2006/09/06

Spaghetti Vabune!『GUITAR POP GRAND PRIX』(2006)

 Spaghettie Vabune!について語ろうとすると、必ず個人的な話が入り交じってしまうので……ちょっと話しにくいっていうか。いや、正直に言えば照れちゃうんだよね(笑)。メンバーのみんなとも親しくさせてもらっているし、同じ「radio.gs」の仲間でもあるし。でも……それ以上に俺、彼らの音楽が大好きなんだよね。だから、今日はそういうことについてダラダラと書き綴ってみようかな、と思います。

 今回のアルバム「GUITAR POP GRAND PRIX」は、発売よりも先に聴く機会をいただきました。もちろん一聴して気に入りましたよ、あぁ俺の大好きなバビューンがひと回りもふた回りも大きくなって帰ってきた、っていう思いとともにね。7月の頭には出来たてのサンプル盤もいただきました。貰った翌日、アルバムを聴いている最中にバビューン・リーダーのケージくんから「2ndアルバムリリース記念特設ページでレビューを書いてもらえないか」と打診されました。もちろん俺は「オッケーに決まってるじゃない!」と即答しましたよ。だって、こんなに素敵なアルバムについての感想文を、バビューンのメンバーからお願いされるなんて考えてもみなかったから。これが自分的に「??」な内容だったらさすがに書くことに困っただろうけど、頭からお尻まで「これぞギターポップ!」というサウンドがギッシリ詰まってる名盤なんだもん。断るわけがない。

 こうして出来上がったのが、こちらのレビューです。今から2ヶ月前に書いたもので、ちょうどリリース日(7/12)にあわせてアップされたはずです。これを読んでアルバムを聴いてみた/買ってみたという人もいるらしく、個人的には嬉しく思ってます。

 8月6日。本当なら俺は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の会場にいるはずでした。が、実際にはShibuya O-nestでバビューンのライブを観てました。実はバビューンのライブ、去年の5月以来だったんだよね。自分でも驚くくらい観てなかったんだね、本当申し訳ないです。この日のセットリストなどについてはケージくんのブログに詳しく載っているので、そちらを参照してください。

 この日は俺の誕生日。そんな日にこの特別なライブを観ることができただけでなく、今回のアルバムレビューに対するお礼の言葉をステージ上からチイコちゃんに言われちゃって……ちょっとジーンときた、年甲斐もなく(笑)。あ、そっか。これが青春?(多分違う)

 新ドラマー・筒井くんを迎えた編成(森くんはパーカッションなどで参加)でのライブを初めて観たんだけど、これまでの良い部分はそのままに、さらに今後変化していくであろう片鱗が見え隠れしていて「アルバム出たばかりだけど、ここに留まっているわけにはいかないんだよ!」という強い決意表明みたいなのが感じられました。何だろう、これまで以上に頼もしさがヒシヒシ伝わってくるライブだったなぁ。過去何度も観てるけど、一番良かったし、一番「熱く」て「暑い」ライブだったよね。

 ライブ後にケージくんやチイコちゃん、森くんたちと少し話すことができたんだけど、そこでもいろいろ嬉しい話が聞けて、本当に来て正解だと思った。いやいや、忘れられない誕生日になりました。バビューンのみんな、遅ればせながら本当にありがとうございました!

 ……とここまで書いて、実はアルバムについての感想を殆ど書いていないことに気づいたわけですが……いや、やっぱり「最高!」以上の言葉が見つからないわけですよ。1曲1曲を取り出して、小難しい単語を用いて解説することもできるけど、そんなのはこのアルバムを前にしたら無意味だよね。ガツーンと鳴らせばいいんだよ、君の家のオーディオシステムで、ヘッドフォンで、ラジカセで、カーステレオで、iPodで、そして心の中で(決まったな、俺)。目の前で鳴っているサウンド、そしてあなたの心の中に響いているそのサウンドがすべてなんだからさ。これで十分じゃない?

 そうだ。先週末、渋谷に買い物に行った際、覗いた雑貨屋さんで普通にバビューンのこのアルバムが流れてたんだ。すごく自然にね。もうバビューンは「ギターポップ界の○△」みたいな限られた世界でのヒーローじゃなくて、ごく普通に生活の中に登場する「音楽」なんだな、と実感しました。

 大好きです、Spaghetti Vabune!。今度一緒にイベントやろうね!



▼Spaghetti Vabune!「GUITAR POP GRAND PRIX」(bluebadge labelAmazonHMVTOWER.JPiTunes Music Store

投稿: 2006 09 06 03:15 午前 [2006年のライブ, 2006年の作品, Spaghetti Vabune!] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/07/03

Spaghetti Vabune!、WEB先行シングル「prime plumstar」を限定リリース

 俺の大好きなギターポップバンド、Spaghetti Vabune!が7月12日に待望の2ndアルバム「GUITAR POP GRAND PRIX」をリリースします。これを記念して、WEB先行シングルとして収録曲 "prime plumstar" の無料ダウンロードが今月1日から開始されました。192kbpsの高音質で限定3000本の早い者勝ち。興味がある人はぜひダウンロードしてみてください。

 詳しくはこちらの特設ページをご覧ください。同曲の歌詞も掲載されてます。

 Vabune!のメンバーとは個人的に親しくさせてもらってますが、それを抜きにしてもお世辞抜きに素晴らしいアルバムが出来上がったと思います。ひと足先に聴かせていただき、すでに何度もリピートしているのですが、過去の作品に満足してる人はさらにこのアルバムで彼らのことを大好きになるだろうし、このWEB先行シングルを聴いて興味を持った人は、さらに彼らの魅力にヤラレること間違いなし。そう言い切れるだけの傑作ですよ。

 近々こちらでもレビューを書きますが、その前にちょっと面白い企画が進行してますので、そちらも来週中には発表したいと思います。どうぞお楽しみに!!



▼Spaghetti Vabune!「GUITAR POP GRAND PRIX」(bluebadge labelHMVTOWER.JP

投稿: 2006 07 03 03:23 午前 [2006年の作品, Spaghetti Vabune!, 「音楽配信」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/24

Spaghetti Vabune!@shibuya o-nest(5/15)

 もう先週の話になっちゃうけど、久し振りにSpaghetti Vabune!のライヴを観てきました。最後に観たのは何時だっけ!? 去年の秋かな? 恐らく今年に入ってからは初めてだと思います(3月のライヴは年度末の繁忙期で行けなかったし)。

 今回はVabune!の単独ライヴではなく、イベント形式でのライヴだったので、実質40分程度の演奏時間だったんですが‥‥実はすぐ下に書いたPUPPETのライヴをハシゴをすることになってしまったため、最後の1曲は聴けてないんですよね。しかもラスト2曲の途中で抜けてるし‥‥ホント申し訳ないです。

 今回はギターのムラカミくんが都合で参加できず、助っ人メンバーが初参加。非常に若いメンバーなんだそうですが、そんな年齢を感じさせない、なかなか堂々としてしっかりした演奏を聴かせてくれましたよ。その他のメンバーも‥‥まぁ細かなミスはあったものの、そこは勢いでカバーしていきたい、というか是非カバーしてってください!と思わされることが珍しく何度かあったかな、と。そこだけ残念だったかな、うん。

 演奏された8曲中、音源になってるのって3曲だけ、しかも1stアルバムからは既に1曲も演奏されてないんですよね。それだけ今のVabune!が新曲モード/新しい展開に向かっているということが伺えるんじゃないでしょうか。で、その新曲達が兎に角個性的でツボ刺激しまくりな楽曲多数で、かなり2ndアルバムは期待できる内容になってるんじゃないでしょうか? 特に‥‥これは本人も言っておりましたが‥‥ギター/ボーカルのケージくんが歌う比率が新曲では高くなっているのが嬉しい。勿論チーコさんの歌も大好きですし、もはや「Vabune!の顔」なわけですが‥‥

 [setlist]
  01. this is guitar pop
  02. tiger
  03. cp
  04. ago
  05. candy
  06. view
  07. hover
  08. Que

 こうやって見ると、やはり初めて聴く曲/ライヴでしか聴けない曲の多いこと‥‥早く次の音源集が聴きたい! そう思わずにはいられないライヴでしたよ。



▼Spaghetti Vabune!「eight players e.p.」(amazon

投稿: 2005 05 24 01:18 午前 [2005年のライブ, Spaghetti Vabune!] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/06/01

Spaghetti Vabune!『eight players e.p.』(2004)

  日本を代表する「青春ギターポップバンド」と言い切ってしまっても過言ではない、今の自分にとって大切な存在のひとつであるspaghetti vabune!の最新音源が発表されました。昨年リリースされた名盤「summer vacation, sunset vehicle」から約1年2ヶ月、そして自分が彼らに出会ってから約7ヶ月。こうして新しく生まれた名曲達に出会えたことを、とても嬉しく思います。過度な期待をすることもなく、そして不安を感じることもなく、非常にフラットな気持ちで彼らの新曲を待っていたのですが‥‥うん、やっぱり良かったよ。ひたすら笑顔でリプレイしっぱなしの日々ですよ。そうそう、これを待ってたんだよ!ってね。

  今回は新曲2曲+アルバム収録曲のリアレンジ曲+リミックス曲の4曲入りマキシシングル。「eight players e.p.」というタイトルで、単語の頭文字だけ取ると「epep」になるという‥‥(ハイ、言われる前にちゃんと気づいてましたよ俺!)しかもアルバム収録曲の中でも人気の高い "chocolate song" のPVがCDエクストラで収録されているという徹底したサービス振り。この内容でこの値段(1,470円)なら正直安いくらいだと思うよ。だってねぇ、同じくらいの値段でタイトル曲だけ豪華で、残り2曲のカップリング曲が手抜き、あとはカラオケバージョンでお茶を濁すというメジャーアーティスト、腐る程いるもんねぇ(敢えて名前は挙げないけどね)。もうね、これくらいやれと。本当にアーティストのことを大切に思っているならそれくら出来るだろ!?と。無理言ってますかね俺?

  2曲の新曲はどちらもvabune!らしいウキウキ青春ギターポップ。"candy" は丁度今くらいの時期の、雨上がりの晴れた午前9時(あるいは午後3時)といった印象のアッパー曲で、ある意味vabune!の王道ナンバーと言っていいでしょうね。2人のボーカルによる掛け合いも前作以上に磨きがかかっていて、安心して聴ける1曲に仕上がってます。続く "ago" はもっとズッシリとした印象を持つポップナンバーで、ギターのキラキラ度が抜群。ツインボーカルのバランスも良いし、とにかくこの曲の肝はギターでしょう。いろんな音色・いろんなフレーズ・いろんな表情‥‥1曲の中にこれだけいろんな要素が含まれていながらも、バラけた印象が全くないのはさすがというべきか。好きな人にはたまらない1曲だろうし、初めて聴く人にも「なんかカッコイー!」と素直に思わせてしまう説得力を持った楽曲に仕上がってると思います。ホント、さすがというべきかしら。

  後半2曲はアルバム「summer vacation, sunset vehicle」収録曲のリアレンジ&リミックス。これがまたね、面白くてさ‥‥前作収録の "three" のリアレンジ・バージョンとなる "3.1" なんだけど‥‥この曲、思わず仰け反っちゃったね。いやー参った。アルバムではもうちょっと重くて、所謂シューゲーザーっぽい色合いを持った佳曲だったんだけど、ここでは終始同じラインを繰り返すベース(ループ)に歯切れ良いリズムが重なり、その上に浮遊感あるボーカルが乗り(ホント、ベストワークだと思いますよ!)、その隙間を少しずつ埋めていく印象的なギター‥‥あのですね、新曲2曲は勿論大好きなんですが‥‥このマキシの中でどれが一番好き?って問われたら俺、即座にこの曲を挙げてしまう自信大です。新曲を差し置いて前のアルバムのリアレンジ曲を選ぶとは言語道断!と怒られるのを承知で書いてますが、ホントにこの曲をこういう風に味付けし直したこと、そしてそれがモロに自分の好みだったことが嬉しくて、嬉しくて。メンバーに会ったら思わず無言で抱きしめたくなっちゃう程ですよ(それは言い過ぎ?)。

  最後の1曲は同じくアルバムからの "favorite song" を、capsuleの中田ヤスタカがクラブリミックスした "favorite song (contemode bossa mix)"。原曲の可愛らしさを更に増長させ、ボッサ風に再構築したバックトラックはさすがというか。まぁ普段のvabune!とは違うモノという印象は強いんだけど、遊びとしては十分に機能してるし、全然アリですよね。むしろボーカルの個性や可愛らしさを前面に打ち出した好リミックスに仕上がってると思いますよ。いやー、フロアでこれ聴きながら気持ちよく踊りたいね!

  最後にCDエクストラで収録された "chocolate song" のPV。これもvabune!のイメージにピッタリな出来で、とにかく観ていてニンマリしちゃうような内容。何だろう‥‥このバンドの曲を聴いてると、本当に笑顔が絶えないんだよね。ちょっとクールを気取ってみました的ギターポップバンドが数多くいる中で、vabune!は「vabune!らしく自然でいる」ことが既にクールなのであって、その結果聴き手に笑顔をもたらすという‥‥何のポーズもなく、何のギミックもない。だからこそ「強い」んだよね、「歌」が。"chocolate song" を改めて聴いて、そんなことを思ったりしましたね。

  というわけで、大絶賛ですよ。悪いわけがないって。まだ彼らの音に接したことがない人、悪いことは言わないからさ、とりあえずこのマキシから入ってみない? いろんな顔をしたvabune!がそこには待ってるからさ‥‥。



▼Spaghetti Vabune!『eight players e.p.』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 06 01 12:00 午前 [2004年の作品, Spaghetti Vabune!] | 固定リンク

2003/12/09

Spaghetti Vabune!『summer vacation, sunset vehicle』(2003)

  うわーっ、何か嬉しいなぁ。今年を締め括ろうとしている年の瀬に、こんなにキラキラしてて暖かくて気持ちよくて、聴いててホントに笑みがこぼれちゃうようなアルバムに出会えて。こういうのをずっと待ってたのかもしれないなぁ、俺。

  というわけで、Spaghetti Vabune!の記念すべきファーストアルバム「summer vacation, sunset vehicle」を紹介します。既に一部で大絶賛の嵐ですが(って俺の周りの身内だけか)、これは絶対に多くの人に聴いてもらいたい1枚なんですよ。だからね、ホント久し振りに‥‥強気も強気、ホントにもうね、これ今年聴かなかったら絶対にウソ!損するよ!!ってくらいに大プッシュしたいわけですよ。

  実はこの俺も彼等のサウンドに初めて接したのは、先週末‥‥つまり、まだ数日前のことなんですよ。友人が放送したネットラジオで流された彼等の曲を聴いて、もうね、一発でノックアウトされてしまったわけですよ。最近この手のギターポップから少しだけ遠ざかりつつあったんですが、イントロから歌に入った瞬間、胸ぐら掴まれてもの凄い勢いで引っ張られましたからね! そのくらい、やられちゃったというか、一目惚れですよ。

  神戸在住の6人組(ご本人達は6~7人組と言ってますが)バンド。トリプルギターってだけで思わず唸りそうになるのに、更に男女混合ボーカル、そして煌びやかなギターポップ‥‥どこに「俺が好きにならない要素」があるっていうのさ! いやー参った。ラジオでは確か "cherokee"(限定シングルとしてもリリースされてます。俺、最初に行ったお店でこのシングルしか置いてなくてとりあえず買っておいて、次の店でアルバムを買えたんですよ。で、シングルの2曲がアルバムにも入っていることに帰宅してから気づきました!まぁ300円だし、ジャケットも気に入ってるんでノー問題ですが!)と "drive" が流れたと思うんですが‥‥それだけだと思うなよ!っていう強力なナンバー目白押しなんですね、このアルバム。

  曲によって日本語/英語を使い分ける歌詞、女性ボーカルのcheeさんとギター&男性ボーカルのcageさんによるツインボーカル、時に激しく、時に優しく、そして時にはスペーシーなサウンドで聴き手を包み込む3本のギター、甘くとろけるようなメロディ。我々が『ギターポップ』という言葉を聞いて頭に思い浮かべるイメージそのものといえるサウンド/楽曲を連発するんですが、ただそれだけならその辺の学生バンドでも出来るわけですが、ここで一番重要なのが『心に響くか否か』なわけで‥‥少なくとも上記のような要素にアンテナがビンビンに反応する音楽ファンなら、間違いなく感情揺さぶられまくりでしょうね。断言しますよ。

  アルバムに付属しているライナーノーツにもあるように、単なるギターポップという枠内には収まらない‥‥シンプルなロックンロールだったり、北欧系(スウェディッシュ)ロック/ポップだったり、『CREATION』系ギターポップだったり、シューゲイザーだったり‥‥そういった、自分が'80年代末から'90年代前半に送った青春時代に聴いてきたサウンドがギューッと凝縮されたかのようなスタイルを持っているバンド、それがこのSpaghetti Vabune!というバンドであって、それを見事に具体化したのがこのアルバムなわけですよ。

  よくロックであることとポップであることは同居できない、なんてバカなことを言い出す人がいますが、そんなわけないじゃんか! 周りを見回してみなよ。日本であろうと、余所の国であろうと、第一線で活躍する一流バンドはみんな『ロックでポップ』な奴らばかりじゃないかい? どっちか一方だけじゃダメなんだよ。ロックであるということは即ちポップだということ、そしてポップであるということは即ちロックなんだということ。ちょっと哲学入っちゃいそうだけど、俺はそういうもんだと信じて疑わないわけ。

  そういう意味では、このバンドのこのアルバムも、見事にロックしていてポップしている。それで十分じゃない? 理屈なんかいらないよ。ただただスピーカーから溢れる暖かいサウンドに包まれて、この冬を過ごしてみようよ。そして春になったら暖かい日差しに包まれながら、夏にはカンカン照りの中日に焼けながら、秋には‥‥ってもういいか。とにかく好きな奴にはたまらない、そしてちょっとでもロックだとかポップだとかそういった音楽に興味を持った奴なら絶対にどこかした引っ掛かる要素を持ってる。そんなアルバムですよこれは。とにかく黙って聴け! 話はそれから。



▼Spaghetti Vabune!『summer vacation, sunset vehicle』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 12 09 12:00 午前 [2003年の作品, Spaghetti Vabune!] | 固定リンク