カテゴリー「Stryper」の7件の記事

2020年9月 8日 (火)

STRYPER『EVEN THE DEVIL BELIEVES』(2020)

2020年9月4日にリリースされたSTRYPERの13thアルバム(1984年の『THE YELLOW AND BLACK ATTACK』含む。オリジナル作品としては11作目)。日本盤は海外に先駆け、9月2日に発売されました。

前作『GOD DAMN EVIL』(2018年)完成後にペリー・リチャードソン(B/ex. FIREHOUSE)が加入し、同作を携えた来日公演でもバンドの充実ぶりを提示したSTRYPER。昨年はマイケル・スウィート(Vo, G)がソロアルバム『TEN』(2019年)を発表しましたが、バンドとしても2年半という比較的短いスパンで新作を届けてくれました。

ペリー・リチャードソンがレコーディングに初参加した本作は、近年のアルバムの延長線上にあるストレートなHR/HMサウンドを軸に、ヘヴィさとメロディアスさをバランスよくミックスした彼らなりの“王道”感を重視した1枚に仕上がっています。マイケルのハイトーンも比較的伸びが良いですし、ロングトーンでは以前よりも歪みのかかったシャウトも織り交ぜ、ヘヴィさを強調させることに成功しています。このへんも、過去のSTRYPERやソロ作品と同様です。

楽曲に関しても、序盤に「Blood From Above」や「Let Him In」のようなアップチューンを配置しているものの、全体的に印象に残るのは「Do Unto Others」のようなミドルナンバー。特にこの「Do Unto Others」は往年の名曲にも通ずる良質なメロディアスさが際立つ1曲で、本作におけるキーポイントになるのではないでしょうか。

後半には本作唯一のバラードナンバー「This I Pray」や、アナログシンセの音色が懐かしさかつ新鮮さを味わせてくれる「Invitation Only」(こちらも良曲!)など、前半よりもポップ度が高まっており、硬質な印象が強い近作の中でも比較的80年代後半に寄ったテイストを楽しむことができます。しかし、そんな流れから最後は攻撃的なファストチューン「Middle Finger Messiah」で締めくくるあたり、今のSTRYPERの姿勢が伝わってきます。このタフさこそ2000年代のSTRYPERだ、と言ってしまえばそれまでですが、個人的にはポップ&キャッチーな80年代後半の路線も捨てがたいので、もうちょっとポップ度を色濃くしてくれてもいいのになあ……と思ってしまいます。まあ贅沢な悩みですけどね。

日本盤にはバラード「This I Pray」のアコースティックバージョン(ドラムトラックを抜き取ったテイク)を追加収録。オリジナルバージョンが4曲前とアルバムの配置的に間隔がそこまで空いていないので、どうしても2度聴かされている感は否めませんが、これはこれで良いバージョンなのでオマケとしてはアリかな。この曲でしっとり終わる日本盤と、「Middle Finger Messiah」で硬派に締めくくる海外盤、印象はだいぶ変わりますが、僕は前者も捨てがたいなと思いました。

特にここ数作は平均点以上の作品を量産し続けているSTRYPER。そういった作品に安心感を持って触れてきたリスナーには、今作も文句なしに楽しめるはずです。

 


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2020年5月 2日 (土)

V.A.『RONNIE JAMES DIO: THIS IS YOUR LIFE』(2014)

2014年4月初頭にリリースされた、ロニー・ジェイムズ・ディオのトリビュートアルバム。日本盤は海外に先駆け、同年3月下旬に発売されました。

2010年5月にがんのためこの世を去ったディオを追悼すべく、メタル界の重鎮から次世代バンドまで幅広い層が一堂に会したこのアルバム。全14曲(ボーナストラック除く)中、本作のために録音された未発表テイクは10曲と単なる埋め合わせ的アルバムでないことが伺えます。

そのラインナップもロブ・ハルフォードJUDAS PRIEST)やグレン・ヒューズ(ex. DEEP PURPLE)、SCORPIONSMOTÖRHEAD、ビフ・バイフォード(SAXON)といった大御所からMETALLICAANTHRAX、DOROなど直接的なフォロワー、そしてHALESTORM、コリィ・テイラー(SLIPKNOTSTONE SOUR)、KILLSWITCH ENGAGEなどの次世代アーティスト、さらにはヴィニー・アピス、ダグ・アルドリッジ、ジェフ・ピルソン、ルディ・サーゾ、クレイグ・ゴールディ、サイモン・ライト、スコット・ウォーレンといったDIOオールスターズまで、世代的にもかなり広いものとなっています。

本編ラストに収められたDIO「This Is Your Life」(1996年の『ANGRY MACHINES』収録曲)を除く13曲中、RAINBOWナンバーを選んだのが5組、BLACK SABBATHナンバーが3組、DIOナンバーが5組とやはりRAINBOWへの人気が集中。METALLICAに至ってはメドレー形式で4曲取り上げてますからね。ズルいわ(笑)。

サバス曲は当然すべて80年代の……と思いきや、オニ・ローガン(Vo/ex. LYNCH MOB)は『DEHUMANIZER』(1992年)からの「I」を選ぶ通ぶりを発揮。こちらはジミー・ベイン(B)やローワン・ロバートソン(G)といった旧DIO組も参加しています。この曲、こうやって聴くと思ったほどモダンなテイストが少なくて、80年代のディオ・サバスを踏襲してたんだねと気づかされます。

1曲ずつ解説していたらキリがないので割愛しますが、ANTHRAX「Neon Knights」におけるジョー・ベラドナのモノマネぶりが相変わらず最高なことと、SCORPIONS「The Temple Of The King」が完全に自分のものと化していること、METALLICAメドレーの強引ぶりなどは特筆すべきものがあるかなと。もちろん、ほかの楽曲も最高なので、原曲を知らないリスナーでも楽しめるはずです。

なお、日本盤にはSTRYPERによる「Heaven & Hell」、DIO DISCIPLES(DIO最終ラインナップのディオ抜き)による「Stand Up And Shout」を追加収録。ストリーミングなどのデジタルバージョンではHATEBREEDのフロントマン、ジャスタによる「Buried Alive」を聴くことができます。ここはぜひ、日本盤を手に入れておきたいところです。

 


▼V.A.『RONNIE JAMES DIO: THIS IS YOUR LIFE』
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2019年11月13日 (水)

MICHAEL SWEET『TEN』(2019)

2019年10月上旬にリリースされた、マイケル・スウィートSTRYPER)の8thソロアルバム。日本盤は1ヶ月遅れて、同年11月上旬に発売されています。

タイトルは10作目を表すってことで『TEN』なのかな。ジョージ・リンチとのSWEET & LYNCH名義の2作を含めると10作目ですしね。にしてもこの人、2013年から毎年何かしらアルバムを発表しているんですよね。2013年はSTRYPERで2作(リメイクアルバム『SECOND COMING』とオリジナルアルバム『NO MORE HELL TO PAY』)、2014年はソロアルバム『I'M NOT YOR SUICIDE』、2015年はSWEET & LYNCHで『ONLY TO RISE』とSTRYPERで『FALLEN』、2016年はソロ名義の『ONE SIDED WAR』、2017年がSWEET & LYNCHでの2作目『UNIFIED』、2018年はSTRYPERの最新作『GOD DAMN EVIL』、そして今年はこのソロアルバム。老いてなお盛ん。

さて、今回のソロアルバムですが、全12曲中11曲にフィーチャリングアーティストとしてゲストプレイヤーを迎えて制作しています。その内訳もジェフ・ルーミズ(G / ARCH ENEMY)、Marzi Montazeri(G / EXHORDER、ex. PHILIP H. ANSELMO & THE ILLEGALS)、ガスG.(G / FIREWIND)、ジョエル・ホークストラ(G / WHITESNAKE、ex. NIGHT RANGER)、トレイシー・ガンズ(G / L.A. GUNS)、リック・ワード(G / FOZZY)、トッド・ラ・トゥーレ(Vo / QUEENSRYCHE)、ウィル・ハント(Dr / EVANESCENCE)などと、とにかく豪華なメンツ。思えば前作『ONE SIDED WAR』にもウィル・ハントやジョエル・ホークストラは参加していたので、おなじみのメンツって感じですかね。

本作、元々は10曲入りの構成が基本で、「With You Till The End」と「Son Of Man」の2曲がボーナストラック扱いだったので、本来は10曲入りだから『TEN』って意味だったのかな。今となってはどうでもいい話ですが。

気になる中身ですが、2曲を除いてすべてマイケル・スウィート単独で書き下ろしたオリジナル曲。残り2曲もマイケルとジョエル・ホークストラとの共作なので、まあ全曲マイケルのオリジナルと言い切っても間違いではないでしょう。なので、従来のソロ作品の延長線上にある“メタリックで、かつポップで親しみやすいHR/HM路線”をキープしています。ファストナンバーやミドルヘヴィ、バラードとバランスよく配分されており、どの楽曲もツボを心得た作風です。が、最近のSTRYPERよりもシンプルさが際立つ楽曲が多い印象も。そこで好き嫌い(いや、嫌いはないな。好みから外れるくらいか)が分かれるかも。

ゲストプレイヤーに関しては……正直、“らしい”ものもあるし、別にクレジットがなければ気づかないといったものもある。セールスのための打ち出し方としては正しいんでしょうけど、個人的にはおまけ程度かな。とにかく曲が良くて、マイケルが力強く歌ってくれたらそれでよし。

そういった意味では、マイケルが関わる作品はどれも好きという人には間違いなく引っかかる1枚だし、STRYPERのように豪華なコーラスを重視するメロハー好きにはちょっと違うかな?と感じるんでしょうか。それはそれとして、純粋によく作り込まれたメロディアスハードロック作品のひとつであることには違いありません。うん、今回も力作でした。

 


▼MICHAEL SWEET『TEN』
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2019年11月12日 (火)

STRYPER『SOLDIERS UNDER COMMAND』(1985)

1985年5月にリリースされた、STRYPERの1stフルアルバム。日本では同年8月に発表されました。

デビュー作となった『THE YELLOW AND BLACK ATTACK』(1984年)は当初6曲入りのミニアルバム形式でしたが、のちに「My Love I'll Always Show」「Reason For The Season」などを追加した形で再発。こちらを1stアルバムと捉える方も多いようです。

とはいえ、STRYPERの人気や存在を決定づけたという点においては、本作『SOLDIERS UNDER COMMAND』に軍配が上がるのではないでしょうか(セールスなどトータル面では続く『TO HELL WITH THE DEVIL』なんでしょうけど)。

マイケル・ワグナー(ACCEPTDOKKENMETALLICAなど)をプロデューサーに迎えて制作された本作は、Enigma Recordsという当時さほど大きくなかったインディーズレーベルの制作にわりにはかなり完成度の高いヘヴィメタルアルバムに仕上がっています。彼らは次作『TO HELL WITH THE DEVIL』でミドルテンポの楽曲が軸の作風にシフトしてしまうのですが、本作に関しては疾走感の強いアップチューンも複数用意されており、メタルアルバムとしてはとてもバランス感に優れた構成/内容と言えるでしょう。

とにかく、オープニングを飾るタイトルトラック「Soldier Under Command」からしてパーフェクト。彼ら特有の美しいハーモニーもしっかり用意されており、メロディ自体は非常にキャッチーで親しみやすいものなのですが、ギターリフやソロプレイなどを含む演奏面でのアグレッシヴさが適度に保たれていることから、ヤワに感じることはゼロ。その流れから美メロ&美ハモの「Makes Me Wanna Sing」へと続いても違和感なしで、この爽快感こそがSTRYPERの醍醐味だと改めて実感することができるはず。

「First Love」や「Together As One」のような美しいバラードもあれば、メタリックで前のめりな「The Rock That Makes Me Roll」もポップな「(Waiting For) A Love That's Real」も軽やかな「Reach Out」もあるし、マイケル・スウィート(Vo, G)のハイトーンが印象的なミドルヘヴィ「Surrender」もある。ラストの「Battle Hymn Of The Republic」まで本当に捨て曲なし、完成度の高い美メロHR/HMアルバムだと断言できます。

確かに歌詞の面ではキリスト賛歌と呼べるような内容ばかりですし、「Soldier Under Command」にしても〈俺たちは神の使命を受けた兵隊だ〉って内容ですからね。普段ヘルやサタンだって歌詞にばかり触れてきた輩には敷居の高さを感じてしまうでしょうけど(笑)、これはこれで全然アリ。僕自身はクリスチャンでもなんでもありませんが、歌われている内容含めてスッと入ってくる、理解できるものなのでノー問題です。

とにかく、メロディックHR/HM作品として非常に高品質な1枚なので、偏見を捨てて一度触れてみてはいかがでしょう?(って言いながら、実は日本ではストリーミング配信されてないのですが。残念 → 2020年5月14日現在、本作の国内ストリーミング配信が解禁されていました!)

 


▼STRYPER『SOLDIERS UNDER COMMAND』
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2016年12月26日 (月)

STRYPER『FALLEN』(2015)

アメリカのクリスチャンメタルバンド、STRYPERが2015年秋に発表した通算11枚目のオリジナルアルバム。彼らは80年代半ばから後半にかけて活躍するものの、90年代に入ってしばらくすると解散。スポット的な復活がありながらも、2003年から本格的に復活。解散前(5枚)と解散後(6枚+α)では、解散後のほうがすでにアルバム制作枚数が多いんですね。ホント、勤勉なバンドだと思います。

しかし、『TO HELL WITH DEVIL』(1986年)、『IN GOD WE TRUST』(1988年)の時期が個人的なピークだったこともあってか(『IN GOD WE TRUST』期には武道館公演にも足を運ぶくらい好きでしたし)、なぜか再始動後のオリジナルアルバムには一切触れずに来ました。たぶん、再レコーディングされた「In God We Trust」(2005年のアルバム『REBORN』収録)が個人的にピンと来なかったのが理由だと思います。

しかし、マイケル・スウィートのソロアルバムレビューに書いたように、昨年SWEET & LYNCHのアルバムをきっかけにSTRYPER熱が再発。しばらくはSWEET & LYNCHを聴き返す日々でしたが、半年以上経ってから発売されたこの最新アルバム『FALLEN』でようやく新生STRYPERを本格的に聴き始めたわけです。

アルバムを聴いてまず感じたのは、「あ、これ僕が知ってる“あの”STRYPERだ!」ってこと。多くの再結成バンドが解散前の作品をなかなか超えられないのと同様に、STRYPERも『SOLDIERS UNDER COMMAND』(1985年)から『IN GOD WE TRUST』あたりの作品を超えるのは難しいんじゃないかと勝手に思い込んでいたんです。

ところが1曲目「Yahweh」(日本語で言うところのエホバの意)の冒頭、聖歌のようなコーラスから始まり、曲が進行するにつれ曲調が次々に変化していくアレンジにいきなり惹きつけられます。その後も「Fallen」「Pride」といった彼ららしいミディアムテンポの楽曲があったり、アコースティックバラード「All Over Again」があったり、クリスチャンバンドがBLACK SABBATHをカバーする意外な「After Forever」、ストレートなファストナンバー「Till I Get What I Need」「The Calling」「King Of Kings」など、どこを切っても「これぞSTRYPER!」という楽曲ばかり。終盤の畳み掛けも気持ちいいし、とにかく最後まで飽きずに楽しめる良質のハードロックアルバムに仕上がっています。

ひとつだけ難をつけるとするならば、「Together As One」「Honestly」「I Believe In You」といった過去のアルバムに必ず1曲は収録されていたピアノバラードがなかったこと。「All Over Again」にようにレイドバックしたバラードも悪くないですが、上記に挙げたピアノバラードのSTRYPERにとっては大きな武器のはず。なかなかこれらの楽曲を超えるのは難しいかと思いますが、ぜひ今後は新たなピアノバラードでリスナーを感涙させてほしいなと思います。

同時代にシーンを盛り上げたバンドたちが同じように再結成するも、なかなかここまでのレベルの作品を生み出せていない現在。STRYPERのようなバンドの存在は非常に貴重です。今年4月の来日公演も大成功だったようですし、今後もこのまま安定した活動継続と良質な作品発表を続けてほしいですね。



▼STRYPER『FALLEN』
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MICHAEL SWEET『ONE SIDED WAR』(2016)

STRYPERのフロントマン、マイケル・スウィートの7thソロアルバム。昨年は年明けに発表ジョージ・リンチとのSWEET & LYNCH名義によるコラボアルバム『ONLY TO RISE』が素晴らしい出来で、後半にリリースされたSTRYPERのニューアルバム『FALLEN』も大満足の内容と良作続きでした。実際、自分がSTRYPER絡みの作品を購入したのも90年代以来のことで、今もマイケル・スウィートがここまで歌えること、ここまで良曲を連発できることに驚かされ、嬉しく思いました。

で、そこから1年ぶりに発表されたSTRYPER絡みの新作が、このマイケルのソロアルバム。EVANESCENCEなどで活動したウィル・ハント(Dr)、元NIGHT RANGER、現WHITESNAKEのジョエル・ホークストラ(G)などと制作した、ど直球のハードロックアルバムに仕上がりました。潤いあるメロディは変わらず、ファストチューンやミディアムヘヴィナンバーがバランス良く並んでおり、最後まで気持ち良く聴くことができます。

いわゆるSTRYPER的なコーラスは皆無で、ただひたすらマイケルが気持ちいいままに歌い、ギターを弾きまくる。これ以上何がお望み?と言わんばかりの豪速球の連投に、思わずニヤニヤしてしまうんじゃないでしょうか。かと思えば、STRYPER的分厚いコーラスが登場する「Who Am I」もあるし、ブルージーなバンジョーの音色に渋みを感じる「Radio」、「えっ、RATTとSTRYPERの融合!?」と腰を抜かしそうになる「Only You」みたいな楽曲もあるんだから、楽しめないわけがない。

確かにSWEET & LYNCHのようにフックとなるジョージ・リンチのギターもないし(DOKKEN的楽曲をマイケルが歌うというポイントも)、メンバー4人の個性が詰まったSTRYPERのそれとも違うけど、間違いなく“あのSTRYPERのメインソングライターおよびシンガー”が作ったアルバムであることは、一聴すれば理解できる。要するに、悪いところがまったく見つからない、本当に優れたハードロックアルバムだということです。

「80年代から時間が止まってるんじゃない?」と問われれば、確かにその通りかもしれない。でも、あの頃に発表した作品よりもさらにブラッシュアップされた内容であることは紛れもない事実。どう聴けばこれが悪い作品になるのか、逆に質問したいくらいです。この創作意欲がどこまで続くのか、今後も見届けたいと思います。



▼MICHAEL SWEET『ONE SIDED WAR』
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2015年1月15日 (木)

SWEET & LYNCH『ONLY TO RISE』(2015)

ここ数日、80年代のHR/HMばかり聴き漁る日々でございます。が、新年明けて早半月。そろそろ新譜についても書きたいなあと思ってたところに、このアルバムが発売されました。ということで、今日はこの異色の組み合わせによるアルバムについて。

僕はジョージ・リンチというギタリストが大好きで。いや、正確には80年代から90年代初頭のジョージが大好きでした。アルバムで言うとLynch Mobの2ndアルバムあたりまで。ギタープレイ自体も好きなのですが、恐らくあのDokken〜Lynch Mobのサウンドの上で鳴らされるリフやソロが大好きだったんだと思います。だから再結成Dokkenのアルバムで聴けた「周りを見ないで自分の中だけで鳴らされてるソロ」にイマイチ馴染めなくて。アルバム自体は嫌いではなかったんですけどね……それ以降のDokkenや再結成Lynch Mobなどの作品にピンと来るものはなく、期待してたT&Nもバンドというよりはプロジェクト感が強い中途半端な作品、昨年発売されたKXMも悪くはなかったけど「別にジョージ・リンチにそれ求めてないから……」という印象でした。

だから、いくらStryperのマイケル・スウィート(Vo, G)と一緒にアルバムを作ると知っても、そこまで過剰な期待はできませんでした。ところが、このMVを観てその不安は一気に逆転。もはや期待しか持てなくなってしまったのです。


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