カテゴリー「SUMMER SONIC」の10件の記事

2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

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2005年7月26日 (火)

BUCKCHERRY再結成、そして来日へ(雑感)

 既に発表になってるけど、サマソニで復活するBUCKCHERRYのメンバー。今回はこんな感じになるらしいです。

  ■Josh Todd (vo)
  ■Keith Nelson (g)
  ■Stevie Dacanay (g)
  ■Jimmy Ashhurst (b)
  ■Xavier Muriel (dr)

 オリジナルメンバーはジョシュとキースの2人。元々この2人からスタートしたバンドだから、アリなんでしょうね。

 問題は他メンバー。

 ベースの「Jimmy Ashhurst」は、イジー・ストラドリン(元GUNS N'ROSES)のバンド、JU JU HOUNDSにいた人(→ネタ元)。

 そしてギターの「Stevie Dacanay」はジョシュ・トッド・バンドに昨年8月に加入してますね。昨年7月末のウドーストック後にJesse Loganの代わりに入ったのか(→ネタ元)。

 んで、ドラマーについても調べましたが、情報なし。どうやらテキサス辺りのローカルバンド経験者みたいですね(名前の検索で引っかかるのがその辺)。

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2005年4月15日 (金)

サマソニ日割り発表!

SUMMER SONIC 05、第6弾出演アーティスト&日割り発表!(公式)

 既にNINE INCH NAILSのオフィシャルに「東京8/13(土)、大阪8/14(日)」と出てしまっていたのと、今売りの「rockin'on」に大まかな流れとか載ってたので何となく想像はついてましたが、やはりこんな感じに。

 そして追加組‥‥DURAN DURAN! そしてロディ・フレイム!! 2日間参戦決定ですハイ。

 Q-TIPってのもスゲーな。後はドラムが交代した新生THE ORDINARY BOYSとかFINCHとかか。

 そういやぁ話題にするの忘れたけど、ビーチステージにトミー・ゲレロですか! タダでゲレロかよ!!

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2005年4月 2日 (土)

サマソニ第三弾!

SUMMER SONIC 05、第三弾出演アーティスト発表!(公式)

 邦楽勢を4/1に発表するとのことでしたが、海外勢2組+日本勢4組の計4組発表。

 海外勢は2年連続のBLOC PARTY、お久し振りなDEATH CAB FOR CUTIE。BLOC PARTYは個人的に嬉しいかな。ただKASABIAN同様、昨夏から何度も来日してるんで、ちょっと‥‥って気がしないでもないけど。

 国内勢ではやはり目玉は「電気グルーヴ×スチャダラパー」でしょうか。この2組が同一ステージに立つなんて‥‥15年くらい前の「ミュートマ」とか思い出すな(話題が古過ぎ)。あと、個人的にツボなELLEGARDEN、PUFFY(「PUFFY AMIYUMI」名義での出演‥‥って何ら変わらないか)、更にソニマニで最後まで観れなかったストレイテナーの出演も決定。やはりソニマニでの好アクトが効いたのかな。

 テナーは先日の単独公演@AXにも行けなかったし、夏までに1回は観たいなぁ、どうせどこかのフェスには出るだろうしなぁ‥‥とか思ってたんですが、まさかサマソニに出るとは。いや、合ってると思いますよ。俄然楽しみになってきた。

 今年はサマソニ、本気で2日間行く事になりそうだな、こりゃ。



▼ストレイテナー「STRAIGHTENER Early Years」(amazon/4/13発売)

2005年3月28日 (月)

サマソニ追加発表1組。

SUMMER SONIC05、BULLET FOR MY VALENTINEの出演が決定(公式)

 どういうバンドか知らなかったんですが、去年の英・DOWNLOAD FESにも出演してるバンドなんですね(→オフィシャル)。ウェールズのバンドだそうで、昨年11月には5曲入りのミニアルバムもリリース済みとのこと。こちらが英国での所属レーベル「VISIBLE NOISE」のサイトなんですが、LOSTPROPHETSが所属してるところなのか。納得だ。

 FUNERAL FOR A FRIENDなんかとツアーしたりしてたようで、所属レーベルと対バンから想像出来る音‥‥かなりメタル色の強いエモ/スクリーモかな。オフィシャルに行くとミニアルバムの曲 "Hand Of Blood" が試聴できるのですが、それを聴く限りでは意外と好み。あんまりここまでメタルメタルしたバンドってサマソニには少なかったような記憶があるんだけど(どっちかっていうとフジっぽい? んなこたないか)、是非頑張っていただきたい。ま、キッズが好きそうな音だしな。あとはどんなステージングをしてくれるかですね。FUNERAL FOR A FRIENDなんてメタルバンドとして見ても普通にカッコ良かったからなぁ。



▼BULLET FOR MY VALENTINE「BULLET FOR MY VALENTINE」(amazon

2005年3月22日 (火)

サマソニ、第二弾発表!

SUMMER SONIC 2005、第二弾出演アーティスト発表!(公式)

 地味に3組追加されてます。CAESARS、INTERPOL、THE SUBWAYS。CAESARSはサマソニかぁ〜、フジかと思ってたけど。INTERPOLは前もサマソニだったから納得。

 でTHE SUBWAYS。どんなバンドだよ!?と思ったら、こういう人達みたいですね。トリオバンドで、ベースが女性、ギターとドラムが男性。ギターとベースの2人がボーカルを分け合ってます。とりあえずリンク先でPVが視聴できるので、ご覧になってみては如何でしょうか?

 まだEP1枚しか出てないバンドで、現在1stアルバムをレコーディング中だそうな。しかもこのEP、3/21にリリースされたばかりっていうから‥‥ド新人じゃん! 博打もいいところだな、クリマンよ‥‥ま、先物買いはクリマンの得意とするところだからね。期待してみようじゃないですか。きっと夏前には日本盤(EPの編集盤か、間に合えばアルバムか)が出るでしょうから、そこまで様子を見てみるのもあるかもね。ま、NMEとかQマガジンでは既に大プッシュされてるようですが‥‥



▼THE SUBWAYS「OH YEAH」(amazon

2005年3月18日 (金)

フェス破産の年になる予感。

SUMMER SONIC 2005、第一弾出演アーティスト発表!(公式)

 ザーッと転記し直すと、こんな感じ。

   OASIS
   NINE INCH NAILS
   SLIPKNOT
   WEEZER
   THE BLACK CROWES
   ALEXISONFIRE
   THE ARCADE FIRE
   BOY
   THE DEPARTURE
   HAL
   HIM
   IAN BROWN
   KASABIAN
   THE LA'S
   LITTLE BARRIE
   THE LITTLE FLAMES
   LOUIS XIV
   ME FIRST AND THE GIMME GIMMES
   MEW
   ROOSTER
   THE ROOTS
   THE TEARS
   TEENAGE FANCLUB
   TV ON THE RADIO
   YELLOWCARD

 NINE INCH NAILSがフェスで来日します。まぁ「フジに出ない」という時点でこの選択肢は多いにあり得たし、実際OASISがサマソニで来日するという話は先月の時点から耳にしてた噂だったので、まぁヘッドライナーに関しては予想通りでしたね。

 この記述順をみると、上2組が各日のアウトドア・ステージでのヘッドライナーってことでしょうし、その下の3組がアウトドアでの準トリなのか、あるいは屋内ステージでのヘッドライナーなのか、その辺はまだ微妙ですが(まぁ準トリクラスでしょうね。んでTFCとかIAN BROWNとかKASABIAN辺りが屋内ヘッドライナーって感じでしょう)。

 俺、前から書いてるから既に知ってる人も多いでしょうけど、サマソニってどうしても好きになれないのね。家から一番近いからいいじゃん、って話もあるけど、やっぱりそのせいで「フェスに行った気分になれない」ってのが大きくて。そりゃ既に「都市型フェス」という言葉は定着してるけどさ‥‥それでも「メンツありき」だな、と思ってたわけ。だから余程のことがない限り、行こうとは思わなかったのね。数年前の、復活HANOI ROCKSやTHE WiLDHEARTSが出演した年とか、ああいうことでもない限り。

 けど今年は違うわ。メンツ的にはフジにしろサマソニにしろ、どっちも文句無しだし(そりゃ好みは人それぞれあるけどね)、ヘッドライナーには人を呼べるだけの人気/知名度を持ったバンドが決まった。けどOASISだけだったら絶対に行こうなんて思わなかった。TFCだ、SLIPKNOTだ、再結成BLACK CROWESだ、と言われても、あの会場でやる限りは全部一緒だ、そう思ってたのね。

 でも‥‥NINE INCH NAILSが出るんだよ。5年前、諸事情で泣く泣く断念したNKホール公演。あれから5年以上も経ってしまったんだよ‥‥その間、俺は後にリリースされたライヴDVDやライヴアルバムを聴いて何度悔し涙を流したことか‥‥今、その雪辱を晴らす日が決まったわけですよ。

 新作もようやく1ヶ月後には聴ける。既にネット上に流出している曲は意識的に聴かないようにしてる。アルバムで通して聴きたいから。だからあと1ヶ月我慢するよ。

 もうこくなったらフェス破産でもなんでも来やがれ‥‥相手になってやるわ!!!



▼NINE INCH NAILS「WITH TEETH」(amazon

2005年3月 2日 (水)

こっちも動き出したよ。

SUMMER SONIC 05、第1弾出演アーティスト3月中旬発表予定!!(公式ページ)

 サマソニはいつもこれくらいの時期だよね。去年は確か3/20頃だったと記憶。ま、また例によってあの「虫食い」でしょうけど。『●●N● ●N●● N●●●●』みたいなね。

 さて‥‥いろいろ噂は伝わってきますが、とりあえずIAN BROWNとかMEWは決まってるようですね(各アーティスト・オフィでネタバレしたのかな確か)。こっちはこっちで、「らしい」魅力的なアーティストが沢山出るだろうし、何よりもサマソニは新人が強いですからね。去年でいうKASABIANやBLOC PARTYみたいなね。そっちにも期待。



▼BLOC PARTY「SILENT ALARM」(amazon

2000年8月14日 (月)

「SUMMER SONIC 2000」DAY 2@富士急ハイランド・コニファーフォレスト(2000年8月6日)

  SUMMER SONIC 2000のライヴ・レポート第2弾です。記念すべき俺の誕生日に観た、29歳1発目のライヴです。例によって音楽以外の、純粋にイベントに対して思ったことは日記の方にまとめたので、そちらも併せてご覧ください。


◎AT THE DRIVE-IN

  このバンドに関しては殆ど知識がなく、ぜいぜい「レイジやBEASTIE BOYSの前座を務めた」程度のものだった。まぁこれらのバンドをキーワードに音を想像していたのだけど‥‥ビックリした。何がって‥‥そのルックスに!(笑)恐らく殆どの人が驚いたと思うが、ボーカルの奴とリードギター(左利きの方)の奴の、頭のおっきいことに‥‥って単にアフロなんだけど。更にボーカルの奴のキレっぷりが、もう‥‥何つうか‥‥ヤバかった。キチ○イ寸前っつうか?(あ、ファンの人読んでたらごめんなさい。これ、一応誉め言葉なんすよ)マイクはグルグル回すわ、右へ左へとのたうち回るわで、一瞬「品のないマイケル・モンロー」なんて喩えも浮かんだくらいだ(後で「品のないセバスチャン・バック」なんてのも思いついたが、「バズって本来下品じゃないですか?」と指摘されてしまった。う~ん、納得/笑)。

  まぁ所謂ヘヴィロックなのだけど、これが意外とメロディアスで聴きやすい。ステージアクションは派手だけど、曲は地味かもしんない。途中ボーカルの奴がキーボード(っていうかミキサー?)を駆使したりしていろんな事をやっていたのだが、基本的には暴れ系のヘヴィロック。それにしてもドラムの音が悪かったなぁ、この時は。やたらとスネアの音がスコンスコンって軽すぎて。しかも妙なリバーブまで効いてるし。

  思ったほ程ヒップホップ色はなくて、レイジからギターの変態度を低くしてメロディアスにした感じ‥‥メロウなんで実はハードロックファンにもウケる要素を持っているかもしれない。まだ国内盤は出てなくて(にも関わらずこの5月には単独来日してるし)、最近グランド・ロイヤル(BEASTIE BOYSの運営するレーベル)からEPがリリースされ、あのロス・ロビンソンがプロデュースしているという。意外と今後、大化けする可能性を持っているかもしれない。興味のある人は名前を覚えておくといいだろう。


◎LIVING END

  「オーストラリアのGREEN DAY」なんて売り文句で昨年デビューした3人組。国内盤出る前にある人に数曲聴かせてもらったことがあったけど、「いいんだけど、これといった何かがあるわけでもなく、可もなく不可もなくって感じ」で切り捨てていたバンドだけど、ライヴはどうなんだろうと興味津々。たった2曲しか知らないのに観てしまう俺も俺だが、そこがフェスの醍醐味だろう。

  オープニングS.E.には何と同郷の大先輩であるAC/DCの"TNT"をかけてしまうあたりに、自分達の国に対する誇りみたいなのが感じられた。「アメリカやイギリスに魂売ったりしねぇぜ!」ってな。同じオーストラリアからの若手というとSILVERCHAIRとか思い出すけど、どうして最近のオーストラリアからの新人ってみんな若いんだろう? やっぱ俺と同世代くらいになると、地元に落ち着いてしまって「異国で一旗揚げてやる」ってな野心は萎えてしまうのだろうか? なんて事考えてたら、メンバー3人が登場。1曲目は聴き覚えのある曲。"Riot"とかいったっけ? ギターは(遠目に見たので定かではないが)グレッチを使っているようだし、ベースは最後までウッドベースで通した。パンキッシュなバンドかと思ったけど、実はロカビリー色の方が強いんじゃないか? パンク色はあくまで時代性って事で。そう考えるとGREEN DAYというよりは、ブライアン・セッツァーが在籍したSTRAY CATSを思い出す。ギター/ボーカルのリーゼントもそれを彷彿とさせたし。

  でもなぁ‥‥正直、それほど楽しめなかった。一番唸ったのが先のAC/DCのオープニングS.Eと、最後の方でやってしまったAC/DCの"Back In Black"のイントロのみのカヴァーと、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"のリフのロカビリー・アレンジだもんなぁ‥‥例えば(比較するだけ野暮な気もするが敢えて)先に挙げたGREEN DAYやSTRAY CATSと比べても、曲のバリエーションが狭いんだよねぇ。まぁまだアルバム1枚しか出してない連中だから、もうじき出るであろうセカンドアルバムで何らかの変化が見られればなぁ‥‥ちょっとは印象が変わってくるかも(けど、この日披露された新曲はいまいちだった事も付け加えておこう)。俺がそれ程好きではないGREEN DAYも「NIMROD」では結構幅を広げていたので(実際、このアルバムはお気に入りだ)、こういう作品を求めてしまう‥‥これって我が儘か? まぁ悪いバンドではないので、若いし今後に期待ってとこでしょうか? きっと俺が応援しなくても、何千人って応援してくれる日本のファンがいるだろうから‥‥


◎SNAIL RAMP

  この日一発目のお楽しみバンド。実は観るのは初めて。昨年の"Mind Your Step!"で彼等の存在を知ったわけだが、あの「HEY! HEY! HEY!」でのダウンタウンとのやり取りを観た人なら、そしてこの手のバンドが好きな人なら絶対に気に入るはずだ。しかも昨年同じ場所で行われた「OUT OF HELL」っていうイベントでも、ミッシェルやBACKYARD BABIESに負けず劣らずのステージを繰り広げたと聞く。そりゃ期待するでしょう! マッドとこいつら目当てみたいなとこ、あったもんなぁ。(笑)

  まず実際に観て驚いたのは、あれだけの演奏をしながらちゃんと右へ左へと動いていること。普段はブリッツとか、それ以下のキャパの会場でライヴやってるはずだから、こういうアリーナクラスでの経験ってあまりないはずなのに、妙にアリーナ慣れしてるのが感じられた。自分の手が空いた時(マイクの前にいなくてもいい時)になると、ギターとベースはそれぞれ最右ブロックや最左ブロックまで走っていってお客を煽る。確かに去年も同じ会場だし、ここ最近こういうイベント出演も多いらしいが、それにしても‥‥敢えて名前は出さないが、他の某世界的バンドよりも上手かった気がする。(苦笑)勿論、それが全てではないが。

  演奏もしっかりしていたし、何よりもMCが面白い。「お前ら暑くて喉乾いただろう。待ってろ‥‥ほら、クッキーやる、クッキー!」って言って、水をまくと思わせておいて、本当にクッキー客席に撒くし。(爆)更にうちわを持った手を曲に合わせて前に出す仕草あるじゃない? それに対して「お前らがそういう方向でくるなら、俺達は今後ジャニーズ並に当て振り/口パクの方向性でいくからな。って言ってる今もこれ、当て振りなんだけどな?」(笑)更に後ろの方の座って観てる客に対して「お前ら、落語聞きにきてんじゃねぇぞ!」(大爆笑)こういうサブ・ギャグは俺のホームグラウンドだ!(笑)いいっ、あんた最高!((C)kojiくん)

  実はアルバムは1枚も聴いたことないし、持ってるのもシングル2枚のみだったにも関わらず、最後までダレることなく楽しめた。勿論、これからアルバムを買いに行くところだ。単独で観に行く事はないかもしれないが、もしこの先も大会場でのイベント出演があったなら、その時は喜んで観に行くだろう。


◎TRICERATOPS

  さて、ここでお客が一気に減った。昨日のDRAGON ASHの時みたいだ。「とみ宮海賊版」での日記にも書いたが(6/2のもの)本当にここに来てる「自称」ロック・ファンに嫌われてるらしい。この裏(ステージ2)って、くるりでしょ? とても今日のお客がみんなそっちに流れたとは思わないけど‥‥休憩タイムになってしまってるようだ。仕方ないっちゃあ仕方ないが‥‥

  このバンドは2度目だ。昨日から考えると初めて観るバンドがずっと続いたが、やっと安心できる存在に巡り会えたような気がした。つうか、他にも昨日スーパーカーなんてのがいたんだけど、今回は却下。だって‥‥ねぇ?(苦笑)前に観たのはもう3年前になるのか。佐野元春の「THIS!」イベントでデビュー間もない彼等を観て、一発で気に入ったのを覚えている。あれからこいつら、知らない間にこんなにデカいバンドになりやがって‥‥羨ましいぞ、畜生っ!(笑)

  さて、1曲目はサードアルバム「A FILM ABOUT THE BLUES」からの"Childhood"。何でこんなに地味な曲から始めるの? ミュージシャンとしてのプライドっつうかエゴが出てしまったんだろうけど、今日のお客さんは殆どが君達に興味がない人達ばかりなのよ。ここで一発大ヒット曲"Going To The Moon"あたりをかまさないでどうする? あるいは"Raspberry"とかさ? しかもこの曲がまた、アルバムよりも間延びしてて長い長い。どうするのさ?(苦笑)ただ、彼等をフォローするわけではないが、演奏だけはこの日で一番レベルが高かった。実際、あぁ~とか思いながらも、惹き付けられるだけのプレイをしていたし。実はここまで3バンド連続でトリオ編成なのだけど、(タイプが違うから比べるのは気が引けるが)一番バンドとしてまとまってる気がした。

  その長い曲が終わった途端に、聴き覚えのあるイントロが‥‥ここで"Going To The Moon"登場。遅いよっ!(笑)やっぱヒット曲持ってるバンドは違うわ。DRAGON ASHのとこでも書いたけど、このバンドに興味がない人でもやっぱ聴き覚えのある曲って、ちょっと心が動いてしまうんじゃないかな? この後、アルバムの曲や新曲を取り混ぜながら、基本的にはヒットメドレー的内容だった気がする。けど、自分が聴きたかった曲が全て聴けたわけではない。"Second Coming"もやらなければ"If"も"Raspberry"もやらなかったわけだし。それらを蹴ってまでやってしまったKISSのカヴァー"Take Me"には唖然というか驚愕というか‥‥和田がKISS好きなのは知っていたが、まさかここでやってしまうとは‥‥しかもエースのソロ完コピしてるし。何か微笑ましいというか‥‥そして驚いた事に、他の彼等の持ち歌と何ら違和感がなかった事。実際、KISSの曲と気づいた人はあまりいなかったようで、単純に「英詞の新曲」と思ったのではないだろうか? 最近のライヴでは定番なのかな? コアなファンではないので判らないけど。まぁちょっと得した気分だった。

  最後には"ロケットに乗って"に続いて、お約束の"I Was Made For Loving You"‥‥ではなくて(苦笑)"Fever"で終わるんだけど‥‥この曲のエンディングもかなり引っ張られてて、実際の2倍近くはあったんじゃないかな? ちょっと前にNHKで観た単独ライヴと一緒だ。フェスという性質上、もっと沢山の代表曲を聴かせる必要があったんじゃないだろうか? だったら先に挙げたようなこの日演奏されなかった代表曲をプレイすべきだったような気もする。やれば出来るいいバンドなだけに、出足と最後でマズってしまい、印象が霞んでしまった気がする‥‥惜しい、惜しいよ。


◎MANSUN

  このバンドも初めて観る。ファーストの出る前のシングル"Take It Easy Chiken"辺りから気になり出し、初来日のショーケースにも行こうかと考えてたけど、結局この日までライヴに足を運ぶ事はなかった。噂ではステージはパンキッシュだ、と聞いていたいが‥‥新作が静かな、聴き込ませる作風だったので、ライヴ自体はどうなるのか全く想像がつかなかった。実際、ライヴが始まる前も同行者と「やっぱり新曲中心なのかな?」「昔の曲はどれくらいやるのかな?」とか話してたし。俺も「"Wide Open Space"とか"Take It Easy Chiken"とかやらねぇかなぁ?」なんて淡い期待を寄せていたのだけど‥‥実際に耳に馴染んだ、あのリフからスタートするとは思ってもみなかった。

  1曲目はその"Take It Easy Chiken"からスタートしたのだから、俺の驚きようっつったらありゃしなかった。もう「キャー!」っていう黄色い歓声を越えて「グゴゥオォォ~!」なんていう腹の底からデス声出してたもん。(笑)とにかくこの日の選曲は正に理想的なフェス仕様で、ヒット曲のオンパレードだった。実際、終わってみてから「MANSUNってこんなにシングルヒット持ってたんだ」って思ったもんなぁ。それでも"Six"や"Legacy"、"Negative"なんていう曲は外されていたが(考えてみれば、セカンドからの選曲がたった2曲というのはどういう事だろう?)。新作からも3曲が披露され、見事に他の代表曲とマッチしていた。文句なしっ!

  ステージングも、ポール・ドレイパーの想像以上のやんちゃ坊主振りに驚かされたし、フロントマン然としていてかっこよかった。髪を短くしてしまって女性ファンは泣いているのかもしれないが(笑)、俺はこっちの方が好きだ。何か、佇まいが一昔前のボノ(U2)と重なって見えたのは俺だけだろうか? まぁ早い話が、それだけ存在感がある、フロントマンらしいフロントマンだったって事(でも日本語でのMC「モットサワゲ~!」は変だぞ!?/笑)

  他のメンバーでは、ギターのチャドの独特な存在感に目を奪われる機会が多かった。あの、ひとり浮いている衣装(苦笑)と金髪のせいで、どことなくクリスピアン・ミルズと重なってしまった‥‥やっぱり観たかったなぁ、クリスピアン。(涙)「SIX」あたりからチャドの存在感ってのが(音楽的にもビジュアル的にも)高まったと思うのだけど、新作ではこれが爆裂してるように感じた。そしてこの日、実際のステージを観てそれは確信へと変わった。このバンドは既にポールひとりで引っ張ってるバンドじゃないぞ、と。これが新作メインの単独ライヴとなったら、どう爆裂しまくってくれるのか‥‥ちょっとゾっとする。それにしても凄いバンドになったもんだ‥‥


◎WEEZER

  今日の俺の中での「大トリ」はWEEZERで決まりだった。何せ4年振りの来日にして、今回初めて観るんだから‥‥前回の初来日は残業で当日になってキャンセルする羽目になるし(その上、代わりに行った同僚はリバースと一緒に写真とか撮ってるし‥‥フンッ!)。つうわけで正に「念願の」という言葉がピッタリの大トリなのだ(GREEN DAYだって!? この際無視してくれ、俺は観る予定ないのだから)。

  考えてみたらレコード会社からドロップしただの、ベースのマット・シャープが抜けただの、最近はネガな話題しか耳にしてない。そういう事もあって「何故今頃‥‥」って思いがあったのも事実。そして「客、集まるのかね?」って疑い深くなってた。けど、既にMANSUNの演奏中に客がどんどん前のブロックに並んで押し寄せている‥‥これ、絶対にMANSUNの客じゃないわ。そう考えてみたら、前日の時点でWEEZERのTシャツってすぐに売り切れてたしなぁ‥‥俺、買えなかったし‥‥日本中のWEEZERファンの決起集会なのか、今日は!? それくらい集まってたのよ。昨日はこんな光景見れなかったし。日本でこんなに売れてたか!?とか余計な事を考えていたら、メンバーがステージに登場。

  ステージはファーストアルバムの"My Name Is Jonas"からスタート。続く"No One Else"と、ファースト1~2曲目でつかみはOK! リバース・クオモは相変わらずだった。この後会った友人に「逆カリスマ」とか言われてたけど、あれは確信犯以外の何者でもない。あの格好で、あの音出すんだもん‥‥WiLDHEARTSファン辺りにもアピールするその音は、相変わらず気持ちよかった。新曲も数曲披露され(いよいよ年末か年明けに発表されるそうだ!)だが、基本的にはこれまでの2枚のアルバムの曲が中心。意外なシングルのC/W曲なんかも登場したけど、やっぱいいわ、相変わらず。根強いファンに支えられてるっていうのは、バンド冥利に尽きるね? 新加入のベースも独特な、いいキャラしてるし。絶対に忘れない顔&ルックスで、ポイント高し。寝転がって弾いたりとか、飛んだり跳ねたり(って一緒か/笑)。いい意味での「バンド内の起爆剤」的役割を果たしているわ。大正解だよ、彼の起用は。

  もうね‥‥この時点で俺は燃え尽きた。一緒にデカい声で唄ったし、踊ったし。ラストは"Buddy Holly"と"Surf Wax America"の2連発だもんなぁ‥‥あれっ、俺、こんなに彼等って好きだったっけ? "Buddy Holly"とか流行った頃、あれだけ毛嫌いしてたくせして(本格的に聴くようになったの、セカンドからだし。だからファーストも後追いなのよ)。結局、この手のバンドには目がないのかな、今の俺‥‥ヘヴィな音像に乗るポップなメロディと甘いコーラス‥‥これに惹かれちゃうのか、俺。(笑)とにかく、最初の猜疑心が嘘のように、ライヴの後の俺は晴れ晴れとしていた。どんどん曇っていく空模様とは相反して‥‥


01. My Name Is Jonas
02. El Scorcho
03. No One Else
04. You Gave Your Love To Me Softly
05. Too Late To Try
06. Slob
07. Superstar
08. In The Garage
09. Why Bother
10. Say It Ain't So
11. Tired Of Sex
12. Undone
13. Buddy Holly
14. Surf Wax America


◎THE BLUETONES

  気づいてみたら俺、2日間で1度もステージ2の方に行ってない事に気づいた。同行者は初日にeastern youth、2日目はくるりを観に行っていたので、その人から「まるで小学校の体育館」という感想を耳にしていたのだ。そしてやっと、最後の最後でステージ2に足を踏み入れる時が来た。今日の大トリは既に終了しているが(俺の中で)、本当のステージ2の大トリはTEENAGE FANCLUBだ。これはもう、俺にとってはボーナストラックのようなものだった。座って観たい。とにかくその思いでいっぱいだった。そのTFCを観るために、早めに会場入りした俺。実は観るつもりじゃなかったBLUETONESをここで観ることとなった。

  それ程好きなバンドでもないし、これまでもファーストとセカンドしか聴いたことなかったので、どんなステージするか全く想像がつかなかった。2階に行きたかったのに「1階が一杯になるまで2階は解放しません!」とかほざくスタッフ。頭かち割ってやろうかとマジで思った。だって、それくらいフロアはギュウギュウ詰めの蒸し風呂状態で殺気立ってたんだぜ!? 音なんて聴いてられる環境かってぇの!(怒)こんな状況の中で数曲を耳にしたのだが‥‥駄目だった。どうもこの手の音は、生理的に駄目らしい。何時から俺はこの手の「UKロック」が駄目になってしまったのだろう? とにかく、3曲聴いた時点で2階に行くために並ぶ事にした。

  並んですぐに2階は解放され、ステージ向かって右寄りに座った。そこで更に数曲を聴くわけだが‥‥ごめんなさい、寝てしまいました。(苦笑)だってさ、そこまでの疲れが座った事によって一気に出てきたんだもん。一緒にいたぐりさん、ちょぎっふぃさんも共に居眠り‥‥いや、退屈とかそういうのじゃなくてさ‥‥でも、最後の最後でプレイされた"If..."にはちょっと聴き入ってしまったぞ?と、ちゃんとフォロー入れておかなきゃ‥‥とにかく、今の俺には必要のない音、それしか言いようがありませんです、ハイ。


◎TEENAGE FANCLUB

  で、待ちに待ったTFCの登場! それにしてもノーマン・ブレイクってあんなに小汚かったっけ?(苦笑)まぁ見てくれの話はいいか‥‥噂ではライヴは「ヘロヘロらしい」と耳にしていたが(実際に数年前、「BEAT UK」で彼等のライヴを目にした記憶があるが、言ってる事の意味は今ならよく判る)、実際に体験したのもの、それに近いものだった。(笑)けど、やっぱ曲はいいわ。いきなりデビューシングル"Everything Flows"からスタートするとは思ってなかったけど。

  曲は前作「SONGS FROM NORTHERN BRITAIN」と前々作「GRAND PRIX」からのものが中心となっていたが、10月リリース予定の新作からの曲も2曲披露された。耳慣れた曲ばかりだったので、本当に安心して聴いてられたし、心地よかった。何か、心が洗われるっつうの? そんな感じ。なのにフロアに目をやると、びっくりさ! どこぞのパンクバンドのお客が間違えて入場したんだ?って位に盛り上がってるし! しかもダイブする奴まで続出。TFCでダイブ‥‥想像つかなかった。でも考えてみりゃ、SLOAN辺りでも同じような光景を目にしたし、意外と最近のギターポップ系のライヴでは当たり前の事なのかもしれない(けど、SLOANは音楽的にもハードな面、持ってるからなぁ‥‥)。いろんな意味で新鮮だった。

  まぁヘロヘロとは言っても、そこはプロ。途中「ありゃ?」って思わせる瞬間もあるにはあったが、全体的には満足のいく内容だった。これでボーナストラック!?勿体無さ過ぎる! しかもアンコールまでやってくれちゃうし‥‥それも、俺が大好きなアルバム「BANDWAGONESQUE」の中でも格別に大好きな曲、"The Concept"だぜ!? 感涙モノだね、マジで!!! 顔はニコニコ、心は涙で洪水状態‥‥判っていただけます?(笑)GREEN DAYじゃなくてこっち選んで大正解♪ 本当に観てよかった、そう思わずにはいられない内容だった。

  これまでも、アルバムが出る度にちゃんと聴いてきてはいたのだが、こんなに真剣に聴くことになろうとは‥‥しかもJJ同盟(爆)にとっては仇同然のTFC。他人の影響とはいえ、こんなにも好きになってしまうとは‥‥SLOANの時もそうだったけど‥‥恐るべし、トルーパー佐藤氏!(爆)

  東京に向かう車中でTFCのアルバムがヘヴィローテーションだったのは、言うまでもない。ありがとう、TFC!


01. Everything Flows
02. Ain't That Enough
03. Don't Look Back
04. Start Again
05. The Sun Shines From You (新曲)
06. Mellow Doubt
07. Verisimilitude
08. I Need Direction (新曲)
09. The Shadows
10. Your Love Is The Place Where I Come From
11. Speed Of Light
12. About You
13. Neil Jung
14. Every Picture I Paint
15. Sparky's Dream
-Encore-
16. The Concept

「SUMMER SONIC 2000」DAY 1@富士急ハイランド・コニファーフォレスト(2000年8月5日)

  SUMMER SONIC 2000のライヴ・レポートです。音楽以外の、純粋にイベントに対して思ったことは日記の方にまとめたので、そちらも併せてご覧ください。


◎SPRING NO.1

  「SPRING NO.1」‥‥何のことはない、春一番のことだ。(笑)オープニングMCを務めることになったわけだが、司会の男性のコールに合わせて流れた音楽は‥‥そう、アントニオ猪木の入場テーマ! 勿論会場が一丸となって唄う。そして登場した春一番は白の闘魂ガウンを着て現れた。開口一発「元気ですかーっ!!」場内大歓声&大爆笑。当然大喜びする俺。今日はこんなに大勢の人が集まってくれてとても嬉しいこと、そして今日一番楽しみにしているアーティストはジェームズ・ブラウンだということを、司会者に質問され答えた。最後に彼は「道はどんなに険しくても、笑って歩いていこうぜ」ってなことを言って(合ってるかな?)、お約束の「いくぞーっ、いーっち、にーい、さーん、ダァーッ!!!」を会場と一丸になって叫ぶ。そして大きな拍手。間違いなく、会場がひとつになった瞬間だ。そう、どんなアーティストよりも。(笑)もうつかみはOKってとこだろうか? 一番見れて嬉しかったのは、実は俺だったのかもね?


◎MUSE

  富士急でのトップバッターはイギリスからの新人トリオ、MUSEだ。この春に発売されたファーストアルバムは雑誌等で話題になったようだが、今年に入ってその手の雑誌を読まなくなった自分にとっては、今回が音・ビジュアル共に初体験である。実は会場入りする前に1~2曲だけ、アルバムを聴かせてもらったのだけど、いまいちピンとこなかった。早朝、高速を飛ばしてる最中の車の中というシチュエーションには合わない音だったのは確かだろう。

  ステージに登場したメンバーは簡単な挨拶を交わした後に演奏を開始した。髪の青いギタリストがボーカルを兼任している。声質や高音の地声から裏声に切り替わる辺りの発声が確かにRADIOHEADのトム・ヨークに似てなくもないが、音楽的にはそれ程RADIOHEADっぽいとは感じなかった。むしろ、そのRADIOHEADも間接的に影響を受けているであろうKING CRIMSONのアンサンブルに近いものを感じた。ギターもトム・モレノやロバート・フリップからの影響が伺える効果音的ギタープレイが随所に登場し、聴いてて気持ちいい。演奏全体がとてもヘヴィで、想像していたものとは違った(もっと内向的で、イギリス特有の根暗ロックかと思っていたが)。メロディは確かに潤いあるヨーロッパ色を感じさせたが、それを支えるバックは昨今のヘヴィロックにも負けない力強さを感じた。アルバムはそれ程ヘヴィと感じなかったが‥‥俺の好みかというと、それ程「最高!」とまで感じなかったのも、また事実。あの炎天下の野外という環境も合わなかったのかもしれないし、トップバッターということもあって、こっちも構えてしまっていたし。ただ、これを切っ掛けにアルバムだけはちゃんと聴いてみようと思う。それ次第では10月の単独公演にも足を運ぶかもしれないし。悪くはないが最高でもない、それが第一印象だろうか。


◎REEF

  本来なら昨年KULA SHAKERを脱退したクリスピアン・ミルズの、ソロとしての初ステージとなるはずだったが、急遽DUST BROTHERSとのレコーディングが決定したため、残念ながら出演キャンセルとなり、それに代わって登場となったのが、俺も大好きなREEFである。なにげに初REEFだったんだわ、これが。アルバムはこれほど聴き込んでるくせして、初ライヴ。しかも野外。とっても野外が合うバンド/音だと思うよ♪

  ステージに登場したボーカルのゲイリーは、既に上半身裸だった。おおっ、体毛濃いぃなぁ。(笑)いきなり"Place Your Hands"からスタートするとは、反則モノだ!! MUSEよりもお客が少なくなっていたにも関わらず、このスタートに客席にいた者は歓声を上げ、一緒に大声で唄いながら踊った。この日はこれまでのシングルヒット曲を中心に、8月下旬にもうリリースされてしまう4枚目のアルバム「GETAWAY」からの新曲3曲も披露された。新曲はこれまでよりもストレートな印象を受けたが、メンバーの演奏力とゲイリーの歌唱力/テクニックの向上によって、より深みを感じ取ることが出来た。興味深かったのは前作「RIDES」からはたった1曲しか選曲されていなかったこと。今となっては気に入っていないのか、それとも単に演奏時間の関係上削っただけなのか‥‥俺としてはREEF史上ベスト3に入る"New Bird"が聴きたかったのだが‥‥

  メディア等で「ベースは煽るだけ煽って、演奏が疎かになる」という話を耳にしていたが、確かに1番よく動いていたが、それ程下手とも感じなかったし、あれはあれでいいと思った。むしろ、ああいう「おバカ・キャラ」がいなきゃバンドとしては‥‥ねぇ? そうそう、"Good Feeling"の時だったかな。ゲイリー、ステージから降りてお客と握手したり、柵に登ったりしてた。(笑)そして、そこから客席にダイブ!(爆)何か下にいた女の子が潰されてしまったみたいで、ちょっと前のブロックが大騒ぎ。ゲイリー、バツが悪そうにステージに戻っていった。(笑)その後も何度もステージから降りたけど、スタッフに注意されたのかどうか知らないが、あまりお客にタッチしていなかったように思う(少なくとも、モニターで見た限りでは)。けど、お客の煽りはこの日一番だった。ドラムも途中で感極まったのか、フロアタムをドラムライザーから蹴り落とすし。(笑)もうハチャメチャ(そういえば、この人達初来日の時もリキッドルームでの「ナニシテモイイヨ事件」という前科があるしな/笑)。勿論曲はグレイテスト・ヒッツ的内容だし、演奏はガッチリしてるし。ただアクが強い分、MUSEが好きっていう「ごく一般的な」UKロックファンには敬遠されてしまうのね。こんなにかっこいいのに‥‥間違いなく、この日のベストアクトでしょう! 次は絶対に単独公演、行くもんね‥‥と思ってたら、何と早くも来年1月に再来日決定!!!


◎THE MAD CAPSULE MARKETS

  こいつら見たさにフジロック蹴って、こっちを選んだようなもんだから。ステージに現れたメンバーは3人‥‥あれ、ひとり足りない‥‥ギターでしょ、ドラムでしょ、ベース‥‥あれ、ベース持ってない。ターンテーブルみたいなの、いじってる。そう、いきなり未発表のインストナンバーからスタート。これがアップテンポで気持ちいい曲だった。そして曲終了と共にボーカルが登場し、「OSC-DIS」の1曲目"Tribe"がスタート。最前ブロックでは既にボディサーファーやダイブする者が続出。そうそう、こうじゃなくっちゃ! 禁止されてても、やっちゃうんだよなぁ‥‥たとえ怪我したとしてもそれは自分の責任だし、周りも怪我させないように気遣って協力してくれる。最近のヘヴィ系やパンク系のライヴでよく見かける光景だが、すごく一体感を感じる瞬間だ。個々が楽しければいいのではなく、みんなで楽しくやる、みんなで盛り上げる。ここ10年くらいで日本もライヴの流れが随分と変わった気がするな。

  この日の選曲は新曲2曲と前作からの"Systematic"以外は、最新アルバムからの曲だった。コアなファンは「もっと昔の曲を‥‥」って不満だったようだが、俺は大満足だった。だって、俺が本格的にのめり込んで聴くようになったの、「OSC-DIS」からだし。勿論前作も好きだけどね。その新曲2曲の内、もう1曲はとてもサイケ色が強いミディアムヘヴィナンバーだった。所謂サビのパートにくるまでギターが入らず、ベースが独特な和音を奏でていた。そこにラップ調ボーカルが乗り、サビでドカーン‥‥ともならず、メロウなサビだけど意外と単調な感じの曲だった。何となくだけど、DEFTONESの新作で感じた冷たさと同じものを感じたのは俺だけだろうか? もしマッドの新作がこういう方向にいくとしたら、それはそれで興味深い。常に前進するバンドなだけに、それもアリだと思う。

  とにかく「上手いな」と思った。前のREEFとは正反対のタイプかもしれないが、それぞれがやはり一流のプレイヤーと一流のパフォーマーの集まりなんだと思う。シーケンサーを中心にバンドが動くわけだが、ドラムは機械以上に暴力性を感じさせるプレイで気持ちよくさせてくれたし、ギターのザクザクしたクランチも気持ちよかった。ただ残念なのは、音響の酷さだろうか。こういうタイプのバンドの場合、どうしても野外だと全体がグシャッとしてしまって、聴き難くなる。けど、それに負けないだけのパワーと熱意を感じ、それを受け取った。十分だった。足が痛くなる程踊ったし。また観たい、素直にそう思わせてくれるパフォーマンスだった。


◎DRAGON ASH

  マッドの後、休憩をした為に311やアレステッド、SUPERCARといったところは断念した。明日もあるし。やはり去年フジロック3日間での教訓が活かされているのだろうか、すごくマイペースに観てる気がする。最前ブロックに行くこともなかったし(単に歳だ、っていう話もあるが/笑)

  さて、DRAGON ASH。実はこいつらも初めて観る。音は随分聴いてきた気がするけど、まぁ最近ではチケットも取り難くなったし、こういう機会でもないと観れないだろうから、俺は大歓迎だった。けど、多くの「自称」ロックファンにとっては休憩タイムだったようだ。いいけどね、こんなにガラガラな環境で彼等が観れるなんてさ、得した気分だし。

  実はDRAGON ASHが今回、どういう方法で自分達をアピールするかが結構楽しみだった。ひとつはこれまで通りのヒップホップ路線を誇示する形。まぁアルバム「VIVA LA REVOLUTION」を中心とした選曲かな、と。そしてもうひとつが‥‥絶対にないとは判っていたが‥‥フェス仕様の、ヒット曲のオンパレード。つまり最近では殆ど演奏されることもなくなったであろう"陽はまたのぼりくりかえす"や"Under Age's Song"を最近のヒット曲と一緒に演奏してしまう、本来のミクスチャーバンドとしての形。ないと判っていても、やっぱり期待してしまう。

  で、実際はどうだったかというと‥‥言うまでもなく、前者でした。(笑)「VIVA LA REVOLUTION」からパンクナンバーを抜いて、最近のシングル2枚("Deep Impact"、"Summer Tribe")を追加した形。すごく潔かった。アレステッドとJBに挟まれるという、'97年フジロックでのレイジとレッチリに挟まれたイエモン状態だったのも関わらず、気負いせずに最高のパフォーマンスを見せてくれた。思ってた以上に降谷がお客に対して紳士的だったのがとても意外だった。前の方の熱心なお客以外は冷めた目で彼等を見つめていた。ヒップホップがこれだけ市民権を得ていても、やっぱ今日のお客にはキツいのかね?とも思ったが‥‥やっぱ別の理由からだろう。(苦笑)

  ここで俺の中で1回目のピークが‥‥ライヴ後半に登場した大ヒット曲"Let Yourself Go, Let Myself Go"のイントロを聴いた瞬間、鳥肌が立った。そしてそれまで静かだった後方からも歓声が。やっぱりヒット曲を持っているバンドは強い。降谷や馬場は右へ左へと大忙し。それがまた嫌みになってないからかっこいい。続けざまに"Deep Impact"に突入‥‥いいのか? だってこの曲ではラッパ我リヤが重要なパートを受け持っているのに‥‥サンプリングで済ますのか、と思っていた。それにしては声が生々しいな、と感じていたら‥‥ステージ袖から見覚えのある2人が‥‥ラッパ我リヤだった! 何とDRAGON ASHはラッパ我リヤをスペシャルゲストとして、この1曲だけのために連れてきていたのだ。おお、こりゃお得だわ! お客とのコミュニケーションもうまくいき、最後の曲として「みんなが一番好きな曲をやります」と降谷。おおっ!?と思ったが、そこは今の彼等。最後に披露されたのは"Viva La Revolution"だったという‥‥(苦笑)けど、気持ちよかったな。すごく感動的だったし。それまで彼等に見向きもしていなかった俺の周りのお客も、この時には彼等に夢中になっていた。やっぱり変な色眼鏡を抜きにして、実際に体験してしまえば彼等の良さが判るのよ‥‥勝ったんだよね、彼等は。そして最後の最後まで自分達のファン以外のお客にも気を遣って「この後にはJBが待ち構えてるからね。俺も楽しみ♪」とか言ったり。きっと自分も楽しんでるんだろうな‥‥そう感じた。

  改めて今のDRAGON ASHを観て思ったのは、彼等はヒップホップでもなんでもない、それまでと何ら変わらないロックバンドだったという事。ラップを中心とした曲をやっているものの、やはり、まこっちゃんのドラムと馬場さんのベースが入れば、どこから切ってもロックになっている。サポートギタリストが入った分、降谷がギターを弾く比率は低くなったが(この日も"Dark Cherries"1曲のみ)、その分歌(ラップ)にパフォーマンスに集中する事が出来るようになった。きっと今後も彼等はこの路線で突き進むだろうが、何も悲しむ事はない。彼等はこれまでもロックバンドでなくなった時は1度だってなかったのだから。そしてそれは今後も変わらないだろう。この4人でやっていく限りは‥‥とにかく今回観れたことで、胸のつっかえが取れた気がした。


◎SPRING NO.1

  JB登場の前に、再び「イノキッ、ボンバイエッ!」が‥‥おいおい、ここでも登場か?(笑)今度は赤いガウンを着て登場の春一番。「ジェームズ・ブラウンと皆さんにこの言葉を‥‥」てな感じで始まったのは‥‥「この道を行けば、どうなるものか~」って、おいおい、「道」かよ!!(爆)生で聞いちまったぜ!!! 勿論最後は「ダァー!」で占める。「アリガトーッ!」とステージを去る春一番。あんた‥‥やっぱ、今日の主役だよ♪ JBを食うつもりか、あんた‥‥(笑)


◎JAMES BROWN

  今何故にJB!?とも思ったが、これはこれで「飛び道具」として成り立つのだから面白い。いや、彼が出演する事によってこの1日目の色が決まったも同然だった。REEF、マッド、311、アレステッド、DRAGON ASH、そしてジョンスペ‥‥この日出演のアーティスト達は音楽性こそ異なるものの、それぞれに「踊る/踊らせる」事に長けた人達ばかりだ。2日目がどちらかといえばロック色が濃いだけに、俺はJBにはすごく期待していたのだ。

  もう既にご存知だろうが、彼は本来の持ち時間の60分を更に1時間近くオーバーした。フルステージやっちまったようなもんだ。(笑)いくら時間限定されたフェスだろうが、「よい子ちゃんではここまでやってこれないんだよ!?」と言わんばかりの暴走ステージ。まさに「俺がJBだっ、文句あっか!」な内容だった。だって、頭2曲ではJB登場しないし。始まって20分くらいしてから勿体ぶって登場するし、とにかくゴージャスなステージで、ツインドラム、ツインベース、ギターも2人、ホーンセクションにキーボーディスト、パーカッション、女性コーラス3人に「レイク・エンジェルズ」みたいな(笑)女性ダンサー3人、更に男女ソロボーカリストに、MC(マント・パフォーマンスの要となる人/笑)‥‥総勢20人以上ですから。富士の裾野がこの時だけ、ラスベガスに変わってしまったのだった。

  でもね、やっぱりプロだよ、そこは。非常に楽しかったもん。ただ疲れたけど。(苦笑)JBはさ、それこそキーボードも弾くし、ドラムも叩いちゃうし、ベースもお手のもの、ダンスまで披露したからね。まさに「俺様ショー」だわ、こりゃ。嫌いな人にとっては「ジャイアン・オンステージ」と同じくらい苦痛なんだろうけどね。(笑)

  そうそう、中盤で空ペットボトルをステージに向かって投げつけた方がいらっしゃって、それが「俺様」の気に障ったらしく、ステージ中断(当たり前だ!)。JBご立腹。マイク倒してたもん。ものすごい威圧感を感じ取った観客、2万人が黙りこくり「ドンッ!」とデカい音だけが静寂の中に響くのだった。あんな緊張感、二度と味わいたくない。(苦笑)

  まぁそれはさておき、やっぱり何十年とやってきたプロの仕事を昨年のZZ TOPに続いて観れただけでも、俺にとっては収穫だった。なんてったって「KING OF SOUL」ですからなぁ‥‥自分の曲以外にもオーティス・レディングの曲なんかもやってたし。やっぱり俺様だしね♪(笑)


◎THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION

  JBによる1時間押し、更に直前に雨に見舞われ、最悪の形でのトリとなってしまったジョンスペ。残念ながら最初の10分ちょっとは雨宿りしてたために観れなかった。よって"2Kindsa Love"や"Attack"といった曲は、遠くからぼんやり聞こえる程度だった。(涙)

  やっぱり去年フジロックでBLURを選んだがために観れなかった事をこの1年後悔してきたので、何としても観ようと小雨の中突進した。やっぱJBの後だけに、何を観てもスケールダウンして見えてしまう。実際にJBの時と比べれば、照明も暗い。しかも3人だし。音も小さいよ。雨降ってるからか? 「時間押しても延長ナシよ?」っていう重圧なのか、これは? とにかくね、すごい気迫を感じた。JBに対する怒りなのか、それとも元々こんな感じのステージを繰り広げるバンドなのか‥‥って後者だろうけど。

  この日初めて彼等を生で観たわけだけど‥‥何故彼等がこういうバンド名(BLUES EXPLOSION)を付けたのかがよ~く解った。だって、本当にブルーズがEXPLOSION(爆発)してたもん! これ以外にどうやって表現すればいいのさ!?って音だったよ、マジで。ベースがいない分、音が薄くなるのは目に見えているけど、あのスカスカ感が逆に気持ちよいのであって、それこそこの3人以外には考えられないアンサンブルなんだろうな? マジでかっこいいし、凄くセクシーだった。俺が女だったら惚れるね、ジョンに。(笑)

  悲しいかな、俺が見始めてから5曲程度でステージは終わろうとしていた。実質40分前後だろうか? 本来なら70分の予定だったのに‥‥最後はカオスというか絶頂というか、もう暴れまくり。床をのたうち回ったり‥‥予定通り20時に終わらせられたようで、空には打ち上げ花火が上がり、主催者側の人間が「これをもちまして、本日の公演は全て終了しました~」とアナウンス。が‥‥がっ!! それを振り切り3人がステージに再び!!! うぉぉ! 大歓声。つうか、花火まで上げてしまった主催者、面目丸つぶれ。(笑)最後の1曲は何でもあり。もう「Fuck!」は連呼するわ、マイクは床に叩き付けて壊すわ‥‥そうとう鬱積してたんだろうな‥‥最後の最後で、本当に「EXPLOSION」してしまった彼等。もしこのアンコールがなかったら、俺は不完全燃焼のまま、また1年を過ごすところだった。けど、これで十分満足できた。この日最高に鳥肌が立った瞬間だった。そして「何でロックはかっこいいのか?」という本質に、ちょっとだけ触れたような気がしたのは俺だけだろうか?

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