2018年9月11日 (火)

SKIN『SKIN』(1994)

1994年に発表された、イギリスの4人組バンドSKINによる1stアルバム。オリジナル盤はメジャーのEMI / Parlophone Recordsからリリースされ、プロデュースはキース・オルセン(オジー・オズボーンWHITESNAKEHEARTなど)が担当。本国では最高9位まで上昇する、ヒット作となりました。

この時期、イギリスではHR/HMに新たな波が訪れ始めたタイミング。THUNDERの2ndアルバム『LAUGHING ON JUDGEMENT DAY』(1992年)が全英2位を記録したのを筆頭に、LITTLE ANGELSの3rdアルバム『JAM』(1993年)が全英1位、THE ALMIGHTYの3rdアルバム『POWERTRIPPIN'』(1993年)が全英5位と、1990年前後にデビューしたバンドたちがこぞって好成績を残していました。

この波に乗らんとばかりに、SKINもデビューするのですが、彼らのサウンドはTHUNDERとLITTLE ANGELS(主に初期)の中間といった印象。適度にブルージーなブリティッシュハードロックをベースに、聴きやすく思わずシンガロングしたくなるキャッチーさを持った楽曲がずらりと並びます。オープニングを飾る「Money」のカッコよさは言うまでもなく、続く「Shine Your Light」や「House Of Love」はTHUNDERにも通ずるロックンロール感がある。「Colourblind」のおおらかなリズムはどこかモダンだし、かと思えば「Which Are The Tears」みたいなソウルフルな王道バラードもある。

THUNDERほどルーツ重視というわけでもなく、LITTLE ANGELSほどポップでもない。だけど、しっかりモダンさも兼ね備えている。そのへんは、本作リリース当時からよくカバーしていた「Unbelievable」(EMFが1990年に発表したシングル。全米1位、全英3位を記録)など、そのセンスにも表れているのではないでしょうか(そのへんのセンスは、続く2ndアルバム『LUCKY』で一気に爆発するのですが)。

当時、HELLOWEENのマネジメントに所属していたことで、初来日が彼らのオープニングアクトだったというのも、今思えば「なるほど」とも思えるし、逆に「だから日本でブレイクできなかったのかな」とも思える。本作は今聴いても優れたハードロックアルバムだと思うし、そのわりにここ日本ではあんまり“届いて”気もするし。そういう歯がゆさを持った1枚、ぜひこの機会に触れてみてはいかがでしょう。しっかりストリーミングにも入ってるしね。



▼SKIN『SKIN』
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投稿: 2018 09 11 12:00 午前 [1994年の作品, Skin] | 固定リンク