2002年12月31日 (火)

MY BEST OF 2002

今年もとうとうこの時期が来たわけですね‥‥早いもんだなぁ、1年が経つの。て優香、このサイト始めてこの年末企画も早5回目ですよ‥‥誰がこんなに長くこのサイトが続くと思ってた!? いや、俺だってこんなに長く続けるつもりはなかったよ!?(と愚痴ってみても始まらないっしょ)‥‥まぁ愚痴はこの辺にして、大晦日恒例の「とみぃが選ぶ『BEST OF 2002』」を紹介しようと思います。アンケートの方にも既に何名かの方が参加してくださってますが、それの参考にでもしてもらえればってことで、毎年大晦日の慌ただしい時にこれをアップしてるわけですね‥‥ええ、暇人なわけですよ(笑)。つうわけで、2002年分から例年と違って「SONG OF 2002」が5曲から10曲に増えた以外、特に変わり映えのない企画なんですけどね。何で10曲に増やしたかというと‥‥大体想像つくと思いますが、ハロプロ枠です(爆)。けど、実際冷静に2002年の10曲を選ぶとなると、意外と5曲も選べないもんですね。結果は後でご覧になってもらえば分かると思いますが‥‥

とりあえず、アルバムの10枚の方から見てもらいましょう‥‥(全てにおいて特に順位は付けてません。順番はアルファベット順ですので他意はありません。その辺はご理解ください)


DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN『DCPRG3/GRPCD2』

いろんな意味で、今年は菊地成孔との出会いが大きかった気がします。これはリミックスとライヴという両極端なディスク2枚からなる編集盤ですが、共にその魅力を最大限に発揮した素晴らしい内容になってます。

Mr.Children『IT'S A WONDERFUL WORLD』

桜井の小脳梗塞というあの出来事さえなくても、間違いなく今年の日本を代表する1枚。いや、あの出来事を通過した結果、余計に力強く心に響く楽曲が増えたかも。早くも次のアルバムが楽しみで仕方ないですよ。

the pillows『Thank you, my twilight』

今年このバンドとちゃんと向き合えたことが最大の収穫かもしれません。自分より年上の人がこういったアルバムを作ってくれることが何よりも心強いです。

PRIMAL SCREAM『EVIL HEAT』

前作の延長線上にありながら、あれをいとも簡単に越えてるって時点で驚愕。更に内容聴いて座り小便モノ。40越えてもここまでアグレッシヴってのはホント尊敬に値します。

SKETCH SHOW『AUDIO SPONGE』

自分のルーツとなる人達が三度集結して、50越えてもこういったアルバムを作ってくれるってことが、もう俺的には涙モノなわけですよ。ライヴ観れなかった事が2002年最大の心残り!

SUPER BUTTER DOG『ラ』

ライヴでベスト盤という反則合わせ技だけど、それを差し引いても「サヨナラCOLOR」は2001年に聴いておくべきだった1曲なわけで。これで踊れない奴は死んだ方がいいですマジで。

中村一義『100s』

トータルでは前作「ERA」より劣るかもしれないけど、それでも今年を代表する10枚に選ぶ程のクオリティーはさすが。ライヴを観たことで更に評価が高まりました。

ナンバーガール『NUM-HEAVYMETALLIC』

結果としてこのアルバムを越えるような作品を作るまでいかずに解散してしまったってことは、やはりこれがバンドとしての臨界点だったのか‥‥ブッチギリの大傑作。

松浦亜弥『ファーストKISS』

ハロプロだから選んだのではなくて、文句なしで今年を代表する日本のポップアルバムの1枚だと言い切れる作品。つんく♂だから凄いのではなくて、あややだから凄かったんですよ、このアルバムは。

モーニング娘。『4th「いきまっしょい!」』

多分今年一番聴いたアルバムかも。あややのアルバムよりクオリティは劣りますが、それでもここまで力強く「肯定」を叫ぶアーティストは過去10年いなかったんじゃないでしょうか? 子供向けだからこそ判りやすく響くというのも頷ける作品。


勿論、ここに挙げた10枚が全てではないですよ。現時点、12/31の時点ではこの10枚だということです。個人的によく聴いたアルバムをただ10枚挙げただけで、選外だったものの、やはりうちのレビューで取り上げたアルバムというのはどれも「2002年の10枚」に入ってもおかしくない存在でしたし。

未だにレビューでも取り上げていないアルバムで惜しかったなぁ‥‥というのは、BON JOVI「BOUNCE」とかNINE INCH NAILS「LIVE : AND ALL THAT COULD HABE BEEN」、THE HELLACOPTERS「BY THE GRACE OF GOD」、FLASHCUBES「LIVE IN JAPAN -RAW POWER POP-」、RHYMESTER「ウワサの伴奏」、54-71「enClorox」、cymbals「sine」、BUGY CRAXONE「NORTHERN HYMNS」とかかなぁ‥‥他にもいろいろあると思うんですが。あ、くるりとスーパーカーは周りが騒ぐ程のアルバムだと思いませんでした。勿論、悪くはなかったですけどね。ただ、プレイヤーに載せる回数は前のアルバム程じゃなかったというのが俺的に全てを物語ってるかなぁ、と。


続いて「SONG OF 2002」の10曲を紹介。これもアルファベット順に並べただけで、順位は特になしです。


・BUMP OF CHICKEN「Jaded」
何だかんだで、やっぱりバンプの曲は心に響くものが多いです。厨房呼ばわりされようが、やっぱりいいものはいいということで、これを選びました。シングル「スノースマイル」も名曲だけど、今はこっちを。

・GRAPEVINE「ナツノヒカリ」

昨年同様、俺の夏のテーマソングとなったのがバインでした。アルバムは惜しくも選外だったけど、楽曲としてはこれだけは外せません。

・Mr.Children「LOVE はじめました」

「蘇生」「HERO」と最後まで競ったんだけど、先日の12/21ライヴで観たこの曲のインパクトにやられました。ミスチルのダークサイド/ヘヴィサイドを更に追求したひとつの完成型。

・POLARIS「季節」

「フィッシュマンズ後」をちゃんと形にしたのが、結局元メンバーの手によってだったという、しかもただの継続ではなくて新たな地平を突き進んでいる点が評価に値すると思います。これも夏よく聴きました。

・グループ魂「竹内力」

インパクト大賞ってのがあるとしたら、間違いなくこれ。ロックやパンクとして十分成り立つ上にあの歌詞。正月「ミナミの帝王」観たくなったもん(笑)

・後藤真希「手を握って歩きたい」

2002年を振り返ると、最も泣かされた曲ってことでやはりこれを外すことは出来ないな‥‥と。「ハロプロ楽曲大賞」ではハロプロ限定ってことで判りやすいものを選んだけど、普遍性って観点で選ぶとこれは外せません。

・中村一義「キャノンボール」

「僕は死ぬように生きていたくはない」、これが全てです。

・ハナレグミ「家族の風景」

どれに1位をつけるってことは敢えてしないんだけど‥‥それでもこれが個人的には1位かも。いや、スタジオ音源よりライヴでの弾き語りだね。是非ライヴ観たいです。

・メロン記念日「香水」

2002年後半は、娘。よりもメロンの方に重点を置くようになった俺ですが、それを差し引いても名曲中の名曲。何故これを評価しないヲタがあんなにも多いんでしょうか? 年末になって有線チャート11位まで上昇という事実が全てを物語ってますよね?

・モーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」

このサイトを続ける上での原動力となった、そして今のとみ宮の在り方を決定づけた1曲。今後「2002年ってどんな年だった?」と聞かれたら、この曲をまず最初に挙げるでしょうね。


だいぶ悩んだのがここで、ハロプロ枠5曲なのに結局3曲しか選ばなかったり、先日日記の方で選んだ「ハロプロ楽曲大賞」と違った曲が入っていたりで‥‥ま、これも今日の時点での10曲なので、数時間後にはハロプロ8曲とか選んでるかもしれませんし。そういうことです。

毎年選ぶ時に「アルバムで選んだアーティスト、またそのアルバムに入ってる曲は極力避けるようにして、出来るだけ多くのアーティストを紹介できるようにしよう」と決めているんですが、今年はご覧の通り、アルバムにも選んだアーティスト、そのアルバム収録曲を3つも選んでしまいました。これは、そういう枠決めを破ってでも紹介したい、選びたいと思わせるだけの曲だったっていうことです。ここに選ばれなかった曲でもホントいい曲、今年散々聴いた曲は沢山ありますし、挙げたらキリがないですが、やっぱり今はこの10曲ですね、うん。


続きまして、今年観たライヴから選ぶ「LIVE OF 2002」を。


・ナンバーガール@水戸ライトハウス (7/5)
・DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN@フジロック (7/28)
・HANOI ROCKS@サマソニ (8/17)
・メロン記念日@赤坂ブリッツ (12/9)
・The ピーズ@SHIBUYA-AX (12/22)


ナンバガは結局あれが自分にとってラストとなってしまったのですが、そういうのを抜きにしても本当に凄いライヴでした。未だに上手い言葉が見つからない、「何だったんだあれは!?」というライヴでしたねマジで。

デトコペはやはり衝撃でしたよ。フジで朝イチという過酷な状況の中、最終的には1万人もの人を集めてしまった、あるいは他のアクトを観ようとしていた人の足を止めてしまったというのが全てを物語っているのではないでしょうか?

ハノイは‥‥文句なし。あれを見れなかった人は可哀想ですねって言いたくなる程の内容。文句なしでブッチギリ、今年最高のライヴでした。あれ観たらガンズとか見れないよマジ。

メロンは‥‥もう言葉では言い尽くされた感がありますが、やはり何度でも言いますよ。あれは伝説だったと。カラオケバックのいちアイドルのライヴでモッシュ&ダイブが起こるなんて‥‥あれを観てしまったら他のハロプロライヴ、全てが霞んじまうって!
 
最後は、俺にとって2002年最後のライヴとなったピーズ。デビュー間もない頃に観たっきりだったんですが、やっぱりいい意味でショック受けましたね。そしてまだ出てないけど、2003年2月リリース予定のニューアルバムは既に2003年を代表する名盤に決定です!

今年は30数本ものライヴを観てるんですが、その約3分の1がハロプロ系という考えられない結果になりましたが、やはりあんまりハズレはなかったですね。ただひとつだけ、市(ry

それとは別に、どうしても忘れられなくなってしまったライヴというのもありまして‥‥朝霧JAMで観たジョー・ストラマーがそれですね。観た後は「いつも通り良かった」程度だったのに、結局あれが最後になってしまったわけですから‥‥バンドが解散しても、生きている限りそこに属したメンバーのライヴというのはどこかしらで観ることが出来るわけですよ、音楽活動さえ辞めなければ。けど、死んでしまったら何もかもお終いですよ‥‥改めて、ご冥福をお祈りします。

2003年も沢山の素晴らしい音楽と出会えますように……

投稿: 2002 12 31 12:00 午前 [2002年の作品, BUMP OF CHICKEN, DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN, Grapevine, Mr.Children, pillows, the, Polaris, Primal Scream, SKETCH SHOW, SUPER BUTTER DOG, 「1年のまとめ」, グループ魂, ナンバーガール, ハナレグミ, メロン記念日, モーニング娘。, 中村一義, 後藤真希] | 固定リンク

2002年12月16日 (月)

SKETCH SHOW『AUDIO SPONGE』(2002)

  というわけで、このふたりが一緒に並んでしまうと、否が応でもあのバンドを思い出してしまうわけですが‥‥しかもやってる音楽自体、あの頃の発展型‥‥あるいは2002年版とでもいえるサウンドですしね。

  つうわけで、YMOを愛して止まなかった俺からすれば、この「細野晴臣+高橋幸宏」という組み合わせだけで生唾モノなのに、更にやってる事がマジで「TECHNODON」(再生YMOが'93年にリリースした唯一のオリジナルアルバム)の10年後という形で終わってない、テクノの型に囚われないポップアルバムだし、しかもゲストとして2曲に教授・坂本龍一が参加してる事実‥‥ヤベェ、マジヤベェってば。

  私事で申し訳ないんだけど‥‥俺、幼少の頃ピアノを習ってまして、最初は自分から始めたいと言ったものの、やっぱりどこかに「やらされてる感」みたいなのがあったんですよ。ところが、小学2年生だった俺があるグループに出逢うわけです‥‥それがこのYMOなんですね。もうね、「SOLID STATE SURVIVOR」('79年リリースのセカンドアルバム)がその後の俺の人生全てを変えてしまうわけですよ。小学生ながらに「こりゃヤバイ」と、感覚的に悟ったわけです。で、俺は何をどうしたかというと‥‥ピアノからエレクトーンに乗り換えたわけです、親を説得して。「これからの時代は電子サウンドだよ」とか言ったかどうかは覚えてませんが(いや、実際そういうようなことを言ったらしいね、母親に聞くと。YMOを持ち出してさ)、とにかく俺がどのくらい細野・高橋・坂本に影響を受けたか、ご理解いただけましたか?

  とまぁ前置きはこんなもんにして‥‥今年最大の心残り、それは「WIRE02」を欠席してしまったこと。ま、精神的にそういう心境じゃなかったわけですが、そこでの最大の楽しみであった彼等SKETCH SHOWのステージを見逃してしまったことが、ホント悔しくて悔しくて。だったら単独公演何で行かないの!?と突っ込まれそうですが、ええ、トライしましたよ、追加公演の方。けどね、取れなかったの、マジで。本公演の方はメロン記念日と被っちゃったから仕方なかったし(つうか今の俺にはどっちも大切な存在なんで)。

  そんなSKETCH SHOW。音楽的にはハリー&幸宏のポップセンスが光る楽曲を、テクノというよりもエレクトロニカ系のサウンドで聴かせる、正しく2002年の音。幸宏はここではドラムを叩いておらず(当たり前か)、完全にふたりしてコンピューターやらシンセやらをいじり倒した様子。細野氏が「踊れないテクノ」というキーワードをテレビか何かで言ってた記憶があるけど、他のエレクトロニカ系サウンドと比べれば全然リズムがしっかりしてて踊りやすいし、馴染みやすいポップなメロを持っているのですんなり聴ける。英語詞あり、日本語詞あり、インストよりも唄モノが多いのも特徴。最近細野氏がこの手(エレクトロニカ系)のサウンドに興味を示していたことからこういう方向性になったんだろうけど、やっぱり唄モノポップアルバムって印象が強いかな。まぁYMO以前に「はっぴぃえんど」やミカバンドがあったわけですからね、彼等には。

  で、2曲("Wonderful To Me"と"Supreme Secret")のみ教授こと、坂本龍一が参加してる曲があるんだけど‥‥どっちかっていうと、これらの曲の方がよりエレクトロニカ的サウンドで構築されてるかも。演奏だけでなく作曲にも携わってる辺り、ホントに過去に捕らわれずに自由にやってるんだなぁというのが伺えますね。また、他にもレーベルメイトであるテイ・トウワも参加してたりで。ま、その辺は完全にオマケって感じかも。とにかく楽曲もバックトラックも充実してるし、そういうゲストの要素がなくても十分に魅力的なアルバムだよね、これ。

  YMO時代から積極的にカバー曲を取り上げてきた彼等ですが、今回も3曲、非常に地味な選曲で我々を驚かせてくれます。まずはアルバム6曲目の"Do You Want To Marry Me"。映画「セシルの歓び」劇中歌だそうで、幸宏の選曲。10曲目"Turn Down Day"はCIRCLEというグループのヒット曲(ゴメンナサイ、俺このグループ知りませんでした)。最後に12曲目"Theme From A Summer Place"はパーシー・フェイズ楽団やLETTERMENでお馴染みの曲(らしいです)。これまでみたいなBEATLESだったりプレスリーだったりっていう判りやすい曲ではなく、非常にマニアックな選曲なのが「完全に肩の力抜いてやってます」的で面白いかも。ま、オリジナルを知らない俺からすれば、これらの3曲も十分に彼等のオリジナルソングとして楽しめるんですけどね。

  いやぁ、それにしてもホントに奥が深いアルバムだな、これ。モロにエレクトロニカな"Microalk"の後に、如何にも幸宏氏なBEATLESライクな"Wilson"が続いたり。エレクトロニカ・フォークとでも呼びたくなる"Do You Want To Marry Me"に続いて、懐かしのスネークマン・ショー2002年版"Gokigen Ikaga 1.2.3."が出てきたり。クラブサウンドで構築されているものの、やっぱり根本にあるのは幸宏氏なり細野氏なりの「ポップセンス」なんですよね。それをこの時代に改めて再認識できたってのが、もしかしたら最大の収穫だったかも。

  先頃行われたライヴではCORNELIUSこと小山田くんが参加、来年2月にリリース予定のマキシシングルでは小山田くん、全面参加するとのこと(!)。ってことよりも、噂ではアルバム1枚っきりって話だったみたいだけど、アルバム作って評判良くて、ライヴやって評判良くて、更に本人達も気持ち良かったようで、今後もパーマネントのユニットとして活動を続行してくことが正式に決定したそうです。ま、毎年アルバム出しますとかそういった感じではないと思うけど(それぞれソロだったり他のユニットだったりプロデュース業もあるでしょうし)、また新しい音源が聴ける、そしてライヴを観る機械があるってだけでも俺は嬉しいよ。以前、とあるテレビ番組でのインタビューで「1枚目は顔見せ的カタログ、2枚目でバンドを代表するような名作を発表して、3枚目でケンカ別れで解散、という一般的なバンドが辿る道をなぞっていきたいと思います」と面白がって言ってたふたり。ま、いい歳してホントに3枚目でケンカ別れしたら、それはそれで爆笑モンなので、是非実践して欲しかったりして‥‥嘘ですが。

  ちなみにこのアルバム、avexからのリリースですが、CD-EXTRA対応ってことで無事Copy Control CD(CCCD)を回避。続く2月のマキシもCD-EXTRAでのリリースになるそうです♪



▼SKETCH SHOW『AUDIO SPONGE』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 12 16 12:00 午前 [2002年の作品, SKETCH SHOW, Yellow Magic Orchestra] | 固定リンク