2007年11月11日 (日)

SUPER FURRY ANIMALS@LIQUIDROOM ebisu(2007.11.9)

去年の「FUJI ROCK FESTIVAL '06」でのSUPER FURRY ANIMALSのパフォーマンスは、個人的には2006年に観たライブの中で3本指に入る内容だったし、8月にリリースされた最新作「HEY VENUS!」も今年のベストアルバム3枚に入る出来なので、当然今回の来日公演にも足を運んできました。

本国での人気ぶりを考えると、心斎橋クラブクアトロとリキッドルーム2daysというのはキャパが小さいし動員も少ないように思えるのですが、これが日本における現状といったところでしょうか。でも東京2日目はソールドアウトとなったし、初日のほうもほぼ完売状態だったようなので、良しとしますか。

ここのところ、リキッドではFOUNTAINS OF WAYNEやTHE CRIBSといった良質のバンドを観ているだけに今回も期待していたのですが、やはり期待以上の出来でした。フェスのような大舞台とは違って映像を使ったアピールなどがない分、曲や演奏に集中することができたし、なによりもこの「新曲を中心にしつつも、なおかつベストヒット的」なセットリストには、ただただ頭が下がるというか。5分のインターバル(休憩)を挟んだインターバルには思わず会場から笑い声があがりましたしね。

第一部は新作同様のオープニングで、緩くスタート。その後「Golden Retriever」や「Do Or Die」といったヒットナンバーを挟んで、TEENAGE FANCLUB風のアレンジ(とグリフ談)でパワフルに生まれ変わった「Northern Lite」に思わず盛り上がったり、前作から唯一披露された(個人的にも大好きな)「Zoom!」あり、ボコーダーを使った「Juxtapozed With U」ありで、最後はお約束となりつつあるギター×2+ベースを重ねるアクションでおなじみの「Receptacle For The Respectable」で盛り上がって終了。「ハーフタイム5分間」と書かれたカンペ(ていうかスケッチブックね)を持ってステージを去っていくメンバーの姿には、さすがに笑いをこらえずにはいられませんでしたよ。この緩急の差こそスーファリの醍醐味なんだよね。

休憩を挟んでスタートした第二部は、マスクを被って歌われる名曲「Slow Life」からスタート。この曲はイントロの四つ打ちビートを聴いた瞬間に、体が勝手に動き出すんだよなぁ……そのまま立て続けに「(Drawing) Rings Around The World」! これ、盛り上がらないはずがない……と思ったんだけど、合唱してたのはほぼ前のほうだけだったかも。今回初めて観るという人も多かったような気がしたなぁ。だって彼ら流のジョーク(3週間前に新曲が出来たんだけど……といって披露された、まるで宇宙と交信してるかのような変なアクションを伴う曲?)とか、一見さんだったら確かに退くもんな。でも、そこも含めてスーファリなんだよね。

そんな感じで、名曲がめいっぱい盛り込まれた約2時間のパフォーマンス。最高に楽しませてもらいました。来年の夏は、また野外で彼らのライブを観たいなぁ。

<SETLIST>
---第一部ーーー
01. The Gateway Song
02. Run-aaway
03. She's Got Spies
04. Golden Retriever
05. Do Or Die
06. Northern Lite
07. Into The Night
08. Battersea Odysseya
09. Down A Different River
10. Zoom!
11. The Gift That Keeps Giving
12. Juxtapozed With U
13. Show Your Hand
14. Receptacle For The Respectable

---第二部ーーー
15. Slow Life
16. (Drawing) Rings Around The World
17. Baby Ate My Eightball
18. Neo Consumer
19. God! Show Me Magic
20. If You Don't Want Me To Destroy You
21. Hello Sunshine
22. The Man Don't Give A Fuck
23. Keep Cosmic Trigger Happy



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投稿: 2007 11 11 12:05 午前 [2007年のライブ, Super Furry Animals] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007年11月 6日 (火)

SUPER FURRY ANIMALS『HEY VENUS!』(2007)

スーファリはアルバムが出るたびにちゃんと聴いていたんだけど、ライブを観たのが去年のフジロックが初めてだったんです。で、そこでものすごい衝撃を受けて……だって自分、ほとんどの曲が歌えたんだもんなぁ。そんなに聴いてきてたつもりはなかったんだけど、でも気がついたらアルバムを手に取ってる。そんな不思議な常用性があるのが、スーファリの魅力なんですよ。なんだかよくわからない、そんな魅力。

で、今回のアルバム。前作「LOVECRAFT」から2年ぶり、通算8枚目のオリジナルアルバムになります。インディーズの「ROUGH TRADE」に移籍して1発目になるわけですが、これがめっちゃ良いわけですよ。ビックリするくらい良すぎて、今回は初めて手にした日から現在までガンガンリピートしまくってます。先に言っちゃいますけどこれ、俺の2007年度ベストアルバム。間違いなく3本指に入る1枚です。

ポップでサイケ、トラッドもあればモッズ調のナンバーまで登場する。そんな「音楽のおもちゃ箱」状態のアルバムといっていいでしょう。しかもコンセプトアルバムということなんだけど、そんな堅苦しい印象も受けない。1曲1曲の完成度が高いから、独立しても十分に楽しめるわけです。前作にあったようなちょっとダークな色合いは今回はなく、とにかく音に関してはもうド真ん中。最高です。

……う〜ん、何か書こうと思ってたんだけど、アルバム出てすぐに仕事でレビューを書いてしまっているので、そこと全部被っちゃいそうなんだよね。だから、細かいところはそこで読んでください。ってそれじゃあこの文章の意味がなくなってしまうなぁ。

多分こういう音って、絶対に必要なものだけど現在の音楽シーンの中では非常に希少価値の高いものなのかなぁという気がします。それは今のイギリスのシーンを見渡せばわかってもらえるかと。彼らは一貫してこのスタイルだし、そこにいろんな要素を取り込んでいってバンドとして大きくなっていったわけです。だけど、このアルバムは彼らの集大成ってわけでもないんだよね。彼らにとって当たり前のことをやってるんだけど、決してマンネリではない。安心感のある音だけど、オオッと唸らされる作風をキープしているし、歌詞にしてもグリフらしさ全開だしね。

もうすぐ来日しますね。俺もライブに足を運んでみようと思います。でも、できることなら来年もフジロックで観たいなぁ……



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投稿: 2007 11 06 12:05 午前 [2007年の作品, Super Furry Animals] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006年7月31日 (月)

『FUJI ROCK FESTIVAL '06』総括@苗場スキー場(2006年7月28日〜30日)

苗場から2:50くらいに帰宅。今年は簡単に、メモの羅列程度で済ませたいと思います。

俺は基本的に野外フェスって全日晴れればいいって思ってなくて。1日くらいは雨が降った方がいい派なのね。そういう意味では今年の天候ってこれ以上ないくらいに最高だったんじゃないかな。1日目は曇り一時雨(小雨程度だけどな)、2日目は午前中晴れ、午後から雨(それだって夜には止んでたし)、3日目快晴。おまけに梅雨明けというボーナスまで付いてきたし。完璧すぎ。

金曜明け方に帰宅しても、全然フェス気分になれなくて、会場に行っても人に会いたくないって思ってたし、そもそも苗場にいる自分がまったく想像できなかったんだけど、やはりあの場所に戻ると年に一度の気持ちが戻ってくるというか。気が引き締まる。

苗場にはもう覚えてないくらい行ってるけど、年々観るアクトは少なくなっていくし、がっつかなくなってる。そういう人は否定しないけど、俺はもう無理だな、そういうフジロックは。他のフェスはそれしかない場合もあるのでそれはそれなんだけど、フジは違うから。やっぱり2日間あそこで過ごして、改めてあのフェスのスゴさとか偉大さを再認識させられたよ。

加藤登紀子の「Power To The People」で始まり、ジョン・レノンの「Power To The People」で終わった今年のフジロック(正確には最後はオレスカバンドがいきなりカバーした「Be Together」だけどなw)。やっぱり最高でした。ありがとう。

ベストアクトはSUPER FURRY ANIMALS。俺、こんなにこのバンドのこと好きだと思ってなかったな。全曲口ずさめたのには、さすがに笑ったけど。最後の最後にこのバンドの、最高なステージを観ることができて、本当によかった。過去観たフジロックのライブの中でも3本指に入る素晴らしさ。だからウェールズのバンドは侮れないんだよね。

さて。以下、今年観たライブアクトを羅列しておきます。


■1日目(7月28日)
・加藤登紀子(FIELD OF HEAVEN)
・THE TERRY ADAMS & STEVE FERGUSON QUARTET(ORANGE COURT/途中から)
・矢野顕子(ORANGE COURT)
・DONAVON FRANKENREITER(WHITE STAGE)
・MADNESS(WHITE STAGE)
・SCRATCH PERVERTS(RED MAQRUEE/途中から)

■2日目 (7月29日)
・電気グルーヴ(GREEN STAGE)
・RYUKYUDISKO(RED MARQUEE)
・SOULWAX(RED MARQUEE)
・HYPER-DJ SET(RED MARQUEE/途中まで)
・石野卓球(岩盤/途中まで)
・JUNKIE XL(RED MARQUEE/途中まで)

■3日目(7月30日)
・RINOCEROSE(WHITE STAGE/数曲のみ)
・フィッシュマンズ(FIELD OF HEAVEN)
・THE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONE(ORANGE COURT/途中から)
・BUFFALO DAUGHTER(WHITE STAGE)
・SUPER FURRY ANIMALS(WHITE STAGE)
・HAPPY MONDAYS(GREEN STAGE)


MADNESS、電気、フィッシュマンズ。全部良かったけど、やっぱりSFAが最高すぎた。もうこれを超えるライブはしばらくないかも。

というわけで、皆様お疲れさまでした。お会いできた方々ありがとう。偶然って本当にスゴいね。お会いできなかった皆様、今回は縁がなかったということで、また別の場所でお会いしましょう。

ていうか、待ち合わせとか連絡も取らないで、意外と友人知人にバッタリ会えたので、驚いた。

投稿: 2006 07 31 03:30 午前 [2006年のライブ, Buffalo Daughter, Donavon Frankenreiter, FUJI ROCK FESTIVAL, Super Furry Animals, フィッシュマンズ, 電気グルーヴ] | 固定リンク