2018年6月20日 (水)

DAMAGEPLAN『NEW FOUND POWER』(2004)

2003年にPANTERAを解散させたヴィニー・ポール(Dr)&ダイムバッグ・ダレル(G)兄弟が、同年のうちに新バンドDAMAGEPLANを結成。パトリック・ラックマン(Vo/元HALFORDのギタリスト)、ボブ・ジラ(B/のちにHELLYEAH加入)の4人編成でアルバムを制作し、2004年2月に最初にして最後のアルバム『NEW FOUND POWER』をリリースします。

後期PANTERAのスタイルを継承しつつも、どこか気難しさが強かった同スタイルよりもキャッチーさが増したような楽曲の数々は、良く言えば取っつきやすい、悪く言えばクセが弱いものだったかもしれません。しかし、ボーカリストならまだしも、聴いた瞬間に「そうそう、このドラミング!」とか「これこれ、このギターソロよ!」とか気づけるアーティスト/プレイヤーって、今の時代なかなかいないと思うんですよ。それをバンドが変わっても維持し続けたヴィニー&ダイムバッグ兄弟の個性って、改めてすごいなと。

PANTERAという比較対象がいる以上、どうしてもインパクトの強さを求めてしまいがちですが、そこは正直そこまで強くないかなと。ボーカルのパトリック・ラックマンはそこそこ存在感の強い歌声/ダミ声で主張しており、これはこれでアリ。この声の合わせてなのか、音のほうもどこかモダンで、PANTERAの頭脳チームがあえて時代に寄せていったような雰囲気も。ニューメタル的な色合いや、ALICE IN CHAINS寄りのグランジ/サイケデリックヘヴィロック、90年代後半以降に登場したモダンヘヴィネス系の側面も感じられるのですが、そんな中でもしっかり自身の色を主張するPANTERA組が健気といいますか。嫌いになれないんですね。

「Fuck You」ではSLIPKNOTSTONE SOURのコリィ・テイラー(Vo)が個性強めのボーカルを聴かせ、「Reborn」ではBLACK LABEL SOCIETYザック・ワイルド(G)が“らしい”ギタープレイを披露している(さらに「Soul Bleed」では歌声まで)。また、日本盤ボーナストラックの「Ashes To Ashes」にはALICE IN CHAINSのジェリー・カントレル(G, Vo)もボーカルでゲスト参加しています。完全にご祝儀的なやつですが、これらのコラボレーションがカッコいいったらありゃしない。「Fuck You」ではパトリックもコリィに負けじと叫びまくってるし、このへんは今聴いても本当にカッコいいです。

バンドとしては本作で展開した青写真をもとに、次作あたりで大化けしてもおかしくなかったんですが、アルバム発売から10ヶ月後の2004年12月8日、あんなことになってしまうとは……。

カラーヴァイナルが近々発売されるというニュースを知り、久しぶりに聴いてみたんですが……1周回ってカッコよさが増しているような。もはやダイムバッグ・ダレルのギタープレイを生で聴けないという現実がそうさせるのかはわかりませんが、リリース時に聴いたときよりもポジティブに楽しめる自分がいます。PANTERAを期待すると痛い目を見るかもしれませんが、これはこれで“らしい”作品だと思います。



▼DAMAGEPLAN『NEW FOUND POWER』
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投稿: 2018 06 20 12:00 午前 [2004年の作品, Alice in Chains, Black Label Society, Damageplan, Pantera, Slipknot, Stone Sour, Zakk Wylde] | 固定リンク

2017年10月26日 (木)

SLIPKNOT『SLIPKNOT』(1999)

1999年夏にリリースされた、SLIPKNOTの記念すべきデビューアルバム(その3年前、彼らは『MATE. FEED. KILL. REPEAT.』という自主制作盤を発表していますが、メンバー的にもかなり異なることもあり、現在は同作のことをデモ音源集のような呼び方をしてるみたいです)。日本でもアメリカに数ヶ月遅れてリリースされ、2000年2月には早くも初来日が実現しています(当時は大阪BIG CATと渋谷CLUB QUATTROという、今じゃ考えられないキャパで公演を実施)。

ボーカル、ギター×2、ベース、ドラム、パーカッション×2、ターンテーブル、サンプラーという異色の9人編成で、メンバー全員がお揃いのツナギに猟奇的なマスク姿という個性的なルックスでまず目を引くと、次第にその中身(音)のほうにも注目が集まり始めます。なにせアルバムのプロデューサーがKORNSEPULTURAAT THE DRIVE-INLIMP BIZKITで名を馳せたロス・ロビンソンだっていうんですから、そりゃあモダンメタル、ヘヴィロック好きならピンと来るわけですよ。

で、実際初めて聴いたとき……確かにスピード感はすごいんだけど、音数のわりに音が軽いなぁと。正直、最初はそこまでピンとこなかったんです。とはいえ、「(sic)」の狂気性、ドラムンベースをフィーチャーした「Eyeless」の振り切れ方は素直にカッコ良いと思いました。でも、このバンドの本質はそこだけじゃないんですよね。

それは4曲目「Wait And Bleed」や8曲目「Purity」のように、クリーントーンで歌われるメロディアスな楽曲もこのバンドの大きな武器だってこと。初めて「Wait And Bleed」を聴いたときは「こんなにセンチメンタルなメロディを、こんな気の振れたバンドが歌っても大丈夫なん? イメージ違いすきない?」と不安にもなりましたが(なぜお前が不安になる)、アルバムを通して聴いていくうちに「ああ、このアンバランスさが良いんだな」と気づかされたわけです。

音の濁り方はKORNの1stあたりに比較的近いんですが、とにかくドラムの音が軽い。METALLICA『...AND JUSTICE FOR ALL』(1988年)までとは言わないものの、正直重さを求めている輩には軽すぎるんですわ。けど、この突き抜けるような疾走感には実はこの音が正解なんですよね。たぶん次作品『IOWA』(2001年)の音じゃダメなわけ。今ならよくわかります。

先に挙げた楽曲に加え「Surfacing」「Spit It Out」など、今でもライブで披露される機会の多い代表曲がずらりと並ぶ、「まずこれから聴け!」ってくらい彼らを知るうえで欠かせない1枚。間違いなくその後のヘヴィロック/メタル/ラウドロックにとって教科書的な役割を果たしたはずです。すでに発売から18年経ってるけど、今聴いても新鮮な驚きの多い傑作です。



▼SLIPKNOT『SLIPKNOT』
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投稿: 2017 10 26 12:00 午前 [1999年の作品, Slipknot] | 固定リンク

2017年7月 8日 (土)

STONE SOUR『HYDROGRAD』(2017)

SLIPKNOTのフロントマン、コリィ・テイラー(Vo)による別バンド、STONE SOURの4年ぶり、通算6枚目のスタジオアルバム。前々作『HOUSE OF GOLD & BONES - PART 1』(2012年)および前作『HOUSE OF GOLD & BONES - PART 2』(2013年)が連作かつコンセプチュアルな作品だったこともあり、無駄に小難しさを与えてしまった印象もなきにしもあらずですが、そういうこと抜きにしてもよくできたヘヴィロックアルバムだったんですけどね。ただ、個人的には半年というスパンで2枚のアルバムを出す理由がいまいち掴めなかったというか。だったら2枚同時か2枚組にしてほしかったなと。1年ぐらい間が空けば1枚1枚をじっくり楽しめたと思うんですが、そこまで体に馴染む前に新しいのが出ちゃって、結局そこまで両方楽しめなかったというのが本音なので。

で、STONE SOURとしてはその後、HR/HMの名曲たちをまんまカバー(というかほぼコピー)した2枚のEP(『MEANWHILE IN BURBANK…』『STRAIGHT OUTTA BURBANK…』)を2015年に発表し、そこから1年半経った今年6月末にこの『HYDROGRAD』というオリジナルアルバムを発表したわけです。

えーっと、最初に聴いたときはとにかく驚きました。いや、驚いたというよりもぶったまげた、と言ったほうが正しいか。良い意味で予想を裏切ってくれた、清々しいまでにまっすぐなHR/HMアルバムなんですよこれが。

SLIPKNOTと比べれば存分にメロディアスなんだけど、やはり餅は餅屋というか、特に前2作にはヘヴィさや重苦しさがつきまとっていたわけです。ところが、HR/HMの名曲コピーに勤しんだこともあり、今作では自らのルーツに立ち返ったと言わんばかりに、シンプルでど直球なストリングスタイルのHR/HMを聴かせてくれるんです。もちろんアレンジにおける味付けには現代的なフレイバーが散りばめられていますが、それは許容範囲内。30〜40代のリスナーが進んで楽しめる要素が芯にしっかりあるから、問題なく楽しめるわけです。

コリィの歌唱スタイルやメロディの運び方、そしてメロディアスかつフラッシーなギタープレイ含め、ここにあるのは間違いなく80年代の黄金期の影響下にあるHR/HM。スタート時こそ90年代のオルタナロック〜グランジからの影響が強かったものの(もちろん本作にもその要素はしっかりありますが、それ以上に王道色のほうが強い)、ここで一気に開き直ったというか先祖返りしたというか。ホンモノが求められるこんな時代だからこそ、彼らのようなバンドがこういう音を鳴らしてくれるのは本当に嬉しい。これを聴いたからって、別にSTONE SOURがNICKELBACKになったとは誰も思わないって(笑)。

70分近くもある大作(全15曲入り)ですが、珍しく最後まで飽きずに楽しめる1枚でした。しかも日本盤にはさらにボーナストラックとして、VAN HALEN「Unchained」のカバーを追加。これも先のカバーEPの名残りですね。おまけとしては十分。ぜひ日本盤で購入することをオススメします。



▼STONE SOUR『HYDROGRAD』
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投稿: 2017 07 08 12:00 午前 [2017年の作品, Slipknot, Stone Sour] | 固定リンク

2006年8月 7日 (月)

STONE SOUR『COME WHAT(EVER) MAY』(2006)

 '70年代チックなジャケットを見た瞬間、「お、これってストーム・トーガソン‥‥いや、違うな。誰だろう。見覚えあるんだけど‥‥」っていう思いが頭の中を巡ったんだけど‥‥そう、そんなアルバムなんです。

 コリィ・テイラーとジェイムズ・ルートがSLIPKNOT加入前からやっていたバンド、STONE SOUR。4年前のデビューアルバムに続くこの「COME WHAT(EVER) MAY」は、'70年代的なハードロックを21世紀の手法でアレンジしたアルバムと言えなくないかな。どうしてもSLIPKNOTとの比較をしちゃうんだけど、あそこまでハードコアな要素はないし、もっとオールドスクールな印象が強いんだよね(もちろん良い意味で)。コリィが終始歌おうとしてるってのも大きいけど、ギターひとつ取ってもメタル/ラウドロックというよりは(いや、ラウドロックのそれなんだけどさ)もっとハードロック的な要素が強く感じられるんだよね。なんていうか、聴いていてとても安心するというか‥‥ま、俺がそういうロックを通過してるから、単にそう感じるだけなんだろうけどさ。

 ハードコアなSLIPKNOTファンからすればこれはヤワな音楽って映るのかしら。正直そういうファンや若い子たちがどう感じるのかは、俺には一切わからない。ただ言えることは、素直にカッコいいと思える音楽をやってること。これは確かにSLIPKNOTと比較すりゃあ『息抜き』なのかもしれない。でも、その息抜きがこのクオリティなんだから、その本気度は十二分なはず。下手なラウド系を比較するのが申し訳なく思えるほどに、カッコいいし。

 やっぱりこのコリィ・テイラーって人は『Motherfucker』って叫ぶのが似合うよな。と同時に、前作で見せた側面(そしてそれをSLIPKNOTにも持ち帰った)‥‥『静』の要素も彼ならではのもの、と改めて実感したよ。"Sillyworld" しかり、"Through Glass" しかりね。こういった曲で見せる顔は、完全に'70年代のハードロックバンドのそれなんだよね。だから、ついつい嬉しくなっちゃうという。

 このアルバムが米・Billboardのアルバムチャートで初登場4位にランクインしたそうです。それも納得の作品ですわ。昨年はSLIPKNOTで、今年はSTONE SOURで出演するサマソニが今から楽しみでなりませんな。

 そうそう、先のジャケットの件。手がけたのは「Hugh Syme」でした。納得。



▼STONE SOUR「COME WHAT(EVER) MAY」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 08 07 10:43 午後 [2006年の作品, Slipknot, Stone Sour] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

■1日目(8/13)
[08/13 08:10]
 豪雨とまではいかないまでも、降ってやがります。チッ。墓参りしてた時は大丈夫だったんだけどなー。なんか出ばなを挫かれたような感じで、ちょっと出発を躊躇してます。
 雨だし、11時までに会場入りできればいいや、って気に(苦笑)。ま、そろそろ出ますよ。こりゃ雨具必須ですな。
 では、そろそろ‥‥

[08/13 10:14]
 うげーっ、駐車場スゲーことになってるよ! この時間でこんな出口付近かよ‥‥orz

[08/13 10:40]
 着いたー! リストバンドのフォント、サマソニっぽいなー。ひとまずメッセに入って乾杯します。
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[08/13 11:13]
 初っぱなはTOWERS OF LONDONを観るはずが、結局テナー。だってマリンまでの移動が(ry
 aと乾杯した後、テナー。かっけー。でももう少ししたらRIZEに移動。超J-ポッパーだな俺。ジャパンフェスじゃないんだからさ。

■ストレイテナー
 やっぱ3人になってから、かっけーのな。日向がいる/いないで、ここまで違うバンドに見える/聴こえるのも不思議。いや、2人時代も大好きで、カッコいいと思ってたけど。やっぱり新作「TITLE」からの曲がかなり良い。20分くらい観たのかな。

[08/13 12:00]
 RI雷図ZE、大入り。盛り上がったー。やっぱ "カミナリ" とかかっけー!

■RI雷図ZE(※)
 いつも勿体ないよなーって思ってたんだけど、その思いは今回も変わらず。何だろ、音だけ聴いてたら本当に欧米のそれと方を並べてもおかしくないはずなのに。決してジェシーが悪いとか日本語がダメってことじゃなくて、何か噛み合ってないんだよねぇ。
 けど、ステージング自体は非常に良かったです。客の入りもほぼ満員だったし。"日本刀" とか "カミナリ" 聴くとアガるね。

[08/13 12:03]
 メッセ内散策。フットバスやらアロマやら足ツボまであるのな。更に床屋て!
 どこに行きたいんだろう、サマソニは‥‥
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 飯食ったら、マリンスタジアムへ移動だ。さぁ、お待ちかねのオレンジレンジですよ!!

[08/13 13:22]
 レンジヤバス! 涙で前が見えない‥‥

[08/13 13:35]
 レンジヤバス!! 盛り上がりすぎ。つーか1曲も知らねー‥‥
 で、でもかっけー(多分)

[08/13 13:38]
 レンジヤバス!!! "上海ハニー" キターーーーー!!!

[08/13 13:46]
 レンジヤバス!!!! 客がタオルを頭上でクルクル回してるー。すげー!
 "キリキリマイ" キターーーーーーーーーー!!!!!

[08/13 13:49]
 レンジヤバス!!!!! 無事終了した。けど "花" やんなかった!(怒)
 今スタジアムでアナウンスが入って、ZAZEN BOYSは既に入場規制だってさー。一番小さいハコだしなー。そりゃそうでしょう。

■ORANGE RANGE
 なにやらヒットチューンはあまりやらなかったらしく(後半から観たもんで)、"チェスト"、"お願いセニョリータ"、"上海ハニー" くらいみたいよ。あとは "キリキリマイ" とか "以心伝心" とか。ま、その辺は聴けば判るんだけど‥‥残りが全部アルバム曲で、全然知らない曲ばかり。つーか、彼等なりの気負いみたいなもんが感じられた。ドラムが抜けて一発目とか、サマソニのマリンスタジアムで、日本人としてはこの日一発目とか。まぁファンが大勢いたので、空回りせずに済んだようだけど。来週、もう1回観て(笑)本質を見抜きたいと思う。ま、見抜けないだろうけど。

[08/13 14:29]
 BUCKCHERRYをスタンドで観る。「It's fuckin' R&R!!」ホントそれだけ。単純過ぎてかっけー

 日差しが急に強くなったせいか、今になって腕の皮が剥けてきた(笑)。

■BUCKCHERRY(※)
 Fuckin' R&R!って感じ。後から思い返すと、新曲とかやってたはずなんだけど‥‥全然記憶に残らない、悪い意味で言えば「どの曲も全部同じに聴こえる」という、1st時から何ら変わってないマイナスポイントが‥‥しかもこの辺りから晴れ間が覗いてスゲー暑くなってきたから、余計に辛かった。後半知ってる曲("Ridin" とか "Lit Up")が出て来て、なんとか気持ち盛り上がった。

[08/13 14:43]
 そういえば、会場のスクリーンで来日告知。PIXIESはクリマンで12月だって。(公演数)行けるだけ行こう‥‥

[08/13 15:05]
 ISLAND STAGE、人が入り過ぎて入場規制。更にライヴすら出来ない状態だって。ZAZENからずっと中断してるっぽい。
 これからアリーナでマッドカプセルマーケッツ!

[08/13 15:25]
 暑杉&人多杉。結局雨降らなかったし。
 スタジアムのアリーナ、入場規制かかりそう。人の流れ、出る方が皆無でドンドン大勢流れてくる。スタンドの入り口付近に既に長蛇の列が。しかもグランド、照り返しが凄くて暑すぎたので、ヤワな俺はスタンドに戻って観ることに(笑)。
 汗が引かない‥‥水分補給ばかりしてるよ俺‥‥さて、そろそろ始まるよー

[08/13 16:35]
 マッド!‥‥凄いバンドになっちゃったなぁ。いつの間にかギターが1人増えてるし。客の盛り上がりが尋常じゃなかったし。正直観ててゾクゾクしたよ。
 これから電スチャ観ます。

■THE MAD CAPSULE MARKETS(※)
 完全に欧米のノリ。OZZFEST帰りってことかしら(6月の。それ以来ライヴやってないよね?)、とにかくスケールがこれまで観たどのバンドとも違う。つーか、知らない間にツインギターになってて焦った。ドレッドヘアーの奴がいるし。
 曲は "TRIBE" から "PULSE" まで、あのアルバムの曲順通り。セットリスト自体は最近のグレイテストヒッツライヴといった感じで、目新しさは全くないんだけど、やはり迫力が全然違う。あと客の入りがハンパじゃなくて(入場規制寸前)それ観ただけで、胸が熱くなった。AIR JAM思い出すよね、場所が場所だけに‥‥

[08/13 16:53]
 電スチャ、メッセ着いたら始まってた。つーかコントだこれ(笑)。七尾旅人がゲスト。あの曲やるのかにゃ。

■電気グルーヴ×スチャダラパー
 言う事なし! グダグダサイコー!!!
 多分、'90年代初頭の電気やスチャの洗礼を受けた奴らなら、ツボ突きまくりなんじゃないの。満足し切った!

[08/13 17:45]
 電スチャ後、メッセのモニターで深紫鑑賞。まだ "Perfect Strangers" とかやってんのね。そんないい曲でもな(ry
 これからマリンに戻ります。

■DEEP PURPLE
 メッセのモニターで数曲。やっぱりスティーヴ・モーズとドン・エイリーは違和感あるね。しかもモーズのギターソロが‥‥"Smoke On The Water" や "Black Night" で弾きまくりなんだもん‥‥それに対して拒否反応とかはないけど、やっぱり「DEEP PURPLEみたいなもの」を観てる感じかしら。しかもモニター越しだし。

[08/13 17:52]
 マリン手前のひむぶテント。琉球デスコ待ちみたい。人イパーイ。
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[08/13 17:56]
 改めて、マリンスタジアム到着。さ、ここから2連チャンで盛り上がるぜー!
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[08/13 18:39]
 SLIPKNOT、マスク取ってた。1曲だけね。でもマスクと同じ色に塗ってた(笑)。
 
■SLIPKNOT(※)
 相変わらずバカだなー。野外で観ると、タダでさえ音数(楽器数)が多いのに、それが風に流されてグチャグチャに聴こえるんだよね。けど、ボーカルだけはしっかりしてるから、何の曲か判別がつくという。
 1曲だけ、全員マスクとってた曲があってビックリした。マスクと同じ土色だったり白塗りにはしてたけど、これやっちゃったらもう後ないじゃん‥‥っていう心配を俺がしてどうする。
 後半の代表曲オンパレードはやっぱり盛り上がるね。ホントいいメタルバンドですわ。メロイックサイン出しまくりでした俺。笑

[08/13 21:27]
 初日終了! ヤバス! なんだこのセットリストは!! いきなり "Wish" 〜 "Sin" 〜 "March Of The Pigs" て!
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[08/13 21:36]
 もう一枚。やっぱり "Hurt" で泣いた。
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■NINE INCH NAILS(※)
 ズルい、の一言。"Pinion" がオープニングSEで、そのまま "Wish" からスタートて! 中盤、新作からの曲と代表曲を混ぜつつ、いい感じのセットリストと構成だったように思います。正直、ライヴ盤と「WITH TEETH」聴いてればいいや、って感じのセット。
 圧巻だったのは、"With Teeth"、"Hurt"、"Starfuckers,Inc." 辺りかなぁ。いや、全部ハイライトだったけど。つーか今度のバンドメンバーは最強じゃないですか? 初期のリチャード・パトリックがいた時代に匹敵するステージングを見せてくれるよね、特にストリングス隊が凄く良い。曲によってはトレントより目立ってたし。
 最後の "Head Like A Hole" が終った時、早くも「あー俺の今年の夏フェス、終っちゃったなぁ‥‥」って気になったよ。DINOSAUR JR.観て、ミスチル観て、NIN観て‥‥もうあと観るもんないし、みたいな。ウソウソ、明日も黒烏があるし、来週にはエゾもあるし。また気持ちアゲていかなきゃ。

※8/17 20:53追記
 セットリストが判りましたので、追加しておきます(東京の方のみ。大阪では "Even Deeper" とかやったみたいね)。

  00. Pinion [Inst.]
  01. Wish
  02. Sin
  03. March Of The Pigs
  04. The Line Begins To Blur
  05. Something I Can Never Have
  06. The Hand That Feeds
  07. Terrible Lie
  08. Burn
  09. Closer
  10. With Teeth
  11. The Frail [Inst.]
  12. The Wretched
  13. Getting Smaller
  14. Gave Up
  15. Suck
  16. Hurt
  17. You Know What You Are?
  18. Starfuckers, Inc.
  19. Head Like A Hole

[08/13 22:12]
 先生大変です! 車何処に置いたか忘れてしまいました。てへ☆

[08/13 22:15]
 見つかった! てへ☆


■2日目(8/14)
[08/14 07:47]
 おはよう!
 ‥‥寝過ごした(笑)ま、今日も昨日と同じか、ちょい早いくらいの時間に到着っぽいです。といっても、多分カエラタンまで大して観たいものがないわけですが。
 さ、今日も気合い入れていきますよー! 当然車中のBGMはNINで‥‥(え)

[08/14 09:53]
 着いた〜。今日は忘れないよ! I-1な<駐車場
 会場入りま〜す☆

[08/14 11:46]
 BULLET FOR MY VALENTINE、ドラマー急病のため急遽キャンセル! 大阪公演の後、一体何が!?
 とりあえずBILLY TALENT観てます。

■BILLY TALENT
 去年だったか、輸入盤で買ってたんだけど‥‥全然観る気なくて。つーかどんな音だったかも覚えてなくて。ま、ただウルサイバンドだろうな、とは記憶してたけど‥‥スクリーモとはまた違うんだけど、なんかそれに近いような感じで、しかもガレージ色が強い感じというか。判りにくいなそれ。カナダのバンドらしいけど‥‥うん、嫌いじゃない。とにかくボーカルの声が個性的というか、歌い方がキンキン声で好き嫌い分かれるかも。後でCDを探し出して聴き直します。

[08/14 13:06]
 BEACH STAGEに来てみた。うみ〜
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[08/14 13:11]
 アハハ〜ぬるい〜
ss0508

[08/14 13:39]
 砂浜に座ってまったりしてます。程良い暑さと心地よい海風。動きたくねー
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■SAKEROCK
 いや、観てない。海辺で遊んでる時に、何故かZARDの "負けないで" のカバーが聞こえてきたので、とりあえずメモ程度に記録しておきます。ホントはこいつら観るためにBEACH STAGEに移動したんだけどなぁ‥‥海サイコー!みたいな。

[08/14 14:08]
 海楽しかった後ろ髪引かれる思いでメッセに戻ります。PUFFY〜カエラタンなり。

[08/14 14:33]
 PUFFY待ち。多分入場規制かかるわこれ。カエラも早めにこないとヤバいと思いま
す。
 さ、ハアハハするぜ!w

■PUFFY AMIYUMI(※)
 結局この日まともに観た最初のライヴがPUFFYちゃんでした。印象としては前回サマソニで観た時とあんまり変わらないかも。あれ3年くらい前か? 新曲(米盤に入ってた英語曲)や最新シングルが増えたくらいで、基本的には代表曲のオンパレードといった感じ。そりゃみんな歌えるわな。でも一番盛り上がったのが実はGREEN DAYのカバー "Basket Case" だったという。最もサマソニらしかった瞬間だったね。俺も思わず前方に突進してたもん。そんなPUFFYも来年で10周年ですよ‥‥ホント自ら言ってた通り、「しぶとい」よなぁ、と。

[08/14 15:27]
 カエラ待ち。MOUNTAIN STAGEは全体30分近く早く進行中。黒烏観てからでもOASIS観れそう。
 これからカエラ。相当前に来てしまった。どんだけファンなんだって話ですよ。

■木村カエラ(※)
 ゴメン、PUFFYの時よりも更に前にいた。つーか春にAXで観た時よりも、更に前に‥‥前方で観たライヴ、この2日間でこれだけだよ‥‥どんだけファンなんだって話ですよ、ええ。
 前半に疾走系の曲を固めて、ダイバーを続出させるセットリストがとにかく圧巻。前半に "リルラ リルハ" を持ってくる配置もなかなか。中盤〜後半にミドル系の聴かせる曲を持ってきて、あーカエラって意外と歌上手いんだーと一見客に印象づける作戦も良かったんじゃないかな、と。最後の "happiness!!!" まで気持ちよく聴けた。多分カエラ本人がサマソニ等の夏フェスに過去客として来てたりして、そういうフェスが好きだから‥‥凄く楽しそう・楽しもうっていう気持ちが伝わってくるライヴだったように思います。って贔屓目入ってるけどな。

[08/14 17:00]
 これから乾杯します。BLOC PARTY終了後、MOUNTAIN STAGE後方の落書きスペース前にてテキューしますので、お暇な方は是非参加願いまーす!

■BLOC PARTY
 カエラ終わってから移動。数曲だけだったけど、これで十分だったよ‥‥噂どおり、ホント演奏ヘタクソな!(笑)いや、若さ故の勢いは感じられたし、俺は「これはこれで良し」と思った。賛否あるだろうけど。これを手堅く演奏したら、多分ダメなんだと思う。ほら、LIBERTINESが演奏上手かったり安定してたら、あんまり興味ないでしょ?(それとは違うか)
 今の若手ネオ・ニューウェーブ系に総じて言えるんだけど、みんなアルバム以上に粗々しくてパンキッシュなんだよね、ステージでは。フジで観た(そして他人から伝聞した)その手のバンドが皆演奏上手かったとは思わないけど、それ以上に「ワイルドだった」という事実が全てを物語ってるんじゃないでしょうか。そういう時代なんだろうね、2005年て。
 BLOC PARTYも「ハイプじゃねーの?」とかいろいろ耳にするけど‥‥まぁそれ言ったら、現存するこの手のバンドの大半がハイプだしね、それもまた2005年らしくていいかな、と。
 でも‥‥正直、単独ライヴじゃなくて良かった、とも思ったのもまた事実。1時間以上はキツイわこれ(笑)。

[08/14 17:16]
 テキュー! ハイネケンが冷え冷えでウマイ!
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■PUBLIC ENEMY
 ビックリした。確認程度の意味で覗いたんだけど‥‥これ、思いっきりヘヴィロック/ファンクロックじゃんよ! すっげーかっけーのな。ビックリした。いや、PEがかっこ悪いなんて思ってはないけど、想像を遙かに絶する内容で、ホント鼻血出るかと思った。気づいたら、踊ってたもん。そして "Bring The Noise" が早々と演奏され、血管ブチ切れそうになった。ここで昇天したもん。
 その後、電池切れたかのように、ビールすすりながらまったり観させて(聴かせて)もらってましたが‥‥このスタイルでアルバム作ってよー。いやそれは違うか。ライヴならではの「生々しさ」がホント格好良かった。これ見逃した人はホント後悔するといいよ。

■TEENAGE FANCLUB
 通りがかりに2曲だけ。今回はスルーしようと思ったんだけど、さすがに "Sparky's Dream" と "Everything Flows" の2連発を聴かされたら‥‥後悔もしますよ! ま、東京では "Neil Jung" やらなかったみたいだけどね(大阪ではやったってさ。クソー! あと東京1曲目は "Hang On" だってさ。えーっ)。けど相変わらずそうで何より。単独公演には絶対に行くから!!!!!

[08/14 19:19]
 入場規制情報。マリンスタジアム、入れないそうです(スタンドもヤバイらしい)。黒烏、ガラガラだもんなぁ‥‥

■THE BLACK CROWES(※)
 とにかく見てくれが小汚くなっててビビッた。1999年のフジロックが最後だったんだけど、あの時の「衣装」はどこへ消えたの‥‥ってくらいに髭+小汚い普段着のクリス。ま、リッチあたりはそれらしい格好してたけどさ。
 音は変わってなかったのでひと安心。選曲も1〜3枚目中心だったから、名曲のオンパレードだしな。かと思うと、実は外してた曲も多いんだよね。その辺は、まぁ60分のセットじゃねぇ。
 賛否はあるんだろうけど、俺は以前から「今こそCROWESを『JAM BAND』として認識すべき!」って提唱してたので、ここらでその手のバンドが好きな人にも再評価してもらえたらって思うんだけど‥‥ま、最もジャムバンド的だったのは、'90年代中盤辺りなんだけどね。さすがにこの日は1曲を20分も演奏することはなかったけどさ。
 前半踊りまくって、中盤のスローパートで後方に移動してまったり座って聴いて、ラストの "Remedy" で感極まって立ち上がって踊りまくり。やはりフルステージを観たいよな。しかも野外で。「Field of Heaven」でさ。

[08/14 20:02]
 マリン到着。かろうじて入れた。まだ始まってない。30分押し?椅子がないので階段に直に座ってます。

[08/14 21:35]
 9時20分、全行程終了。正直、スタジアムの良い面と悪い面が明確に表れたライヴだったなぁ、OASIS。
ss0511

[08/14 21:36]
 今夜も花火。
ss0512

[08/14 21:51]
 スゲー微妙。サマソニの〆がこれかぁ‥‥
 良くないものについて書くのは好きじゃないし正直書かなきゃいいんだろうけど‥‥それでもデビューから数年は関東全公演行く程好きだったバンドだし、やっぱり書かせて。OASIS楽しんだ人は読まないこと。
 今まで観たOASISの中で、1曲を除いて、過去最低だったと思う。詳しくは帰宅してから書くけど。バンドや、それをとりまく全てが空回りしてた気がする。

[08/14 21:59]
 こんなブルーな気持ちで帰ることになるとは思ってもみなかった。アルバムも3曲が限度だったし、もう潮時かなぁ。周りがサイコーって無邪気にはしゃいでるだけに、余計に、ね‥‥

■OASIS(※)
 セットリスト、こんな感じみたいよ。

  01. Turn Up The Sun
  02. Lyla
  03. Bring It On Down
  04. Morning Glory
  05. Cigarettes & Alcohol
  06. The Importance Of Being Idle
  07. Live Forever
  08. The Meaning Of Soul
  09. Mucky Fingers
  10. Champagne Supernova
  11. Rock'n'Roll Star
  12. Wonderwall
  13. Don't Look Back In Anger
  14. My Generation [THE WHO]

 大阪/東京共同じセットリストで、アンコールなし。 今年のサマソニはアンコールやったって話、殆ど聞かないね(ギミギミズはやったようですが)。 BLACK CROWESも時間たっぷりあったのに、一切やらなかったし。
 で、OASIS。 まずさ、新曲が全然胸に突き刺さらない。 ま、これは個人の趣味や感性の問題もあるでしょうから、おいておきます。
 んで、次が新しいドラム。多分ザック・スターキーだよね? んとさ。間違いなくOASISに合ってないと思う。いや、新曲は別として、過去の楽曲に合ってないんだよね。これは去年のグラストやその前のクラブツアーの時の音源聴いた時も感じてたけど、凄い重いのね。で、後ノリっぽいから、前のめりっぽい曲(特に1st)になると、全然違うんだよね、聴こえ方が。 え、ノエルさん、バンドをそういう方向に持っていきたいの?
 最後に。もうさ、スタジアムとかデカイ会場、よそうよ。特に日本の場合、全然コール&レスポンスできないし、まずリアムの癖のある訛りが聞き取れないから、次の曲名とかコールしてもほぼ無反応。イントロ聴いて大歓声、みたいなのがずっと続いて、結構リアム苛ついてたよね。
 勿論悪いことばかりじゃなくて、"Don't Look Back In Anger" でのサビの大合唱。あれは正直鳥肌立った。俺は、OASISにこういうのを求めてたのにさ、横浜アリーナクラスでも合唱がおこらない。けど、曲はもの凄い勢いでみんな歌ってた。さすがのノエルもちょっと驚いてたよね。で、曲が終った後にふてくされ気味のリアム。そりゃ立場ないわな。
 んで、その次に最後の曲、THE WHOの名曲 "My Generation" やるわけじゃないですか。盛り上がるの、最初だけなのな。段々尻つぼみで、アリーナ後ろの方なんて、ただ棒立ち。結局、ノリが良かったのって、アリーナ前方の、ほんの一部だけって印象。
 まぁそういうのは別としても、やっぱり曲聴いてる時の違和感な。これが一番大きかった。しかもさ、緊張感があったり、逆に完全にエンターテイメントとして割り切っちゃうならまだしも、すごくまったりし過ぎちゃってんのな。ありゃマズいわ。
 クアトロとかチッタ、リキッドで観て、苗場での大合唱に感動した俺だけど、曲はホント辛かったわ。アルバムが(俺的に)全然ダメだったってのも大きいんだけど。ネガ要素強かったしね。


 最後はちとネガな感想になってしまいましたが‥‥OASISに期待してて、実際楽しめた!という人に水を差すようで大変申し訳ないですが、これが俺の正直な気持ちです。

 さ、最後のまとめ。2日間通してのベストアクトは、文句なしでNINE INCH NAILSです。これは観た人なら誰に聞いても同じ答えが返ってくると思う。って言い切っても過言じゃないくらい、本当に素晴らしいものだったと思います。期待がかなり大きかったけど、それに応えてくれて、更にそれすら上回るような本当に最高のステージでした。もう今年、これを超えるようなライヴには出会えないかもしれない‥‥って思う程に。ま、俺の場合は思い入れも過剰ですから余計にそう思うわけですが。

 それ以外だと‥‥何だろ、結構みんな良かったと思うんだけど。BLACK CROWESも久し振りに観れて感激だったし、MADの貫禄、SLIPKNOTのバカっぷり等いろいろあるけど、やはり最後はNINなのかな。ゴメン、今回はこれで許してよ!



▼NINE INCH NAILS「ALL THAT COULD HAVE BEEN」DVD(amazon


投稿: 2005 08 17 12:30 午前 [2005年のライブ, Billy Talent, Black Crowes, The, Bloc Party, Buckcherry, Deep Purple, Mad Capsule Markets, The, Nine Inch Nails, Oasis, ORANGE RANGE, Public Enemy, PUFFY, RIZE, Slipknot, SUMMER SONIC, Teenage Fanclub, 「フェス」, ストレイテナー, 木村カエラ, 電気グルーヴ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2004年11月20日 (土)

とみぃ洋楽100番勝負(94)

●第94回:「Eyeless」 SLIPKNOT ('99)

 RAGE AGAINST THE MACHINEの大成功以降、いろんなヘヴィロックバンドが世に現れ、そしてチャート的に成功を収めるわけじゃないですか。KORNにしろ、LIMPBIZKITにしろ、あるいはジャンルこそ異なるもののTOOLであったりMARILYN MANSONであったり。ひとつが当たると、また別のものといった具合に。さすがに胸焼けがしてもう受け付けなくなりつつあった中、'99年にもの凄いバンドが登場してシーンにトドメを射すわけですよ。エンターテイメントとハードボイルドな世界観を両立させた、もの凄くカッコ良くて、もの凄くアホな存在。それが俺にとってのSLIPKNOT。

 最初はNMEか「ケラング!」に付いてたサンプラーCDに入ってた音源が切っ掛けで。ルックスもさることながら(9人全員がオレンジの繋ぎとひとりひとり異なるマスクというコスチューム)、その音‥‥判りやすいようで、それでいて殺傷力抜群のサウンド。ただ叫んでるだけかと思うと、急にメロディアスになって歌い上げる展開。曲によって完全にメロコア調だったり、ドラムンベースっぽい要素があったり、ただのハードコアだったりデスメタルだったり。それまでのバンドにありそうでなかった音。それがSLIPKNOTだったわけですよ。

 判りやすいキャラ作りはKISS等から受け継いだものだし、ライヴでのアトラクション(ドラムセットが回転したり、パーカッションがせり上がったり等)はMOTLEY CRUE譲り。そして音はスラッシュやデスメタル、ハードコアやグラインドコア‥‥重さやグルーヴ感を重視したそれまでのヘヴィロック勢とは一線を画するわけですよ。だからこそインパクト絶大だったわけで。もうその登場の時点で勝利は決まったようなもんですよ。

 紆余曲折ありながらも現在まで第一線で活躍している。それ自体が凄いことだと思うし、その上ハイクオリティを維持している。音楽性は徐々に変化を見せているものの、それは単に彼等が企画ものではなく、真のミュージシャンであったことを表しているだけなんですよね。もう1stの頃みたいな初期衝動性を体験することはあり得ないだろうけど、それでも俺は彼等を支持し続けますよ。



▼SLIPKNOT「SLIPKNOT」(amazon:通常盤DVD付限定盤

投稿: 2004 11 20 12:00 午前 [1999年の作品, Slipknot, 「100番勝負」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年10月30日 (土)

洋楽カレンダー事情

 さて。今年もあと2ヶ月ってことで、新年に向けていろいろ準備を始める人も多いんじゃないでしょうか。カレンダーもそのひとつですよね。わざわざ買う人もいれば、他所から貰ってきたもので済ます人もいる。人によってその重要度が全然違う一品ですが‥‥洋楽ファンにとってのカレンダーってどうなんでしょう? ビートルズくらい? いや、ブリトニー・スピアーズとかあの辺の女性シンガー系はあるんでしょうけど‥‥

 というわけで、海外制作の、日本からすれば「そんなアーティストのカレンダーなんかあるのかよ!?」みたいなものを幾つか紹介します。全部Amazonで買えるようになってますよー。



▼INCUBUS 2005 CALENDER(amazon



▼KISS : ROCK THE NATION 2005 CALENDER(amazon



▼OZZY 2005 CALENDER(amazon



▼PANTERA 2005 CALENDER(amazon


▼ROB ZOMBIE 2005 CALENDER(amazon



▼SLIPKNOT 2005 CALENDER(amazon



▼SYSTEM OF A DOWN 2005 CALENDER(amazon


 つーかSYSTEM OF A DOWNのカレンダーって需要あるのか!? オジーは判るけど。意外とMETALLICAとかあってもおかしくないんだけどさ、やっぱり版権問題かしら!?

 さて、貴方の心に響くカレンダーはあったでしょうか‥‥誰か俺用にSLAYERカレンダーとか作ってください(特に初期)。

投稿: 2004 10 30 02:56 午前 [Incubus, KISS, Ozzy Osbourne, Pantera, Rob Zombie, Slipknot, System of a Down] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年5月24日 (月)

SLIPKNOT『VOL.3 : (THE SUBLIMINAL VERSES)』(2004)

バンドがビッグになるに連れて、いろんな煩わしさと対峙していかなければならないのはもはや必然というか‥‥いや、可能ならばそういった音楽以外の煩わしさからは距離を取って、ただひたすら作品作りとライヴにのみ集中できればいいんだけどね。けどそうもいかないのが、この世界。それをただ「芸能界チック」云々で切り捨てて、小さい世界の中で殻に籠って同じ穴の狢相手にチマチマ活動をするのもいいでしょう。それはそれで否定しないよ。けど俺はそういった人種には惹かれない‥‥それだけのことです。

SLIPKNOTが前作「IOWA」リリース前後からかなりヤバい状態だった、というのは既に周知の事実なわけで、それはここ2年くらい(=バンドとしてのツアー終了後)の各メンバーの精力的なソロ活動(ジョーイによるMURDERDOLLSやコリィによるSTONE SOUR、ショーンによるTO MY SURPRISE、シドによる変名DJ活動・DJ STARSCREAM等)をみればお判りでしょう。バンドから距離を置きたい、あるいはもうウンザリしているメンバーもいたかもしれない‥‥事実、コリィは2002年末にSTONE SOURの公式サイトで「SLIPKNOTはあと1枚アルバムを作って、そのツアーをやったら解散する」って自ら発言しちゃったしね(後に撤回)。そのくらい、いろんな意味で追い詰められていたんだろうな、と想像に難しくないわけで。

バンドは2003年も活動することなく、その年の夏には各メンバーのユニット/バンドで夏フェスに出演する予定でした。ここ日本の「FUJI ROCK FESTIVAL 03」にも最初STONE SOURの名前が挙がり、後にMURDERDOLLSの名前もアナウンスされました。が、後に双方キャンセルに。理由は「SLIPKNOTのアルバム作りに突入する」から。急に決まったかのようなこの事実。多分、メンバーとしても「このタイミングを逃したら、もう‥‥」みたいに感じてたのかもね。

その後、プロデューサーに過去2作を手掛けたロス・ロビンソンではなく、SLAYERやRED HOT CHILI PEPPERS、SYSTEM OF A DOWNといったラウドロック界の名プロデューサー、リック・ルービンを迎えていることが発表され、2004年前半にリリースされるだろうことも判明。更に2004年1月末から日本で開催される「SONIC MANIA 04」への出演も決定。レコーディングをそれまでに終了させる予定だったのか、それとも合間に抜けて息抜きのつもりだったのかは判りませんが、とにかく約2年振りの来日が決まり、急に慌ただしくなり始めたんですよね。

ところが、その来日は実現しませんでした。理由は「アルバム作りに専念したい」から。相当アルバム作りに集中したかったのか、それとも予定より難航して遅れていたのか‥‥とにかく、この時点でアルバムリリースが「GW明け=5月中旬にリリース」という新しい情報も。間違いなく、2004年前半の山場のひとつになるに違いないアルバムの登場を、今か今かと我々は待ち続けたのでした。

そして今、俺はそのSLIPKNOTのサードアルバム「VOL.3 : (THE SUBLIMINAL VERSES)」を何度もリピートしています。うん、これは間違いなくSLIPKNOTのアルバムだ。と同時に、これまでのSLIPKNOTからすれば「らしくない」新しい要素も数多く発見できる、非常に興味深い内容になってます。

まず、史上最強(狂)だった前作「IOWA」と比べれば明らかにブルータル度が減退しています。レコーディング中のメンバーに花瓶を投げつけてわざと怒らせてレコーディングさせたという曰く付きの前作とは異なる作風‥‥プロデューサーが変わっているんだもん、そりゃ異なるでしょう。今回、バンドが何に対して怒りを覚え、そしてそれを音にぶつけたのか‥‥いや、もしかしたらそんなに怒ってないかもしれない。判らないけど。ただ、明らかに「SLIPKNOTの音」ですよね。残虐度はかなり下がったものの、それでも十分にヘヴィだし(ま、普段からこの手の音楽ばかり聴いてる人にとっては物足りないんでしょうけど)。全米チャートのトップ5入りを果たしたバンドの3作目と考えれば、この変化は自然な流れかな、とも思います。

この手のバンドの場合、1枚目で衝撃的なデビューを飾り、2作目では更に衝撃度を追求した作品作りに走り、3作目で「(1)よりポピュラリティーある方向へ進む」「(2)迷いが生じていろいろ実験をした意欲作を生む」「(3)とりあえず前作の延長線上にある作品を増産する」のどれかに分岐する、というパターンが多いと思います。KORNなんて正に(1)だし、limpbizkitは典型的な(3)でしたし。で、SLIPKNOTの場合はというと‥‥これ、(1)と(2)の中間かな、という気がします。

いきなりダークでドゥーミーなゴシックソング "Prelude 3.0" からスタートした時点で「あ、すっげー悩んで考えた構成だろうな?」と感じましたね。こんな変化球する必要ないのに‥‥要するに、今1stや2ndでやったようなことをまた再現することは、「2004年のSLIPKNOT」にとっては自分を偽っていることになっちゃうんでしょう。勢いだけで圧せる、そんな時代は終わったんだ、と。これって結局、各メンバーのソロ活動も影響してるんでしょうね。

で、全体的な印象として比較的スピード感を抑えたようなイメージが。暴虐性が薄れたと感じたのは、この辺の影響もあるのかな、と。ブラストビートが心地よくひたすら突っ走るような印象の "Three Nil" にしろ、どこか考え尽くされた印象があるし。とにかくひと捻りもふた捻りもあるアレンジの曲が多いかな、と。

スピードを抑えた反面、直線的だったSLIPKNOTのイメージが、ちょっとだけグルーヴィーになった印象を受けた‥‥それもこのアルバムから感じられた新しいイメージ。ミドルの曲からそういったものを若干感じ取れたんですが、これはやはりリック・ルービンによるものなのかな? いやよく判らないけどさ。そんな印象があるからさ。

あとはね、メロディアス度が急上昇してますよね。スローな曲(中にはアコースティック・バラードまで!)がかなり増えたこと、1曲のヘヴィソングの中に急にポップでメロウなラインが登場する "The Nameless" みたいな曲もあるし、イントロのツインリードがメロデス(メロディック・デスメタル)並にメロウなハーモニーが登場する "Opium Of The People" とか、これまでには考えられないような新境地がそこら中に散りばめられてます。が、聴き終えた後の感想は「あーSLIPKNOTのアルバムだー」というもの。けど、過去2作を聴き終えた時に感じた爽快感みたいなものは今回感じられませんでしたね。

バンドとして相当煮詰まっていたんだろうな、試行錯誤したんだろうな、というのがここまで感じられる作品も珍しいですよね。これ、ファンには賛否両論激しい1枚になると思いますよ。ただ激しいだけの作品を期待してたファンからは「ぬるい!」と一喝され、1stにあったような「絶妙なメロディアスさ」を求めるファン(=2nd否定派)からは「もうダメぽ」と切り捨てられる‥‥そんな運命を辿りそうな予感が‥‥

けど、俺に関して言えば‥‥これ、かなり気に入ってますよ。まぁ前作を超えてはいないと思うし、現時点では1stとどっちが上かと言われれば、まぁ1stと答えちゃうんですけど、それでもこれ、かなりリピートしてますよ。まぁ俺がだんだんとこの手のラウド系から離れていってるので、そういう人にとっては非常に親しみやすい内容になってるかな、と。これまでこのバンドに対して嫌悪感を持っていた一部の層にも結構アピールする内容じゃないかな、と感じてます。

METALLICAだって3rd以降はアルバムをリリースする度に旧来のファンから非難され続け、どんどん古いファンが離れていったにも関わらず、それと引き換えにチャート上でどんどん成功していき、その数倍以上もの新しいファンを獲得していった。MEGADETHもそうでしょう。恐らくこのSLIPKNOTも(もしこの先も活動が順調に続いていくなら)そういう道を辿っていくのかもしれませんね。まぁこのバンドが数年後に「LOAD」みたいなアルバムを作っているとは想像できませんけどね。



▼SLIPKNOT『VOL.3 : (THE SUBLIMINAL VERSES)』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2004 05 24 01:16 午後 [2004年の作品, Slipknot] | 固定リンク

2003年12月24日 (水)

SLIPKNOT『IOWA』(2001)

やぁみんな。こんなクリスマスイブの晩にこれを読んでくれてありがとう! 今日は意図的に更新を遅らせました。そう‥‥こんなイブの晩に誰とも会う予定もなく、ひとりしょぼくれてるあなたのために‥‥特別だぜ?

さて、そんなイブの日に紹介する作品‥‥そう、名盤中の名盤ですね! 世界一ポップなグループによる、世界一ポップなアルバム。それがこのSLIPKNOTが2001年にリリースしたセカンドアルバム「IOWA」です。実はリリース当時('01年9月)、このアルバムのレビューに取りかかり、アップ直前までいったんですよ‥‥そう、アップ予定だったある日(9/11)の晩に、あの事件さえなければ‥‥あんな悲惨な事件があった日に、こんなにポップで心弾むアルバム、みんな聴きたくないだろうし、そんなアルバムを全面的に肯定し、大絶賛するアルバム評なんて読みたくなかったでしょ? だからね、消去したのよ。自分の中では、それはもう最高の紹介文だったんだけどね‥‥タイミングが合わなかったな、と。当時の自分の精神状態と求めていた音が見事一致した瞬間だったのに。

もうね、このアルバムの何が凄いって、ルックス的にも世界一ポップなバンドであるSLIPKNOTが、前作以上にポップなアルバムを作ってしまった点、そしてそれが世界的に受け入れられてしまった点でしょう。全米初登場4位でしたっけ? 彼らの所属する「ROADRUNNER RECORDS」って一応インディーズですよね? ファーストだってここまでバカ売れしたわけじゃないでしょ? 完全にライヴと口コミだけで彼らの人気が広まったわけですよね‥‥それでこの結果。まぁ世界一ポップなんだもん、売れなきゃ嘘ですよねっ!

いきなりトップからフルスロットルですよ、エンジン全開ですよ! "People=Shit" という素晴らしいタイトルのポップソングで胸を鷲掴みにされ、そのままの勢いでひたすら突っ走り、途中 "Gently" といった穏やかな曲もありつつも、全体的にはワクワクするようなポップソングで占められている約60分‥‥凄いですよねっ! あ、後半に行くにつれてミドルテンポの曲が増えていって、最後がタイトルトラックで終わるという構成も凄くいいですよねっ! 何か、これぞ理想的なポップアルバムといった感じで、とても好感が持てます。

きっとポップミュージックが大好きなあなたなら、もう既に散々聴き込んだ作品でしょうけど、こんな聖なる夜だからこそ、改めてその良さを再確認したい1枚ですよね。もうなんていうか‥‥聴いてると隣にいる人に殴りか‥‥じゃなくて、抱きしめたくなる作品。こんな素敵なアルバム、年に1枚あるかないかじゃないですか? 最近だとMETALLICAが「St.Anger」といったアルバム、KORNが「TAKE A LOOKIN IN THE MIRROR」なんていう限りなく素敵なポップアルバムをリリースしたばかりですが、やはりいろんな意味でここ数年、これを超えるような「メジャー感に溢れたポップな」アルバム、出てないですよね? そんな時代だからこそ、彼ら自身にこの壁を乗り越えてもらいたいな‥‥サードアルバムで。そう思うんですよ。いや、もしかしたらSLIPKNOTのことだから、壁を乗り越えないでそのままぶち破っちゃう可能性大ですけどねっ!

いやぁ‥‥それにしても愉快なアルバムだ。何度聴いても素晴らしい。今夜は俺と一緒にこのアルバムを大音量で聴きながら、聖なる夜を祝おうではないですか‥‥











ちゃんとネタだって気づいてくださいね?(号泣)



▼SLIPKNOT『IOWA』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 12 24 01:09 午後 [2001年の作品, Slipknot] | 固定リンク

2002年3月25日 (月)

SLIPKNOT JAPAN TOUR 2002@東京ベイN.K.ホール(2002年3月23日)

このライヴって本当なら11月中旬に行われる予定だったんだよね、今更ながら。セカンド「IOWA」が発表されたのが8月下旬(海外は9月上旬だったかな?)、そしてその狂ったアルバムがビルボードのアルバムチャート第3位に初登場し、現在までに50万枚以上ものセールスを記録し、先日のグラミー賞ではメタル部門にもノミネートされる程(って去年もノミネートされて受賞してたっけ。「この賞をIRON MAIDENに捧げる」みたいなコメント残してたよね?)、一般的には認知されたといっていいSLIPKNOTだったのだけど、丁度アルバムリリースと時同じくして、例のアメリカ同時多発テロが起こり、それによる報復攻撃が始まり、情勢がかなり悪くなってしまい、多くのアーティスト達が海外ツアーをキャンセルする結果に。このSLIPKNOTも同じようにツアーを延期するわけです。ある意味、そんな時期だからこそ一番ライヴやりそうなイメージがあったんだけどなぁ(そういう意味では、その時期に海外ツアーを結構したSLAYERってホンモノだなぁ、と。勿論、そういう要素だけでどのバンドがホンモノでどれがニセモノって線を引くつもりはないですよ)。で、そういう諸事情があって‥‥個人的にはアルバムリリース当時の熱が冷めつつある時期だったのと、今月に入って素晴らしいライヴを既に2つ(SNAKE HIP SHAKESとBUGY CRAXONE)も観ていてお腹いっぱいなのと、来週には松浦亜弥(そしてメロン記念日も)単独ライヴが控えているという要素が重なって、非常に気が乗らない状態だったのです。それにアルバム自体、1ヶ月近く聴いてないし(会社の先輩に貸したっきり)、ラウド系自体興味が薄れつつあるし。そういう精神状態で挑んだという事実を前提に、以下のライヴレポートを読んでってください。

結局、日本ツアーは4ヶ月後の3月に再セッティングされたわけですが‥‥ゼップとかチッタといったクラブクラスでの追加が決まってるし(苦笑)。まぁいいや、デカイ会場で観る彼らを体験してみたかったし。昨夏のサマーソニックでの熱演を耳にしてるだけに、やっぱり大会場であのバカっぷりを味わってみたいし。

会場はN.K.ホール。ディズニーランドの隣だ。方やファンタジーの国、方や悪魔の覆面キャラクター。なんという素晴らしいセッティング(笑)。これをセッティングした奴は非常に判ってるなぁ、と当初関心したもんだったなぁ。当日は修学旅行生やら小学生やら親子連れやらの中に、明らかに異質の集団が‥‥ツナギ着てガスマスクした奴ら(爆)とかいるんだもん。いやはや、既にKISSやヴィジュアル系のライヴ、あるいは辻加護のコスプレしたモーニング娘。のライヴと同質の空気を感じるわ。

実は上記のような精神状態にも関わらず、いざ会場のある舞浜駅に近づくにつれ、妙に殺伐とした気分になってったんだよね、俺。もう瞳孔開きっぱなし、みたいな?(笑) いや、ディズニーは大好きなんですが、今日だけはそういう気分になれなくて。観るもの全てが「敵」に見えてくるような空気感が既に出来つつありまして。もうね、ナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つけた、みたいな?(爆) 勝手にそんな風に出来上がってて。で、駅から外に出ると、いきなりコスプレ集団だもん。肩すかし(笑)いや、楽しいんだけどね?

最前ブロックの120番台という恐ろしい整理番号だったんだけど、まぁ気乗りしなかったので会場に着いたのも開場時間を回ってからだったし、会場入りしてからもビール飲んだりして‥‥で、飲み始めてから車で来たことを思い出したりして(苦笑)。まぁ終わる頃には酔い冷めるだろうって感じで。1時間くらいロビーでタバコ吸ったり酒呑んだりして時間潰して。スタート15分前にフロアに入って、ブロックの最後方を陣取って前座のAMERICAN HEAD CHARGEの登場を待ったわけです。


●AMERICAN HEAD CHARGE (18:00~18:50)

このバンドに対しては何の予備知識もなく、唯一判ってることは「アメリカのラウド系バンド」「アルバムジャケットが戦車」というふたつのみ。ライヴ前に予習しようかどうかで悩んだけど、先にアルバム聴いてガッカリするのも何だったので(笑)、いきなりライヴに臨むことに。

開演時間5分前に暗転し、スモークがステージ上に充満、怪しいインダストリアルノイズが延々流れる‥‥そのまま5分近く(苦笑)。結局バンドメンバーがステージ上に現れたのは定刻通り。1曲も知らなければメンバー構成も知らない俺。思いっきりいかつい小汚い野郎が5人くらいでラップメタルみたいなのをやるのかなぁ?くらいにしか思ってなかったんだけど、なんとビックリ。7人もいました。しかも左右にキーボードが各1名(計2名)って‥‥最近の流行ですか、大所帯って。

ボーカルはPANTERAのフィル・アンセルモ的風貌、ベースの人はそのまんまいかつい感じのスキンヘッド。ドラムはよく見えない。ギター二人は‥‥ゴスメイクしてました。しかも内ひとりはモヒカン‥‥キーボードふたりに至っては両方モヒカンでした(汗)。マ、MARILYN MANSONのフォロワーだったのですか??

音は上に挙げたように、MARILYN MANSONに影響を受けつつも、昨今のラウド系サウンドがメイン。ただ、キーボードふたり(ひとりがピアノ系でもうひとりがサンプリング系らしい)がいい仕事してて、普通のラウド系に終わってないんだわ。ボーカルもただがなるだけじゃなく、いきなりメロウなパートが入ってきたりで、非常に楽しめました。ゴス要素があるバンドってだいたいはマンソン系に流れてくと思うんだけど、こういうのも新鮮ですね。しかもこの人達、(アルバムを後で買って知ったんですが)リック・ルービンのとこなんですね。ああ、納得。そういう「いい意味でのメジャー臭」がしたもんなぁ、SYSTEM OF A DOWNと同質の(タイプは全然違うけど)。

左側のキーボードの人が椅子を投げたり、キーボードをスタンドごと振り回したり(笑)して、かなり笑わせてもらいました。が‥‥50分はちと長かったんじゃないでしょうか? アルバム1枚の新人には長すぎると思うんだけど(しかも前座で)。確かに曲調の幅はけっこうあるんだけど‥‥これはアルバムにも言えることなんだけど‥‥その割には、50分も惹き付けるだけの魅力がまだ弱いような気がするな(アルバムなんてボートラ含めて17曲79分だもん。とても新人バンドのファーストアルバムとは思えない。しかもフルで聴くにはかなりキツかったなぁ‥‥)。悪いバンドじゃないんだけど、これからの存在かな? まぁアルバムよりもライヴの方が断然良かったので、俺としてはかなりの収穫でしたが。トリビュート盤にも結構参加してるみたいで、MARILYN MANSONやMINISTRYの各トリビュート盤で"Irresponsible Hate Anthem"と"Filth Pig"をカバーしてるみたいなので、新人らしくそういう曲やってもよかったんじゃ?なんて思ったりして。ま、最初っからそういうカバー曲に頼る最近の傾向に反してアルバムもオール・オリジナル曲、ライヴもカバー一切なしだったのには好感持てたといえば持てたけどね。


●SLIPKNOT (19:30~20:50)

そんな感じで意外と冷静に観てたAHCのライヴ終了と同時に、大音量でAC/DCの"For Those About To Rock"が流れ出す‥‥そしてステージ前にSLIPKNOTのロゴマーク(ペンタグラムに「S」の変形ロゴ)が入った幕が下りる。オオッとどよめく会場。否が応でもテンションが上がる。気付けばスカスカだったブロック後方にドンドン人が入ってくる。ああ、SLIPKNOTのみ目当ての人も多いんだな?‥‥ここからセットチェンジに約40分を要したのだけど、かなり人が入ってきて「これ、落ち着いて観てる場合じゃねぇかも‥‥」って感じに。

19時半を回った頃に再び暗転。例の新作S.E.が流れ出す‥‥幕に内側から光が当たり、うっすらと人影が映る。楽器を抱えた、明らかに頭部が常人と違う人影が‥‥(笑)

そしてS.E.終了と同時に幕が一気に落ち、同時にあの名曲"People=Shit"がスタートする。さすがにメンバーが9人もいると、常に同じ場所にいる奴はドラムくらいで、始まった途端に左右にいるパーカッション担当やターンテーブル担当は持ち場を離れ、暴れまくり。パーカッション上で後尾する奴ら(爆)もいれば、客を煽る奴もいる。最初は俺、後ろで傍観するくらいの気持ちだったんだけど、気付けば人をかき分け前の方へ移動してるし。寂の「People=Shit!」も一緒になって連呼連呼! うぎゃ~、滅茶苦茶楽しいじゃねぇか、これ!(笑)

そのままの勢いで"Liberate"やら、ファースト以上にハードコアなセカンドの中でもかなりポップなメロを持った"Left Behind"、"Get This"等のファストナンバーを交えて、ショーは非常にいい流れで進行していく。途中、左右のパーカッションがせり上がったり(KISSのドラムセットみたいにね/笑)、くるくる回ったりするエンターテイメント要素も満載。そうそう、ステージ後方のバックドロップ(ボンドのロゴマークとかが描かれた大きい幕)もライヴ中、何度も変わったよなぁ‥‥

そしてお約束のコリーの日本語MCも健在。「サワゲー」「トベー」「ナカユビタテロー」「シャガンデ~、トベー」といったサマソニでもお馴染み(笑)のものから、「マタトウキョウニヨンデクレテ、アリガトウ」という挨拶とか「コノキョクハ~」といった曲紹介まで覚えてやがるし。もはやKISSのジーン・シモンズ「アナタハウツクシイ」を越えたね、ある意味(笑)。

中盤の異色作"Iowa"(途中まで)や"Purity"でどんよりした空気感を作った後で、ドラムソロがスタート。正直、俺の中でドラムソロをやっていいのは、コージー・パウエルとトミー・リーだけ、みたいな法則が勝手に出来上がっていたんだけど‥‥いやぁ、やられました。ドラムセットが天にせり上がるのは判るんだけど(しかもくるくる回りながら)、その後の展開は想像もつかなかった‥‥いや、ドラマーが背もたれ付きの椅子に座ってる時点で「あれっ、どっかで観たことあるぞ、これ?」くらいには思ってたんだけど‥‥ドラムセットがそのまま観客側に向かって90度前方に倒れるという、正しくMOTLEY CRUE時代のトミー・リーが'85年のツアーでやったことを再現しているのです! しかもトミーと違う点は、90度傾いたドラムセットが再びそのままの状態で360度くるくる回るという(ご理解いただけました?)オマケ付き(笑)。既にこの会場にいる10~20代前半のファンは、MOTLEY CRUEが昔、そんなことばっかりやってたなんて知らないんだろうなぁ‥‥なんて思ったら、ちょっぴりブルーに。いや、いいんですけどね、本家がもうやらない以上は。LUNA SEA時代の真矢くんもアルバム「STYLE」のツアーで、トミーが'87年のツアーでやった360度全方向回転ドラムセットでソロやってたし。トミー・リーは既にドラマーではなくて、ラッパーですから(苦笑)。こういう要素ひとつを取っても、如何にSLIPKNOTというバンドが客を楽しませる事に徹しているか、それが度を超しているかが伺えると思うんだけど‥‥これ観て楽しめない奴は、人生の半分を損してるよ、俺から言わせてもらえば(あ、これ、また問題発言ですかね?/苦笑)

ドラムソロはほんの数分だけだったけど、あの見せる要素が強かった分、あっという間に終わったって印象が強い。そのまま再びバンドメンバーが戻ってきて、あの印象的なドラムンベース・サウンドが‥‥ファーストで俺が最も好きな曲、"Eyeless"だ。モッシュしまくり、ヘドバンしまくりの俺。いやぁ~、まさかライヴ前はこんなことになるなんて思ってもみなかった(苦笑)。本気で楽しいです。バンド側もノせるの、上手いし。やってる音楽こそエクストリームでブルータルでハードコアだけど、その精神性は俺が大好きでガキの頃から聴いてきたKISSやMOTLEY CRUEといったバンド達と基本的には一緒なんだよね。そう、現存のアーティストでいったら‥‥同意してもらえるか判らないけど、ギターウルフやモーニング娘。と同等の、過剰なエンターテイメント精神を感じるんだよね。掲示板の方であいださんも書いておらましたが、全くその意見に同意しますよ!

後半はキャッチー(だけどヘヴィネス)な曲を連発。サビがメロウな"My Plague"、「555って言ったら、お前ら何て言うか判るよな?」という事前確認すら既に必要ない"The Heretic Anthem"(さすがに日本語で「ゴーゴーゴー」「ロクロクロク」ってやられたのには笑いましたが)、そして本編ラストはファーストからのヒットナンバー"Spit It Out"と"Wait & Bleed"を連発。"Spit It Out"中盤ではお約束のオーディエンス全員を座らせて、「シャガンデ~、トベー」のアクションで盛り上がり(ブロックって柵の中だから、全員が座ると後ろの方の人までしゃがめないんだよね/苦笑)、"Wait & Bleed"では唄い出しをオーディエンスに唄わせ、しかもみんな唄えてるという感動的な場面も。前座での50分すら長く感じた俺が、ここでは時間すら忘れて大暴れしてるんだから、如何にこのバンドが人をノせるのに、楽しませるのに長けているかがお判りいただけると思う。

アンコールを求める声や拍手は異常に盛り上がってた。そしたらすぐにファーストアルバム冒頭に収録されてるS.E.が流れ出した‥‥このバンド、アンコールやるっていうイメージなかったんだけど、ここまでサービス精神旺盛だと、もう恐れ入りました、ゴメンナサイと謝るしかない。"(sic)"では再び暴れまくり、本当に最後の曲"Surfacing"ではお約束の「ナカユビタテロー」で、両手の中指を立て、それを天にかざす俺‥‥そんな俺も今年で31歳。素敵な1年が送れそうです(爆)。

完全燃焼したバンドは何度もオーディエンスに対して感謝の言葉を述べ、挨拶をする。満足し切ったオーディエンスはそんなバンドに対して大きな拍手を送る。そして会場が明るくなる‥‥時間にして約80分。長すぎず短すぎずで、丁度いい長さじゃないだろうか? 考えてみれば、最近のラウド系バンドの単独ライヴって、実はこれが初めてなんじゃないかな、俺? フェスではレイジやらLIMPやらTOOLやらいろいろ観てるし、ここまで盛り上がる前にはMARILYN MANSONの初来日とかも観てるんだけど‥‥だから比べようがないんだけど、個人的には1時間半くらいで丁度いいと思うなぁ。逆に1時間くらいだと物足りなさを感じるんだろうし、2時間やられると体力的にキツくなるだろうし。そういう意味では、非常に考えられてるなぁと思った。演奏された曲も、2枚のアルバムから半々程度で、ポップな曲が多いファーストと、異常にブルータルな曲が多いセカンドとでバランスが取れてたんじゃないかな? まぁこの辺は人それぞれの好みがあるだろうから、一概には言えないんだろうけど。

ただ、やはり何度でも言いたいのは、彼等はあのマスクにツナギを着た時点で、既に勝者だったんだよね。後はどれだけ興味を持った人間を満足させるか。初期の彼等ってステージ上で喧嘩みたいに大暴れして血流して、みたいな暴力的なイメージがあったんだけど、ここまでデカくなるとやはり違うよね。その変化を良しとしない人も多いのは承知の上で言うけど、俺はこういうSLIPKNOTを完全支持したいと思う。子供騙しかもしれないけど、そういう子供騙しを真剣にやれるかどうか、そこの違いなんだと思う。だからこそKISSやMOTLEY CRUEはあの時代に支持されたんだし、ギターウルフにしろモーニング娘。にしろそれぞれのオーディエンスに支持されるんだと思う。そういう意味では、コリーの「ナカユビタテロー」も、セイジの「ディズニーランド、ベイビー」も、モーニング娘。の「WOW WOW, YEAH YEAH!」も、方法論が違うだけで、みんな同じ方向に向かってるんじゃないだろうか?と思えてくるんだけど‥‥どうでしょう?

俺はライヴ後の、周りにいた子達の笑顔を信じたいと思うな。それが全てじゃない?


SLIPKNOT @ Tokyo Bay N.K. Hall. 3/23/2002
01. (515) ~ People=Shit
02. Liberate
03. Left Behind
04. Eyeore
05. Disasterpiece
06. Purity
07. Gently
08. Turntables Solo
09. Eyeless
10. Iowa (Intro) 〜 Drum Solo
11. My Plague
12. The Heretic Anthem
13. Spit It Out
14. Wait & Bleed
 [Encore]
15. 74261000027 ~ (sic)
16. Surfacing



▼SLIPKNOT『IOWA』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2002 03 25 01:31 午後 [2002年のライブ, American Head Charge, Slipknot] | 固定リンク