2017年から2020年まで、「リアルサウンド」にて掲載してきたメタル/ラウド系年間ベストアルバム企画。2021年は同サイトにて同企画を実施されないので、場所をこちらに移して行うことにしました。ただ、無理な順位付けはせず、印象的なアルバム/EP 20枚をアルファベット順に紹介していくことにします。
ARCHITECTS『FOR THOSE THAT WISH TO EXIST』(Apple Music)(レビュー)
THE ARMED『ULTRAPOP』(Apple Music)(レビュー)
CARCASS『TORN ARTERIES』(Apple Music)(レビュー)
CONVERGE『BLOODMOON: I』(Apple Music)(レビュー)
DEAFHEAVEN『INFINITE GRANITE』(Apple Music)(レビュー)
DREAM THEATER『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』(Apple Music)(レビュー)
EVERY TIME I DIE『RADICAL』(Apple Music)(レビュー)
EXODUS『PERSONA NON GRATA』(Apple Music)(レビュー)
GATECREEPER『AN UNEXPECTED REALITY』(Apple Music)(レビュー)
GOJIRA『FORTITUDE』(Apple Music)(レビュー)
JINJER『WALLFLOWERS』(Apple Music)(レビュー)
KHEMMIS『DECEIVER』(Apple Music)(レビュー)
LEPROUS『APHELION』(Apple Music)(レビュー)
MASTODON『HUSHED AND GRIM』(Apple Music)(レビュー)
NEMOPHILA『REVIVE』(Apple Music)(レビュー)
SeeYouSpaceCowboy『THE ROMANCE OF AFFLICTION』(Apple Music)(レビュー)
SPIRITBOX『ETERNAL BLUE』(Apple Music)(レビュー)
TO KILL ACHILLES『SOMETHING TO REMEMBER ME BY』(Apple Music)(レビュー)
TRIVIUM『IN THE COURT OF THE DRAGON』(Apple Music)(レビュー)
TURNSTILE『GLOW ON』(Apple Music)(レビュー)
年明け発売の某雑誌には、この20枚の中から10枚をセレクトして順位を付けて掲載予定です。
2020年初頭から流行拡大しだした新型コロナウイルスは、2021年も引き続き大きな影響を及ぼし続け、ロックダウンによるフィジカル(CD、アナログなど)製造遅延およびそれに伴うリリース順延、さらにはツアーやフェスの翌年以降への順延などが重なります。当然、ここ日本への海外メタル/ラウド勢の来日公演も2年近く実現しておらず(一部、小規模のライブハウス公演は行われたようですが、大規模なジャパンツアーやメジャーアーティストの来日公演に関しては皆無)。この年末にKING CRIMSONのジャパンツアーが行われたのは、奇跡に近いものがありました。
しかし、コロナが及ぼした影響は決して悪いことだけではありません。インターネットを使ったリモート作業が以前よりもやりやすい環境になったこともあり、バンドメンバーがバラバラな場所に住んでいても制作自体は行えるようになり、結果として思いがけずに新作が届けられるなんていうサプライズも多々ありました。今回挙げた20枚の中にも、TRIVIUMのように前作から2年経たずしてニューアルバムが到着するというケースも少なくありません。
日本では夏頃と比べて、若干の落ち着きを見せている昨今ですが、海外ではまだまだ予断を許さない状況。イギリスなどの様子に恐怖を覚える一方で、アメリカでは大規模なライブ/ツアーも再開されている。国によって対策や対応は異なるものの、2020年から続くこの生活はもう少し続くことになりそうです。おそらく2022年も国内での大規模野外フェス開催(特に海外アーティストを多数招聘して実施するケース)は現実的ではないのかもしれません。
僕自身、すべてが元通りに戻るとは思っておらず、むしろ少しずつ元の生活に近づけつつ、新たなスタンダードを確立・浸透させなければ、この文化はどんどん先細りしていくんじゃないかと感じています。送り手も受け手も、この新たなスタンダードを前向きに受け取りつつ、過去の日常生活と並列させていくことでこの文化を維持し、さらに成長・進化させていくはず……僕自身はそう信じています。
さて、明日はジャンル分け隔てなく総括した1年のまとめ記事を公開する予定です。この記事と併せてお楽しみいただけると幸いです。