カテゴリー「Whitesnake」の30件の記事

2020年11月 9日 (月)

WHITESNAKE『LOVE SONGS』(2020)

2020年11月6日にリリースされたWHITESNAKEの最新コンピレーションアルバム。

本作は今年6月発売の『THE ROCK ALBUM』に続く、<Red, White and Blues Trilogy>と題した新編集によるベストアルバム三部作の第2弾。Red=ラブソング、White=ロックアンセム、Blue=ブルースをテーマに選曲された楽曲群が、リマスター&リミックスにより新たな形に生まれ変わりまとめられています。

第2弾の本作はRed=ラブソングということで、最初はバラードベストなのかな?と想像していたんですが、そういうことではないらしく、いろんな形のラブソングをまとめた(ってWHITESNAKEって基本ラブソングばかりですよね?)、スウィートな楽曲中心の1枚に仕上がっています。選曲範囲は『THE ROCK ALBUM』同様、『SLIDE IT IN』(1984年)以降のアルバム(デヴィッド・カヴァーデイルのソロアルバム『INTO THE LIGHT』含む)からセレクトされているので、アリーナロック調のビッグサウンドで統一感はかなり強いと思います。

以下、収録曲の内訳です。

M-6:『WHITESNAKE』(1987年)
M-2、10:『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)
M-5、9:『RESTLESS HEART』(1997年)
M-4、11、12:『INTO THE LIGHT』(2000年/ソロ)
M-3、8:『GOOD TO BE BAD』(2008年)
M-1、13:『FOREVERMORE』(2011年)
M-7、14、15:未発表曲。『INTO THE LIGHT』アウトテイク

前作では最新アルバム『FLESH & BLOOD』(2019年)からのアウトテイクが1曲含まれていましたが、今回はソロ作『INTO THE LIGHT』からのアウトテイクが3曲も。意外と世に出ていない曲って多いんですね。あと、『SLIDE IT IN』から1曲も選ばれていないのが意外でした。

オープニングの「Love Will Set You Free」は意外な1曲でしたが(まあ、タイトルどおりラブソングですからね)、以降はミディアム/スローナンバー中心にセレクト。「Too Many Tears」は『RESTLESS HEART』バージョンではなくてソロのほうなんですね。

今回も原曲にはなかった音が加えられていたり、全体の音像を調整したりと、リミックスと称していろいろ手を加えた曲が多数存在します。耳馴染みの強い「The Deeper The Love」とか「Is This Love」とか、慣れないと驚きますよね(苦笑)。ただ、アルバムごとにエンジニアが異なることで生じたミックスやサウンドプロダクションのバラつきが、よい意味で解消されて統一感が増しているのは興味深いなと思いました。それを良しとするか否かは、聴き手によって大きく異なるでしょうが、僕は好意的に受け取っています。

気になる未発表曲ですが、M-7「With All Of My Heart」はブルージーなスローバラード。個人的には大好物だけど、この並びだと地味ですね。歌メロも変に間延びした感が強いし。M-14「Yours For The Asking」は若干アップテンポめのポップチューンで、M-15「Let's Talk It Over」は賛美歌のようなオルガンの音色が気持ち良いスローバラード。どっちもソロならではといったところでしょうか。落ち着いたトーンで歌っており、シャウトしまくってないところに好感が持てます。

今作のようなミディアム/スローナンバー中心のコンピ盤というと、過去には『UNZIPPED』(2018年)というアコースティック主体の作品との共通点も多数見受けられますが、僕としては今作のほうが好みかな。『THE ROCK ALBUM』はクドすぎたので(笑)、今回はしばらくリピートできそうな1枚だと思います。

 


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2020年6月25日 (木)

WHITESNAKE『THE ROCK ALBUM』(2020)

2020年6月中旬にリリースされた、WHITESNAKEの最新ベストアルバム。

このアルバムは<Red, White and Blues Trilogy>と名付けた、新編集によるベストアルバム三部作の第1弾。Red=ラブソング、White=ロックアンセム、Blue=ブルースをテーマに選曲された楽曲群が、リマスター&リミックスにより新たな形に生まれ変わりまとめられることになります。

とはいえこのベスト、選曲範囲に70年代から『SAINTS AND SINNERS』(1982年)までの“ブルースロック”期が省かれており(少なくとも『THE ROCK ALBUM』においては)、世界的ヒットを飛ばす先駆けとなる『SLIDE IT IN』(1984年)以降の“アリーナロック/メタル”期をベースに選曲されているのです。ああ、やっぱりそうか(苦笑)

まあ、気を取り直して。ですがこのアルバム、古くからのリスナーでも新鮮な気持ちで触れることができるのではないでしょうか。というのも、リミックス効果がかなりえげつないことになっているのです。

『SLIDE IT IN』や『WHITESNAKE』(1987年)『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)という“Geffen三部作”はここ数年の再発でリマスター&リミックス効果を遺憾なく発揮してきましたが、このベスト盤収録に際しこれら3作からの楽曲も再びリミックスが施され、かつ近年の『GOOD TO BE BAD』(2008年)『FOREVERMORE』(2011年)からの楽曲と並んでも違和感ないようなミックスで揃えられている。つまり、よくベスト盤にありがちな「古い作品と近作の録音の差がありすぎて違和感を覚える」ことが皆無なんです。特に『WHITESNAKE』以降の作品はほぼ差がないと言ってもいいでしょう(つまりそれは、『WHITESNAKE』以降の作品は、同作の作風をなぞっているとも言えるわけですが)。

収録曲の内訳は以下のとおり。

M-4、5:『SLIDE IT IN』(1984年)
M-1、6、10:『WHITESNAKE』(1987年)
M-11:『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)
M-8、9、13、14:『RESTLESS HEART』(1997年)
M-12:『INTO THE LIGHT』(2000年/ソロ)
M-2、7:『GOOD TO BE BAD』(2008年)
M-3、16:『FOREVERMORE』(2011年)
M-15:未発表曲。『FLESH & BLOOD』(2019年)アウトテイク

個人的収穫は、やはり『RESTLESS HEART』(1997年)からの楽曲が手軽に聴けるようになったことでしょうか。と同時に、そのリミックス効果もかなり興味深いものがあり、これくらい派手なほうが(今の)WHITESNAKEらしくて好印象を持てるんですよ。逆に、これを聴いちゃうと『GOOD TO BE BAD』以降の楽曲がちょっとキツく感じられる難点も見つかっちゃうわけですが。

デヴィッド・カヴァーデイルのソロ作『INTO THE LIGHT』(2002年)から選ばれた「She Give Me」も、この並びで聴くと悪くないですね。『RESTLESS HEART』からの流れで聴くと、これは全然アリな作品だなと再認識させられます。

あとは、『SLIP OF THE TONGUE』から唯一選ばれた「Judgement Day」の、スティーヴ・ヴァイ(G)の個性を完全に殺した(笑)シンプルなミックスも悪くない。きっとこの曲、本来はこういうアレンジにしたかったんじゃないか?と思わずにはいられません(でも、ヴァイらしい効果音がなくなったのは、ちょっとさみしくもあるんですが)。

唯一の新曲(未発表曲)となる「Always The Same」は、あの賛否両論な最新作『FLESH & BLOOD』(2019年)からのアウトテイクなのですが、この出来が非常に良くて。なぜこれを本編に入れなかった?と思わずにはいられません。あのアルバム、なんとなくですが『SLIP OF THE TONGUE』と同じ失敗をたどってしまっているような気がするんですが……。

まあとにかく。日本でのストリーミング未配信作である『RESTLESS HEART』や『INTO THE LIGHT』、『GOOD TO BE BAD』からの楽曲を聴くことができるという点において本作への評価はある程度高いものがあると思いますし、今後『RESTLESS HEART』もリマスター&リミックス・バージョンが発表されるのではないかという期待も高まります。

苦言を呈するならば、やはり70年代〜80年代初頭の楽曲を1、2曲でも入れてくれたら……と。それこそ、この時期の音源を含めたら、先に書いた“音質の違和感”問題が再燃することになるわけで、難しいところはあると思いますが、それでも「ベスト」と掲げるならば……ねえ? あとは、せっかくソロまで含めているのなら、COVERDALE・PAGEからも入れてほしかった(笑)。いやマジで。なので、『THE BLUES ALBUM』にはそのへんを期待したいと思います。

 


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2020年6月 9日 (火)

VANDENBERG『2020』(2020)

2020年5月下旬にリリースされたVANDENBERGの4thアルバム。

エイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)は2010年代に入ってからVANDENBERG'S MOONKINGSをメインバンドとして、スタジオアルバム2枚とアコースティックアルバムを1枚発表しています。が、ここにきてVANDENBERG名義では『ALIBI』(1985年)以来35年ぶりの新作を完成させました。

しかし、参加メンバーはロニー・ロメロ(Vo/LORDS OF BLACKRAINBOW)、ルディ・サーゾ(B/ex. QUIET RIOT、ex. WHITESNAKEなど)、ブライアン・ティッシー(Dr/ex. PRIDE & GLORY、ex. WHITESNAKEなど)と、エイドリアン以外は80年代の編成とはまったく異なる布陣です。え、再結成とは?

しかも、アルバムで鳴らされている楽曲の大半が往年のVANDENBERG節とは異なる、MANIC EDENやVANDENBERG'S MOONKINGSにも通ずる ブルース・ハードロック路線。いや、VANDENBERGにそこは求めていないのでは……。

で、オープニングの「Shadows Of The Night」や続く「Freight Train」や「Hell And High Water」を聴いて思ったんです……これ、エイドリアンがWHITESNAKE時代にやりたかったことなんじゃないか、と。言ってしまえばこれ、『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)の続編なんですよ。

ブルースベースのハードロックという曲調はもちろん、ロニーの歌唱スタイルや節回しも手伝ってデヴィッド・カヴァーデイルが歌っている姿が容易に想像できる楽曲群。しかも、バックを支えるのがルディ&ブライアンという、年代こそ異なるものの歴代のWHITESNAKE在籍メンバーなんですから……最初から何がやりたかったのか、明白ですよね。

ただね、楽曲の完成度は非常に高い。ぶっちゃけ、『SLIP OF THE TONGUE』で展開されたモダンなハードロック路線よりもWHITESNAKEらしいですし、もとはカヴァーデイルのソロアルバムとして制作された『RESTLESS HEART』(1997年)よりも「リスナーが求めるWHITESNAKE像」を具現化できている。しかも、それを実力派ミュージシャンたちと一緒に表現してるわけですから、悪いわけがない。ぶっちゃけ、本家の最新作『FLESH & BLOOD』(2019年)よりも「ファンが聴きたいWHITESNAKE像」を形にできていると思いますよ。

でもね。だからこそ不思議なんですよ。これをVANDENBERG名義で出そうと思った理由がわからない。申し訳程度にセルフカバーした「Burning Heart」の所在なさといったら……。大人の事情を感じずにいられません。

第3期DEEP PURPLEが演奏したらハマりそうな「Hell And High Water」や、RAINBOWのフロントマンであるロニーが歌うことで輝く「Ride Like The Wind」など、良曲揃いの本作。どの視点で本作に触れるかで評価は大きく異なるかもしれませんが、純粋に内容は素晴らしい1枚。この1月に66歳の誕生日を迎えたエイドリアンのギタープレイもキレと枯れが適度なバランスでミックスされており、彼が携わった近作の中でもベストワークだと思います。

ちなみにこの編成はアルバムレコーディングのみということで、ツアーにはエイドリアンとロニー、ランディ・ファン・デル・エルセン(B/TANK)、コーエン・ヘルフスト(Dr/EPICAツアーメンバー)という編成で挑むんだとか。このVANDENBERG'S MOONKINGSではなく、再びVANDENBERGを選んだ彼が、果たして再び成功することができるのか……。

 


▼VANDENBERG『2020』
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2020年3月11日 (水)

WHITESNAKE『SAINTS AND SINNERS』(1982)

1982年11月にリリースされたWHITESNAKEの5thアルバム。日本盤は1ヶ月遅れの同年12月に発表されました。

これまで1年間隔でアルバムを制作してきたWHITESNAKEですが、本作は過去最長の1年半という期間を要してファンの手元に届けられています。もちろん、半年なんて今の感覚で言えば誤差範囲ですし、デビューからここまで休みなく走り続けてきたバンドですから、これくらいの間隔ができても別に不思議ではありません。

しかし、前作『COME AN' GET IT』(1981年)のレビューに書いたようにバンドとしてのマンネリ化が始まっていたWHITESNAKE。バンマスのデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)は本作制作に入る前、公私ともにかなりのプレッシャーに襲われていたとのこと。そういう不安を抱えたままスタジオ入りすると、今度はバンド内がギクシャクしていることにも気づく。最初のセッション時には長年のプロデューサーであるマーティン・バーチ(DEEP PURPLERAINBOWBLACK SABBATHIRON MAIDENなど)も不在。すべてが噛み合わない状況の中、スタジオを変えるなどして制作を続けるも、カヴァーデイル的にはお手上げ状態に。

結果、アルバムは無理くり完成させられます。楽曲は全10曲中、カヴァーデイル単独で書いた楽曲が4曲と前作と同じ流れ。ほかはバーニー・マースデン(G, Vo)との共作が2曲、ミッキー・ムーディ(G)との共作が3曲、バンドメンバー6人の名前がクレジットされた1曲という内訳です。これがすべてバンドの内部分裂に関係するのかは正直定かではありませんが、確かにカヴァーデイルが単独で書いた「Bloody Luxury」や「Victim Of Love」といった楽曲は比較的よくできているほうなんですよね。

もちろん、そのほかの楽曲も素晴らしいですよ。演奏も聴くぶんにはタイトさが伝わる、前作『COME AN' GET IT』の延長線上にある作風ですし。個人的には地味に感じた前作よりも、若干派手さが復調しているような印象も受けますし。それもあってか、全体的な作風としても次作『SLIDE IT IN』(1984年)に通ずる要素がところどころから感じられます。

また、本作には「Crying In The Rain」と「Here Go I Again」という、5年後に7thアルバム『WHITESNAKE』(1987年)でリメイクする突出した2曲を含むんでいることも大きなトピックかなと。混沌とした時期のアルバムながらも、こういった突き抜けた楽曲が収録されたことで救われているのも非常に大きいと思います。

本作完成後、バンドはカヴァーデイル、ムーディ、ジョン・ロード(Key)のレコーディング参加メンバーにメル・ギャレー(G, Vo/彼はレコーディングにもコーラスで参加)、コリン・ホッジキンソン(B)、そしてコージー・パウエル(Dr)という新たな編成へとシフト。「Here Go I Again」のMVはこの布陣で撮影されたものですね(アルバム裏ジャケなどに写っているのもこの6人です)。それもあって、アルバムにはレコーディングメンバーは記載されておりません。また、そんな不安定さは結果として、数字にも表れてしまいます。リードシングル「Here Go I Again」は全英34位、アルバム自体は全英9位と、どちらも前作から数字を落とす結果に。そんな複雑な時期の、本当に混沌とした本作は大きな括りでの第1期WHITESNAKE終焉をそのまま形として表した1枚なわけです。

なお、本作は2006年のリマスター化に際し3曲のボーナストラックを追加。「Young Blood」「Saint An' Sinners」の別テイクと、未発表曲「Soul Survivor」を楽しむことができます。「Soul Survivor」は歌が入っていない未完成なものなので、完全にオマケでしかありませんが……。

 


▼WHITESNAKE『SAINTS AND SINNERS』
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2020年3月10日 (火)

WHITESNAKE『COME AN' GET IT』(1981)

1981年4月に発表されたWHITESNAKEの4thアルバム。日本盤は同年6月後半からスタートする2度目のジャパンツアーの来日記念盤として、5月に発売されました。

2作目『LOVEHUNTER』(1979年)から7ヶ月という短いスパンで発表された前作『READY AN' WILLING』(1980年)は、リードシングル「Fool For Your Loving」のスマッシュヒット(全英13位)も手伝って最高6位を記録。その成功をフォローするかのように11ヶ月後に発表された本作は、「Don't Break My Heart Again」(全英17位)、「Would I Lie To You」(同37位)とシングルヒットを連発させたことで、アルバム自体も最高2位という高ランキングを残しています。

前作から加わったイアン・ペイス(Dr/ex. DEEP PURPLE)の影響もあってか、バンドアンサンブルがよりタイトに強化された印象を持つ本作。『READY AN' WILLING』で手に入れた成功が良い形で作用された、初期の最高峰といえる内容ではないでしょうか。

モロに女性器を表した蛇の舌に苦笑してしまうというジャケットを持つ本作。序盤の「Come An' Get It」や「Hot Stuff」こそ初期2作のおおらかさが再び感じられますが、そこにはいなたさが一切感じられず、むしろ洗練された印象を受けるほど。そこから前作の影響が大いに反映された「Don't Break My Heart Again」、このバンドらしい泣きのブルース要素が最大限に発揮された「Lonely Days, Lonely Nights」と最高の流れを見せ、WHITESNAKE流“Sex, Drug, Rock 'N' Roll”を体現した軽やかなロックンロール「Wine, Women An’ Song」へと続くアナログA面の流れは、本当によくできているなと感心します。

後半(アナログB面)はいぶし銀の渋みを感じさせる名曲「Child Of Babylon」からスタート。シングルカットもされたノリの良いロックチューン「Would I Lie To You」やドス黒いリズムセクションがひたすら気持ち良い「Girl」「Hit An' Run」と流れ、どことなく「Ain't Gonna Cry No More」に似た空気(と作風)の「Till The Day I Die」で締めくくり。なんとなく地味さが目立つ1枚ですが、ブルースやR&B/ソウルをハードなサウンドで表現するという初期WHITESNAKEのコンセプトはここでひとつの完成を見ることになります。

もちろん、穿った見方をすれば「前に似たような曲、なかったっけ?」というマンネリさも見え始めています。それはデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)のバンマスとしての甘えだったのか、あるいはミッキー・ムーディ(G)やバーニー・マースデン(G, Vo)といったソングライターたちの“才能の限界”だったのか。これまでのアルバム4作中、カヴァーデイル単独制作楽曲が4曲と過去最多なのもそういった事象の表れだったのかもしれません。

なお、本作は2006年にリマスター化されており、その際にアルバム収録曲の別ミックスやバッキング・トラックなど6曲が追加されております。個人的には必聴とは言い切れない、オマケ以外の何ものでもないテイクですので、気になる人はぜひ……といったところでしょうか。

 


▼WHITESNAKE『COME AN' GET IT』
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2020年3月 9日 (月)

WHITESNAKE『LOVEHUNTER』(1979)

1979年10月にリリースされたWHITESNAKEの2ndアルバム。日本盤は同年9月に予定されていた初来日公演にあわせて、海外より1ヶ月早く発売されたようです(が、結果的にそのジャパンツアー自体が中止に。あれ、どこかで似たような話題が。苦笑)。

デビューアルバム『TROUBLE』(1978年)が本国イギリスで50位まで上昇、続く2ndアルバムに先駆けて発表されたリードシングル「Long Way From Home」もシングルとしては初めてチャートイン(最高55位)を記録するなど、バンドとしてどんどん良い状況を作り始めていた中、満を辞してリリースされた今作は全英29位という好成績を残しています。バンドとしてようやくシーンに認められたということでしょうかね。

現在だったらコンプライアンス的にありえないであろうジャケ写が、後追いで聴き始めた中高生時代の自分にはかなりハードルが高かった本作。内容的には前作の延長線上にあるものの、よりナチュラルなブルースロック/ソウルフルなハードロックを聴かせてくれます。

シングルヒットも果たした「Long Way From Home」のおおらかなノリは、前作のオープニングとは異なるもので、スルッとアルバムに入っていける空気を作ってくれます。続く代表曲のひとつ「Walking In The Shadow Of The Blues」のクールさ、レオン・ラッセルのカバー「Help Me Thro' The Day」のアダルトな世界観と、本作が前作以上に対象年齢を上げてきたことを冒頭3曲でアピール(しているように感じました)。とにかく「Help Me Thro' The Day」でのデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)の歌がハンパないほどの表現力で、「Ain’t No Love In The Heart Of The City」といいこのバンドにカバーをやらせたらすごいものができることを実感させられます(この際「Day Tripper」は無視する。いや、あれもよかったけどね)。

中盤に入ると、軽快さを伴うロックンロール「You 'N' Me」やアップテンポなハードロック「Mean Business」が用意されており、前作からのリスナーを手厚く迎えてくれます。が、音の質感やアレンジが前作よりも手堅くなっている印象を受け、この1年で“バンド感”がより強まったことがこういった点に形となって表れているのかなと思わされました。

アルバムを象徴するようなタイトルトラック「Lovehunter」を経て、バーニー・マースデン(G, Vo)がリードボーカルをとるグルーヴィーな「Outlaw」が良いアクセントになったり、王道なロックンロールリフを持つ「Rock 'N' Roll Woman」でうまく聴き手をノせたと思うと、1分半程度の短さにも関わらずリスナーのハートを掴んで離さない名バラード「We Wish You Well」で締めくくり。前作の延長線上にありながらも、実は少しずつ楽曲の幅を広げ始めていることがこういったところからも伝わるのではないでしょうか。

バンドとしてはまだまだ垢抜けなさが残る本作ですが、続く傑作『READY AN' WILLING』(1980年)での本格的ブレイクを前にした“プロトタイプ”と考えると本作の残した功績は非常に大きなものがあるのではないかと思います。

なお、2006年のリマスター化に際し、本作のCDには4曲のボーナストラックを追加。デビューアルバムから「Belgian Tom's Hat Trick」「Love To Keep You Warm」「Trouble」、そして「Ain't No Love In The Heart Of The City」の「BBC Radio 1」でのスタジオライブ音源を楽しむことができます。観客の入ったライブのそれとはまた違った、スタジオ音源以上のスリリングさ、生々しさを味わえるこれらのテイクは単なるおまけ以上の価値ありです。

 


▼WHITESNAKE『LOVEHUNTER』
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2020年3月 8日 (日)

WHITESNAKE『TROUBLE』(1978)

明日からスタート予定だったWHITESNAKEのジャパンツアー、再延期になっちゃいましたね。本来は昨年10月に計画されていたものが、バンド側のスケジュール再調整により半年後の3月に振り返られたわけですが、ここまで振替が続くと……最新作『FLESH & BLOOD』(2019年)リリースから間もなく1年。忘れ去られちゃいますよ。

ということで、ここ数日WHITESNAKE関連の諸作品を紹介してきましたが、しばらくの間彼らのオリジナルアルバムやライブアルバムなどを集中的に紹介することで、少しでも彼らに注目が集まることに揚力できたらと思います。

本日ピックアップしたのは、1978年10月にリリースされたWHITESNAKEの1stアルバム『TROUBLE』です。日本では翌1979年2月に発売されたようです。

1976年夏にDEEP PURPLEが解散し、デヴィッド・カヴァーデイルは1977年春に初のソロアルバム『WHITESNAKE』を、翌1978年3月には2ndソロアルバム『NORTHWIND』を順調にリリースしています。さらに、同年6月にはDAVID COVERDALE'S WHITESNAKE名義で4曲入りEP『SNAKEBITE』を発表。さらに、WHITESNAKE名義での本作が10月に発表されているとなると、かなりのハイペースで創作活動を行なっていたことがわかります。

当時のバンドメンバーはカヴァーデイル(Vo)のほか、ミッキー・ムーディ(G)、バーニー・マースデン(G, Vo)、ニール・マーレイ(B)、デイヴ・ドウル(Dr)、そしてDEEP PURPLEからそのまま行動をともにすることになったジョン・ロード(Key)という6人(EP制作時はピート・ソリーがキーボードを担当)。パープルやRAINBOWの代表作に加え、のちにIRON MAIDENの諸作品を手がけることになるマーティン・バーチをプロデューサーに迎え、ビートルズ「Day Tripper」のカバーを含む全10曲入りアルバムを完成させます。

クレジットを見ると、大半の楽曲でカヴァーデイル/ムーディ、カヴァーデイル/マースデンという共作が実現しており、3人およびバンドメンバー全員での共作曲を含めるとその数は実に7曲にもおよび、カバーを除く残り2曲はカヴァーデイルの単独制作による「Love To Keep You Warm」とミッキー・ムーディ単独制作曲「Belgian Tom's Hat Trick」という内訳になります。こうやって見ると、カヴァーデイルがリーダーではあるものの、ちゃんとバンドとして機能していることが伺えます。

オープニングの「Take Me With You」こそアップテンポのハードロック調ですが(シンセが前面に打ち出されていることで、ニューウェイヴ感も漂っていますが)、軽快なロックンロール「Lie Down」やヘヴィブルース調にアレンジされた「Day Tripper」など含め、全体的にソウルミュージックやブルースロックのテイストがかなり強い作風となっています。「Nighthawk (Vampire Blues)」や「Free Flight」なんて、そのグルーヴィーなリズムからジャズやファンクの影響も見え隠れしますし。かつ、後者ではバーニー・マースデンがボーカルを披露しているのも、このアルバムの面白いところでしょうか。しかも、なかなか良い歌声聴かせてくれるもんだから、たまらんです。

80年代後半以降のWHITESNAKEとはもはや別モノでしかありませんが、このソウルフィーリングこそがカヴァーデイルの魅力だと信じて疑わないリスナーも少なくないはず(筆者もそのひとり)。今や本作の楽曲を軸にしたライブなんて到底叶いっこあいませんが、たまには本作のことも思い出してあげてくださいね、カヴァーデイルさん。

なお、本作は2006年のリマスター化に伴い、デビューEP『SNAKEBITE』収録の4曲を追加。今でも来日のたびに披露される機会の多いボビー・ブランドの名カバー「Ain't No Love In The Heart Of The City」のスタジオバージョンや、「Come On」「Bloody Mary」といったロックンロール色の強いナンバー、スライドギターをバックに歌うカヴァーデイルの歌声がセクシーな「Steal Away」という貴重なナンバーを楽しむことができます。

 


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2020年3月 7日 (土)

DAVID COVERDALE『INTO THE LIGHT』(2000)

2000年9月に発表されたデヴィッド・カヴァーデイルの3rdソロアルバム。

ソロプロジェクトの一環で制作された『RESTLESS HEART』(1997年)が結果としてWHITESNAKE名義で発表されたことで、カヴァーデイルは同作のツアーをもってWHITESNAKEを再び解散させ、本格的なソロ活動に臨みます。

レコーディングでタッグを組んだのはデヴィッド・ボウイやジョン・レノンとの共演で知られる名手アール・スリック(G)のほか、グレッグ・ビソネット(Dr)やマイク・ポーカロ(B)などと共演してきたダグ・ボッシ(G)という過去のWHITESNAKEからは想像できない面々。そこにリーヴス・ガブレルス(G/デヴィッド・ボウイTHE CUREなど)やマルコ・メンドーザ(B/ex. BLUE MURDERなど。のちにWHITESNAKEの一員に)、トニー・フランクリン(B/ex. BLUE MURDER、ex. THE FIRMなど)、デニー・カーマッシ(Dr/ex. WHITESNAKE、ex. HEARTなど)といた新旧のWHITESNAKEメンバーを含むプレイヤーがゲストとして参加することで、サウンドに華やかさを加えています。

完全なるソロ名義としては1978年の『NORTHWINDS』以来22年ぶりとなりますが、確かに今作を聴くと『NORTHWINDS』から地続きであること、と同時にWHITESNAKEから続く物語であることが伺える内容であることがわかります。

ぶっちゃけ、『RESTLESS HEART』がなかったことに感じてしまうほど、本作には華やかさが備わっている。確かに後期WHITESNAKEと比べたら地味だと思います。ですが、『RESTLESS HEART』の地味さとは別ベクトルなんですよね。ちゃんと“ソロシンガー、デヴィッド・カヴァーデイル”を盛り立てようとする鮮やかさが至るところから感じられる。それは、カヴァーデイルが単独で書いた楽曲はもちろんのこと、アール・スリックとの共作「Love Is Blind」や「Slave」、カヴァーデイル/アール/ダグの三者共作曲「Cry For Love」「Living On Love」などからも感じ取れるはずです。逆に、『RESTLESS HEART』からのリメイクとなる「Too Many Tears」はこの中に入ると本当に地味に思えてしまうのですから……ゴメンね、エイドリアン・ヴァンデンバーグさん(苦笑)。

『RESTLESS HEART』はそれ以降のWHITESNAKEのアルバムよりも“らしい”内容だった1枚でしたが、今作はそれをさらに上回る完成度ではないでしょうか。80年代の派手さを求める層には敬遠されそうですが、デヴィッド・カヴァーデイルというアーティスト/シンガーの真髄が余すところなく収められたという点においては、実は彼のキャリアにおいて本作が最後だったんじゃないか……そう思わずにはいられません。それくらい、以降の活動には毎回少なからず「?」を感じてしまうのですから(悪くはないんですけどね。でも、100%満足させてくれる内容ではないというわけです)。

無理やりキーを下げてがなりまくるのではなく、またこのテイスト/トーンのアルバムを作ってくれないかなあ……売れないだろうけど(苦笑)。

あ、ちなみに本作も現在日本盤が廃盤状態。国内ではストリーミングサービスでも聴くことができません(海外でもSpotifyのみ)。このへん、どうにかならないのかなぁ……。

 


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2020年3月 6日 (金)

WHITESNAKE『RESTLESS HEART』(1997)

1997年3月下旬に日本先行リリースされたWHITESNAKEの9thアルバム。本国イギリスでは同年6月に“DAVID COVERDALE & WHITESNAKE”名義で発表、北米では当時リリースされませんでした。

1990年に『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)を携えたワールドツアーを終えると、WHITESNAKEとしての活動を休止させたデヴィッド・カヴァーデイル。その後、ジミー・ペイジと合流し、COVERDALE・PAGE名義でアルバム『COVERDALE・PAGE』(1993年)を発表するも、ライブは日本公演のみという短命に終わり、翌1994年にはGeffen Records時代の音源をまとめたベスト盤『GREATEST HITS』を携え、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)、ルディ・サーゾ(B)という旧友に加え、COVERDALE・PAGEで活動をともにしたデニー・カーマッシ(Dr/ex. HEART)、そしてウォーレン・デ・マルティーニ(G/RATT)という意外な布陣でヨーロッパおよびジャパンツアーに臨みます。

WHITESNAKEとしてツアーがひと休止すると、カヴァーデイルはWHITESNAKEとしてではなくソロ名義でのアルバム作りに挑みます。ここでのパートナーは『SLIP OF THE TONGUE』では曲作りこそ一緒に進めたものの、腱鞘炎のためレコーディングには参加できなかったヴァンデンバーグ。1987年のWHITESNAKE加入から10年、満を辞しての本格的タッグです。

レコーディングにはヴァンデンバーグ(G)のほか、ガイ・プラット(B/PINK FLOYDゲイリー・ムーアROXY MUSICなど)、デニー・カーマッシ(Dr)、ブレット・タグル(Key/デヴィッド・リー・ロスなど)という所謂職人プレイヤーが多数参加。これだけで、本作が80年代後半の“派手なスタイル”のWHITESNAKEとは異なることが想像できることでしょう。

実際、我々の手元に届けられたアルバムもそういった内容で、70年代〜80年代初頭のWHITESNAKEを思わせるブルース/ソウルをベースにしたハードロック/ブルースロックをたっぷり楽しむことができます。

オープニングの「Don't Fade Away」の落ち着いた雰囲気は、高音でキーキー叫びまくっていた『WHITESNAKE』(1987年)や『SLIP OF THE TONGUE』とはまったく異なり、さらには『SLIDE IT IN』(1984年)ともかけ離れた世界観。タイトルトラック「Restless Heart」冒頭の低音ボイスや、AOR調のミディアムバラード「Too Many Tears」で聴かせる中音域など、どれも心地よく響くものばかり。かと思えば、女性ソウルシンガーのロレイン・エリソンの名曲カバー「Stay With Me」では途中からハイトーンでシャウトしまくり(苦笑)。もちろん、これはこれで悪くないんですけどね。

楽曲的には先にも書いたように、全体的に落ち着いた雰囲気。そりゃそうでしょう、ソロアルバムとして制作されたものなんですから。とはいえ、カヴァーデイルのキャリアを総括するように、ハードブルース「Crying」や軽快なロックンロール「You're So Fine」、セクシーなスローブルース「Take Me Back Again」、COVERDALE・PAGEの延長線上にあるブルージーなハードロック「Woman Trouble Blues」といった楽曲も用意されている。このへんはカヴァーデイルがというよりも、MANIC EDENを経てヴァンデンバーグがこういった世界観にどっぷり浸かっていたことも大きいのかな、という気がします。

結局、所属レーベル(EMI)側の要請により、日本ではWHITESNAKE名義で先行リリース。本国では最初に書いたように、“DAVID COVERDALE & WHITESNAKE”というまどろっこしい名義で世に放たれることになった本作。ソロ作として考えれば満足のいくムーディな1枚ですが、WHITESNAKEというハードロックバンドとして捉えるとインパクトに欠けてしまうのは否めません。

それもあってか本作、ここ10数年にわたり日本では廃盤状態。デジタル配信もされていません。ストリーミングサービスも海外ではSpotifyでは確認できるものの、Apple Musicでは見当たらない状況です。2000年代以降の諸作品よりも優れた“隠れた良盤”なだけに、本当に勿体ないったらありゃしません。

 


▼WHITESNAKE『RESTLESS HEART』
(amazon:日本盤CD / 海外盤CD

 

2020年2月20日 (木)

BLACK SWAN『SHAKE THE WORLD』(2020)

BLACK SWANが2020年2月中旬に発表したデビューアルバム。日本盤は海外に数日遅れでリリースされています。

BLACK SWANはロビン・マッコーリー(Vo/MICHAEL SCHENKER FEST、ex. MCAULEY SCHENKER GROUPなど)、レブ・ビーチ(G/WINGERWHITESNAKEなど)、ジェフ・ピルソン(B/FOREIGNER、ex. DOKKENなど)、マット・スター(Dr/MR. BIGエース・フレーリーなど)という80年代以降のHR/HMシーンにてたびたび名前を目にする名手たちが一堂に会した“スーパーバンド”のひとつ。昨年の今頃、ジェフがこのバンドについて言及する場面があったそうで、もともとはロビン、レブ、ジェフの3人で進めていたプロジェクトからマットに声がかかり、その数日後にはレコーディングに参加したとのこと(すでにドラム以外のパートはレコーディング済みだったそう)。

ソングライティングは上記のようにマット以外の3人で進めたのでしょう。一体この3人でどんな曲/音が作れるのか……要はMSGとWINGERとDOKKENですからね。80年代的なスタジアム・ハードロックを想像した人、ある意味正解です。けど、思ったよりも湿り気の強いメロディの正統派HR/HMだったのは、良い意味で予想を裏切ってくれてうれしかったな。

ロビンの哀愁味が強い歌声を前面に打ち出しつつ、メジャー感の強いHR/HMを表現する。もちろん、親しみやすい歌メロを備えつつ、楽器隊(主にギター)の派手さを見せることも忘れない。BON JOVIやWHITESNAKE、DEF LEPPARDなどがヒットチャートを席巻した80年代後半のUSメタルシーンを彷彿とさせる楽曲群はどれもクオリティが高いもので、ぶっちゃけ2020年の今これをやる必要があるのか?と疑問を感じることもゼロではありませんが、“やれる”人たちが“やるべきこと”をやっただけのこと。逆に、“やれる”人たち今これをやっていないから、彼らがやったと考えればいいわけで、こういったバンドが今誕生してこういうアルバムを世に放ったことは必然だったのです。

マイナーキーのミドルナンバー中心ながらも、シャッフルビートが心地よい「Big Disaster」、疾走感の強い「Shake The World」や「Unless We Change」、HEARTにも通ずるポップバラード「Make It There」、じっくり聴かせるスローナンバー「Divided/United」など楽曲も緩急に富んでいる。全11曲(日本盤ボーナストラック除く)で約57分と決して短くなないトータルランニングながらも、最後まで飽きずに楽しめるのは1曲1曲の完成度の高さや個性が際立っているからこそ。さすが職人!と納得してしまう高品質の1枚です。

ロビンはMSFではゲイリー・バーデンやグラハム・ボネットに次ぐ3番手だし、レブはWHITESNAKEでは常に2番手的扱いで、ジェフは現在のFOREIGNERでも裏方的印象が強い。マットもMR. BIGではパット・トーピーのサポートという意味合い濃厚だったので、全員が現在のシーンの中で“日陰”的存在なわけです。そういった人たちがBLACK SWAN(=黒い白鳥、コクチョウ。「予測できないことが出来事が起こる」の意)という名前で再び日陽に飛び出していく。そりゃ応援したくなりますよね。各メンバーとも自身のメインバンドでの活動が忙しいので、ツアーや来日公演などは今のところ望めそうもありませんが、ぜひ機会があったら一度ライブを観てみたいものです。きっとそのときは、各バンドのカバーもあるでしょうしね(笑)。

 


▼BLACK SWAN『SHAKE THE WORLD』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

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