カテゴリー「SUMMER SONIC」の12件の記事

2024年8月21日 (水)

SUMMER SONIC 2024(2024年8月17日、8月18日)

昨年に続いて、今年も全日参加したサマソニ。2024年夏の野外フェスはこれ1本に集約させるつもりで臨みました。正直、ヘッドライナーとしてMÅNESKINBRING ME THE HORIZON(こちらは当初メインステージのトリと名言されていませんでしたが)が出演するとわかった時点で、行かない選択肢はゼロ。基本的に、それ以外の出演者に関しては“社会見学”という感覚が強いので、誰が出ようと関係ないというか。

そんなこんなで、初日から軽く振り返っていきたいと思います。

 

Ss2024a ●8月17日(土)

VIOLETTE WAUTIER(PACIFIC STAGE)

「タイとベルギーのハーフで横浜生まれ」というプロフィールを持つヴィオレット・ウォーティアですが、ビジュアル的にはセクシーというより可愛らしい印象。サウンドに関してもダンスミュージックというよりは、ダンサブルなポップスと解釈するのが正解か。華があるので、観ていて楽しかったです。

 

BAND-MAID(PACIFIC STAGE)

久しぶりにライブを観たけど、出音の重心がより低くなり、女王感に満ち溢れていた。何曲かでフィーチャーされたKANAMIさんとMISAさんのソロバトルも見応えあってライブ感が増していたけど、ただこういうフェスの場面で強く感じたのは似たり寄ったりの楽曲が多いこと(パターンの画一的な点)とエンディングのワンパターン化。いい感じに成長できているだけに、ここからさらにワンランク上へステップアップしていただきたい。

 

離婚伝説(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

数曲流し見。過去に一度ライブを観たことがありましたが、印象は大きく変わらず。もちろん極上のポップスが展開されており、歌を引き立てるための演奏という形ではなく、歌同様にすべての楽器が花形というイメージ。本当は最後まで観たかったけど、次が控えていたので早々に退散。

 

LAUFEY(SONIC STAGE)

予習なしで臨みましたが、遠目に上白石萌音っぽさがあって日本人が好きそうなヴィジュアルだなと。昨年に一度BLUE NOTEで来日公演を行なっているとのことからもわかるように、サウンド自体はジャズ寄り。ただ、かなりポップスとしての解釈が強めで、非常にとっつきやすい。ジャズの敷居を若干低くして、一般のポップスリスナーにも親しみやすくしてくれている印象。レイヴェイ自身は曲によってギター弾いたりピアノ弾いたりチェロ弾いたりと多才ぶりを発揮。声も良いし、これりゃ売れるわけだと納得。最後まで気持ちよく堪能しました。

 

NOTHING BUT THIEVES(MOUNTAIN STAGE)

たぶん8年前も観てるはずだけど、印象は変わらず。スケール感が大きくなったのはわかるんだけど、自分の好み的には今ひとつ、いや今ふたつかな。音源で十分といったところか。

 

BLEACHERS(SONIC STAGE)

初日の個人的目玉。新作音源はTHE 1975のDrity Hitから出ていることもあり、ステージ後方スクリーンのスタイリッシュさはモロにTHE 1975。サウンドのちょっとした味付けにもTHE 1975っぽさが感じられるんだけど、軸にあるのはニュージャージー出身バンドらしいオーソドックスなアメリカンロック。比較対象としてブルース・スプリングスティーンの名前が挙げられるみたいだけど、個人的にはサウスサイド・ジョニー的なのかなと解釈。そういうスタイリッシュさと泥臭さという相反する要素が絶妙なバランスでミックスされていて、しかもそれを極上のエンタテインメント色で表現するわけだから、楽しくないわけがない。プロデューサーとしても著名な存在となったフロントマンのジャック・アントノフの佇まいやアクションからは目が離せないし、6人編成のバンドが曲ごとにパートを次々と変えていくところも素敵。ツインドラム編成でベースレスかと思いきや、次の曲ではドラムのひとりがサックス吹き始めたり、また次の曲ではツインドラム&ベースにギター3本という。これはずっと観ていたい!ということで、最初から最後まで楽しんじゃいました。間違いなく初日のベストアクト! 次に来るときは、さらに大きなステージで観たいな。

セットリスト
01. I Am Right On
02. Modern Girl
03. Jesus Is Dead
04. How Dare You Want More
05. Chinatown
06. Rollercoaster
07. I Wanna Get Better
08. Tiny Moves
09. Don't Take The Money
10. Stop Making This Hurt

 

GLAY(MOUNTAIN STAGE)

デビュー30周年の節目に夏フェス初出演。しかも地元・北海道のライジングではなくサマソニを選ぶという。考えてみたら今年は1999年の幕張20万人ライブから25年という節目でもあるし、そこにデビュー30周年も重なり幕張にまた戻るというのがまた粋といいますか。選曲は1曲目こそ最新の「whodunit」で現役感を提示。そこはヒット曲じゃないのか……と思いきや、ギターソロ前にUNDERWORLD「Born Slippy」を挟んでくる遊び心。これ、以前もやってなかったっけ?(あれ、別のバンド?) サマソニらしさを意識したんでしょうね(前夜のソニマニで、同じステージでUNDERWORLDがプレイしてますしね)。

で、以降は「サバイバル」「口唇」を間髪入れずにぶち込んでくる。そりゃ大合唱になるわな。さらに「SOUL LOVE」からの「HOWEVER」コンボで昇天。ここで多くの人はマリンに移動したようですが、これは全部見ないとダメだと確信しそのまま居座ることに。以降は「夏らしい2曲」と「Blue Jean」「BLEEZE」と2000年代以降の楽曲を連発。MCではTERUさんが「名前だけでも覚えて帰ってください」って……新人か! 初々しいったらありゃしない。で、後半戦は最新曲「会心ノ一撃」を披露しつつも「FATSOUNDS」「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と通常運転に戻り、「彼女の"Modern…"」(これを聴かないと帰れない)で盛り上がり、「誘惑」でクライマックス。お見事なセトリでした。あと、スクリーンに歌詞字幕が出てるあたりにも、彼らの優しさを感じました。

セットリスト
01.whodunit 〜 Born Slippy(UNDERWORLD cover)
02.サバイバル
03.口唇
04.SOUL LOVE
05.HOWEVER
06.Blue Jean
07.BLEEZE
08.会心ノ一撃
09.FATSOUNDS
10.SHUTTER SPEEDSのテーマ
11.彼女の"Modern..."
12.誘惑

 

MÅNESKIN(MARINE STAGE)

この日唯一のMARINE STAGE。GLAYを最後まで観てしまったために、移動時間などもあって中盤から参加することに(あとでセトリを確認したら、インストパートから「Gasoline」に入るあたりに会場周辺に到着したので、頭5曲を見逃したのみで3分の2くらいは観れたようです)。スタンド席は通路にまで人が溢れかえっていて、久しぶりにここまでパンパンの“サマソニのマリンスタジアム”を目にした気がします。そんなこんなで、なんとか自分の場所を確保して「Beggin'」あたりからじっくり堪能。

にしても……

 

MÅNESKIN、やっと観れたーっ!(笑)

過去2回の来日は「2022年8月→コロナ感染」「2023年12月→メニエル再発」と、それぞれ観る予定があったものの泣く泣く断念。ということで、2年越しに観ることができたわけです。バンドとしての佇まいなど含め、久しぶりにど真ん中のアリーナ/スタジアムロックバンドらしいヘッドライナーでした。客席を見渡しても、明らかに10代〜20代前半の若年層から自分みたいな高齢者(笑)まで、国籍や男女問わず幅広い層を集まり、マリンスタジアムを満員にしてしまうわけですから。しかも、サウンド的にはオーソドックスなロックサウンド。もっと言ってしまえば、古き良き時代のクラシックロックなわけですよね(もちろん現代的な解釈を施しているわけですが)。映像面などの演出に頼ることなく、メンバーのカリスマ性の高さや破天荒なステージング、曲間に用意された長尺ソロパート(特に、アンコールは5分前後におよぶギターソロから始めるという振り切れっぷり)、そして何より良質な楽曲の数々で90分のステージをやり切るその姿は、圧巻の一言でした。ここ10数年、日本の洋楽ロックフェスでトリを張れる若手バンドがなかなか出てこない中、たった数年でここまで到達できた事実は本当にすごいことだと思います。いやいや、久しぶりに胸がスカッとした夏フェスヘッドライナー公演でした。

セットリスト
01. Don't Wanna Sleep
02. Gossip
03. Zetti E Buoni
04. Honey (Are U Coming?)
05. Supermodel
〜Instrumental Solo〜
06. Gasoline
07. Coraline
08. Beggin'(THE FOUR SEASONS cover)
09. For Your Love
10. I Wanna Be Your Slave
〜Bass & Drum Solo〜
11. Mammamia
12. In Nome Del Padre
13. Bla Bla Bla
14. Kool Kids
アンコール
〜Guitar Solo〜
15. The Loneliest
16. I Wanna Be Your Slave

 

Ss2024b ●8月18日(日)

水曜日のカンパネラ(SONIC STAGE)

詩羽体制になってからライブを観るのは初めてかな。非常にステージ映えしたパフォーマンス含め好印象。前体制時代の「桃太郎」まで飛び出すわけですが、あのデカい透明バルーンに入って客の頭上を転がる演出まで踏襲されていたのには笑ったな。ただ、この日はこうしたクラシックよりも“今”の楽曲のほうが強い光を放っていて、そちらに惹きつけられた。「最新作がベスト」というのはアーティストとしてもっとも幸せなことじゃないですか。この編成でもうひとつ大きな山を迎える日も、そう遠くない印象でした。

 

BODYSLAM(PACIFIC STAGE)

タイのハードロックバンド。シングルギター&キーボードという編成なので、サウンド的にはポップな印象。本当はもっとエッジの効いた音なのかもしれないけど、ドラムやギターの出音含めちょっと引っ込みがちだったので、そこまでガツンと来なかった。事前告知されていたBABYMETALが登場し、「Leave It All Behind」が始まった途端にフロアの様子が一変。後ろからどんどん人が押し寄せ、この日一番の盛り上がりに。彼女たちが引っ込んだあとは、再び平常運転でした。

 

乃紫(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

可愛らしいビジュアルと相反し、演奏や楽曲は意外と骨太(いくつかはそのイメージに沿ったポップな楽曲もありましたが)。ステージ慣れしていることもあってか、ライブ自体が気持ちよく進行していくので、気がつけば長々と観ていました。

 

BOYNEXTDOOR(PACIFIC STAGE)

初見。音源のイメージで接したのですが、ライブはバンド編成でより躍動感が強いもの。パフォーマンスのキレ含め、なるほどこりゃカッコいいわと納得。観たのは頭数曲だけでしたが、“Japanese Version”で歌われると……ハングル特有のリズミカルさや刺々しさが気に入っているだけに、そこを奪われてしまうと個人的に感じていた魅力が減退してしまっている気がしました。

 

サバシスター(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

裏がCreepy NutsやJO1やBOYNEXTDOORということで、始まる前はかなり客入りが厳しそう。なので進んで前方へ移動しjました。7月上旬のワンマン以来でしたが、この短期間でもバンドとしてのグルーヴ感がさらに増していることが伝わり、メジャーデビュー以降右肩上がりの成長がまだまだ続いていることがしっかり感じ取れました。1曲目とラスト2曲が2年前の初サマソニ出演時と一緒というポイントもエモかった。今年後半もまたさらに進化してくれることに大期待。

 

INI(PACIFIC STAGE)

初見。彼らもバンド編成でのパフォーマンスで、結果的にかなりハードロック的なアレンジに。特に国内のこの手のアーティストの場合、ライブだとこういうアレンジになってしまいがちで、それが良くも悪くもというところも。とはいえ、ここも頭数曲を観たのみなので、その後どういうアレンジだったのかはわかりませんが、個人的にはもっとしなやかさを強調したバンドアンサンブルでもよかったんじゃないかという気がしました。あ、メンバーのパフォーマンスに関しては文句なし。ひたすらカッコよかったです。

 

YVES TUMOR(SONIC STAGE)

去年のフジロックにも出演していたんですね。完全にノーマークで予習なしで臨みましたが、80年代後半から90年代序盤にかけての「エレクトロの要素を取り入れたオルタナ」ロックや、ジミヘンプリンスを彷彿とさせるカラー、時にはグラムロック的なテイストも見せるなど、完全に自分好みの音。曲中は「ぎゃーっ!」と叫んだりアグレッシヴに動いたりとかなり破天荒なのですが、曲間は意外と紳士的な印象。その落差もたまりません。なんだかんだで終盤まで観て、マリンステージへ移動。

 

GRETA VAN FLEET(MARINE STAGE)

この日は初日よりも気温抑えめで、16時くらいでもギリギリ野外ステージを楽しめる環境。日陰を選んで彼らのライブを観たのですが……もちろんパフォーマンス自体は極上なんですが、やはり高気温から生じる不快さが災いしてちゃんと楽しめなかった。曲中、長尺ギターソロなどもあったんだけど、これも環境のせいで心から満喫できたかと言われると……本当に勿体ない。彼らにはまったく罪はないんだけどね。やっぱり単独公演で、室内でじっくり楽しむべきかな。

セットリスト
01. The Falling Sky
02. Safari Song
03. Meeting The Master
04. Heat Above
05. Black Smoke Rising
06. The Archer
07. Highway Tune 〜 Runway Blues

 

CHRISTINA AGUILERA(MARINE STAGE)

ライブを観るのは初めて。1stアルバムリリースから今年で25周年という節目もあって、選曲的には文句なしの内容。しかも、ショーとしての見せ方も古き良き時代からのエンタメを踏襲しつつモダンにアップデート、かつ日本向け要素も随所に散りばめられており(アギレラのヘアアレンジも日本を意識したものでしたよね)、仮に1曲も知らなかったとしても最後まで楽しめたはず。個人的には「Lady Marmalade」でひとつのピークを迎えたあとに訪れる、エモーショナルな3曲の流れに食らいました。BMTHを除けば、2日目のベストアクトだったと断言しておきます。

セットリスト
01. Dirty
02. Can't Hold Us Down
03. Bionic
04. Vanity
05. Genie In A Bottle
06. What A Girl Wants
07. Your Body
08. Feel This Moment(PITBULL cover)
09. Ain't No Other Man
10. Say Something(IAN AXEL cover)
11. Express
12. Lady Marmalade(THE ELEVENTH HOUR cover)
13. Beautiful
14. Fighter
15. Let The Be Love

 

BRING ME THE HORIZON(MARINE STAGE)

昨年11月の『NEX_FEST』との大きな違いは、ジョーダン・フィッシュ(Key)正式脱退後であることと昨年発売されている予定だったニューアルバム『POST HUMAN: NeX GEn』がようやく世に出たこと。おそらく昨年のライブは新作の世界観を踏襲したコンセプチュアルなものになるはずだったところ、中途半端な形になってしまい本来伝えるべきものがちゃんとした形で伝わらなかったんじゃないでしょうか。あと、最近のインタビューでジョーダン中心の体制(オリヴァー・サイクスとジョーダンの2人ですべてのソングライティングとレコーディングを完結してしまうこと) に対してほかのメンバーが不満を持っていたことが明らかになり、ジョーダン離脱以降から着手した楽曲では現在のメンバー4人でまとめていく当初の形に戻り、より“バンドらしく”機能し始めた。そういうタイミングの来日だけに、期待値は昨年以上に高まるわけです。

今回でいえば、例えば家庭用ゲーム機の立ち上げムービー(PlayStationのパロディ)からゲームソフトの待機画面(絵面およびBGM含め、往年の『FINAL FANTASY』シリーズを彷彿とさせるものあり)へと続くオープニングムービー、そこからログインして前回のライブ同様にオペレーターとともにライブを交えた一連の“活動”を一緒に体験していくという形は、アルバムやそれにまつわるさまざまなプロモーションの甲斐もあってよりわかりやすくなっていたのではないでしょうか。そこから「DArkSide」で一気に『POST HUMAN: NeX GEn』の世界へと落とし込まれ、途中で「Happy Song」や「MANTRA」、冒頭にピアノアレンジを加えた「Sleepwalking」など往年の代表曲も交えて『POST HUMAN: NeX GEn』の世界をより深掘りしていく。しかも、それをスタジアムという広大な規模において、爆音で表現していくのだから圧巻以外の言葉が出てこない。

ただ、観客の入りは決してベストと言えるものではありませんでした。開演前はアリーナ(スタジアムのグランド部分)すら埋まっていませんでしたし、スタンド席においてはひとり2〜3席使えるほどの空きっぷりで、正直前日のMÅNESKINとは比較にならないほど。でも、あのゴリゴリのサウンドをマリンスタジアムで爆音にて鳴らし続け、フロアではモッシュやウォール・オブ・デスが発生する“いつも通り”の光景は、かつてサマソニで観たSLIPKNOTLINKIN PARK、あるいはNINE INCH NAILSあたりのステージと重なるものがありました。思えばLINKIN PARK以降この手のニューヒーローは登場しておらず、我々はフェスのトリを張れる次世代ヒーローの登場を待っていたはずなんです。でも、それがうまく機能せずにここまで来てしまった。そんな中、今年で20年選手となるBMTHがようやくそのポジションを掴もうとしている。本当なら満員のスタジアムでその成功を祝福したかったところですが、そこに至るまではもうちょっと時間がかかりそうです(特に今回に関しては、裏にBE:FIRSTがいたことも大きく影響しているんじゃないかな。加えて、隣のBEACH STAGEでは同系統のHOOBASTANKのステージがあったし。とにかく今年は各ステージのコンセプトの希薄さ、ライナップの下手くそな並べ方が目立ちました)。あと、みんなもっと彼らの曲を歌えるようになろうな。あれは前日と比べちゃって正直寂しかったよ。

ネガティブなことばかり書いちゃいましたが、ライブ自体は本当に素晴らしかった。本来のコンセプトをより濃厚に深掘りできるような構成なんだけど、ちゃんとフェスということも意識したセットリストは非常によいバランスで組まれていましたし、前日の大阪公演でライブ初披露となった『POST HUMAN: NeX GEn』収録曲「liMOusIne」も、大阪では出演時間の都合で実現しなかったオーロラとの共演をここで目にすることができたし、お昼にBODYSLAMとコラボしていたことから「これは匂わせでは?」と察したとおりBABYMETALも登場し、昨年の『NEX_FEST』に続いて「Kingslayer」での再共演も果たせたし。前者のダーク&ヘヴィさ、後者の多幸感とそれぞれ今のBMTHならではの見せ方が際立ちました。アンコールは「Doomed」「Drown」「Throne」と『THAT'S THE SPIRIT』(2015年)からの3連発で完全昇天モード。そういえば、ライブ中何度か飛び出した紙テープ?は、往年のアイドルみたいでちょっと笑えました。

終演後のアナウンスを拒否したこと、客席からの撮影をNGにしたことなど規制も多いライブだったようですが、そういう要素を潰すことで観ている一人ひとりが自身と対峙し、この演出を通じてライブへの没入感を高めていく。その中でオリーやバンドと真正面から向き合っていき、自分は孤独じゃないことに気づかされる。今のBMTHはそういうスタンスで我々と“次の時代(=NeX GEn)”を作ろうとしているんだろうな。そう強く実感させてくれた、唯一無二のスタジアムロック公演でした。

セットリスト
01. DArkSide
02. Happy Song
03. Sleepwalking
04. MANTRA
05. Teardrops
06. Kool-Aid
07. Shadow Moses
08. liMOusIne(feat. AURORA)
09. AmEN!
10. Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
  〜 Kingslayer(feat. BABYMETAL)
11. Anti-vist(feat. fan)
12. Follow You
13. LosT
14. Can You Feel My Heart
アンコール
15. Doomed
16. Drown
17. Throne

Ss2024c ●雑感

両日とも、それぞれいろんなジャンルのアーティストをいいとこ取りしながら楽しむことができました。初日は急務が発生し、会場到着が14時からだったにもかかわらず、それでも10組程度楽しむことができましたし、2日目は午前中入りでまったりしながら10組楽しんだ。例年通りのペースだったかなと思います。

もちろん、改善すべきポイントも少なくありませんでした。例えば、今年から幕張メッセの9〜10ホールを新たに借りて、そちらに物販スペースを移動させたほか、新たに休憩スペースを作っていました(僕は用がなかったので行きませんでしたが)。これで、飲食スペースがちょっとは余裕できるのかなと思いきや、新たにお笑いステージを復活させたことで午後遅い時間帯に大混雑する事象が発生。お笑いステージを観ている人が近くに座り込んでしまい、なかなか前に進めないなんてことがあったり、飲食物購入列もえげつないことになっていたりで、結局僕は2日間ここを使うことはありませんでした(食事はSpotify RADAR: Early Noise Stage周辺の餃子やマリンスタジアム周辺で済ませた)。あと、飲食スペースを使って休息する人もいる中で、場内に漫才やコントの叫び声が響き渡るのはどうしたものか。併設していたキッズコーナーでの催しと違って、神経を逆撫られますよねあれは。

あとは、BMTHのところでも書いたように、今年のステージ/アーティストの組み合わせの悪手ぶり。トリがうまく決まらない中でいろいろオファーした結果、パズルのように組み合わせていったんだろうけど、正直今年の並びは過去イチの悪さだと思いました。同ジャンルのアーティストが同じ時間帯に並んでいたり、それこそBMTHにようにサマソニの未来を占うであろう新たなヘッドライナーの裏に集客の固いK-POPやボーイズグループを置いたり。興行主としては正解なのかもしれないけど、特に今回はBMTH目当てのファンにとってあまり気持ちいものではなかったと思います。

ビールもまた値上がってましたね(苦笑)。特に今年はサントリーがスポンサーに入ったためか、オフィシャルバーや会場内で販売するビールがすべてサントリーのもので、会場外では「サントリー以外のビール持ち込み禁止」なんて看板もあったほど。そこまで徹底するならせめて安くしてよと思わずにはいられませんでした(なもんで、会場での飲酒は1日1杯のみ)。

最後くらいは明るい話題で締めくくりたいのですが……今年この形で成功したことが、来年以降にどう響くのか。フジロックがSZAキャンセルで新たな道を切り開けなかったぶん、サマソニは成功と言いたいところですが……サマソニ然りフジロック然り、来年のヘッドライナー選びは今年以上に苦労するんじゃないでしょうか。世界的にもフェスでのヘッドライナー選びが難しくなっている中、円安がまだまだ続くとなると若くて勢いのあるビッグネームは値踏みする可能性が高いし(フジでのSZAや、サマソニが今年オファーしていたトラヴィス・スコットのように)。かといって、旧来の大御所たち中心という過去の形に戻るならば、若者中心の集客観点ではますますK-POPやボーイズグループ頼りになる(フジロックはKやボーイズに頼らないだろうから、また別の悩みが生じるかもしれませんが)。後年「2024年が洋楽ロックフェスの分岐点だった」と言われるようになるのか否か、ここが正念場なのかもしれませんね。

2023年8月25日 (金)

SUMMER SONIC 2023(2023年8月19日、8月20日)

最初にBLURの出演が発表された時点で、今年は2日とも行こうと決意し、先行でチケットを確保。しかし、夏が近づくにつれて今年の尋常じゃない猛暑ぶりに不安を覚えるわけですが……。さて、2023年のサマソニはどんな感じだったんでしょう。レポというよりもメモ程度に受け取ってもらえると幸いです。


Img_7377 ●8月19日(土)

■SUMMIT All Stars(MARINE STAGE)

NewJeansで早々にマリンスタジアムに到着したのですが……スタンド席の座席、熱すぎ!(笑) なるべく日陰を探して退避しつつ、普段あまり接することのない国内ヒップホップシーンの一部を味わいました。ノンアル状態だったけど偏見なく、気持ちよく楽しめましたよ。


■NewJeans(MARINE STAGE)

で、肝心のNewJeans。曲の良さはさることながら、パフォーマンスは……平均的かな。悪くはないけど、ステージ慣れしていない感も多々見受けられたし、何よりこの猛暑にメンバーがついていけてない印象もあり。やりたいことはわかるんだけど、あとひとつといったところか。


■PassCode(PACIFIC STAGE)

久しぶりに観たけど、現編成もだいぶ板についた感。ラウドなバンドサウンドをバックに、気持ちよく楽しめた。ただ、突き抜けるにはプラスアルファというかSomething Specialというか、あとひとつ何かが足りない気も。海外に行けばいいとかそういう問題ではなく、ね。


■GABRIELS(MOUNTAIN STAGE)

まったく予習せずに触れた、大収穫のひとつ。いわゆるモダンでジャジーなソウルなんだけど、アメリカンエンタメの強さを改めて実感させられたパフォーマンスに圧倒された。とにかく歌の力よ。これは音源よりもステージを観たほうが一発でハマるやつですね。これだからフェスは面白い。


■HONNE(MOUNTAIN STAGE)

マリンスタジアムに移動するため、頭数曲だけ。音源よりもバンド感が強まっており、好みだったな。


■FALL OUT BOY(MARINE STAGE)

ずいぶん久しぶりに観たけど、改めて知ってる曲ばかりで驚いた。シンガロングまで含めてライブが完成する、まさに現場に足を運ばないとその魅力を完全に理解できない。そういった意味では、彼らのようなバンドはコロナが明けてようやく本領発揮といったところでしょうか。あと、彼らはポップパンクの文脈で語るのではなく、エモを通過したアリーナロック/スタジアムロックとして語るべきだなとも思いました。


■BLUR(MARINE STAGE)

Img_7384 直前に8年ぶりのアルバム『THE BALLAD OF DARREN』を発表したものの、サマソニも海外でのフェス同様にグレイテストヒッツ的なセトリで臨むのかなと思っていたら、オープニングから新曲「St. Charles Square」で始まるもんだからびっくり。新作から5曲も披露していたことからもわかるように「意外と新作モードなんだな」と、思わず唸ってしまいました。

とはいえ、それ以外はグレイテストヒッツモード(+α)。いつぶりだよ?ってくらい久しぶりに生で聴けた「Country House」をはじめとする名曲群に加えて「Trimm Trabb」や「Villa Rosie」、『MODERN LIFE IS RUBBISH』(1993年)のインタールードを披露するサービスぶり。ああ、やっぱりこのバンド大好きだ……1999年夏のフジロックぶりに実現した、グレアム・コクソンを含む編成での来日公演(僕が彼らを観るのもそれ以来)、満喫しました。

セットリスト
01. St. Charles Square
02. Popscene
03. Beetlebum
04. Goodbye Albert
05. Trimm Trabb
06. Villa Rosie
07. Coffee & TV
08. Country House
09. Parklife
10. To The End
11. Barbaric
12. Girls & Boys
13. Advert
14. Song 2
15. The Heights
16. This Is A Low
17. Tender
18. The Narcissist
19. The Universal


Img_7394 ●8月20日(日)

■METALVERSE(MOUNTAIN STAGE)

今年に入ってからのBABYMETALのライブにたびたび登場していた謎の存在、ついに本格的なお披露目。サウンド的にはメタルの枠からはみ出たものも少なくなく、メンバーも歌唱する子以外(全部で5人くらいいたのかな)は固定なのか流動的なのかも不明。新たな何かが始まるぞ!という期待感だけは十分伝わりました。


■NOVA TWINS(MOUNTAIN STAGE)

個人的2日目メインアクト、待望の初来日。サポートドラマーを含むトリオ編成で、音源どおりゴリゴリしたアグレッシヴなラウドサウンドで、かつ動きも華やか。メイツとモノノフが多く集っていることもあってか、非常に盛り上がりました。気づいたら、後ろまでお客さんパンパンだったな。

セットリスト
01. Fire & Ice
02. Cleopatra
03. Taxi
04. Puzzles
05. K.M.B.
06. Sleep Paralysis
07. Antagonist
08. Choose Your Fighter


■ももいろクローバーZ(MOUNTAIN STAGE)

気づいたら、4人になってから初めて観る気が(そんなことないか)。安定のバンド編成、しかもマーティ・フリードマン(G)を含む編成で、もはや王道エンタメの装い。なんの不安もない。ただ、最近の楽曲の弱さだけは弱点か。なかなか難しいですね。


■THE SNUTS(SONIC STAGE)

期待してフロアに足を運んだけど、思っていた以上にスペシャル要素が感じられず。よくあるギターロックバンドのひとつ、といった印象でとどまり。数曲で移動してしまいました。


■WILLOW(MOUNTAIN STAGE)

マシンガン・ケリーの「Emo Girl」やYUNGBLUD「Memories」などへの客演で名前を目にしていたアクト。最近のPARAMOREやPVRISの流れを汲むサウンド、楽曲でめちゃくちゃ好み。まだ22歳なんでしよ? 将来有望すぎる。


■THE KID LAROI(MARINE STAGE)

この日唯一のマリンスタジアム。昨日より暑くない……と思ったものの気持ち悪い蒸しっぷりで、で用意した水分も飲み果たし、やはり数曲で退散。ノリの良い曲が多いものの、若さだけが印象的だったかな。


■女王蜂(PACIFIC STAGE)

『推しの子』のあとだけに注目度も高く、客入りも上場。こういうときの女王蜂は本当に強い。今日も一寸の隙もなし。完璧でした。


■EVANESCENCE(MOUNTAIN STAGE)

そういえばコロナ禍に入る直前、和楽器バンドのゲストとしてエイミー・リーが来日して、大阪でインタビューしたんだよな。翌月に控えた『DOWNLOAD JAPAN』の話もしたっけ。そういう意味でも、非常に感慨深いライブでした。最新作『THE BITTER TRUTH』(2021年)からの楽曲を中心に、今年リリース20周年を迎えたデビュー作『FALLEN』(2003年)の名曲群を交えた、まったく無駄のないセットリスト。楽しくないわけがない。熱心なファンも少なくなく、それなりにシンガロングも起こっていたけど、日本での人気/認知度はまだまだか。フェスでもこういうバンドの集客が形にならないと、単独来日は難しいんだろうな……なんて悲しい気持ちにもなったものの、個人的には大満足。

セットリスト
00. Artifact/The Turn
01. Broken Pieces Shine
02. What You Want
03. Going Under
04. Take Cover
05. Call Me When You're Sober
06. Lithium
07. Wasted On You
08. Whisper
09. End Of The Dream
10. Better Without You
11. Imaginary
12. Use My Voice
13. My Immortal
14. Bring Me To Life


■BABYMETAL(MOUNTAIN STAGE)

MOMOMETALが正式メンバーになってから初観覧(前回は召喚される直前でしたから)。とはいえ、この3人でのステージは今に始まったことではないので、安定感は抜群。セトリ的には春に観たワンマンのショートバージョンといったところか。しかし、今回は直近リリースの新曲「メタり!!」が加わっているので、だいぶ印象が異なるかも。直近のアルバム『THE OTHER ONE』(2023年)がシリアスモードだっただけに、ようやく“あの”BABYMETALが戻ってきた感濃厚。いつも以上にあっという間に感じられたな(実際短かったんだけど)。ケンドリック・ラマーではなくこちらを選んで正解だったのか、ライブが始まる前は迷いもあったけど、結果大正解。2日間の締めくくりにふさわしいアクトでした。

セットリスト
01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. MAYA
07. Monochrome
08. メタり!!
09. メギツネ
10. ヘドバンギャー!!
11. Road of Resistance
12. イジメ、ダメ、ゼッタイ

2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

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2005年7月26日 (火)

BUCKCHERRY再結成、そして来日へ(雑感)

 既に発表になってるけど、サマソニで復活するBUCKCHERRYのメンバー。今回はこんな感じになるらしいです。

  ■Josh Todd (vo)
  ■Keith Nelson (g)
  ■Stevie Dacanay (g)
  ■Jimmy Ashhurst (b)
  ■Xavier Muriel (dr)

 オリジナルメンバーはジョシュとキースの2人。元々この2人からスタートしたバンドだから、アリなんでしょうね。

 問題は他メンバー。

 ベースの「Jimmy Ashhurst」は、イジー・ストラドリン(元GUNS N'ROSES)のバンド、JU JU HOUNDSにいた人(→ネタ元)。

 そしてギターの「Stevie Dacanay」はジョシュ・トッド・バンドに昨年8月に加入してますね。昨年7月末のウドーストック後にJesse Loganの代わりに入ったのか(→ネタ元)。

 んで、ドラマーについても調べましたが、情報なし。どうやらテキサス辺りのローカルバンド経験者みたいですね(名前の検索で引っかかるのがその辺)。

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2005年4月15日 (金)

サマソニ日割り発表!

SUMMER SONIC 05、第6弾出演アーティスト&日割り発表!(公式)

 既にNINE INCH NAILSのオフィシャルに「東京8/13(土)、大阪8/14(日)」と出てしまっていたのと、今売りの「rockin'on」に大まかな流れとか載ってたので何となく想像はついてましたが、やはりこんな感じに。

 そして追加組‥‥DURAN DURAN! そしてロディ・フレイム!! 2日間参戦決定ですハイ。

 Q-TIPってのもスゲーな。後はドラムが交代した新生THE ORDINARY BOYSとかFINCHとかか。

 そういやぁ話題にするの忘れたけど、ビーチステージにトミー・ゲレロですか! タダでゲレロかよ!!

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2005年4月 2日 (土)

サマソニ第三弾!

SUMMER SONIC 05、第三弾出演アーティスト発表!(公式)

 邦楽勢を4/1に発表するとのことでしたが、海外勢2組+日本勢4組の計4組発表。

 海外勢は2年連続のBLOC PARTY、お久し振りなDEATH CAB FOR CUTIE。BLOC PARTYは個人的に嬉しいかな。ただKASABIAN同様、昨夏から何度も来日してるんで、ちょっと‥‥って気がしないでもないけど。

 国内勢ではやはり目玉は「電気グルーヴ×スチャダラパー」でしょうか。この2組が同一ステージに立つなんて‥‥15年くらい前の「ミュートマ」とか思い出すな(話題が古過ぎ)。あと、個人的にツボなELLEGARDEN、PUFFY(「PUFFY AMIYUMI」名義での出演‥‥って何ら変わらないか)、更にソニマニで最後まで観れなかったストレイテナーの出演も決定。やはりソニマニでの好アクトが効いたのかな。

 テナーは先日の単独公演@AXにも行けなかったし、夏までに1回は観たいなぁ、どうせどこかのフェスには出るだろうしなぁ‥‥とか思ってたんですが、まさかサマソニに出るとは。いや、合ってると思いますよ。俄然楽しみになってきた。

 今年はサマソニ、本気で2日間行く事になりそうだな、こりゃ。



▼ストレイテナー「STRAIGHTENER Early Years」(amazon/4/13発売)

2005年3月28日 (月)

サマソニ追加発表1組。

SUMMER SONIC05、BULLET FOR MY VALENTINEの出演が決定(公式)

 どういうバンドか知らなかったんですが、去年の英・DOWNLOAD FESにも出演してるバンドなんですね(→オフィシャル)。ウェールズのバンドだそうで、昨年11月には5曲入りのミニアルバムもリリース済みとのこと。こちらが英国での所属レーベル「VISIBLE NOISE」のサイトなんですが、LOSTPROPHETSが所属してるところなのか。納得だ。

 FUNERAL FOR A FRIENDなんかとツアーしたりしてたようで、所属レーベルと対バンから想像出来る音‥‥かなりメタル色の強いエモ/スクリーモかな。オフィシャルに行くとミニアルバムの曲 "Hand Of Blood" が試聴できるのですが、それを聴く限りでは意外と好み。あんまりここまでメタルメタルしたバンドってサマソニには少なかったような記憶があるんだけど(どっちかっていうとフジっぽい? んなこたないか)、是非頑張っていただきたい。ま、キッズが好きそうな音だしな。あとはどんなステージングをしてくれるかですね。FUNERAL FOR A FRIENDなんてメタルバンドとして見ても普通にカッコ良かったからなぁ。



▼BULLET FOR MY VALENTINE「BULLET FOR MY VALENTINE」(amazon

2005年3月22日 (火)

サマソニ、第二弾発表!

SUMMER SONIC 2005、第二弾出演アーティスト発表!(公式)

 地味に3組追加されてます。CAESARS、INTERPOL、THE SUBWAYS。CAESARSはサマソニかぁ〜、フジかと思ってたけど。INTERPOLは前もサマソニだったから納得。

 でTHE SUBWAYS。どんなバンドだよ!?と思ったら、こういう人達みたいですね。トリオバンドで、ベースが女性、ギターとドラムが男性。ギターとベースの2人がボーカルを分け合ってます。とりあえずリンク先でPVが視聴できるので、ご覧になってみては如何でしょうか?

 まだEP1枚しか出てないバンドで、現在1stアルバムをレコーディング中だそうな。しかもこのEP、3/21にリリースされたばかりっていうから‥‥ド新人じゃん! 博打もいいところだな、クリマンよ‥‥ま、先物買いはクリマンの得意とするところだからね。期待してみようじゃないですか。きっと夏前には日本盤(EPの編集盤か、間に合えばアルバムか)が出るでしょうから、そこまで様子を見てみるのもあるかもね。ま、NMEとかQマガジンでは既に大プッシュされてるようですが‥‥



▼THE SUBWAYS「OH YEAH」(amazon

2005年3月18日 (金)

フェス破産の年になる予感。

SUMMER SONIC 2005、第一弾出演アーティスト発表!(公式)

 ザーッと転記し直すと、こんな感じ。

   OASIS
   NINE INCH NAILS
   SLIPKNOT
   WEEZER
   THE BLACK CROWES
   ALEXISONFIRE
   THE ARCADE FIRE
   BOY
   THE DEPARTURE
   HAL
   HIM
   IAN BROWN
   KASABIAN
   THE LA'S
   LITTLE BARRIE
   THE LITTLE FLAMES
   LOUIS XIV
   ME FIRST AND THE GIMME GIMMES
   MEW
   ROOSTER
   THE ROOTS
   THE TEARS
   TEENAGE FANCLUB
   TV ON THE RADIO
   YELLOWCARD

 NINE INCH NAILSがフェスで来日します。まぁ「フジに出ない」という時点でこの選択肢は多いにあり得たし、実際OASISがサマソニで来日するという話は先月の時点から耳にしてた噂だったので、まぁヘッドライナーに関しては予想通りでしたね。

 この記述順をみると、上2組が各日のアウトドア・ステージでのヘッドライナーってことでしょうし、その下の3組がアウトドアでの準トリなのか、あるいは屋内ステージでのヘッドライナーなのか、その辺はまだ微妙ですが(まぁ準トリクラスでしょうね。んでTFCとかIAN BROWNとかKASABIAN辺りが屋内ヘッドライナーって感じでしょう)。

 俺、前から書いてるから既に知ってる人も多いでしょうけど、サマソニってどうしても好きになれないのね。家から一番近いからいいじゃん、って話もあるけど、やっぱりそのせいで「フェスに行った気分になれない」ってのが大きくて。そりゃ既に「都市型フェス」という言葉は定着してるけどさ‥‥それでも「メンツありき」だな、と思ってたわけ。だから余程のことがない限り、行こうとは思わなかったのね。数年前の、復活HANOI ROCKSやTHE WiLDHEARTSが出演した年とか、ああいうことでもない限り。

 けど今年は違うわ。メンツ的にはフジにしろサマソニにしろ、どっちも文句無しだし(そりゃ好みは人それぞれあるけどね)、ヘッドライナーには人を呼べるだけの人気/知名度を持ったバンドが決まった。けどOASISだけだったら絶対に行こうなんて思わなかった。TFCだ、SLIPKNOTだ、再結成BLACK CROWESだ、と言われても、あの会場でやる限りは全部一緒だ、そう思ってたのね。

 でも‥‥NINE INCH NAILSが出るんだよ。5年前、諸事情で泣く泣く断念したNKホール公演。あれから5年以上も経ってしまったんだよ‥‥その間、俺は後にリリースされたライヴDVDやライヴアルバムを聴いて何度悔し涙を流したことか‥‥今、その雪辱を晴らす日が決まったわけですよ。

 新作もようやく1ヶ月後には聴ける。既にネット上に流出している曲は意識的に聴かないようにしてる。アルバムで通して聴きたいから。だからあと1ヶ月我慢するよ。

 もうこくなったらフェス破産でもなんでも来やがれ‥‥相手になってやるわ!!!



▼NINE INCH NAILS「WITH TEETH」(amazon

2005年3月 2日 (水)

こっちも動き出したよ。

SUMMER SONIC 05、第1弾出演アーティスト3月中旬発表予定!!(公式ページ)

 サマソニはいつもこれくらいの時期だよね。去年は確か3/20頃だったと記憶。ま、また例によってあの「虫食い」でしょうけど。『●●N● ●N●● N●●●●』みたいなね。

 さて‥‥いろいろ噂は伝わってきますが、とりあえずIAN BROWNとかMEWは決まってるようですね(各アーティスト・オフィでネタバレしたのかな確か)。こっちはこっちで、「らしい」魅力的なアーティストが沢山出るだろうし、何よりもサマソニは新人が強いですからね。去年でいうKASABIANやBLOC PARTYみたいなね。そっちにも期待。



▼BLOC PARTY「SILENT ALARM」(amazon

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