番組を持っていて、そこで積極的に「新しい音」を紹介してきていましたが、洋楽雑誌を殆ど信用していない俺としてはやはり「出音」こそ全てだな、と。CDショップの視聴だったり、MTVだったりラジオだったり‥‥そこでの出会いが特にここ数ヶ月、非常に重要な役割を果たしてくれてます。

 今回紹介するSHINEDOWNというバンドも、実は海外のネットラジオと、某FM局の番組で知りました。後で彼等がSILVERTIDEと並び、今アメリカで注目されている新人だということを知ったり、あるいはTHE DARKNESSの全米ツアーのオープニングアクトを務めたなんて情報を耳にしたり。けどそんなのは補足に過ぎないわけですよ。単純に音がカッコ良かった。曲が魅力的だった。それが全てだったわけですから。

 レビューサイトをやってきて一番辛いのは、いくら長文を書いて大絶賛しても、実際に音を聴かせられないことなんですよね。そういう意味で、手軽に個人でネットラジオをやれるようになった昨今の状況は、俺みたいな人間にとっては非常にやりやすい状況になってるんですよね。

 今回、こうやって新しいサイト名に「RADIO TMQ」を彷彿させる「TMQ-WEB」という名をつけたのは、やはりラジオとの連動性をもっと強めようと思ったから。洋楽に限定されてしまいますが、こうやってこのサイトで取り上げたアーティストの音をダイレクトに伝えられるというのは、やはりやりやすいですよ。いくら俺が「このSHINEDOWNというバンドは、SILVERTIDEよりも更に土着的で、よりアメリカ人好みの音。SOUNDGARDEN以降、あるいはCREED以降の『音』を鳴らし、それでいてトラディショナルなアメリカン・バンド‥‥LYNYRD SKYNYRD辺りの色も持つ、ちょっと日本人には地味に映るかもしれない、けど非常に良質なバンド」と彼等を褒めたところで、これを読んだ人がどこに比重を置くか‥‥SOUNDGARDENのフォロワー的なポイントを重視するのか、あるいはトラディショナルなアメリカン・バンドという点を重視するのか‥‥それによって、見方/感じ方も大きく変わると思うんですよ。勿論、それは俺の文章力の問題も大きいわけですが、けど読み手が興味を持つポイントによって、また解釈も少しずつ変わってくるとも思えるわけでして。そういう意味ではこれらの文章を取り上げた後に、ラジオで改めて紹介するというのは、本当に良い手段だと思うんですよね。

 そんな思いを込めて、このサイトを立ち上げようと思ったのです。そして‥‥SHINEDOWNはいいバンドですよ。国内盤は出てませんけど。出す予定もないみたいですけど。



▼SHINEDOWN『LEAVE A WHISPER』
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投稿: 2004 11 29 01:24 午前 [2004年の作品, Shinedown] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック