2018年8月 8日 (水)

THE WHO『WHO'S NEXT』(1971)

1971年8月に発表された、THE WHO通算5作目のオリジナルアルバム。前作『TOMMY』(1969年)で示したコンセプチュアルかつシアトリカルな“ロックオペラ”スタイルを確立させ、初期のスタイルとは異なる個性を手に入れたTHE WHO。続くこのアルバムでは、初期の彼らが持っていたハードロックバンド的な側面が強調されています。

おそらく、本作の前に発表されたライブアルバム『LIVE AT LEEDS』(1970年)で示したライブバンドとしての爆発力、そこで表現されたハードロックバンド的な演奏スタイルも『WHO'S NEXT』という傑作に大きな影響を与えているはずです。結果、このアルバムは初の全英1位を獲得。アメリカでも前作同様の4位を記録し、アメリカだけでも300万枚を超える大ヒット作となりました。

興味深いのは、本作はバンド4人のサウンドのみならず、シンセサイザーやシーケンサーといった電子楽器が積極的に用いられていること。オープニングを飾る「Baba O'Riley」で常に流れているシンセのシーケンスは、非常に象徴的なサウンドといえるでしょう。特にこの曲と、ラストを飾る8分半におよぶ大作「Won't Get Fooled Again」はその色合いが強いものの、ハードロックバンドとしての豪快さは全く損なわれておらず、70年代前半の彼らにとって代表曲と呼べる作品ではないでしょうか。

そのほかにも、カントリー的な匂いが感じられる「Love Ain't for Keeping」や「Going Mobile」、ブラスをフィーチャーしたゴージャズな「My Wife」、ピアノやシンセの音色が心地よいミディアムナンバー「The Song Is Over」、ひんやりとしたアコースティックテイストからパワフルな展開をしていく「Behind Blue Eyes」など、聴きごたえの強い楽曲ばかり。なんだかんだで、彼らのオリジナルアルバムの中ではもっとも聴きやすくて好きな1枚かもしれません。

実は、本作をアルバム通してちゃんと聴いたのは、だいぶ大人になってからのこと。もともとTHE WHOってそこまで積極的に接してこなかったバンドで、代表曲をベストアルバムなどで掻い摘んで聴く程度。あとは、いろんなバンドがカバーしたもので原曲を知るみたいな。だからこのアルバムの収録曲に関しても、「Baba O'Riley」をMR. BIGで、「Won't Get Fooled Again」をVAN HALENで先に知ったという。で、アルバムをちゃんと聴いてからは、「Behind Blue Eyes」をLIMP BIZKITがカバーして「ああ、この曲知ってる!」となったり。その程度の知識なんです。申し訳ありません。



▼THE WHO『WHO'S NEXT』
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投稿: 2018 08 08 12:00 午前 [1971年の作品, Who, The] | 固定リンク

2004年9月16日 (木)

THE WHOの録って出しライヴ盤シリーズ

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 注文から約2ヶ月。本日ようやく我が家にも届きました。

 今回注文したのは、

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・ISLE OF WIGHT, 12.06.04(ワイト島フェス。全23曲)
・YOKOHAMA, 24.07.04(ウドーストック横浜。全16曲)

 最近はこの手のネット限定ライヴ盤が多いよね。PIXIESもこないだフジロックの音源をネット+タワレコ店頭で限定発売したばかりだし(けど肝心の "Debaser" をカットするとは‥‥!!)。

 音が思った以上に良かったのが驚きというか。完全なミックスは施されてないけど、まぁサウンドボード音源だとしてもかなり良い音源だと思いますよ。バランスも良いし。

 現在横浜の方を聴いてるんだけど‥‥やっぱり絵付き/生で観た方が迫力が全然違うんだろうなぁ‥‥って当たり前だけど。

 "Baba O'Riley" でのピートの歌が最高過ぎ。俺にとってのTHE WHOは "My Generation" でも "Who Are You" でもなく、この曲と "Summertime Blues"、そして "Won't Get Fooled Again" です!



▼THE WHO「THEN AND NOW! 1964-2004」(amazon

投稿: 2004 09 16 09:43 午後 [Who, The] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック