カテゴリー「Spaghetti Vabune!」の6件の記事

2006年9月 6日 (水)

Spaghetti Vabune!『GUITAR POP GRAND PRIX』(2006)

 Spaghettie Vabune!について語ろうとすると、必ず個人的な話が入り交じってしまうので……ちょっと話しにくいっていうか。いや、正直に言えば照れちゃうんだよね(笑)。メンバーのみんなとも親しくさせてもらっているし、同じ「radio.gs」の仲間でもあるし。でも……それ以上に俺、彼らの音楽が大好きなんだよね。だから、今日はそういうことについてダラダラと書き綴ってみようかな、と思います。

 今回のアルバム「GUITAR POP GRAND PRIX」は、発売よりも先に聴く機会をいただきました。もちろん一聴して気に入りましたよ、あぁ俺の大好きなバビューンがひと回りもふた回りも大きくなって帰ってきた、っていう思いとともにね。7月の頭には出来たてのサンプル盤もいただきました。貰った翌日、アルバムを聴いている最中にバビューン・リーダーのケージくんから「2ndアルバムリリース記念特設ページでレビューを書いてもらえないか」と打診されました。もちろん俺は「オッケーに決まってるじゃない!」と即答しましたよ。だって、こんなに素敵なアルバムについての感想文を、バビューンのメンバーからお願いされるなんて考えてもみなかったから。これが自分的に「??」な内容だったらさすがに書くことに困っただろうけど、頭からお尻まで「これぞギターポップ!」というサウンドがギッシリ詰まってる名盤なんだもん。断るわけがない。

 こうして出来上がったのが、こちらのレビューです。今から2ヶ月前に書いたもので、ちょうどリリース日(7/12)にあわせてアップされたはずです。これを読んでアルバムを聴いてみた/買ってみたという人もいるらしく、個人的には嬉しく思ってます。

 8月6日。本当なら俺は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の会場にいるはずでした。が、実際にはShibuya O-nestでバビューンのライブを観てました。実はバビューンのライブ、去年の5月以来だったんだよね。自分でも驚くくらい観てなかったんだね、本当申し訳ないです。この日のセットリストなどについてはケージくんのブログに詳しく載っているので、そちらを参照してください。

 この日は俺の誕生日。そんな日にこの特別なライブを観ることができただけでなく、今回のアルバムレビューに対するお礼の言葉をステージ上からチイコちゃんに言われちゃって……ちょっとジーンときた、年甲斐もなく(笑)。あ、そっか。これが青春?(多分違う)

 新ドラマー・筒井くんを迎えた編成(森くんはパーカッションなどで参加)でのライブを初めて観たんだけど、これまでの良い部分はそのままに、さらに今後変化していくであろう片鱗が見え隠れしていて「アルバム出たばかりだけど、ここに留まっているわけにはいかないんだよ!」という強い決意表明みたいなのが感じられました。何だろう、これまで以上に頼もしさがヒシヒシ伝わってくるライブだったなぁ。過去何度も観てるけど、一番良かったし、一番「熱く」て「暑い」ライブだったよね。

 ライブ後にケージくんやチイコちゃん、森くんたちと少し話すことができたんだけど、そこでもいろいろ嬉しい話が聞けて、本当に来て正解だと思った。いやいや、忘れられない誕生日になりました。バビューンのみんな、遅ればせながら本当にありがとうございました!

 ……とここまで書いて、実はアルバムについての感想を殆ど書いていないことに気づいたわけですが……いや、やっぱり「最高!」以上の言葉が見つからないわけですよ。1曲1曲を取り出して、小難しい単語を用いて解説することもできるけど、そんなのはこのアルバムを前にしたら無意味だよね。ガツーンと鳴らせばいいんだよ、君の家のオーディオシステムで、ヘッドフォンで、ラジカセで、カーステレオで、iPodで、そして心の中で(決まったな、俺)。目の前で鳴っているサウンド、そしてあなたの心の中に響いているそのサウンドがすべてなんだからさ。これで十分じゃない?

 そうだ。先週末、渋谷に買い物に行った際、覗いた雑貨屋さんで普通にバビューンのこのアルバムが流れてたんだ。すごく自然にね。もうバビューンは「ギターポップ界の○△」みたいな限られた世界でのヒーローじゃなくて、ごく普通に生活の中に登場する「音楽」なんだな、と実感しました。

 大好きです、Spaghetti Vabune!。今度一緒にイベントやろうね!



▼Spaghetti Vabune!「GUITAR POP GRAND PRIX」(bluebadge labelAmazonHMVTOWER.JPiTunes Music Store

2006年7月 3日 (月)

Spaghetti Vabune!、WEB先行シングル「prime plumstar」を限定リリース

 俺の大好きなギターポップバンド、Spaghetti Vabune!が7月12日に待望の2ndアルバム「GUITAR POP GRAND PRIX」をリリースします。これを記念して、WEB先行シングルとして収録曲 "prime plumstar" の無料ダウンロードが今月1日から開始されました。192kbpsの高音質で限定3000本の早い者勝ち。興味がある人はぜひダウンロードしてみてください。

 詳しくはこちらの特設ページをご覧ください。同曲の歌詞も掲載されてます。

 Vabune!のメンバーとは個人的に親しくさせてもらってますが、それを抜きにしてもお世辞抜きに素晴らしいアルバムが出来上がったと思います。ひと足先に聴かせていただき、すでに何度もリピートしているのですが、過去の作品に満足してる人はさらにこのアルバムで彼らのことを大好きになるだろうし、このWEB先行シングルを聴いて興味を持った人は、さらに彼らの魅力にヤラレること間違いなし。そう言い切れるだけの傑作ですよ。

 近々こちらでもレビューを書きますが、その前にちょっと面白い企画が進行してますので、そちらも来週中には発表したいと思います。どうぞお楽しみに!!



▼Spaghetti Vabune!「GUITAR POP GRAND PRIX」(bluebadge labelHMVTOWER.JP

2005年5月24日 (火)

Spaghetti Vabune!@shibuya o-nest(5/15)

 もう先週の話になっちゃうけど、久し振りにSpaghetti Vabune!のライヴを観てきました。最後に観たのは何時だっけ!? 去年の秋かな? 恐らく今年に入ってからは初めてだと思います(3月のライヴは年度末の繁忙期で行けなかったし)。

 今回はVabune!の単独ライヴではなく、イベント形式でのライヴだったので、実質40分程度の演奏時間だったんですが‥‥実はすぐ下に書いたPUPPETのライヴをハシゴをすることになってしまったため、最後の1曲は聴けてないんですよね。しかもラスト2曲の途中で抜けてるし‥‥ホント申し訳ないです。

 今回はギターのムラカミくんが都合で参加できず、助っ人メンバーが初参加。非常に若いメンバーなんだそうですが、そんな年齢を感じさせない、なかなか堂々としてしっかりした演奏を聴かせてくれましたよ。その他のメンバーも‥‥まぁ細かなミスはあったものの、そこは勢いでカバーしていきたい、というか是非カバーしてってください!と思わされることが珍しく何度かあったかな、と。そこだけ残念だったかな、うん。

 演奏された8曲中、音源になってるのって3曲だけ、しかも1stアルバムからは既に1曲も演奏されてないんですよね。それだけ今のVabune!が新曲モード/新しい展開に向かっているということが伺えるんじゃないでしょうか。で、その新曲達が兎に角個性的でツボ刺激しまくりな楽曲多数で、かなり2ndアルバムは期待できる内容になってるんじゃないでしょうか? 特に‥‥これは本人も言っておりましたが‥‥ギター/ボーカルのケージくんが歌う比率が新曲では高くなっているのが嬉しい。勿論チーコさんの歌も大好きですし、もはや「Vabune!の顔」なわけですが‥‥

 [setlist]
  01. this is guitar pop
  02. tiger
  03. cp
  04. ago
  05. candy
  06. view
  07. hover
  08. Que

 こうやって見ると、やはり初めて聴く曲/ライヴでしか聴けない曲の多いこと‥‥早く次の音源集が聴きたい! そう思わずにはいられないライヴでしたよ。



▼Spaghetti Vabune!「eight players e.p.」(amazon

2004年6月 1日 (火)

Spaghetti Vabune!『eight players e.p.』(2004)

  日本を代表する「青春ギターポップバンド」と言い切ってしまっても過言ではない、今の自分にとって大切な存在のひとつであるspaghetti vabune!の最新音源が発表されました。昨年リリースされた名盤「summer vacation, sunset vehicle」から約1年2ヶ月、そして自分が彼らに出会ってから約7ヶ月。こうして新しく生まれた名曲達に出会えたことを、とても嬉しく思います。過度な期待をすることもなく、そして不安を感じることもなく、非常にフラットな気持ちで彼らの新曲を待っていたのですが‥‥うん、やっぱり良かったよ。ひたすら笑顔でリプレイしっぱなしの日々ですよ。そうそう、これを待ってたんだよ!ってね。

  今回は新曲2曲+アルバム収録曲のリアレンジ曲+リミックス曲の4曲入りマキシシングル。「eight players e.p.」というタイトルで、単語の頭文字だけ取ると「epep」になるという‥‥(ハイ、言われる前にちゃんと気づいてましたよ俺!)しかもアルバム収録曲の中でも人気の高い "chocolate song" のPVがCDエクストラで収録されているという徹底したサービス振り。この内容でこの値段(1,470円)なら正直安いくらいだと思うよ。だってねぇ、同じくらいの値段でタイトル曲だけ豪華で、残り2曲のカップリング曲が手抜き、あとはカラオケバージョンでお茶を濁すというメジャーアーティスト、腐る程いるもんねぇ(敢えて名前は挙げないけどね)。もうね、これくらいやれと。本当にアーティストのことを大切に思っているならそれくら出来るだろ!?と。無理言ってますかね俺?

  2曲の新曲はどちらもvabune!らしいウキウキ青春ギターポップ。"candy" は丁度今くらいの時期の、雨上がりの晴れた午前9時(あるいは午後3時)といった印象のアッパー曲で、ある意味vabune!の王道ナンバーと言っていいでしょうね。2人のボーカルによる掛け合いも前作以上に磨きがかかっていて、安心して聴ける1曲に仕上がってます。続く "ago" はもっとズッシリとした印象を持つポップナンバーで、ギターのキラキラ度が抜群。ツインボーカルのバランスも良いし、とにかくこの曲の肝はギターでしょう。いろんな音色・いろんなフレーズ・いろんな表情‥‥1曲の中にこれだけいろんな要素が含まれていながらも、バラけた印象が全くないのはさすがというべきか。好きな人にはたまらない1曲だろうし、初めて聴く人にも「なんかカッコイー!」と素直に思わせてしまう説得力を持った楽曲に仕上がってると思います。ホント、さすがというべきかしら。

  後半2曲はアルバム「summer vacation, sunset vehicle」収録曲のリアレンジ&リミックス。これがまたね、面白くてさ‥‥前作収録の "three" のリアレンジ・バージョンとなる "3.1" なんだけど‥‥この曲、思わず仰け反っちゃったね。いやー参った。アルバムではもうちょっと重くて、所謂シューゲーザーっぽい色合いを持った佳曲だったんだけど、ここでは終始同じラインを繰り返すベース(ループ)に歯切れ良いリズムが重なり、その上に浮遊感あるボーカルが乗り(ホント、ベストワークだと思いますよ!)、その隙間を少しずつ埋めていく印象的なギター‥‥あのですね、新曲2曲は勿論大好きなんですが‥‥このマキシの中でどれが一番好き?って問われたら俺、即座にこの曲を挙げてしまう自信大です。新曲を差し置いて前のアルバムのリアレンジ曲を選ぶとは言語道断!と怒られるのを承知で書いてますが、ホントにこの曲をこういう風に味付けし直したこと、そしてそれがモロに自分の好みだったことが嬉しくて、嬉しくて。メンバーに会ったら思わず無言で抱きしめたくなっちゃう程ですよ(それは言い過ぎ?)。

  最後の1曲は同じくアルバムからの "favorite song" を、capsuleの中田ヤスタカがクラブリミックスした "favorite song (contemode bossa mix)"。原曲の可愛らしさを更に増長させ、ボッサ風に再構築したバックトラックはさすがというか。まぁ普段のvabune!とは違うモノという印象は強いんだけど、遊びとしては十分に機能してるし、全然アリですよね。むしろボーカルの個性や可愛らしさを前面に打ち出した好リミックスに仕上がってると思いますよ。いやー、フロアでこれ聴きながら気持ちよく踊りたいね!

  最後にCDエクストラで収録された "chocolate song" のPV。これもvabune!のイメージにピッタリな出来で、とにかく観ていてニンマリしちゃうような内容。何だろう‥‥このバンドの曲を聴いてると、本当に笑顔が絶えないんだよね。ちょっとクールを気取ってみました的ギターポップバンドが数多くいる中で、vabune!は「vabune!らしく自然でいる」ことが既にクールなのであって、その結果聴き手に笑顔をもたらすという‥‥何のポーズもなく、何のギミックもない。だからこそ「強い」んだよね、「歌」が。"chocolate song" を改めて聴いて、そんなことを思ったりしましたね。

  というわけで、大絶賛ですよ。悪いわけがないって。まだ彼らの音に接したことがない人、悪いことは言わないからさ、とりあえずこのマキシから入ってみない? いろんな顔をしたvabune!がそこには待ってるからさ‥‥。



▼Spaghetti Vabune!『eight players e.p.』
(amazon:国内盤CD

2003年12月31日 (水)

MY BEST OF 2003

先日、無事5周年を迎えた当サイトですが、年末恒例のこの企画も今年で6回目ですか。この5年ちょいの間に、俺自身の音楽の趣味も相当変わったりしたわけですが、それでも根本にあるものはガキの頃からずっと変わっておらず、結局その「匂い」がするものを求めていたりするんですよね‥‥それがどんなジャンルであろうと。

さてさて、というわけでさっさと発表していきましょう。現在大晦日の19時。途中休憩入れるとして、一体何時に書き終えるのか‥‥非常に楽しみです。

今年も昨年と項目は全く一緒です。アンケート「BEST OF 2003」の募集を開始してから、ふと気づいたのが「映像部門を設けてもよかったかな?」ということくらいかなぁ、今後項目が増える要素としては。まぁとにかく、「ALBUM OF 2003」から発表していきたいと思います(ってこれ書いてる今現在も決まっていないんですけどね!)。尚、いつもの如く全てにおいて順位は付けてません。順番はアルファベット順ですので他意はありません。


Buffalo Daughter『Pshychic』

ポストロックだとかジャーマン・プログレ風だとかいろいろ言われる今作ですが、個人的にはそんなのどうでもよくて、ただひたすら気持ちいいロック・アルバム。ただそれだけなんですよね。ヘッドフォンで聴いても気持ちいい、そして大音量でフロアで鳴っていても気持ちいい、そんなアルバム。ライヴも最高に気持ちよかったです。後はこれを野外で聴きたいな、と。来年のフェス、期待してます。

DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN『MUSICAL FROM CHAOS』

個人的にはこれとスタジオ盤新作とどちらにするかで悩んだんですが、新作はまだ聴き込みが足りないなと感じたのと、やはりこのライヴ盤のディスク1における「同じ曲でも時と環境の違いでこうも変わるのか!?」と我々を唸らせた衝撃、これを考慮してこっちに。ま、デトコペに関してはホントにライヴを観て欲しいので、その意味もあってこの2枚組を選んだってのもあるんですが。凄いバンドです本当に。

THE MARS VOLTA『DE-LOUSED IN THE COMATORIUM』

有無を言わさぬ強烈な個性、どこにも属さない独特なサウンド。もし聴かず嫌いの人がいるなら、絶対に人生損してると思うよ。それくらい自分的にも衝撃度が強い1枚でした。AT THE DRIVE-INの幻影は、俺の中ではハッキリと断ち切れました。それくらい素晴らしい1枚だと思います。

METALLICA『ST. ANGER』

これも有無を言わさぬ凄みを持った1枚ですね。ヘヴィメタルとかラウドロックとか、そんな括り、糞食らえ。ウルサイから聴かないとかメロディが薄いからどうとか、そんな屁理屈こねてる奴ら、全部死刑! ロックは元々自由な音楽なんだ、その自由を取り戻したのが「自身の枠(METALLICAというブランド)に囚われていた」METALLICAだったというのも面白い話。このアルバムよりもLINKIN PARKやEVANESCENCEの方が受けがいいのは判るけど、そういう問題じゃないのね。とにかくこれも、聴かず嫌いの人に是非オススメしたいです。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『SABRINA HEAVEN』

ミッシェルは「SABRINA NO HEAVEN」とかライヴ盤とかいろいろあったけど、これもファーストインパクトと、作品としての完成度の高さを重視して、これにしました。やっぱりアルバム最初の出音が全てでしょう。今更言うなって感じですが‥‥本当に惜しいバンドをなくしたな、と。各メンバー(特にチバ)の今後に期待。

Spaghetti Vabune!『summer vacation, sunset vehicle』

今年最高の出会いは、このバンドに巡り会えたことでしょう。インディーズながらもしっかりとした楽曲を書き、その辺のメジャーバンドに引けを取らないクオリティーを持ったメロディーには、俺もメロメロに。バンドの皆さんがご覧になってるから絶賛するわけではなく(ケージさん、メールありがとうございました!)、純粋にいいアルバムであり、もっと多くの人に知って/聴いてもらいたい作品だと思ってます。胸を張ってオススメしたい!

SPANK HAPPY『Vendome, la sick KAISEKI』

ライヴでベスト盤という反則合わせ技だけど、それを差し引いても「サヨナラCOLOR」は2001年に聴いておくべきだった1曲なわけで。これで踊れない奴は死んだ方がいいですマジで。

Theピーズ『Theピーズ』

もう1年以上も前のアルバムみたいな気がしますが、それくらい今年1年聴き込んだアルバム。間違いなく今年一番聴く回数が多かったでしょうね。このアルバムの完成度は確かに完璧とは言い難いですが、それをライヴで補完していく様はホント圧巻でした。アルバムリリース直後に、早くも新曲がバンバン出来てるのも、彼等の今のコンディションを物語ってるんじゃないでしょうか? 12月~'04年1月の東名阪ライヴの後、早くも3月にはアルバム発表。春には全国ツアーもあるそうなので、楽しみ!

藤本美貴『MIKI ①』

アイドル・ポップものを1枚くらい選ぼうと思っていろいろ聴き返してみたんですが、最後まで悩んだのがBON-BON BLANCO「BEAT GOES ON」、メロン記念日「1st ANNIVERSARY」、中島美嘉「LOVE」(ま、これはアイドルじゃないですけどね厳密には)辺りだったんですが、最終的には個人的思い入れでこれに。ま、仕方ないでしょ?(メロンはシングル8曲ってのがね。悪くないんですけど)多分、彼女のソロアルバムは今後暫く聴けないでしょうから、そういう意味も込めて。それにしても "涙GIRL" は今聴いても凄いな。

フラワーカンパニーズ『発熱の男』

フラカンとの出会いも2003年の大きな出来事のひとつかな。たった数十分のライヴだったのに、ずっと忘れられないインパクトを与えてくれた彼等。それはアルバムに関しても同様で、彼等も今年2枚リリースしたスタジオ盤どちらを選んでも良かったんですが、ファーストインパクトを重視してこちらに。来年こそは是非ワンマン・ライヴに行きたい。このまま変わらずに突っ走り続けてくれることを期待してます。


とまぁ10枚選んでみましたが、これはあくまで12/31現在ってことで。だって、年末に買ってまだ聴いてない/聴き込んでないアルバム、沢山あるからさ。ここに名前が挙がってないものでは他に‥‥RON RON CLOU「SECOND RUNNER」、MOGWAI「HAPPY SONGS FOR HAPPY PEOPLE」、MUSE「ABSOLUTION」、LED ZEPPELIN「HOW THE WEST WAS WON」、カーネーション「LIVING/LOVING」、MO'SOME TONEBENDER「TRIGGER HAPPY」、ウルフルズ「ええねん」、クラムボン「imagination」、ソニン「華」、JEFF BECK「JEFF」、ナンバーガール「サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態」等々‥‥挙げればいくらでも出てくるんで、きりがないのでこの辺で。

個人的にはレビューした作品はどれも好きで、気に入っていて、今年よく聴いたものばかりですので、ええ。個人的には面白い1年だったと思いますよ。洋楽少な目なのは、それだけ邦楽アルバムが充実してたってことでしょうか? いや、本当にここに名前挙がらなかった以外の作品でも、いいのは沢山あったからね。


続いて「SONG OF 2003」の10曲を紹介します。


・METALLICA「St. Anger」

初めてこの曲をラジオで聴いた時の衝撃。多分今年一番の衝撃だったと思います。音楽を聴いて身動き取れなくなる程の衝撃、そんなこと滅多にないはずなのに‥‥期待してたからこそ、そして同時に期待してなかったからこそ(矛盾してますが、言いたいこと判ってもらえますか?)の衝撃。PVも格好良かったなぁ。勿論ライヴも。本当に20年目のバンドだとは思えない攻撃性と斬新さ。頭が下がります。

・THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「エレクトリック・サーカス」

これはもう仕方ないでしょう。こういう曲をラストに持ってくること自体反則だと思うし、そしてその演奏や歌の熱さも反則。「ミュージックステーション」で歌う、涙目のチバが忘れられないッスね。解散効果でオリコン週間チャート3位(デイリーで1位)を記録しましたが、リリース日を解散に合わせずに普通に出してたら‥‥今更言っても仕方ないことですが。解散関係ないし、掛け値なしの名曲。

・Mr.Children「タガタメ」

「掌 / くるみ」でもよかったんですが、やっぱり衝撃度からいったらこっち。未だリリースの目処が立ってないこの曲、いろんな意味で今年の話題になりましたよね。この曲のレビューのお陰で、かなりアクセス数も伸びたし(それは蛇足ですが)。この振り幅があるからこそ、桜井和寿って男は信用できるわけですよ。どっちか一方だけじゃダメなのね。

・THE WiLDHEARTS「Someone That Won't Let Me Go」

ワイハーからも1曲選んでおきましょう。アルバムを選んでもよかったんですが、敢えて「もっと行けるだろ?」ってう期待も込めて、今回も選出外にしてみました。ホントに意地悪だな俺、ジンジャーに対しては。ま、'90年代以降に登場した、数少ないロックスターですからね、俺にとって。この曲はアルバム中、最も過去の彼等に近いスタイルだと思うし、実際これをシングルとして切って、もっと多くの人の耳に止まれば、間違いなくメタルファン以外にも受け入れられると思うんですが‥‥

・ZYX「白いTOKYO」

「第2回ハロプロ楽曲大賞2003」では "行くZYX! FLY HIGHT" を選びましたが、こっちではこの曲を選びたいと思います。今の俺がハロプロに求めているものが、結局この10曲の中に入った3曲にあるような気がします。正直、今のモーニング娘。には歯がゆさと不甲斐なさしか感じない、というのが正直な気持ち。1月の新曲もねぇ‥‥出さなきゃよかったのに、安倍態勢で。

・あぁ!「Jaded」

無駄に拘ります。だって本当に好きだから、この曲。全然飽きがこないし。誰が何と言おうと、今年のアイドル・ポップの中で一番の楽曲だと信じております。今後このユニットがどういう方向に進んでいくのかは誰にも判りませんが、とにかくアルバムまでこぎ着けて欲しい‥‥無理だとは思うけど。

・ウルフルズ「ええねん」

いや、これも何も言うことないでしょう。それくらいに名曲。ストロングスタイルの演奏は、どこかAC/DCっぽさを彷彿させ、歌詞の力強さはウルフルズ以外の何者でもない。もっとヒットすべき曲だよこれ。きっかけさえあれば、「第二の "ガッツだぜ!"」になれるはずなのに‥‥

・メロン記念日「赤いフリージア」

これも文句なしの完成度。「あぁ!」がいなかったら、今年一番のアイドル・ポップだと思ってたんですが。逆に、この曲が存在しなかったら、俺はこの位置に松浦亜弥の "ね~え?" を選んでたんでしょうね。本当にキラーチューンってこういう曲を指して言うんだな、とマジで思いましたね。素敵すぎて涙が出そう。

・Theピーズ「生きのばし」

"グライダー" と最後まで悩んだけど、歌詞が死ぬほど好き、ってことでこちらに。もはやピーズの曲に関してはどれ選んでもぶっちゃけ問題ないんですけどね。ここで理屈こね回す前に、まずは聴いて!お願い!

・レミオロメン「雨上がり」

意外な選出かもしれませんが、これも今年1年通してよく聴いた1曲。この高揚感、なかなか真似出来るもんじゃないですよ? ASIAN KUNG-FU GENERATION"と共に期待出来る新人バンドだと思ってたんですが‥‥それだけにメジャーからのファーストアルバムの内容と、そのCCCD化にはちょっと‥‥泣けた。けどさ、本当にBUMP OF CHICKENがブレイクしてったように、彼等にも‥‥っていう気持ちは強いんだけどね。


というわけで、こんな感じになりました。ハロプロを3曲に抑えたのは意識的です。本当なら「第2回ハロプロ楽曲大賞2003」で選んだ5曲をそのまま使ってもいいんですけどね。まぁ、ね?

他にも沢山いい曲はあったと思うんですが‥‥これも現時点で、ってことで。絶対に明日になれば気持ちが変わると思うし。


続きまして、今年観たライヴから選ぶ「LIVE OF 2003」を。


・Theピーズ(3/21@SHIBUYA-AX)
・イギー・ポップ(7/26@FRF'03)
・TMGE(10/11@幕張メッセ)
・岡村靖幸(10/14@Zepp Tokyo)
・METALLICA(11/7@代々木体育館)


観てもらえば判る通り、今年はロックンロールな1年でした。

まず3月のピーズは初めてのワンマン、しかも最前列で観れたってことも幸いして、本当に充実のライヴでした。続いて7月のイギー・ポップ@フジロック。俺がフジでのベストアクトに挙げることが多いのが、このイギーのライヴ。ホント久し振りに観たんですが、全然衰えておらず、むしろ以前よりも攻撃的で若々しくなってる気が。いやーまた3月に観たいですね! そして10月のミッシェル・ラストライヴ。これはもう理屈じゃないでしょう。日本のロック史に於ける、ひとつのピリオドであり、ひとつの通過点。まだDVD観てないんですが、やっぱり冷静に観たら‥‥泣くのかな? その3日後に観た岡村ちゃんも凄かった。個人的には8月の復活ライヴもインパクト大でしたが、内容的にはもう10月の単独公演の方が格段上。このまま浮上して欲しいです。最後はMETALLICA‥‥これはもう、仕方ないですよね。ホントにいいライヴだった。全公演観たかった程。観れなかった人、ご愁傷様でした!って言いたくなる程、凄いの連発。いやいや、いいもの観させて戴きました!

これ以外だと‥‥1月のMANIC STREET PREACHERS@NKホールとか12月のメロン記念日@渋谷公会堂、9月の後藤真希@市原、9月の「朝霧JAM」で観た曽我部恵一とか、とにかく数え切れない程にいいライヴを観れましたね。

今年は全部で36本(フェスは日数に関わらず1本とカウント)のライヴを観た計算になりますが‥‥全然減ってない‥‥2002年の大晦日に「来年は減らす傾向に~」とか言った記憶が‥‥そして既に2004年前半も数多くの予定が‥‥いい加減にしないと‥‥とは思ってるんですが、やっぱり俺、「現場」が好きなんですよね、家でCD聴いてるより。一時期、年間100数十本観た年とかありましたが(その殆どがライヴハウスで無名のインディーバンドだったりしたんですが)、あの雰囲気とか空気が大好きなんですよ。会場の大小に関わらずね。だから来年も‥‥行くんでしょうね、きっと。


来年も、素晴らしい音楽との出会いがありますように‥‥

2003年12月 9日 (火)

Spaghetti Vabune!『summer vacation, sunset vehicle』(2003)

  うわーっ、何か嬉しいなぁ。今年を締め括ろうとしている年の瀬に、こんなにキラキラしてて暖かくて気持ちよくて、聴いててホントに笑みがこぼれちゃうようなアルバムに出会えて。こういうのをずっと待ってたのかもしれないなぁ、俺。

  というわけで、Spaghetti Vabune!の記念すべきファーストアルバム「summer vacation, sunset vehicle」を紹介します。既に一部で大絶賛の嵐ですが(って俺の周りの身内だけか)、これは絶対に多くの人に聴いてもらいたい1枚なんですよ。だからね、ホント久し振りに‥‥強気も強気、ホントにもうね、これ今年聴かなかったら絶対にウソ!損するよ!!ってくらいに大プッシュしたいわけですよ。

  実はこの俺も彼等のサウンドに初めて接したのは、先週末‥‥つまり、まだ数日前のことなんですよ。友人が放送したネットラジオで流された彼等の曲を聴いて、もうね、一発でノックアウトされてしまったわけですよ。最近この手のギターポップから少しだけ遠ざかりつつあったんですが、イントロから歌に入った瞬間、胸ぐら掴まれてもの凄い勢いで引っ張られましたからね! そのくらい、やられちゃったというか、一目惚れですよ。

  神戸在住の6人組(ご本人達は6~7人組と言ってますが)バンド。トリプルギターってだけで思わず唸りそうになるのに、更に男女混合ボーカル、そして煌びやかなギターポップ‥‥どこに「俺が好きにならない要素」があるっていうのさ! いやー参った。ラジオでは確か "cherokee"(限定シングルとしてもリリースされてます。俺、最初に行ったお店でこのシングルしか置いてなくてとりあえず買っておいて、次の店でアルバムを買えたんですよ。で、シングルの2曲がアルバムにも入っていることに帰宅してから気づきました!まぁ300円だし、ジャケットも気に入ってるんでノー問題ですが!)と "drive" が流れたと思うんですが‥‥それだけだと思うなよ!っていう強力なナンバー目白押しなんですね、このアルバム。

  曲によって日本語/英語を使い分ける歌詞、女性ボーカルのcheeさんとギター&男性ボーカルのcageさんによるツインボーカル、時に激しく、時に優しく、そして時にはスペーシーなサウンドで聴き手を包み込む3本のギター、甘くとろけるようなメロディ。我々が『ギターポップ』という言葉を聞いて頭に思い浮かべるイメージそのものといえるサウンド/楽曲を連発するんですが、ただそれだけならその辺の学生バンドでも出来るわけですが、ここで一番重要なのが『心に響くか否か』なわけで‥‥少なくとも上記のような要素にアンテナがビンビンに反応する音楽ファンなら、間違いなく感情揺さぶられまくりでしょうね。断言しますよ。

  アルバムに付属しているライナーノーツにもあるように、単なるギターポップという枠内には収まらない‥‥シンプルなロックンロールだったり、北欧系(スウェディッシュ)ロック/ポップだったり、『CREATION』系ギターポップだったり、シューゲイザーだったり‥‥そういった、自分が'80年代末から'90年代前半に送った青春時代に聴いてきたサウンドがギューッと凝縮されたかのようなスタイルを持っているバンド、それがこのSpaghetti Vabune!というバンドであって、それを見事に具体化したのがこのアルバムなわけですよ。

  よくロックであることとポップであることは同居できない、なんてバカなことを言い出す人がいますが、そんなわけないじゃんか! 周りを見回してみなよ。日本であろうと、余所の国であろうと、第一線で活躍する一流バンドはみんな『ロックでポップ』な奴らばかりじゃないかい? どっちか一方だけじゃダメなんだよ。ロックであるということは即ちポップだということ、そしてポップであるということは即ちロックなんだということ。ちょっと哲学入っちゃいそうだけど、俺はそういうもんだと信じて疑わないわけ。

  そういう意味では、このバンドのこのアルバムも、見事にロックしていてポップしている。それで十分じゃない? 理屈なんかいらないよ。ただただスピーカーから溢れる暖かいサウンドに包まれて、この冬を過ごしてみようよ。そして春になったら暖かい日差しに包まれながら、夏にはカンカン照りの中日に焼けながら、秋には‥‥ってもういいか。とにかく好きな奴にはたまらない、そしてちょっとでもロックだとかポップだとかそういった音楽に興味を持った奴なら絶対にどこかした引っ掛かる要素を持ってる。そんなアルバムですよこれは。とにかく黙って聴け! 話はそれから。



▼Spaghetti Vabune!『summer vacation, sunset vehicle』
(amazon:国内盤CD

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