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カテゴリー「Slayer」の29件の記事

2020年11月21日 (土)

ELLEFSON『NO COVER』(2020)

2020年11月20日にリリースされたデイヴィッド・“ジュニア”・エレフソン(B/MEGADETH)のソロアルバム第2弾。

日本では今年3月に発売された初のソロアルバム『SLEEPING GIANTS』(海外では2019年7月リリース)に続く今作は、全曲豪華ゲストを迎えたカバー集。全19曲の大半はエレフソンのルーツ的楽曲になるのでしょうが、そんな中にFIGHTの「Nailed To The Gun」があったり、ビリー・アイドル「Rebel Yell」やW.A.S.P.「Love Machine」といったMEGADETHのデビューと非常に近しい時期の楽曲も含まれています。これは相方のトム・ハザート(Vo)の趣味なんでしょうかね。

さてさて。そんな本作のレコーディングメンバーですが、ベーシックはトム、エレフソン、アンディ・マルトンジェリ(G/ARTHEMIS)の3人が中心で、曲によって以下のようなゲストが参加しています(とにかく長いのでご注意を)。

※ボーカル
ジェイソン・マクマスター(DANGEROUR TOYS、WATCHTOWER)、ドロ・ペッシュ、ジェイコブ・バントン(ミック・マーズ、LYNAM、ex. STEVE RILEY'S L.A. GUNS、ex. MARS ELECTRICなど)、アンドリュー・フリーマン(LAST IN LINE)、アル・ジュールゲンセン(MINSTRY)、ブランドン・イーグレイ(CROBOT)、デイヴ・アルヴィン(WHITE TRASH)、トッド・カーンズ(THE AGE OF ELECTRIC)、マーク・スローターSLAUGHTER)、チップ・ズナフENUFF Z' NUFF

※ギター
ロン・“バンブルフット”・サール(一部ボーカルも/SONS OF APOLLOASIAなど)、ガス・G(FIREWIND)、アンディ・ジェイムズ(ex. SACRED MOTHER TONGUE)、エディ・オヘダ(ex. TWISTED SISTER)、グレッグ・ハンデヴィット(KUBLAI KHAN、ex. MEGADETH)、フランク・ハノン(TESLA)、ラス・パリッシュ(STEEL PANTHER、ex. FIGHT)、ジョン・アクイリノ(ICON)、タイソン・レズリー、デイヴ・シャープ(DEAD BY WEDNESDAY)、シャニ・キメルマン、ドリュー・フォーティアー(ZEN FROM MARS)

※ドラム
パオロ・カリディ(HOLLOW HAZE、ex. KILLING TOUCH)、デイヴ・マクレイン(SACRED REICH、ex. MACHINE HEAD)、チャック・ビーラー(ex. MEGADETH)、チャーリー・ベナンテ(ANTHRAX)、デイヴ・ロンバード(SUICIDAL TENDENCIESDEAD CROSSMR. BUNGLE、ex. SLAYER)、ジミー・デグラッソ(ex. BLACK STAR RIDERS、ex. MEGADETH、ex. Y&Tなど)、ダーク・ヴェルビューレン(MEGADETH、ex. SOILWORK)、オーパス(DEAD BY WEDNESDAY)、トロイ・ルケッタ(TESLA)、マイク・ヘラー(RAVEN、ZEN FROM MARS、ex. FEAR FACTORY

演奏はどれも原曲に忠実で、可もなく不可もなくといったところ。トム・ハザートがメインで歌う前半はダミ声中心なので、曲によっては「う〜ん……」と思うものも含まれています。が、中盤から後半……「Riff Raff」(AC/DC)、「Over The Mountain」(オジー・オズボーン)、「Sweet F.A.」(SWEET)、「Downed」(CHEAP TRICK)あたりはトム不参加でそれぞれマイク・マクマスター、アンドリュー・フリーマン、トッド・カーンズ、チップ・ズナフが歌っているので安心して楽しめるはずです。また、「Sheer Heart Attack」(QUEEN)や「Love Me Like A Reptile」(MOTÖRHEAD)にはドロ・ペッシュが、「Say What You Will」(FASTWAY)にはマーク・スローターがそれぞれ参加しており、聴けばそれとすぐにわかるボーカルで楽しませてくれます。

まあ、こういうアルバムはああだこうだ言わずに無心で楽しむのが一番なんでしょうね。強いて言うなら……ジュニアってそんなにCHEAP TRICK好きだったんだ、と(笑)。あと、DEF LEPPARDもね(アートワークの話)。なんだかんだこの人、ポップなものが好きなんでしょうかね。

 


▼ELLEFSON『NO COVER』
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2020年11月 2日 (月)

PANTERA『REINVENTING THE STEEL: 20TH ANNIVERSARY EDITION』(2020)

2000年3月(日本は4月)にリリースされたPANTERAの9thアルバムにしてラスト作を、20周年を記念してスペシャルエディション化。海外では2020年10月30日に発売され、日本盤は同年11月18日リリース予定です。

2003年にフィリップ・アンセルモ(Vo)とほかのメンバーが決裂し、そのまま解散。ダイムバッグ・ダレル(G)とヴィニー・ポール(Dr)はDAMEGEPLANを結成するのですが、ご存知のとおり2004年12月8日にダレルが不幸に見舞われ死去。黄金期PANTERAの再結成は二度と叶わなくなってしまうわけです。

結果として最終作となった本作、過去のレビュー「リリース当時に聴いたときは『ヘヴィでカッコいいけど、ちょっと聴き手を選ぶ内容かなぁ』と」「が、あれから18年経った今聴いてみると、意外とキャッチーな1枚であることに気づかされます」と書きましたが、そこから2年経った今……つまり、オリジナルリリースから20年経った2020年に聴いても、その思いは変わらず、非常に徹底して作り込まれた「ヘヴィなのに意外と触れやすい」1枚であることが再確認できます。

今回のアニバーサリーエディションはCD3枚組で、DISC 2にはスターリング・ウィンフィールド、メンバーのダイムバッグ・ダレル&ヴィニー・ポールがプロデュース&ミックスを手がけたオリジナル盤のリマスターバージョン(およびラジオエディット4曲)が収録されています。もとのバージョンよりも若干ギターの音色がふくよかになったように感じられるのですが、いかがでしょう。

今回特筆すべきポイントはそこではなく、DISC 1とDISC 3の内容ですよね。DISC 1にはアルバム本編を、『COWBOYS FROM HELL』(1990年)から『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』(1996年)までのメジャー4作品を手がけたテリー・デイトが再ミックス。こちらがですね、非常に現代的なサウンドに生まれ変わっており、スリリングかつヘヴィなPANTERAの姿を再び拝めるのですよ。ぶっちゃけこの音で当時リリースされていたら、もっと高く評価されていたんじゃないか……というのは言い過ぎでしょうか。このバージョン、しばらくヘビロテしてしまいそうです。

DISC 3はアルバム未収録曲と同時期に制作/発表されたカバー曲と、『REINVENTING THE STEEL』収録曲の別ミックスバージョンで構成。「Avoid The Light」は映画『DRACULA 2000』、「Immortally Insane」は映画『HEAVY METALL 2000』の各サウンドトラック提供のアルバム未収録オリジナル曲。「Cat Scratch Fever」はテッド・ニュージェントのカバーで映画『DETROIT ROCK CITY』サントラ提供曲。「Hole In The Sky」はBLACK SABBATHのカバーで、EP「Revolution Is My Name」が初出、その後ベストアルバム『THE BEST OF PANTERA: FAR BEYOND THE GREAT SOUTHERN COWBOYS' VULGAR HITS!』(2003年)にも再収録。「Electric Funeral」も同じくBLACK SABBATHのカバーで、こちらはサバスのトリビュートアルバム『NATIVITY IN BLACK II: A TRIBUTE TO BLACK SABBATH』(2000年)が初出となります。ファンなら一度は耳にしたことのあるテイクかと思いますが、こうやってまとめて楽しめるのはありがたいものです。

で、注目の別ミックスですが、こちらはすべて“ボーカル抜きのラフミックス”という完成数歩手前のバージョン。全10曲、すべての別テイクが収められており、ミックス自体はリマスタリングが施されたDISC 1、DISC 2には劣るものの、楽器隊の一丸となったプレイを、ギターソロまで含めてじっくり楽しめるという意味では非常に貴重かもしれません。まあ、完全にマニア向けですね。

というわけで、すでにオリジナル盤を楽しみ尽くした輩にはDISC 1(とDISC 3)、これから本作に手を出そうと思っている人は……まずはオリジナルバージョンからでいいと思います(笑)。無理にミックス違いやインストバージョンまで含め、同じアルバムを3周もする必要はないでしょう。

にしても、今聴いても「Hellbound」やら「Revolution Is My Name」やら、SLAYERのケリー・キング(G)がアウトロでギターをプレイしている「Goddamn Electric」など、本当に名曲揃いだなあ……この“続き”聴いてみたかったなあ。もはや二分の一がこの世にいないことを考えると残念でなりませんが。

 


▼PANTERA『REINVENTING THE STEEL: 20TH ANNIVERSARY EDITION』
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2020年10月31日 (土)

MR. BUNGLE『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY DEMO』(2020)

2020年10月30日にリリースされたMR. BUNGLEの4thアルバム。

FAITH NO MOREやらDEAD CROSSやらいろいろ忙しいマイク・パットン先生ですが、MR. BUNGLEも約19年ぶりに再始動。この新作は『CALIFORNIA』(1999年)以来、実に21年ぶりの新作なのですが、その中身は1986年に制作したデモテープ『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY』をプロフェッショナルなアルバムとして再レコーディングしたもの。純粋な新作というわけではないのですが、中身に触れたらそんなことどうでもなるくらい、頭も気持ちもかき乱されるはずです(笑)。

今回のMR. BUNGLEですが、メンバーはマイク・パットン(Vo)、トレイ・スプルーアンス(G)、トレヴァー・ダン(B)のオリジナルメンバーにANTHRAXのスコット・イアン(G)、元SLAYER、現在はDEAD CROSSやSUICIDAL TENDENCIESで活躍中のデイヴ・ロンバード(Dr)という最強/最狂の布陣なのですよ。なにこの「ぼくのつくったさいきょうのかいじゅう」みたいなラインナップ(笑)。

で、出してる音もですね……完全にスラッシュメタルやハードコアなんですわ。そっち寄りのサウンドはDEAD CROSSでやっていたとはいえ、まさかMR. BUNGLEでもこっちに傾倒するとは。しかもスコット・イアンまで連れてきちゃうなんて、徹底しすぎでしょう。

まあとにかく、カッコいいんですわ。オープニング「Gizzly Adams」からして初期スラッシュメタルやハードコアの作品によくあった短尺のインストナンバーで、そこから「Anarchy Up Your Anus」(てかタイトルよ!笑)で一気に爆発。「Hypocrites / Habla Español O Muere」あたりまで来ると完全に感情が麻痺して、気づけば頭を振り続けている自分に気づくことでしょう……ってこれ、知ってる曲じゃん!(笑) S.O.D(STORMTROOPERS OF DEATH)の「Speark English Or Die」のスペイン語カバーを織り交ぜているんですか。なにそのアイデア? 本家のスコット・イアンにそれやらせるの? ズルイ、ズルイわぁ……(苦笑)。

で、ここで気づくわけです。本作、スラッシュメタルと謳っているけど、どちらかというと80年代のクロスオーバースラッシュ作品、とりわけS.O.Dからの影響が相当強いんじゃないかと。楽曲自体は4〜5分台当たり前で、軸になるハードコア/クロスオーバー楽曲にスラッシュメタル的複雑怪奇な展開を交えることで、オリジナリティを確立させているような、そんな印象を受けました。

カバーといえばもう1曲、C.O.C(CORROSION OF CONFORMITY)のクロスオーバースラッシュ時代の「Loss For Words」も取り上げています。この曲が発表されたのが1985年、S.O.Dのアルバムリリースも1985年。そしてMR. BUNGLEが本作のもととなるデモ『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY』を制作したのが1986年。時代だったんですね(笑)。

全11曲/約57分と比較的長尺作品ですが、好きな人なら無心で最後まで楽しめる1枚。これまでマイク・パットン周辺作品は苦手だったというメタル寄りリスナーも、本作やDEAD CROSSならとっつきやすいんじゃないでしょうか。入り口としても最適な1枚だと思いますよ。

 


▼MR. BUNGLE『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY DEMO』
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2019年11月30日 (土)

SLAYER『THE REPENTLESS KILLOGY (LIVE AT THE FORUM IN INGLEWOOD, CA)』(2019)

2019年11月に発売された、SLAYERの最新ライブアルバム。

オフィシャルな形で単体のライブアルバムが発売されるのは、名盤『DECADE OF AGGRESSION』(1991年)以来28年ぶり(!)。思えば『LIVE INTRUSION』(1995年)や『WAR AT THE WARFIELD』(2003年)、『STILL REIGNING』(2004年)などライブ映像は豊富にリリースされているんですよね。今作もライブアルバムと同じ公演がDVD/Blu-rayでも発売されますし、彼らの場合は音源よりも映像で楽しんでほしいっていうことなんでしょうかね。

それはさておき。今回は現地時間で本日11月30日、このライブ作品と同じLAのThe Forumでのライブを最後にツアー活動を停止させます。バンドのマネージャーは直近のインタビューで「ツアーがこれで終わりなだけで、バンドが終わるという意味ではない」と発言しているので、今後レコーディング作品として何かしらの予定が控えているのか、あるいはアーカイブ的な過去音源がどっさり発表されるのか、あるいは単発でのライブ活動があるのか……そこは悲観的にならないようにしておきたいと思います(とはいえ、今年3月の最後の来日公演では感傷的になってしまいましたが)。

さてさて。このライブ作品について触れておきましょう。本作は2017年8月5日のThe Forum公演をまるまる収めたもので、タイミング的にはフェアウェル・ツアーが発表される前のもの。同年10月には『LOUD PARK』で来日もしているので、セットリスト的にはほぼ同一となっています(ライブアルバムで演奏された「Hallowed Point」に替わり、日本では「Fight Till Death」というレア曲を披露)。現時点での最新オリジナルアルバム『REPENTLESS』(2015年)からの楽曲も程よく含まれた、グレイテストヒッツと呼ぶにふさわしいセットリストではないでしょうか。

上記のとおり、これからSLAYERに触れようというビギナーとっては現時点での入門編的1枚と言えるでしょう。が、いかんせん音質がイマイチなんですよね。なんていうか、軽すぎるんです。ボーカルが前にで過ぎていて、ギターが若干後ろに退いている、そしてドラムの音に重量感が一切感じられない。せっかくヘヴィで狂気的な演奏を繰り広げているのに、それが最良な形で伝わらないのは残念でなりません。これ、ライブ映像作品用のミックスをそのままCDにも流用したんでしょうね。

要するに、この点においても彼らがライブアルバムというアイテムをそこまで重視していないことが伺えます。おかげで、聴いても感傷的な気分に陥らずに済みました(笑)。あと、不思議とYouTubeに上がっている映像音声のほうが、実際のアルバムよりも音に厚みがある気がするのですが、これは気のせいなんでしょうか……。

初期の楽曲に限定してしまえば、バランス的には『DECADE OF AGGRESSION』が最高の1作ですし、オールキャリアを振り返りたい人には今作が最適(ただ、音質に難あり)。一長一短ありますが、まずはストリーミングサービスで聴き比べて、自分に合った作品を選んでみてはいかがでしょう。

肝心の映像作品に関しては、後日別枠でたっぷり触れたいと思います。

 


▼SLAYER『THE REPENTLESS KILLOGY (LIVE AT THE FORUM IN INGLEWOOD, CA)』
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2019年11月20日 (水)

VOLBEAT『REWIND, REPLAY, REBOUND』(2019)

2019年8月初頭に発売されたVOLBEATの7thアルバム。日本では数週遅れて、同年8月末に3曲のボーナストラックを追加した形でリリースされています。

本国デンマークで1位、アメリカでも最高4位という好成績を残した前作『SEAL THE DEAL & LET'S BOOGIE』(2016年)からほぼ3年ぶりの新作に当たる今作は、デビューから一貫して制作に関わってきたヤコブ・ハンセン(DIZZY MIZZ LIZZYPRETTY MAIDSAMARANTHEなど)がプロデュースを担当。それだけで、従来の彼ららしい“メタル+パンク+ロカビリー”なサウンドが期待できそうですが、今作ではバンドとして新境地を迎えています。

従来のロカビリー・メタル要素はそのまま維持されているものの、各曲ともスケール感が急激に大きくなっており、それに伴いメロディのキャッチーさも過去イチで親しみやすいものに進化しています。

それこそ、オープニングを飾る「Last Day Under The Sun」の“真っ当なロック”然としたスタイルに、従来の彼らを知る者なら誰もが驚くはず。続く「Pelvis On Fire」もその系統に含まれますし、特にアルバム序盤はそういう新境地が続くことから、人によっては拒絶反応を起こすかもれませんね。

とはいえ、そのポップさの中にはメタルの枠を飛び越えた普遍性が感じられ、全体的にルーツロック的な色合いがより強くなっている。いえ、もっと言ってしまえばゴスペルやソウルなど、ロック以前のルーツミュージックからの影響すら感じさせるものも多く、そういった挑戦はバンドが新たな周回に突入したことをうかがわせます。

とはいえ、USストーナーロックの雄CLUTCHのニール・ファーロン(Vo)をゲストに迎えつつ、ピアノやサックスをフィーチャーしたシンプルなロックンロール「Die To Live」や、EXODUSSLAYERでおなじみのゲイリー・ホルト(G)がダークでメタリックなソロを披露する「Cheapside Sloggers」など、ヘヴィロックファンが唸りそうな共演も収録された本作。一見さんのみならず従来のリスナーもしっかり囲い込もうとする姿勢、さすがです。そりゃあ嫌いになれないわな。

もはやメタルの枠では語りきれない大きな存在となったVOLBEAT。だからこそ、本作はこれまで彼らに触れてこなかったリスナーにこそ届いてほしい、新たな入門編的1枚になるはずです。

日本には2013年8月の『SUMMER SONIC』、翌2014年2月の単独公演で二度来日している彼らですが、今のところそれっきりなんですよね。本作で久しぶりに日本盤もリリースされたことですし、ぜひ本作を携えた再来日を来春あたりに期待したいところです。お待ちしております。

 


▼VOLBEAT『REWIND, REPLAY, REBOUND』
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2019年4月 1日 (月)

『DOWNLOAD JAPAN 2019』@幕張メッセ(2019年3月21日)

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初開催の『DOWNLOAD FESTIVAL』の日本版、いざ蓋を開けてみたら大盛況でしたね。当初はチケットが売れてないなんて話もありましたし、オジー・オズボーンのキャンセルで開催危ういんじゃ?なんて悪い噂も飛び交うほど。けど、これだけ入ったんだったら、来年も大丈夫なんじゃないか?って気がしてきました(もっとも、それだけ魅力的なアクトが揃えばの話ですが)。

今回は雑誌のレポで入ったので、そちらの発売前に詳細なレポを書いてしまうのはルール違反。ということで、ここでは記録として簡単なメモ程度で収めておきたいと思います。

 

LIKE A STORM

ディジュリドゥメタル! ステージ中央にフロントマン、その左右にV字にクロスしたディジュリドゥ2本×2セット。ダウンチューニングのギターだけじゃ足りない“下”を補う、イマドキの低音は心地よいったらありゃしない……けど、序盤はよく聞こえなかったけど(苦笑)。まだアルバム2枚、曲調が似たり寄ったりなのが玉に瑕か。でも良い曲多いよね。

00. Intro
01. Pure Evil
02. The Bitterness
03. Solitary
04. Complicated (Stiches & Scars)
05. The Devil Inside
06. Love The Way You Hate Me


AMARANTHE

ライブ初見。ボーカル3人は多い……けど、ちゃんと役割が振り分けられているし、1人がフィーチャーされている間はほかの2人が休憩できるというフレキシブルさはなかなか。女性シンガーが良い声してたのと、本当に曲が良い。そりゃ売れるわけだ。納得のステージでした。

00. Helix Intro
01. Maximize
02. Digital World
03. Hunger
04. Amaranthine
05. GG6
06. Helix
07. Drop Dead Synical
08. Call Out My Name
09. The Nexus


MAN WITH A MISSION

唯一の日本代表(と、言ってもいいよね?)、かつ非メタルバンド。頭の固いメタルファンから拒絶されるんじゃ……と思っていたけど、さすが百戦錬磨のライブバンド。いざライブが始まれば、自分たちのペースで、自分たちの空間をしっかり作り上げる。最後の「FLY AGAIN」での手ふり、みんな完璧だったもんね。ホッとしました。

01. database
02. Broken People
03. Get Off of My Way
04. Dead End in Tokyo
05. Raise your flag
06. Left Alive
07. Take Me Under
08. FLY AGAIN


HALESTORM

リジーが男前すぎて……完全に21世紀のジョーン・ジェットでした。「Love Bites (So Do I)」では同名バンドLOVEBITESのフロントを担うasami嬢がゲスト参加。リジーに負けないパワフルさで場を盛り上げました。あと、彼らはメタルというよりは埃っぽいアメリカンロックなんだなと、ライブで聴いて再認識。次はフルセットで観たい!

01. Black Vultures
02. Mz. Hyde
03. Love Bites (So Do I) [with asami from LOVEBITES]
04. Tokyo
05. Amen
06. Do Not Disturb
07. Drum Solo
08. Freak Like Me
09. Uncomfortable
10. I Miss The Misery


ARCH ENEMY

ごめんなさい、朝からずっと立ちっぱなしだったので、ここで休憩。外で食事をとりながら音だけ聴いてました。5月にBLACK EARTH来日があるからか、初期曲はゼロ。日本人、みんなARCH ENEMY好きなのね。ラストの「Nemesis」だけじっくり観たけど、やっぱりカッコいいわ。

00. Set Flame To The Night
01. The World Is Yours
02. Ravenous
03. War Eternal
04. Blood On Your Hands
05. You Will Know My Name
06. Dead Eyes See No Future
07. The Eagle Flies Alone
08. As The Pages Burn
09. Dead Bury Their Dead
10. No Gods, No Masters
11. Nemesis
12. Enter The Machine (outro)


ANTHRAX

何気にベストアクトでは? 客の盛り上がり然り、ステージ上の熱量然り。PANTERA始まり&終わりはズルい。あと、久しぶりにライブで聴いた「Be All, End All」が最高すぎました。何度観ても良いバンドは良い。それで十分。

01. Cowboys From Hell (intro) 〜 Caught In A Mosh
02. Got The Time
03. Madhouse
04. Fight 'Em 'Til You Can't
05. I Am The Law
06. Be All, End All
07. Evil Twin
08. Antisocial
09. Indians 〜 Cowboys From Hell (outro)


GHOST

期待のGHOST。ステージセットや演出含め、完全に独自路線。メロウなハードロック感はどこかアリス・クーパー的。けど、ANTHRAXの後というのは分が悪すぎ。せめてSUM 41の後なら……ほかのお客ももっと引き込めたのでは。いや、僕は存分に満足しましたけど、もっと熱狂的な盛り上がりが観たかったな。

01. Ashes
02. Rats
03. Absolution
04. Ritual
05. From The Pinnacle To The Pit
06. Faith
07. Cirice
08. Miasma
09. Year Zero
10. Mummy Dust
11. Dance Macabre
12. Square Hammer


SUM 41

完全な休憩タイム。最後の2曲だけ観ました。代表曲が多いと、ジャンルは少し外れても盛り上がることは盛りがるのね。彼ら目当てのファンも少なくなかったようですし。

01. The Hell Song
02. Over My Head (Better Off Dead)
03. Motivation
04. We're All To Blame
05. Walking Disaster
06. Underclass Hero
07. No Reason
09. We Will Rock You
10. In Too Deep
11. Fat Lip
12. Still Waiting


SLAYER

ちょっと複雑な気持ちに。最高のステージだったんだけど、ラストのトム・アラヤによる日本語MCで感傷的な気分に。「どうせもう一回来るでしょ?」と高を括ってたけど、あれで一気に「本当に最後だ」と嫌でも実感させられた。帝王らしい潔い終焉でした。

00. Delusions Of Saviour
01. Repentless
02. Blood Red
03. Disciple
04. Mandatory Suicide
05. Hate Worldwide
06. War Ensemble
07. Jihad
08. When The Stillness Comes
09. Postmortem
10. Black Magic
11. Payback
12. Seasons In The Abyss
13. Born Of Fire
14. Dead Skin Mask
15. Hell Awaits
16. South Of Heaven
17. Raining Blood
18. Chemical Warfare
19. Angel Of Death


JUDAS PRIEST

4ヶ月ぶりのプリースト。ちょっと前に「Killing Machine」をやったって話があったから、日本でも……と思っていたら、気合い入れて半分近くセットリスト入れ替わってる! しかも選曲がマニアック! これはこれでアリ! あと、東京公演では聴けなかった「he Hellion 〜 Electric Eye」を堪能できたのはうれしかった。やっぱこれでしょ?

01. Firepower
02. Delivering The Goods
03. Sinner
04. The Ripper
05. Evil Never Die
06. Bloodstone
07. Saints In Hell
08. No Surrender
09. Turbo Lover
10. Devil's Child
11. Killing Machine
12. Some Heads Are Gonna Roll
13. Guardians 〜 Rising From Ruins
14. Rapid Fire
15. Hell Bent For Leather
16. Painkiller
--ENCORE--
17. The Hellion 〜 Electric Eye
18. Breaking The Law
19. Living After Midnight

2019年1月 1日 (火)

SLAYER『UNDISPUTED ATTITUDE』(1996)

1996年5月に発表された、SLAYER初のカバーアルバム。スタジオ作品としては『DIVINE INTERVENTION』(1994年)から約2年ぶり、通算7枚目のアルバムとなります。チャート的には全米34位と前作の8位には及びませんでしたが、この内容のわりにアメリカだけで20万枚以上も売り上げているので成功した部類に入るのではないでしょうか。

内容はハードコアパンクを中心としたもので、全14曲(日本盤初出時はボーナストラック2曲を含む16曲)中VERBAL ABUSEが3曲、T.S.O.L.が1曲、PAP SMEARが2曲、MINOR THREATが2曲、D.I.が2曲、DR. KNOWが1曲、D.R.I.が1曲、THE STOOGESが1曲、そしてSLAYERのオリジナル曲が1曲となっています(先の日本盤ボーナストラックはG.B.H.とSUICIDAL TENDENCIESのカバー)。しかも、曲によっては2曲を1曲にまとめたメドレー形式になっており、実質的にはプラス4曲くらいの感覚なんですけどね。

そう考えると「曲多すぎ!」と思われるかもしれませんが、そこはほら、ハードコアですから。どのトラックも1曲1〜2分台ですし。トータルで33分ちょっと(日本盤ですら36分程度)ですから。大丈夫、あっという間ですよ(笑)。

あ、補足を。先のカバーしたバンドのうち、PAP SMEARはジェフ・ハンネマン(G)が80年代前半にやってたサイドプロジェクトのこと。そう考えると、実はSLAYERみたいなもんなんです。だから、3曲はSLAYERって捉えることもできるかも。無理やりですが。

SLAYERというバンドにハードコアなどエクストリームミュージックの側面を感じており、そちら方面も愛好しているリスナーなら間違いなく楽しめる1枚でしょう。が、メタルしか聴かねえよ!っていう輩には若干厳しい内容かもしれません。だって様式美もへったくれもないですからね。ただ、前作『DIVINE INTERVENTION』からの流れであったり、それ以前の、『REIGN IN BLOOD』(1986年)をはじめとする80年代のSLAYERにあった残虐性や無軌道さを追体験したい人、そのルーツはどこにあるのかを知りたい人にはうってつけの1枚だと思います。まあ、頭を固くして接するのは違うかなと。もっと気楽に楽しみたい作品集です。

ちなみに、SLAYER名義で唯一の新曲「Gemini」ですが、全然ハードコアでもパンクでもありません。ヘヴィなミディアムナンバーで、『SOUTH OF HEAVEN』(1988年)以降、『DIVINE INTERVENTION』未満といった作風でしょうか。イントロのギターフレーズやボーカルのエフェクトからは、次作『DIABOLUS IN MUSICA』(1998年)の香りがすでに感じられるあたりも、今振り返ると興味深いものがあります。



▼SLAYER『UNDISPUTED ATTITUDE』
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2018年12月15日 (土)

SLAYER『DIABOLUS IN MUSICA』(1998)

1998年6月にリリースされた、SLAYER通算7枚目のオリジナルアルバム(カバーアルバム『UNDISPUTED ATTITUDE』を含めたら8枚目のスタジオアルバム)。トム・アラヤ(Vo, B)、ケリー・キング(G)、ジェフ・ハンネマン(G)、ポール・ボスタフ(Dr)の布陣では2作目のオリジナル作となり、初の全米TOP10入り(8位)を記録した6thアルバム『DIVINE INTERVENTION』(1994年)と比べると最高31位と近作の中では低調で終わっています。

アルバムタイトル『DIABOLUS IN MUSICA』はラテン語の音楽用語で「音楽の中の悪魔」と呼ばれる不協和音から取られているとのこと(Wikipedia情報)。ジャケットの不安を掻き立てるホラー映画感といい、これまでの直接的な邪悪さとはちょっと異なる恐怖感が演出されているような気がします。

というのも本作、これまでの残虐性の高い無慈悲なスラッシュメタルとは一線を画する、当時流行し始めていたニューメタルやヘヴィロック、ラップメタル的なテイストが導入されているのです。引きずるようなヘヴィさにヒップホップ的な“跳ね感”が加わったことで従来のサウンドよりもモダンさが際立っていますが、そこはSLAYERのこと。要所要所で“らしさ”をしっかり演出しているのでちゃんと「SLAYER」のアルバムとして成立していますのでご安心を。

とはいえ、ここまでのキャリアを総括すると、やっぱり異色の1枚なんですよね。例えば『DIVINE INTERVENTION』がケリー・キングの楽曲中心だったのに対し、今作は全11曲10曲がジェフ・ハンネマンの楽曲(日本盤ボーナストラック除く)。音楽的には上に述べたとおりで、さらに邪悪さをこれまでとは違った形で表現するためにトム・アラヤのボーカルを機械的にエフェクトしたり、SLAYERとしては初めてダウンチューニング(C#)も導入したりしています。そのへんの実験的要素の強さが、従来の正統派スラッシュメタルスタイルを愛するハードコアなリスナーから敬遠される理由なのかもしれません。

今となってはこういうヘヴィさも新鮮ですし、これがあったから続く『GOD HATES US ALL』(2001年)を生み出すことができたと捉えることもできるでしょう。しかし、1998年当時はかなりショッキングな内容に感じたことを、今でも昨日のことのように覚えています。ジャケット同様に、その音からも(別の意味で)不安をかきたてられるとは。

でもね。下手なヘヴィロックバンドやニューメタルバンド以上にヘヴィですし、内容も充実している。オープニングの「Bitter Peace」やエンディングの「Point」の、モダンさとSLAYERらしさを掛け合わせた独自性は、今こそ再評価されるべきではないでしょうか。そこに関しては太鼓判を押しておきます。まあ僕が言うまでもないでしょうけどね。



▼SLAYER『DIABOLUS IN MUSICA』
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2018年10月 4日 (木)

SLAYER『DIVINE INTERVENTION』(1994)

1994年9月に発表された、SLAYER通算6作目のオリジナルアルバム。前作『SEASONS IN THE ABYSS』(1990年)から4年ぶりのスタジオ作品となりますが、その間にはライブアルバム『DECADE OF AGGRESSION』(1991年)のリリース、凄腕ドラマーのデイヴ・ロンバード脱退、新たに元FORBIDDENのポール・ボスタフ加入、映画『ジャッジメント・ナイト』のサウンドトラック『JUDGEMENT NIGHT: MUSIC FROM THE MOTION PICTURE』(1993年)にポール参加後初のスタジオ音源「Disorder」を提供するなど、常に話題には事欠かない状況でした。

『SEASONS IN THE ABYSS』をそれまでの路線……スピードの『REIGN IN BLOOD』(1986年)と重さの『SOUTH OF HEAVEN』(1988年)を総括するかのような集大成的作品に仕上げ、過去10年のベストアルバム的内容の『DECADE OF AGGRESSION』でそれまでの活動に(デイヴ脱退という予期せぬハプニングも含め)ひと区切りをつける形となったSLAYER。新ドラマーが加入したこともあり、また音楽シーンが1990年からの4年で大きな変化を迎えたことも影響し、SLAYERは新たなステージへと突入します。

ブラックアルバム期のMETALLICAPANTERAを筆頭としたグルーヴメタルや、NIRVANAなどをはじめとするグランジがメインストリームを席巻していた時代に投入されたこの作品は、時代に迎合することなく、バンドが持つ凶暴性と狂気性のみに特化した内容と言っても過言ではありません。ぶっちゃけ、『SEASONS IN THE ABYSS』で感じられたメロウさ、(それまでのSLAYERと比べての)親しみやすさは完全に消え失せ、無慈悲なまでに轟音とスピード、ヘヴィさで圧倒させます。

また、音質的にも意図的なのかデッドなサウンドで録音されており、そこに異質さを感じるものの、逆にこういった演出によって凶暴さをより強めることに成功。そういった要素は、エモーショナルさすら感じさせた前作とは相反した無機質なものへと昇華させており、それが本作が潜在的に持つ狂気性をより強める結果につながっています。

ぶっちゃけ、リリース当時に初めてこのアルバムを聴いたときは馴染めなかったんですよ。いや、『SEASONS IN THE ABYSS』で自分自身がこのバンドに対してどこか“甘さ”を感じるようになっていたんでしょうね。だからこそ、ここまで圧倒的な作品(というよりも、音の塊)をつぶけられて、そこについていけなかったと。そういうことなんだと思います。

そういえば、上でこのアルバムを無慈悲と表現しましたけど、無慈悲=NO MERCY……1stアルバム『SHOW NO MERCY』(1983年)……ああ、そうか。これってSLAYER第2章の幕開けを飾る、新たなデビューアルバムだったのか。発売から25年近く経って、ようやく理解できた気がします。

こんな残虐なアルバムが、全米8位という過去最高記録を打ち出したのも興味深い。ホント、最高のカムバック作ですね。



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2018年7月 3日 (火)

BRIDES OF LUCIFER『BRIDES OF LUCIFER』(2018)

昨年6月に開催された『GRASPOP METAL MEETING』など、海外のメタルフェスに出演したのを機に一部で話題になっていた、女性13人からなるHR/HMの名曲をカバーするコーラス隊BRIDES OF LUCIFERがアルバムをリリースしました。

本作でピックアップされている楽曲たちは下記のとおり(曲名後ろのカッコは原曲アーティスト名)。


01. Burn In Hell [TWISTED SISTER]
02. Walk [PANTERA
03. Warriors Of The World [MANOWAR]
04. Chop Suey! [SYSTEM OF A DOWN
05. Painkiller [JUDAS PRIEST
06. Fear Of The Dark [IRON MAIDEN
07. Roots Bloody Roots [SEPULTURA
08. O Father O Satan O Sun! [BEHEMOTH]
09. Holy Diver [DIO
10. South Of Heaven [SLAYER
11. Futility [SCALA & KOLACNY BROTHERS]
12. Halo [MACHINE HEAD
13. White Moon [SCALA & KOLACNY BROTHERS]


ライブではこのほか、RAMMSTEIN「Engel」あたりもカバーされているみたいですね。

ライブやレコーディングには彼女たちのほか、ドラム/ベース/ギター/ピアノが入り、原曲に比較的忠実なアレンジでカバーされています。もちろん、コーラスがメインになるので、彼女たちの歌声が前面に出るようなアレンジも新たに施されており、曲によってはギターソロパートをカットしていたりもします。

どのバンドの曲もボーカルのクセが強いものばかりで、特にPANTERAやSEPULTURAみたいなスクリームメインの楽曲、SYSTEM OF A DOWNのように変態的なボーカルが耳に残る曲すらも聖歌のようなボーカルアレンジで表現されているので、聴き進めていくうちに「あれ、こんなに聴きやすくて大丈夫?」と不安に陥る瞬間も。メタルファンには数年に1枚は世に産み落とされる“ネタCD”として楽しめば、そこまで不快ではないはず。むしろ、僕は積極的に楽しんでおります。

逆に、普段メタルに疎い人にこそ「ね? 意外と曲自体は悪くないんだよ?」と手に取ってほしい1枚だったりして。まあ、一緒に笑って聴いてみましょうよ。

あ、あと本作で2曲もピックアップされているSCALA & KOLACNY BROTHERSという存在。彼らはこのBRIDES OF LUCIFERの先輩的存在でもある、2000年代前半に90年代〜ゼロ年代のUKロックやグランジの代表曲をピアノ伴奏でカバーしたベルギーの少女合唱隊のこと。グループ名は指揮者&ピアノ伴奏者でもある中心人物となる兄弟の名前から取られています。このグループのオリジナル曲をカバーするあたりに、BRIDES OF LUCIFERの起源が見え隠れするのも興味深いところです。



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