2017/01/22

TESLA『THE GREAT RADIO CONTROVERSY』(1989)

アメリカ出身の5人組ハードロックバンド、TESLAが1989年初頭にリリースした2ndアルバム『THE GREAT RADIO CONTROVERSY』は、彼らを一躍人気バンドの仲間入りへと導いた重要な1枚です。1986年末に本国で発表されたデビューアルバム『MECHANICAL RESONANCE』も当時全米32位まで上昇し、100万枚近いセールスを記録。同作からは「Little Suzi」というヒットシングル(全米91位)も生まれ、続く2ndアルバムにはバンド自身も、そして周囲もさらなる成功を望んでいたはずです。

リードトラック「Heaven's Trail (No Way Out)」はラジオやMTVで、それまで以上のヘヴィローテーションを獲得し、のちにシングルカットされるバラード「Love Song」は全米10位という大ヒットを記録。アルバム自体も最高18位まで上昇し、結果的には200万枚以上を売り上げました。また、1990年に発表されたアコースティックライブアルバム『FIVE MAN ACOUSTICAL JAM』も、当時MTV発祥の企画「Unplugged」が大人気だったことから全米12位のヒット作に。同作からのシングル「Signs」も全米8位のヒットシングルとなりました。

タフなアメリカンハードロックを軸に持ちつつも、「Little Suzi」や「Signs」のようにアコースティックサウンドを前面に押し出したアーシーなサウンドも得意。これがウケないわけがないと思うんです。ボーカルにクセがあるぶん、他のバンドとの差別化もしっかりできているし、当時主流だったBON JOVIタイプともGUNS N' ROSESタイプとも異なる。だけどアメリカ人が好きな要素がたっぷり詰め込まれている。確かに日本ではちょっと弱いタイプのバンドかもしれません。しかし、90年代半ばに一度解散した後、2000年に再結成してからはコンスタントな活動を続けられるのも、彼らがアメリカという土地に馴染んでいる証拠だと思います。

日本のリスナーにはbayfm『POWER ROCK TODAY』のジングルで知られる、豪快なハードロック「Hang Tough」からスタートするこのアルバム。基本的にはこの曲や「Heaven's Trail (No Way Out)」のような重さと豪快さが特徴のミドルチューンが軸になっています。アルバム中盤にようやくファストチューン「Yesterdaze Gone」が登場すると、そこから後半は「The Way It Is」や「Love Song」といったバラードナンバーが主役に。泣きのスローバラードから徐々に激しさを増していく、DEF LEPPARD「Bringin' On The Heartbreak」〜「Swich 625」タイプの「Paradise」はアルバムのクライマックスにふさわしい1曲です。そしてそこから再びヘヴィな「Party's Over」で締めくくるあたりに、このアルバムの軸がどこであるかを再認識させられるわけです。

TESLAは昨年、デビューアルバム『MECHANICAL RESONANCE』のリリース30周年を記念したツアーと、そのライブ音源を収めたアルバム『MECHANICAL RESONANCE LIVE』をリリースしたばかり。日本にもこのアルバムの再現ライブをしに来てほしいと思うのと同時に、2019年にはぜひ『THE GREAT RADIO CONTROVERSY』再現ライブを実現させてほしいものです。もちろんその際には来日もお願いします!



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投稿: 2017 01 22 12:00 午前 [1989年の作品, Tesla] | 固定リンク

2005/07/10

寝る前にこれ聴け!(2)

 微妙にまたドタバタしとります。つーわけでお茶を濁すわけではありませんが、またこのコーナーの更新をば。メタルに興味ない人スマン。けどマジで今、俺の中で十数年振りにメタルが盛り上がってるもんで‥‥ま、聴いてるのは全部10代半ば〜20代前半に聴いてたものばかりだけどね。しかも一度売り払ってしまったものを、最近はまた中古で買い直してるような状況。

 まぁ‥‥あれですよ。このメタル熱再発を記念して、近々何か面白い企画が発表できるかもしれませんよ‥‥イヒヒ。夏フェス終ったらまた会いましょうね!(ニヤリ)

 それでは今夜の3枚。テーマはズバリ『ブルージー』。声がセクシーでブルージーなシンガーのいるバンド。一部それに該当しないかもしれないけど‥‥まぁ気にするなや。


・GREAT WHITE「...TWICE SHY」('89)
 イアン・ハンター(元MOTT THE HOOPLE)ヒット曲 "Once Bitten, Twice Shy" のカバーが当時全米トップ10入りしたお陰で、このアルバムも大ヒットしたんだよね(確かアルバムもトップ10入りしたはず)。もっとも、個人的にはこれの前の「ONCE BITTEN...」の方が好きな曲多いんだけど。これはこれで「枯れた」感じが良いんです。ま、この後更に「枯れ」過ぎちゃうんですけどね。「...TWICE SHY」はやはり初来日絡みの騒動(メンバーの過去の犯罪歴が問題になり、入国できる/できない等揉め、最終的にビザが下りる)があったから、思い出深いのです。行ったなぁ、ライヴ。確か雑誌「BURRN!」のシリーズ企画「BURRNING LIVE」とかいうやつの第1弾だったんだよね。懐かしいです。


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・BAD MOON RISING「BAD MOON RISING」('91)
  元LIONのカル・スワンとダグ・アルドリッジによるバンド。バンド名は恐らくCCRの同名曲から取った、と記憶してます。LION末期のゴタゴタ(ドラムのマーク・エドワーズの事故〜バンド休止〜日本での不透明なチャリティーイベント開催、そこへのカル・スワン不参加等)を経て、いよいよ主要メンバーの2人が本格的に動き出した感が強かったよね、当時。LIONのそのチャリティーにも行ったし、BMRの初来日公演も行ったなぁ‥‥
 カル・スワンの声ってデヴィッド・カヴァーデイル(WHITESNAKE)をより隠らせてパワーダウンさせたような印象が強くて。要するに「どこまでいっても一流になれない宿命」を背負ったような声というか。ま、そのB級っぽさが好きなんですが。それこそ「ブルーズ」という気もしないでもないよね‥‥偏見かしら。ちなみにダグのギターは微妙なんだけどね。個人的にはそんなに好きなタイプではないです。ソロもそんなに印象に残らないし。けど今や彼もWHITESNAKEの一員ですからね。感慨深いですよ、それを思うと。


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・TESLA「PSYCHOTIC SUPPER」('91)
 オリジナルアルバムでいうと3枚目になるのかな。これの前にアンプラグドアルバム(「FIVE MAN ACOUSTICAL JAM」)が出て、それが大ヒットした後の作品なんだけど、完全に振り切れちゃってるというか、ハード&ヘヴィなんスよ。特に頭3曲("Change In The Weather" 〜 "Edison's Medicine" 〜 "Don't De-Rock Me")の怒濤の流れがスゲエ。中盤〜後半にメロウ/スロウナンバーがあるんだけど、これもアンプラグドの二番煎じってわけじゃなく、普通にブルージーなロックバンドのバラードといった印象。かなり良かったのに売れなかったのが残念。あ、東京ドームのカウントダウン(1991年大晦日。METALLICA、EUROPE、THUNDERが出演)で観たなぁ、この年の年末に。それを最後に来日してないんですよね‥‥数年前に再結成して、オリジナルアルバムまで出してるようだし、是非小さいハコでいいんで来日して欲しいなぁ。絶対に行くのに。


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投稿: 2005 07 10 10:35 午後 [1989年の作品, 1991年の作品, Bad Moon Rising, Great White, Tesla] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック