2004/07/09

SNOW PATROL『FINAL STRAW』(2003)

苦節10年‥‥ってわけじゃないけど、ここまでたどり着くのにホントに10年かかってるんですよね、このバンド。グラスゴー出身の4人組ギターロック/ギターポップ・バンド、SNOW PATROLのメジャーでの1作目、インディー時代から数えて通算3作目となるこのアルバム、「FINAL STRAW」。既にイギリスでは昨年秋にリリース済。シングルヒットもポツポツと出ていたようで、それが今年に入った辺りから少しずつ話題になり始め、この2月に本国でボーナストラックを加えて再リリース、更に3月にはいよいよアメリカでのリリース、そして4月に入って日本ではフジロックに出演が決まる等、いろんな要素が重なって少しずつ知名度がアップ。来日記念盤の如く、本国から約9ヶ月近く遅れてこの6月にようやく日本盤もリリースされたのでした。

俺はUS盤が出てすぐ、4月の頭にこのアルバムを購入しました。友人関係にオススメしてきたり、更には自分のラジオで彼らのヒット曲 "Chocolate" を流す等して、少しでも彼らのブレイクに貢献できれば‥‥と動いてきました。ま、このサイト的には一番最初にすべきだったのは、こういうレビューを書くことだったわけですが(ホント、お待たせしました!って感じですね。期待してた皆さん、スマンです)。

もうね‥‥悪く書きようがないんだわ。元々こういう湿り気だったり陰りのあるギターポップ/ロックは大好きなわけで、そこにきてグラスゴー出身とくれば‥‥ねぇ? 悪いわけがない(いやマジで)。ドリーミーな要素も持ちつつ、と同時に時々訪れるラウドな側面‥‥という要素から、同郷のTEENAGE FANCLUB等と比較されるのかもしれませんが、個人的にはもっと暗い奴らなんじゃないかな、と思ってます。US盤には歌詞カードがないのでどういうことを歌っているのか判りませんが(それがこのアルバム・レビューを遅らせた最大の理由でもあったわけですが)、聞くところによると、意外とサイケなことを歌っている‥‥なんていう話が。ホントですかね、日本盤を買った皆様??

だとしたら‥‥尚更気に入ってしまうかも。あー、そういうダメダメ加減、好きだわ。外資系CDショップではTHE FLAMING LIPSと比較する意見も見かけますが、それもあながち間違ってないな、と。ドリーミーでドラッギー。陽気なようで絶望的‥‥あー、もう最高じゃないですか!

‥‥って全然レビューにならないな、これじゃ。ホント、「イイ!」以外の言葉が浮かばないし、それ以外の表現が見当たらない‥‥どの曲がどんな感じで他所のバンドでいうと○×△に似てる、とか他に例えようがあるんだろうけど、とにかくね、KEANE同様‥‥特にアメリカではCOLDPLAYやTRAVISの次に来るようなバンドになれると思うんですよ。そういう風に書けば、何となく理解してもらえるかしら?(勿論、KEANEが上記2バンドとは異なるタイプのバンドだったように、このSNOW PATROLもそういうバンドではないですよ。けど通ずる空気感はあるな、と)

シングルヒットしたような "Chocolate" や "Run" といった名曲に、まずは先入観なしで接して欲しいな。勿論、1曲目の "How To Be Dead"(なんて素晴らしい曲名なんだろう!)から最後の "Same" まで(日本盤には更にボーナストラックが入ってるわけですが)、とにかく独特な空気感と存在感を持った個性的な楽曲が並ぶ。全てが同じ方向性を持ちながらも、その「純度」や「濃さ」の濃淡/コントラストが絶妙。時に爽やかだったり、時にドロドロしてたり。時に切なくなったり、時にふさぎ込んだり‥‥ある意味、静かに感情に訴えかけるアルバムといえるかな。とにかく心に響く1枚なのですよ。

個人的には今年前半は、非常に良いアルバムに恵まれたな、と思ってます。周りの人達はCD買う枚数が減ったとか、良い曲が少ないとか言ってるようですが‥‥全然外に向けてアンテナ張ってないんじゃないの!?との疑念がね‥‥ずっとあるわけですよ。で、だからこそ俺はネットラジオの方で、少しでも良い音楽をみんなに伝えられればな、切っ掛けになってもらえればな、と思っているわけですよ。

だからね‥‥是非このアルバムも買って聴いてみて。



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投稿: 2004 07 09 04:35 午後 [2003年の作品, Snow Patrol] | 固定リンク