2005/12/06

VADER『THE ART OF WAR』(2005)

 ポーランド出身のデスメタルバンドの、2006年初頭リリース予定のニューアルバムに先駆けてリリースされるミニ・アルバム「THE ART OF WAR」。このアルバムのリリースより前、今年の8/22に前任ドラマーのドックが亡くなるという不幸があったものの、そういった悲壮感を一切感じさせないブルータルなサウンドは相変わらず。ていうか俺、実のところVADERの音源を聴くのってこれが初めてなんですよね‥‥以前から書いてるように、ここ5〜6年のメタルに疎かったもので、全然聴く機会がなかったんですよ。今年に入って自ら積極的にいろいろと聴くようになり、とうとうここにまで辿り着いたといったところでしょうか‥‥

 『ポーランドのSLAYER』なんて触れ込みを以前雑誌で目にした記憶があったので、そういうバンドなんだろうなぁ‥‥と想像してたんですが、成る程そういう例えがピッタリなバンドですね。もっとも、このミニアルバムを最初聴いた時、オープニングの仰々しくてシンフォニックなS.E.には驚かされましたが。勿論、それに続く "This Is The War" での狂気に満ちたツインペダルを聴いてひと安心したわけですが。いやー、単純にカッコいいね。しかも曲が思ってた以上にコンパクトで、CDプレイヤーのカウントを見てないとどこで曲が切り替わったのか気づかないかも。実際、今何曲目?と思って目をやると、既に5曲目だったり‥‥まだ2曲目くらいだと思ってたのに(オープニングや4曲目がS.E.だとは最初気づいてなかった)。1曲の展開が複雑な、それこそSLAYERでいったら「HELL AWAITS」辺りに通ずる感じなのかしら、って勝手に思ってたからね。

 デス声に拒否感を持つ人にはやはり辛いのかもしれないけど、例えば‥‥個人的にですが‥‥ARCH ENEMY辺りと比較すると、VADERクラスのデス声って全然デスっぽくないというか、俺的にはダミ声レベルなんですよね。勿論、SLAYERタイプとはいえ、本家の方がもっとヒステリック且つメロディも備わってたりするんですが、これはこれでカッコいいと思う。つーか有無を言わせぬ強引さを持ってるというか。こっちが考える隙を与えない程のスピードで突っ走り、気づいたら最後の曲まで到達してた、みたいな。そこは凄いな、と素直に思いました。

 過去の名作にも手を出してみようと思ったし、何よりもこれに続くであろうフルアルバムが今から楽しみで楽しみで‥‥ジャケットが過去のイメージとは異なる、非常にSFチックなのもフルアルバムへの布石なのでしょうか。とにかく、ライヴ含めて今気になる存在だったりします。



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投稿: 2005 12 06 10:45 午後 [2005年の作品, Vader] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック