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カテゴリー「Teenage Fanclub」の11件の記事

2022年3月10日 (木)

SUPERCHUNK『WILD LONELINESS』(2022)

2022年2月25日にリリースされたSUPERCHUNKの12thアルバム。

前作『WHAT A TIME TO BE ALIVE』(2018年)から4年ぶりの新作。前作も4年半というスパンを経て届けられた1枚だったので、ここ最近のリリースペースどおりといったところでしょうか。といっても、その間にはアコースティックアルバム『ACOUSTIC FOOLISH』(2019年)もありましたし、特にここ2年はコロナの影響もあったので、もしかしたら思ったよりも早く着手&完成したんじゃないかという印象もありますが。

前作は当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプに向けた“怒り”がダイレクトに表現された、まさにアメリカで生活する彼らの日常に根付いた1枚でしたが、今作では昨今のコロナ禍で失ったものを歌うのではなく、逆に感謝すべきことについて歌っているとのこと。そのポジティブシンキングは音楽面にもダイレクトに表れており、随所にフィーチャーされたピアノに加え、「Highly Suspect」でのブラスセクションやタイトルトラック「Wild Loneliness」でのアンディ・スタック(WYE OAK)のサックス、「This Night」でのオーウェン・パレットによるストリングスなど、多彩さに満ちあふれた楽曲群を楽しむことができます。

また、そういった彩り豊かなサウンドを豪華ゲスト陣がバックアップ。「On the Floor」には元R.E.M.のマイク・ミルズがボーカルで参加したほか、「Endless Summer」にはTEENAGE FANCLUBのノーマン・ブレイク&レイモンド・マッギンリーがハーモニーで加わり、さらにシャロン・ヴァン・エッテン、フランクリン・ブルーノ、トレイシーアン・キャンベル(CAMERA OBSCURA)などバラエティ豊かな面々が華を添えています。

こうした多数のゲスト参加が実現したのも、今作をリモートレコーディングで制作したことが大きな要因。バンド4人のベーシックトラックも離れ離れで録音が進められたことで、住む場所や国が異なる面々にも気軽に声をかけることができた。また、誘われたほうもデータのやり取りで済むことから自宅などで気軽に録音できる。対面できないという点での不便さは残りますが、ある意味では以前よりもコラボレーションが手軽に済ませられるようになった利点のほうが大きい。こうした意外な共演は今後もさまざまな場面で増えていくんでしょうね。

そういったオープンマインドでポジティブな姿勢は楽曲自体にもストレートに表現されており、前のめり加減が印象的だった前作と比べるとアコースティックギターを随所に使用したことでゆったりと落ち着いた空気が全体を覆っている。もちろん、疾走感の強い楽曲も複数存在しますが、それらも以前より余裕を持って楽しんでいる様子が伝わる。制作過程を知らずに聴いたら、きっとスタジオで膝をつけ合わせてセッションしながらレコーディングしたアルバムだと感じるんじゃないでしょうか。それくらい、全体から伝わるリラックス感と優しさは2022年という時代だからこそ強く響くものがあります。素敵じゃないか。

オルタナティヴロックとかパワーポップとか、そういうジャンル分けすらもはや不要な、普遍性の強い1枚をキャリア30年超のバンドがリモートで作り上げたという事実。脱帽ものです。現実に疲れたとき、いろんなことを諦めざるを得ないとき、このアルバムを再生するだけで心の豊かさを取り戻せる。そんな1枚としてこの先も愛聴していくことになりそうです。

 


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2019年8月30日 (金)

TEENAGE FANCLUB『GRAND PRIX』(1995)

1995年5月にリリースされた、TEENAGE FANCLUBの5thアルバム(日本では同年6月発売)。本国イギリスではCreation Recordsから販売されましたが、アメリカや日本ではメジャーのGeffen Records流通3作目のアルバムとしてリリースされています。

個人的に3rdアルバム『BANDWAGONESQUE』(1991年)、そして今作に続く6thアルバム『SONGS FROM NORTHERN BRITAIN』(1997年)は非常に重要な作品で、こと“パワーポップ”というジャンルで語ろうとするとこの『GRAND PRIX』というアルバムは傑作以外の何物でもないなと思っております。

デヴィッド・ビアンコ(オジー・オズボーンAC/DC、THE POSIES、トム・ペティなど)を共同プロデューサーに迎えた本作は、前作『THIRTEEN』(1993年)よりも骨太で、それでいてしなやかさが際立つバンドサウンドを楽しむことができる良番。とにかく曲が良いし、音の質感も“グランジ以降だけど、ブリットポップほどあからさまじゃない”といった印象で、普遍性の強いものに仕上がっているんじゃないかと思っています。事実、リリースから25年近く経った今聴いても、まったく古臭さを感じませんしね。

全13曲中、ノーマン・ブレイク(Vo, G)が5曲、ジェラルド・ラブ(Vo, B)&レイモンド・マッギンレイ(Vo, G)が各4曲というベストバランスで楽曲制作されており、冒頭の「About You」(レイモンド作)、「Sparky's Dream」(ジェラルド作)、「Mellow Doubt」(ノーマン作)という流れも最高。そこから「Don't Look Back」(ジェラルド作)、「Verisimilitude」(レイモンド作)、「Neil Jung」(ノーマン作)という構成も圧巻で、ここまでの6曲(アナログでいうとA面かな)が完璧すぎるんですよ。なんだ、このアルバム。貶すところないし!ってくらいに。

もちろん7曲目「Tears」(ノーマン作)以降の流れも文句なしで、最後のお遊び的組曲「Hardcore / Ballad」(ノーマン作)も締めくくり的方もベストの一言。全13曲で42分というボリュームといい、パーフェクトとしか言いようがありません。もし人生の10枚を選べと言われたら、間違いなくその1枚に本作を選ぶことでしょう。

チャート的にも本作で初めて全英チャートTOP10入り(7位)を果たし、「Mellow Doubt」(全英34位)、「Sparky's Dream」(同40位)、「Neil Jung」(同62位)というヒットシングルも生まれています。前作までが良くも悪くもグランジの波に飲み込まれ不幸に見舞われたTFCですが、ここでギターロップ/ギターポップバンドとしてその地位を確立。続く次作『SONGS FROM NORTHERN BRITAIN』でその人気を決定づけることになります。

 


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2016年1月10日 (日)

祝ご成人(1995年4月〜1996年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。昨年度に初めて実施したこの企画、今回も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1995年4月〜1996年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら


Alice in Chains『Alice in Chains』(Amazon)(レビュー

Ben Folds Five『Ben Folds Five』(Amazon

Björk『Post』(Amazon

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2005年8月17日 (水)

ドキュメント・SUMMER SONIC '05

 さて、四大フェス制覇への『死のロード』第三章、SUMMER SONIC '05編です。今回は2日間共行きましたよ。ま、サマソニの場合は毎回(2000年、2002年)全日参加なんですけどね。

 昨年からBEACH STAGEが増え、更に今年はもっと室内にステージが増えて凄いことになってたんですよ。とにかく邦楽勢の充実振りがハンパじゃない。なもんだから、気づいたら邦楽勢ばかり観てるんですよ。この辺が、客層にも明確に表れてたように感じられましたね。ま、RIJF同様、都心に近い場所で気軽に楽しめるフェスって意味では、他の追随を許さない感じにまで成長してますけどね。

 でも、未熟な面もまだまだ多々見受けられましたよ。その辺もこれまたサマソニらしいんだけど。それでも過去参加した中では一番今年が楽しかったなぁ。これもRIJFの時同様、楽しみ方を覚えた証拠なのかもしんない。結構ブーブー言ってる人、多いでしょ。でも俺はそこそこ満足してんだよね。アクトに関しては文句ないし(そもそもメンツに関しては恐らく今年のフェスの中で最強なんじゃないの?)、いろんな面についても過去の教訓をそれなりに生かしてるようだし。けど、それが100にまで至らず、75〜80で止まっちゃう辺りが「サマソニ」なんだろうけど。でも、それに大して今年は文句とかないなぁ。だって「都市フェス」だしさ(で納得できる俺がいるわけですよ。昔だったらブーブー言ってたくせして)。

 さ、今回も例によってリアルタイムレポ+帰宅してから書いたライヴの感想を編集したバージョンでお届けします。アクト名の後の「※」は最初から最後までフルで観たライヴって意味です。それ以外は数曲だったり半分だったりと、全部は観てません。

 あと、今回は結構頑張ってリアルタイム更新したし、最後の最後でいろいろ考えることがあったので、非常に長くなってますので、覚悟して読んでくださいね(できれば時間がある時にな)。

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2005年3月 1日 (火)

「HOWDY!」から4年半ですか!

TEENAGE FANCLUB、新作「MAN-MADE」5/2リリース決定(公式ページ)

 前回のベスト盤でひとまず「SONY」との契約は終了した感じ。まぁ元々が「CREATION」閉鎖→「SONY」移籍でしたしね。仕方ないのか。

 んで新作。自身のレーベルからのリリースってことで、現在日本盤については一切未定。ちなみにプロデューサーはジョン・マッケンタイア(TORTOISE)らしいですね(ひとつ前の記事参照)。近作がどこか「内に隠っていく」イメージが強かったので、ここで更に潜ってしまいそうな予感‥‥傑作であることを、ただ祈るばかり。

 それまではこのベスト盤聴いておさらいしておきますか‥‥



▼TEENAGE FANCLUB「FOUR THOUSAND SEVEN HUNDRED AND SIXTY-SIX SECONDS : A SHORT CUT TO TEENAGE FANCLUB」(amazon

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2004年10月31日 (日)

とみぃ洋楽100番勝負(74)

●第74回:「The Concept」 TEENAGE FANCLUB ('91)

 世の中が「第二のNIRVANAを」を探し始めた頃、イギリスでは未だに「第二のSTONE ROSES」を探してたんだよね。けど、当時の俺には正直どっともいらなかった。RIDEもいたし、JESUS JONESもいたし、そしてMANIC STREET PREACHERSもいたし。それで十分じゃない?と本気で思ってた。だから「ポストSTONE ROSES」としての「SCREAMADELICA」も通らなかったし(クラブシーンから接近してったのね、このアルバムには)。

 そんな中、一部で盛り上がってたインディーポップ・シーンというか、ガレージポップ・シーンというか。NIRVANAのメロウな色にやられ、尚かつノイジーなギターロックを求める輩が次のターゲットにしたのが、このTEENAGE FANCLUBだった‥‥のかどうかは知らないけど、少なくとも俺の周りではそういう盛り上がり方をしててさ。

 NIRVANAと同じ「Geffen Records」からメジャーデビューしたTFCの、やはりNIRVANAと同じく通算2作目(共にインディーから1作目をリリース)であるこの「BANDWAGONESQUE」。友人に借りて聴いたら、一発でやられて。もう1曲目 "The Concept" ド頭のフィードバックで。勿論あの甘美なメロディや曲構成、ラウドなギター、全部が全部愛おしかったんだけどさ。

 今思えば、これがポストNIRVANAになんてなり得るわけないし、それこそ比較することがバカバカしくもあるんだけど、それくらいメディアは「第二の〜」探しに躍起になってたんだよね。NIRVANA騒動はそんなところにまで飛び火してたんですよ、ええ。

 初めてTFCを観たのは、2000年夏の「SUMMER SONIC」で。この日のアンコールがこの "The Concept" で。それまで腕組んで2階席に座って観てた俺が、曲が始まった瞬間立ち上がって‥‥気づいたら涙流してたんだから。いや、それはちょっと誇張し過ぎかな? それくらい感動したってことですよ。

 そろそろ新作作ってるのかな? 前回の来日の時は他のライヴと被って見逃したけど‥‥今度こそ、また "The Concept" で号泣したいなぁ(勿論他の曲でもな)。



▼TEENAGE FANCLUB「BANDWAGONESQUE」(amazon

2003年12月17日 (水)

TEENAGE FANCLUB『BANDWAGONESQUE』(1991)

明らかに全てを変えてしまった1枚であり、このアルバムによっていよいよTEENAGE FANCLUBはその名を世界中に知らしめたという、記念すべき作品。Creation Recordsからの2作目であり、アメリカではメジャーのGeffen Recordsからの配給第1弾、そして俺が最初に手にしたアルバムでもあるこの『BANDWAGONESQUE』(通算3作目のスタジオアルバム)。「The Concept」「Star Sign」「What You Do To Me」といったシングルナンバー、"Metal Baby"等といったポップで親しみやすい楽曲で構成されれた名盤です。

つうかね……ホントにさ、「The Concept」から緩やかに始まって、「Is This Music?」で再び緩やかに終わる構成といい、その間見事な緩急具合である個性的な楽曲達によって埋め尽くされてるわけですよ。1stアルバム『A CATHORIC EDUCATION』(1990年)からの流れである「ヘヴィメタリックな硬質ディストーションギターと、甘くとろけるようなメロディとハーモニー」はさらに追求されつつも、その2要素が明確に二分化されつつあるように感じられます。

というか、武器としてのメタリック的要素は完全な「飛び道具」としてしか機能しておらず、どちらかというともっと普遍的なギターロック/ギターポップといった方向へと大きく傾き始めたかな、という気もします。元来、そういったギターポップやパワーポップのバンドからの影響が大きかったこともあり、それが3作目にして一気に開花したのでしょうね。

時代はNIRVANAブレイク直前。ほぼ同時期のリリースということもあり、ここ日本でも以前より注目されていたように思います。例えば共にPIXIESDINOSAUR JR.同様「メタリックなディストーションギターに甘いメロディ」といった要素が共通項であり、ドン・フレミングやブッチ・ヴィグといったその筋では名の知れたプロデューサーがメジャー流通作を手掛けることで大きなブレイクを果たした、等(まぁTFCの場合はそこまで大規模なものではありませんが)。ここ日本で大々的に名が知れ渡ったのも、共にGeffen移籍後からですしね。そういった点から比較するのも、意外と面白いかもしれませんね(ま、聴いてもらえば判る通り、サウンドやバンドのスタイルは全く別物ですけどね)。

ホントねぇ……このアルバムに関しては、書くことないのよ。だって本当に良すぎるんだもん。捨て曲ないし。上に挙げた以外にも「Metal Baby」だったり「Sidewinder」だったり「Alcoholiday」だったり「December」だったり……って、結局は全部名前を挙げちゃうんですが。ホントにそれくらい名曲揃い。全12曲、42分がアッという間。確かにNIRVANAとは対極にいるタイプですけど、俺はどっちも好きだったな。そして勿論、今現在もその両方のバンドがリリースしたアルバム、全部大好きだしね。

強いて挙げるとすると、やっぱりこのアルバムの肝は1曲目の「The Concept」なのかな。ここに全部詰まってるようにも感じるし。そしていい気分に浸ってるところを、疾走ヘヴィメタル・チューン「Satan」がぶち壊してくれるという。もうこの流れだけで完璧すぎ。後はオマケ‥‥とまでは言わないけど、この2曲で全てが一度完結してしまうかのような錯覚に陥るんだわ。

まぁあれですよ。能書きはいいから、とにかく聴け、と。つうかこのアルバムを未だに聴いたことがないって人、俺からすれば信じられない人種ですよ。ああ、こんなに素晴らしい作品を分かち合えないなんて……人生の内の半分以上を損してる気がするね! ま、この手のサウンド(ギターポップやパワーポップ)が苦手だという人は仕方ないけど(そしてそういう人とはきっと、今後も互いを分かち合うことは出来ないんだろうね)。とにかくTFC入門編としてはもってこいの1枚。正直、これから聴いてみようって思ってるなら、ベストに手を出すよりこのアルバムか、あるいは5作目『GRAND PRIX』(1995年)をオススメします。マジで。

 


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2003年5月11日 (日)

TEENAGE FANCLUB『A CATHOLIC EDUCATION』(1990)

スコットランドはグラスゴー出身のギターポップ/パワーポップバンド、TEENAGE FANCLUB(以下TFCと略)の記念すべきファーストアルバム。TFCといえばCreation Records出身というイメージがあるけど、このアルバムの頃はまだアラン・マッギーとは出会っておらず、Paperhouse という会社からのリリースとなっています(アメリカではかのMatadorからの発売)。レコーディング時のメンバーはノーマン・ブレイク(Gt & Vo)、レイモンド・マッギンレイ(Gt & Vo)、ジェラルド・ラヴ(Ba & Vo)、フランシス・マクドナルド(Dr)。レコーディング終了後にフランシスが脱退、その後の数作に参加することとなるブレンダン・オハレが加入することになります。

TFCといえばその独特な「ヘロヘロ」具合、それに相反するディストーションギター、そして甘いメロディとハーモニー。ディストーション度はその後どんどん減退していくわけだけど、ヘロヘロ具合は全作品を通して一貫されていて、特にこのアルバムでの彼らは以後の作品と比べてもひと味も二味も違う。インディーズからのリリース、そしてファーストアルバムという事もあってか、若々しく且つ攻撃的だ。攻撃的とはいっても、まぁそこはTFC。爆裂ディストーションの隙間からヘロヘロ声&美メロが聞こえてくるという具合。勿論、そこが最大の魅力なんだけど。

1曲目から「Heavy Metal」なんていうその筋の人達が勘違いしそうなタイトルのインストナンバーから始まり、そのままデビューシングル「Everything Flows」、続くタイトルトラック「Catholic Education」、ちょっとグラムロック入ってる?な「Too Involved」への流れは絶妙。その後に続くミディアムテンポの「Don't Need A Drum」のダラダラ感も捨てがたい。そう、この「ロック→マッチョでスマートでイカしてる音楽」というイメージを完全に覆す、ある種皮肉ったようなサウンドとスタイルが最高なのですよ、ここでは。勿論、そこには楽曲の完成度が高いから成せる技というのが大前提なわけですが。

このアルバムでは特にインスト曲が印象に残りますね(そういえば、続いて限定販売されたインスト比率の高いの2ndアルバム『THE KING』があることから、初期のTFCにとっては「インスト曲」というのはひとつの武器、重要な要素のひとつだったように思いますが如何でしょうか?)。聴くとカッチリしたというよりも、非常にジャム度が高いように感じます。その後リリースされる作品群と比べても、ここまでラフで即興的な楽曲はここでしか聴けないのでは?

特に圧巻なのは中盤に登場する「Heavy Metal II」でしょう。7分近くもあるこのインスト曲、完全に計算というものを度外視していて、同じインストものでも『BANDWAGONESQUE』(1991年)に収録される「Is This Music?」と比べてみるとその違いに気付くはず。勿論、歌の入った曲もインスト曲と同じくらいの密度のギターサウンドを聴くことが出来、文句なしにカッコイイ。

当時、イギリスではRIDEMY BLOODY VALENTINE等をはじめとする轟音シューゲイザーバンド達で溢れかえり、一方ではTHE STONE ROSES やHAPPY MONDAYS等のマッドチェスター~レイヴというダンスムーブメントが起こりつつある時期でした。その中でTFCの存在は、そういったバンド達と比べると少々異様だったのではないでしょうか。ギターは歪んでいてもシューゲイザー以上に隙間のあるサウンドだし、ダンスビートを導入しているわけでもなく(=踊る/踊らせる要素を重用視してるようにも思えず)、テクノロジーとは無縁な存在(=あくまで「ギターロック/ポップ」に拘っている節がある)。当時もギターポップ・ムーブメントは存在したけど、THE SMITHS以降は衰退傾向にあり、今のように市民権を得たものではなかったように記憶してます。このアルバムはインディーレーベルからのリリースということもあり、彼らは新たなムーブメントを作り出す事は出来ず、結果としては「マニアが知る、隠れたオススメバンド」程度で終わったような期がします。勿論、そういったマニアがいたからこそ、現在の彼等があるわけで、そしてこのアルバムのその後「名盤」として称えられるようになるわけですが。

光るものは既にあるものの、それ以降の作品群と比べれば明らかにレベルが違いすぎる。勿論、そこがいいって人が多いのも確か。そしてその後と比べれば明らかに方向性も違っている。だからこそ、このアルバムは未だに「初期の名盤」として紹介されることが多いのかもしれませんね。完成度こそ低いですが、その後のTFCからは感じられない要素が沢山詰まった、非常にやる気を感じさせない「カッコイイ」アルバムです(最高の誉め言葉ですよ、これ!)。

 


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2001年1月31日 (水)

TEENAGE FANCLUB@渋谷ON AIR EAST(2001年1月29日)

  というわけで、前日の最高なライヴに引き続き、この日も同じオンエアに足を運んだわけだ。今日は整理番号も50番台という事もあり、更に前まで行けるのではという期待に胸を弾ませ会場へ向かった。開場時間ギリギリに到着したものの、少々入場が遅れた事もあって余裕を持って入場出来た。
  今日は昨日とは反対側‥‥ステージ向かって中央より右寄りを陣取った。ジェリーとノーマンの中間辺りというわけだ。贅沢だ、贅沢すぎる。最前列とまではいかなかったものの、限りなくそれに近いポジションをゲット。今日もレディヘ「KID A」でまったりしながら開演を待つ。

  本日はスタートが15分程遅れてスタート。メンバーは昨日の成功に気を良くしたのか、かなりリラックスしているように見えた。ノーマンだけでなく、フランシスやジェリーの顔からも笑みがこぼれる。そんなホンワカした空気をぶち破るようにスタートしたのは、名曲"Star Sign"だった‥‥! いや~本当に驚いた。あっけにとられたよ。そのまま昨日もプレイされた"The Cabbage"へと続き、怒濤の名曲2連発で観客の心を鷲掴み。俺もトルちゃんもこの2曲だけで昇天♪

  基本的セットは前日同様、最新作を中心としたセットリストなのだけど、この日はちょっと違うように感じた。だって、ノーマン曰く「過去何年も演奏してない曲をやるよ」という発言を2度までも耳にしたのだから‥‥その2曲とは"God Knows It's True"と、アンコール1曲目に登場した"Hang On"だ。更に新曲群も昨日はプレイされなかった"Dumb Dumb Dumb"や"Happiness"、そして"Cul De Sac"が登場。2日続けて観ても全く飽きさせない内容になっていた。こう言っちゃ語弊があるかもしれないけど、何か解散ツアーじゃねぇんだから‥‥って錯覚するくらいに、かゆい所に手が届く選曲だったように思った。

  2日間に共通していたのは、サマソニの時と違ってバンドと観客との密なコミュニケーションが取れていた点。これは今回の会場の作りのせいもあるだろう。ステージと最前列の客との間が狭かったので、ちょっとしたやりとりで会場内が和やかな空気で包まれる事が多かった。特にノーマンの茶目っ気いっぱいのトークや日本語(笑)にはちょっと驚かされたな。こんな人だったっけ?って。嬉しい誤算ではあったが。

  そうそう、この日も前の日もあったんだけど、同じ観客(同じ男性)による、メンバーへの呼びかけ?というか話しかけるの。初日は面白くて笑ってたけど、さすがに2日続けてやられると、後半うざく感じた。曲と曲との隙間の、ほんの一瞬の「静寂」をぶち壊すように‥‥クドというか、空気が読めないというか。場を盛り上げようとしてるのか、単なる目立ちたがり屋なのか‥‥まぁ笑って過ごしたけどね。

  中盤、俺が前作で最も好きな"Speed Of Light"も聴けたし、大阪ではやってた"Radio"も登場。続けて"Metal Baby "までもやってくれた。本当にベスト盤みたいなセットリストだわ。
  本編最後は名作「GRAND PRIX」からの"About You"~"Sparky's Dream"という素晴らしい流れで閉められた。本当、前日同様顔の筋肉緩みっぱなし。また今日も汚い笑顔してるんだろうな‥‥(爆)

  アンコールは先にも書いたようにライクT-REXな(笑)"Hang On"から"Verisimilitude"へと続いた。そして観客から「"Straight & Narrow"!」ってリクエストが挙がった。俺も聴きたいぞ、ノーマン!(笑)いろいろリクエストをコールする観客。けどノーマンは首をひねったりしてる。そこへ「"Neil Jung"!」って声が。しめた!っと言わんばかりの笑顔で「OK!」とリクエストに応える。って実は最初から決まってたんだろうな(笑)。けど嬉しい。最後の最後で、一番好きな、一番聴きたかった曲をやってくれたんだから。実は俺が観てたポジションからちょっとだけ、セットリストが見えたんだけど、さすがに"Neil Jung"までは見えなかった。最後の"Cul De Sac"は見えたんだけど‥‥それにしても"Neil Jung"! 気が付いたら歌詞見ないで唄えるようになってるし、俺。本当に本当に、これでもかってくらいの満面の笑みで彼らの演奏に応えた。先々週観たHELLACOPTERSとは正反対の、とてもピースフルなバンド。しいて言えば、今年最初に観たCYBERNAUTSと共通する空気を持ったバンドだ。って両方ともイギリスだしね。

  前日は"The Concept"~"Satan"という怒濤のカオス状態で終わったけど、今日は"Cul De Sac"でしんみりと終わった。ノーマンはコーラスにギターにリズムボックス?にと大忙し。コーラスしながらそれを一度にこなすんだから‥‥他の人間に任せればいいのに‥‥単に目立ちたがり屋なのね、彼も(笑)。
  それにしてもこのバンド、役割分担が多いね。ジェリーはベースと歌だけなんだけど、ノーマンは歌にギター(エレキとアコギ、しかも曲によってカポを使い分けるし)、オルガンに鉄琴、リズムボックスを操っていたし、フランシスもエレキ&アコースティックギター、オルガンとボンゴ(!)まで披露。改めて脱帽ですわ。ま、それだけ最近の曲は使う楽器が増え、楽曲の幅が広がってるんだろうけど。途中で間違えたりってのもご愛敬って事で(笑)。

  というわけで、今日も前日同様90分程度のショウだった。腹八分目ではなく、満腹だよ。これだけやられたら、文句言える!? そりゃ俺は2日間両方観れたからこう言えるのかもしれないけど、例えどっちか1日だけだったとしても(いや、その翌日の追加公演@クアトロしか観れなかったとしても)、俺は満足してたような気がする。結果的には本当に聴きたかった楽曲を全部聴けたので、万々歳なんだけどね、俺的には。

  最近のパワーポップ系バンドのライヴでは、お客も元気いいね。さすがに今回はダイブする人いなかったけど、それでもここまで押されて揉まれて白熱したら‥‥ねぇ? 肋にも隣の人間の肘がぶつかるわな?(爆)痛いっちゅうの。んなことはどうでもいいんだよ。愛だよ、愛。Love & Peaceね♪ そんな至福の2日間だった。夏に引き続き、本当にありがとう、TFC!!!


[SETLIST]
01. Star Sign
02. The Cabbage
03. Your Love Is The Place Where I Come From
04. The Town And The City
05. Dumb Dumb Dumb
06. Ain't That Enough
07. Happiness
08. Mellow Doubt
09. God Knows It's True
10. Speed Of Light
11. My Uptight Life
12. I Need Direction
13. Start Again
14. Radio
15. Metal Baby
16. About You
17. Sparky's Dream
 [Encore]
18. Hang On
19. Verisimilitude
20. Neil Jung
21. Cul De Sac



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2001年1月30日 (火)

TEENAGE FANCLUB@渋谷ON AIR EAST(2001年1月28日)

  ひとつのアーティストの1回の来日(又は1回のツアー)に対して複数公演足を運ぶのは、もうどれくらい振りだろう。帰省してからはまずない。BON JOVIは'96年の横浜スタジアム3日間、ミスチルは'96~7年のツアーで4~5回は行ってるし(シークレットを含めればもっとか)、WiLDHEARTSは'97年秋の3回。そうか、それが最後だ。そう考えると、これは凄い快挙なのかもしれない。しかも、何故にTFCで!?という疑問も生じる(笑)。いや、これはもう昨夏のサマーソニックでの初ライヴ体験の影響が大きい。丁度その前後から俺自身がパワーポップに対してかなり好意的に興味を持ち始めた事もある。そして何よりも、某トル氏(笑)の影響が最も大きい。今回も東京公演2公演に一緒に行く事となった。

  オンエアも気付けば4年振り?くらいの気がする‥‥しかし男ふたりであのラブホ街をぶらつくのも、何だかなぁ(苦笑)。今日は日曜という事もあって、17時開場、18時開演という普段よりも1時間早いスタート。既にソールドアウトという事もあって、客足も好調なようだ。前日、関東地方を大雪が襲ったせいで、まだ会場周辺にも雪がちらほら残っている。そんな中を入場20分前から既にTシャツ1枚で待つ30男ふたり(爆)。人間何事も気合いです、ハイ。

  グッズを先に購入し、入場。320番台という、まずまずのポジション。入場して、ステージ向かって真ん中よりもちょっと左寄りを陣取る(アンプや置いてある楽器等から、どうやら真ん中がノーマンで、左がレイモンド、右にジェリーという事になるようだ)。前には4~5列程度の人の壁が出来ているが、女性ばかりだ。まぁライヴが始まれば後ろから押されるので、1列目も5列目も関係なくなる。バックに流れるRADIOHEAD「KID A」に耳もくれずにふたりして雑談。既に大阪、名古屋で公演を終えているわけだが、毎日曲順が違ったり、曲を入れ替えたりしている事から、今日は何からスタートするんだろう?とか、○×△はやるかな?なんていう他愛もない話に花が咲く。

  ほぼ定時で開場が暗転。その途端に後ろから前方に向かって圧迫される。サマソニでは2階から傍目で観ていたこの光景を実際に体験するとは、あの時点では思ってもみなかった。メンバーが続々現れる。ステージにはメンバーの3人の他に、サポートメンバーが2人。ドラムはサマソニと同じ、ファーストにも参加していたフランシス、キーボードは前回と違う人だった(見た目のキャラがかなり際だったお方だった。クリスと呼ばれていたようだが)。見るからに如何にも気難しそうな、典型的な英国人に見えたレイモンドやジェリーに対して、ノーマンの『如何にもフロントマン的な』満面の笑顔が衝撃的なインパクトを俺に与えた。あれっ、こいつらってこんなバンドだったっけ? まずは1発、名作「GRAND PRIX」のトップ"About You"から。会場の客の湧くの何のって! 1曲目から既に大合唱の嵐。そして押すわ跳ねるわ大暴れ。こっちが動きたくなくても、そういう人達に挟まれてるんで、勝手に体が浮き上がる(笑)。冗談はさておき‥‥これが本当に気持ちいいんだわ。ただ耳に優しいだけじゃなくて、ロックが持つ躍動感もちゃんと感じさせる。アルバムの音だけだと「ヘロヘロでヤワな奴ら」ってイメージだけど(特にここ数作の音からは更にそういうイメージを増長させるものがあった)、初期のあの爆裂サウンドを思い浮かべれば、これも何となく想像出来なくはないんだな。とにかくコーラスはバシバシ決まるし、ノーマンはニコニコ笑顔を絶やさないし。ドラムのフランシスは、リンゴ・スターみたいに首を左右に振りつつ、唄いながら(そしてコーラスにも参加しつつ)気持ちいいリズムを聴かせてくれる。レイモンドは‥‥彼ってこんなにリードギタリスト的資質があったの?と驚かされる。ジェリーは‥‥この人、本当に控えめなのね? 自分の歌のパートがない曲ではステージ袖の、本当の端っこにまで引っ込んでベース弾いてるし(笑)。そしてそんなレイモンドやジェリーに気配りを忘れないノーマンが特に印象的だった。夏観たときはそこまで確認出来なかったから、印象がガラッと変わったよ。見違えた。やっぱ今回はツアーに次ぐツアーの後って事で、脂が乗り切ってるのも大きいのだろう。

  選曲的には、やはり大阪・名古屋とも違ったものだった。基本となるのは最新作「HOWDY!」と、ファンの間で最も人気の高い「GRAND PRIX」からの曲。そこに前作や初期の名曲群(!)を散りばめる形で、かなりバランスが取れてたんじゃないかと思う。最初の山場は5曲目"Metal Baby"で訪れた。ビックリした。だってやると思ってなかったし! 個人的に最も思い入れの強いアルバム「BANDWAGONESQUE」からの曲はどれも好きだ。だって、俺がこのバンドを知る切っ掛けとなった1枚なのだから。この曲での客の狂乱振りも半端じゃなかった。思わずトルちゃんとふたりして顔見合わせたもん♪ 互いに笑顔でやんの(笑)。   そこから「GRAND PRIX」収録の2曲("Don't Look Back"、"Verisimilitude")へと繋ぎ、再びニューアルバムの曲に戻った後、2度目のピークが‥‥な、なんと! サードアルバム「THIRTEEN」収録の"The Cabbage"どわぁ~~(爆死)大阪・名古屋でやってたのは知ってたけど、実際に目の当たりにすると、やっぱ悶絶モンである。今日会った時点でトルちゃん「一番好きなこれが聴ければ‥‥」と言っていただけに、彼のその反応は半端じゃなかった(はずだ。俺も半狂乱で暴れてたので/笑)。サマソニでは初期の曲は"Everything Flows"と"The Concept"の2曲のみだった事でちょっとガッカリしたのも確かだが、今日はもうガッカリするどころかイキッぱなしだよ!

  その後新旧の名曲を挟みつつ(そしてノーマンの鉄琴プレイも披露)、最近ではアンコール前のラストに演奏される事が多かった"Sparky's Dream"が登場して驚く。あれっ、もう終わっちゃうの?と思いきや、この後まだ3曲もやってた。ここが第3のピークかな? 曲と曲の間でふと我に返ったのだけど、何か俺、ノーマンのその笑顔同様、曲が始まった瞬間に頬の筋肉が緩んで自然と笑顔になってしまってるんだわ。それもきっと、かなり汚い笑顔(爆)だったに違いない。いや間違いない。こんなに甘いメロディを連発された日にゃ、もう好きにしてっ!って気にもなるわな、普通。とにかくライヴの間中、頬の肉垂れまくり、汚い笑顔のままだった。

  本編の最後に演奏されたのは、サマソニでは1曲目に披露されたデビューシングル"Everything Flows"だった。この曲、スタジオテイクはやたらとダラダラした印象を受けるのだけど(曲が単調な割に、後半のギターソロが長いので余計にそう感じる)、ライヴだとそのギターソロも前半をレイモンドが、後半をノーマンがという感じで上手い具合に分担してたので、見た目的にも飽きさせなかった。何よりも、ライヴでは比較的歪みまくった音を使っていた点もかなりポイントが高いのではないだろうか。メロが耳に馴染みやすい反面、バックの音(特にノーマンのギター)がロックしていた点が非常に興味深かった。

  アンコールには大阪1曲目だった"Near You"や前作から"Can't Feel My Soul"、カヴァー曲"He'd Be A Diamond"を披露。ここで終わるのかと思いきや、即興に近い形で演奏されたのが、BIG STARのカヴァー"September Gurls"。偶然というか、たまたまこの日トルちゃんに貰ったパワポMDにこの曲、入ってたんだよね! でも、何か誰も曲をちゃんと覚えてなかった感じで、最後もバラバラになってた(笑)。まっ、ここがこのバンドの良い所であって、悪い所でもあるんだけどね♪ 昔の俺なら嫌ってただろうけど、今なら余裕ぶっこいて観てられますわ、ハイ。

  ここで終わってしまうのもどうかと思ったのか、最後にもう1曲やってくれた。そう、サマソニでも最後に演奏された"The Concept"! やっぱり何時聴いても気持ちいい曲だ‥‥お客も最後の力を振り絞って大合唱&大暴れ。最後はピースフルに終わるのか、と思わせておいて‥‥最後のサイケなパートに移る瞬間に、フランシスの速いカウントが‥‥なな何と、後半を見事にカットして、メドレー形式で暴走爆裂インストナンバー"Satan"になだれ込む! そりゃ暴れるさ!って感じで飛び跳ね踊る。そして怒濤の演奏は唐突に終わる。そこもアルバム通り(笑)。そして彼らは笑顔でステージを後にしたのだった。

  時間にして90分程度のステージだったが、曲数的には20曲以上もあり、尚かつ「新曲+みんなが聴きたいと望む曲」のバランスが見事に取れていたように感じた。新作のツアーなので新曲が多めになるのは当たり前だが、この日は新作から6曲と、かなり多めに演奏されている。つまりそれ以外の16曲が過去の代表的ナンバーという計算になる。考えようによっては、凄い贅沢な内容だよな。これ1日だけでも十分に満足してたのに、あと1日あるんだから‥‥明日は何をやってくれるのかね?って期待で胸膨らませてたよ、俺。

  個人的に聴きたかった曲でこの日演奏されなかったのは、"Star Sign"、"Radio"、"Hang On"、そして"Neil Jung"といったところだろうか。まぁやってくれそうな曲もあるけど、とても望めそうもない曲も‥‥ところが‥‥(1/29レポートに続く)


[SETLIST]
01. About You
02. Start Again
03. The Town And The City
04. I Can't Find My Way Home
05. Metal Baby
06. Don't Look Back
07. Verisimilitude
08. I Need Direction
09. Accidental Life
10. The Cabbage
11. Ain't That Enough
12. Mellow Doubt
13. Your Love Is The Place Where I Com From
14. Sparky's Dream
15. The Sun Shines From You
16. Take The Long Way Round
17. Everything Flows
 [Encore]
18. Near You
19. Can't Feel My Soul
20. He'd Be A Diamond
21. September Gurls
22. The Concept ~ Satan



▼TEENAGE FANCLUB『HOWDY!』
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