2005/01/03

「COUNTDOWN JAPAN」に行って来た。

 「rockin'on」主催の屋内冬フェス、「COUNTDOWN JAPAN」に行って来ました。昨年から開催されているこのフェス、今年で2度目ですが、俺自身は初の参加。しかも当初の予定では2日間(12/30~31)行く予定だったのが、都合で30日のみの参加になってしまいましたが、まぁそれでも十分元は取れたと思いますよ。

 この手の屋内系フェス‥‥まぁサマソニも敢えてこの中に含めてしまいましょう‥‥は結局のところ、出演者次第なんですよね。フジやエゾみたいに「野外ならではのプラスアルファ」がない分、どうしてもそこに注目せざるを得ない。けどそれさえしっかりしてれば、誰も文句言わない。「まぁ(野外の)夏フェスじゃないしな」という言葉で妙に納得してしまう。特に俺の場合は、サマソニとかロキノン系フェスは特にそういった要素がしっかりしてないと、全然行く気にならないので‥‥そういう意味では今回、各日共かなり魅力的なメンツを集めたフェスだったんじゃないか、と思います。

 そんな感じで‥‥自分が観たアクトの、簡単な感想とセットリストを載せておきますね。

■Theピーズ

 気づけば何時以来!?なピーズですが‥‥げっ、もしかして2003年の6月以来!?(汗)何だかんだでその年の秋以降、チケット持ってても全部行けなかったからな‥‥2004年にしても、本当ならピーズ@チッタでライヴ始めする予定だったのに!
 さて、久し振りのピーズは相変わらずカッコイイままでした。アビさんのスーツ姿もダンディズム全開だし(喋ると相変わらず)、しんちゃんの髪が凄く伸びててびくりしたり、はるの変わらなさっぷりに苦笑したり。プレイに関しては文句なし。というか、更にまとまりが良くなってない? 
 選曲は2003年の復活作「Theピーズ」からを中心にしたもの。妥当な線かな。個人的には "バカになったのに" が聴けて、思わず大絶叫。俺がリアルタイムでピーズを好きになる切っ掛けを作った1曲だからね。
 MCでは相変わらずのマイペース振りを発揮。もはや単独だろうがイベント/フェスだろうが一切関係なし。このまま突き進んで欲しい。そろそろ次のアルバムの準備に取りかかるのかもしれないけど‥‥新曲がどんなことになってるのかも気になるよな。2005年もマイペースでの活動、期待してます。

 1. 生きのばし
 2. サイナラ
 3. 喰えそーもねー
 4. yeah
 5. バカになったのに
 6. ミサイル畑で雇われて
 7. ゴーラン
 8. とどめをハデにくれ
 9. 脱線


■HUSKING BEE

 EARTH STAGE(一番デカいステージ)に移動したら、恐らく最後の曲であろう "新利の風" をやってて、これだけ聴いて満足。一番好きな曲なもんで。最後に磯部が深々とお辞儀してたのが印象的だった。


■ZAZEN BOYS

 実はなにげに「初ZAZENライヴ」なんだけど、この日がアヒト・イナザワ在籍時のラストだったんだよね。勿論ナンバーガール時代は何度も観てるし、茨城の水戸まで追っかけて単独公演観る程好きだったわけですが‥‥改めて書くけど、向井とアヒトのコンビネーションは相変わらず凄いね。観てるこっちの心臓がドキドキしてくる程の緊迫感を持った、生々しいビートをぶつけてくる。んで、他の2人のメンバーの力量も半端じゃない。ベース、ART-SCHOOLの時に観てるはずなんだけど‥‥あんなにアグレッシヴで上手いベーシストだったっけ? ま、それだけ俺があのバンドに注目してなかったってことなのか‥‥とにかく、既に「この4人でしか生み出せない」サウンドが成立しちゃってる。なのに‥‥
 悲壮感皆無、ざらついててヒリヒリするサウンドの塊を聴き手に無表情でぶつけるのみ。圧巻の一言。
 あのさ‥‥ZAZENに思い入れが殆どない人達までもが言ってることなんで、内容被りまくりだけど‥‥ホント、勿体ないし、アヒトの後釜探し及び後任者は大変だろうな、と思うわけですよ。初めてZAZENを観た/聴いた人までがそう言う程、既に完成されちゃってるバンドじゃないですか。勿論、このメンバーでもう1枚アルバム作れば、更に飛躍してくれるはずだろうけど‥‥逆に言えば、こんな独特で素晴らしい世界観を持ったドラマーを活かせるようなバンドが、この世にどれだけ存在するんだろうか‥‥そういう点に関しても疑問が残るわけで。バンドとしてはここでこのスタイル/音楽性は一旦完結するんだろうけど‥‥ホント勿体ない。

 1. CRAZY DAY CRAZY FEELING
 2. 安眠棒
 3. MABOROSHI IN MY BLOOD
 4. IKASAMA LOVE
 5. COLD BEAT
 6. 開戦前夜
 7. 自問自答
 8. 半透明少女関係


■Polaris

 夏以来のPolaris。今回も編成は夏観た時と一緒かな(サポートメンバーが1人で、ギターやドラムを叩いてた)。最初にツインドラムソロがあって、そこから曲に入っていくという構成。とにかく聴き入ってしまいました。ホント、独自の世界観を持った、素晴らしいバンドですな。
 この日観て改めて感じたんだけど‥‥このバンドも、ZAZEN BOYSも、音楽性は全く違うけど共通する何かがあるな、と。それは、ポストロックとかポストパンクとか、そういった野暮ったい呼び名じゃなくて、ズバリ「プログレ」‥‥プログレッシヴ・ロックだな、と。ZAZENがYESとかを若干意識してるのは伺えるし(ベースがYESのTシャツとか着てたしな)、Polarisには一時期のPINK FLOYD的な匂いがするし。そういう風に考えると、両者とも非常におれ好みな音を出すバンドなんだな、と再認識。
 んで、この日は特に良いライヴだったんじゃないか、と感じてたんだけど、何度も観てるファンの人達も口々に「良かった」と言ってたことから、やはり本当に良かったみたいです。今度はもっと長い時間、単独公演を観てみたいな。

 1. 瞬間
 2. 深呼吸
 3. 檸檬
 4. 流星
 5. 光と影


■エレファントカシマシ

 うわーっ、エレカシも2003年の夏以来か! つーかこの日のフェスに行く切っ掛けは、エレカシが2004年にリリースした2枚のアルバム(「扉」と「風」)が非常に素晴らしいアルバムだったから(そして、久し振りにCCCDではなくて普通のCDとしてリリースされたから、ちゃんと聴けたという)ライヴを観てみたいな、ってことだったんだよな‥‥
 にも関わらず、飯食って酒飲み出したせいでどうでもよくなって(オイオイ)、重い腰を上げて会場に足を運んだ時には、既に終盤に差し掛かってました。丁度 "友達がいるのさ" 辺りから。"達者であれよ" といい、とにかく最近のエレカシは以前にも増して『独自のビート』を追求してるような。そう感じさせる程、もの凄いイビツで重いビートを刻んでましたよ。既に結成して20年近く経つバンドだというのに、何なんだ、この若々しさ、貫禄の無さは!
 最近のツアーでは "パワー・イン・ザ・ワールド" がラスト曲だと知ってたから、あーもう終わりか、最初から観ておけばよかった、と後悔してたら宮本‥‥「もうどれくらい演奏しました? 何分やりました? 40分? もう1曲できますかね?」とステージ袖に確認。そしてその後、驚愕の事実が判明‥‥この日のステージ、セットリストというものが存在しないらしい。かなりフレキシブルな進行、というかチャレンジャー過ぎ。セットリストを決めないでステージなんて、君らはガンズですか?
 そんな無鉄砲な彼等が最後に演奏した2曲が‥‥"この世は最高!" と "花男" だったという‥‥!! 特に前者は俺、久し振りにずっとずっと聴きたいと思ってたので、数年来の夢が実現して大興奮。宮本が曲名を口にした瞬間、大絶叫。勿論一緒にフルコーラス歌いましたよ!
 帰宅してからこのセットリストを見て、更に驚愕。何だよ‥‥頭の方で "男は行く" とかやったのかよ! く、くそぉ‥‥

 01. 化ケモノ青年
 02. 男は行く
 03. デーデ
 04. 平成理想主義
 05. 生きている証
 06. 友達がいるのさ
 07. 達者であれよ
 08. パワー・イン・ザ・ワールド
 09. この世は最高!
 10. 花男


■麗蘭

 ホントはこの時間、「100s」を観るつもりだったんだけど、ピーズ観た時に思った以上に人がいなかったので、「これじゃ麗蘭の時はどうなるんだよ‥‥」ってずっと心配でさ。客層がかなり若くて、それこそ10代の子達が大半なんじゃないか?って思えた程で。そんな子達が清志郎ならまだしも、チャボや蘭丸を、わざわざ「100s」を蹴ってまで観るんだろうか‥‥否、観ないよな。だったら俺が観るしかないじゃん!ってことで、断腸の思いで「100s」を蹴ったわけです。どうせ単独公演とか行くだろうし。麗蘭はここで観ないと、多分この先ずっと観ないんじゃないか、と思ってね。
 で、実際。本当に人が少なくて泣きそうになったよ。終盤、次のYO-KING待ちの子達も入ってきて、それなりだったみたいだけど‥‥あまりに少なくて、最前列まで行っちゃったもん。アルバムなんて、それこそ13年前に出た1stしか聴いたことないのにね。
 チャボさんは10年振りくらいに観たんだけど‥‥清志郎にしろこの人にしろ、年を取ることを忘れちゃったんじゃないかってくらいの変わなさっぷり。やっぱりカッコイイ以外の言葉が浮かばないよ。そして蘭丸。「土屋公平」としては何度か観てるけど、「蘭丸」としてはそれこそ'80年代に観たSTREET SLIDERS以来だよ。んで最近は本名での活動が多い彼だけど、この日ステージにいたのは間違いなく「蘭丸」でした。やっぱりあの低い姿勢でSGとか弾いてもらわないと。
 この日は2004年にリリースされた13年振り(!)の2ndアルバムの曲がメインで、全然知らない曲ばかりだったんだけど、全然飽きさせない、素晴らしい「歌」がストレートに伝わる、本当に良いステージでした。シンプルなバンド編成(2人の他にはリズム隊のみ。曲によってシーケンスを同期させてる)だったのと、音が程良い大きさだったこともあって、歌詞がちゃんと聞き取れて、言葉がストレートに、ビンビン伝わってくるんだよね。そしてそれを一言一句、噛みしめる俺。チャボの渋くしゃがれた声が、これまた曲・歌詞・演奏に合ってるのよ。このスタイル、この編成以外では絶対に成り立たないようになってるのよ。
 中盤、2人がアコギに持ち替えて歌った "悲惨な争い" という曲が、とにかく胸を締め付けられるような思いで聴いてた。本気で涙が溢れそうになった。歌詞だけ読んだら‥‥多分、青臭いと思っちゃうのかもしれないけど‥‥これをあの人達が歌って演奏する。そしてそういう歌を20年前、ガキンチョの頃から聴いて育ったからこそ、余計に響く。もうこれだけで俺的には大満足だったんですよ。
 演奏もなかなかのもんで、"あこがれのSouthern Man" って曲では、それこそサザンロックを彷彿とさせるギター×2+ベースによるユニゾンプレイや、チャボによるスライドプレイがとにかく圧巻。
 最後の曲、"R&R Tonight" とか聴くと、あーやっぱりチャボって「RCサクセションのチャボ」なんだな、と改めて実感させられるわけですよ。いや、当たり前の話なんだけど。何言ってんだって話ですけど、ホントにそう感じるんですよ。"トランジスタラジオ" とか "スローバラード" の、あのRCのチャボなんだな、って。清志郎だけじゃねぇんだぞ、ってこの日麗蘭のステージを観なかったガキどもに胸ぐら掴んで教えてやりたいね! もうね、間違いなくこの日のベストアクト。胸張って言いますよ、こっち選んで大正解だったって!!

 1. I Feel Beat
 2. SOSが鳴ってる
 3. あこがれのSouthern Man
 4. 悲惨な争い
 5. Get Back
 6. R&R Tonight


■YO-KING

 この日だけサンボマスターがバックを務める、スペシャルセッションだったわけで、だからこそ「くるり」を蹴ってこっちを選んだわけで。いや、別にそれがなくてもYO-KING観てたな。確実にこっちの方が好きだし。
 サウンドチェック時に、ステージ上にギターアンプが1台しかなかったんですよ。マイクも左右に1本ずつ。これってトリオ編成のセッティングじゃん‥‥あれっ、サンボ参加の話ってなくなったの?って思ってステージに注目すると、サンボマスター本人達がサウンドチェックやってた。ってことは‥‥あ、真ん中にスタンドマイクを置いた。どうやらこの日は倉持、ギターを弾かずに歌に専念するようです。そりゃまぁ、サンボにバック任せておけば安心だしな。
 倉持は2003年の春、サンボは2004年の夏にちらっと観たっきり。そんな両者の組み合わせはYO-KINGのシングル "審美銃" で実現し、それが切っ掛けとなってるわけですが、相性が悪いわけがない。しかも演奏された曲の大半が真心ブラザーズ時代の名曲ばかりですよ。その他も最新作やKinKi Kidsに提供した例の曲等、倉持ソロをよく知らなくても十分楽しめる選曲。こりゃ悪いわけがない。
 サンボはとにかく暑苦しい! けどそれが全然嫌みじゃない。いや、苦手な人もいるだろうけど、間違いなく俺的には「ツボ」。そして演奏が無茶苦茶上手い。若いのにな。以下、ライヴを観ての一言感想の数々。

 ・王、跳躍力凄すぎ
 ・1曲目で俺、昇天しそうになる
 ・1曲目の1コーラス目でサンボ山口、寝転がって弾き倒す
 ・そんな山口に王「(寝転がるの)早過ぎ!」と注意
 ・基本的に王と山口による、天然系掛け合い漫才
 ・是非来年はふたりでM-1にでも出てください
 ・王の嫁の話が何度か登場
 ・王「今年はサンボイヤーだと言っても過言ではない」
 ・嫁「いや過言でしょ」
 ・YUKIタソ、素敵すぎ
 ・相変わらずいい歌うたってるよ、王は
 ・俺も終始踊りまくり、歌いまくり
 ・王「くるりは明日観ろーっ!」
 ・来年も共演するって言ってた
 ・けど次はグレート&アイプチで観たい
 ・アンコール時、山口「キングは一度引っ込んでください」
 ・山口「あんた、なんでそんな天才なんだ!」
 ・王「生まれつき」
 ・山口「あちゃーっ!」
 ・今時そんな驚き方、マンガでもしないから!
 ・けど素敵。大好き、両者共

 01. 人間はもう終わりだ!
 02. 審美銃
 03. ブタと三日月
 04. カラカラ
 05. マイ・バック・ページ
 06. バトンが泣いている
 07. 素晴らしきこの世界
 08. 遠い星と近くの君
 09. Hey!みんな元気かい?
 10. 空にまいあがれ
 EN:Dream Is Over


 こんな感じで昼12時に入場、13時開演、22時終了という長丁場のイベント終了。けど全然長く感じさせない、全く飽きさせない内容だったと思います。途中2時間くらい時間が空いて「暇ーっ!」とか騒いでたけど、会場にいらしてたお友達や初めて逢う方々のお陰で、終始楽しく過ごすこともできました。

 来年も行くか、と問われると‥‥やはりジャパンフェスやサマソニ同様、「メンツ次第」だ、と。こればっかりはね。どうしようもないですよ。まぁ間違いなく来年もメンツ的には問題なさそうですけどね‥‥



▼麗蘭「SOSが鳴ってる」(amazon

投稿: 2005 01 03 12:00 午前 [2004年のライブ, HUSKING BEE, Polaris, YO-KING, 「フェス」, エレファントカシマシ, サンボマスター, ピーズ, The] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2003/08/01

O.P.KING『O.P.KING』(2003)

  YO-KING、奥田民生、Theピーズのはる、the pillowsのシンイチロウによる今夏限定ユニット、O.P.KING。まさかアルバムまで作る程本格的に活動するとは思ってもみなかったよね?

  事の発端は、今年3月に行われたこのイベント。YO-KING主催で、彼の友人や親しいミュージシャンが集ったイベントなわけですが、この時出演したのは他でもない、民生とピーズなわけですよ。で、そのイベントの最後にはこの4人で、いわば「プレO.P.KING」と呼べるようなライヴをやったわけ。その時に演奏されたカバー曲("BAD BOY"、"RIP IT UP ~ Ready Teddy"、"Hippy Hippy Shake")は全て今回のアルバムに収録されているんだけど、そういったカバー曲のみならず、O.P.KING名義での作品2曲、YO-KING、民生、はるによるオリジナル曲がそれぞれ1曲ずつ、計8曲の最高にイカすロックンロールが詰まったミニアルバムがここに完成したわけです。

  いきなりこのメンツでバンド組みましたって言われると、普通は「おおっ、スゲエ! スーパーバンドだよ!!」って興奮するんだろうけど、冷静に考えるとこの組み合わせって、単に初期YO-KINGバンド(倉持・はる・シンイチロウ)に民生がゲスト出演したような形ともいえるんだよね。実際、民生ってYO-KINGのセカンドアルバムにも2曲ゲスト参加してるんでしょ? その片鱗みたいなものはずっと前から見え隠れしたたわけか‥‥

  ハッキリ言っちゃえば、YO-KINGの楽曲はまんまだし、民生の曲もまんま民生、はるの曲もピーズでやっても何ら違和感のない、当たり前の曲。つうかそれが当たり前の話だろってことなんですが。それだけ色や個性が強いミュージシャン/ソングライター/シンガーが3人も揃ってるんだもん、普通は個性のぶつかり合いみたいな、どぎつい世界観をつい想像してしまいがちだけど、ここにあるのはそういった「若さ故の争い」的サウンドはゼロ。目立つ時は思いっきり目立ちまくり、他者を立てる時は日陰の人として地味にする、でもそのスター性がそれでも滲み出てしまう、みたいなそんな内容。要するに「大人が頑張ってやんちゃしちゃいました!」的1枚。30代後半、40代に手が届きそうなオッサン4人による「夏の想い出音日記」なサウンドトラック盤。それがO.P.KINGなんじゃないでしょうか?

  ま、言い出しっぺは間違いなくYO-KINGでしょう。民生が進んでこのメンツを揃えて「バンドやろうぜ!」なんて言うわけないし、はるはピーズで精一杯だと思うし、シンちゃんにしろピーズとpillowsで手一杯だからYO-KINGバンド辞めたわけだし。もうね、王様のワガママから始まったといっていいんじゃないかな? だからって、決してYO-KINGが悪者だと言いたいんじゃなくて、よくぞ実現させてくれた、ありがとう!と心から感謝したいわけよ。だってさ、それぞれがそれぞれのバンドのリーダー格な存在ばかりでしょ?(ま、ソロのYO-KINGと民生は当たり前だけど、ドラマーのシンちゃんはちょっと違うかも)そういった人間がリーダーでもなく、単に「バンドの一員」としてステージに立つ姿、あんま観れないわけじゃない? 特に民生なんてユニコーン解散してから10年近くだよ!? これを面白くない・楽しめないって言ったら嘘になるんでないの?

  そういう偏った楽しみ方もありつつ、肝心の音はもうストレートすぎる程のロックンロール。それぞれのソロ曲は上に書いた通りだけど、それらの音も一本筋が通ってる感じかな。そして問題の「O.P.KING」としての共作曲"O.P.KINGのテーマ"と"通り過ぎる夏"。これってどういう風に作っていったんでしょうね。前者は民生がメインで歌うパートが多く、ブリッジ1でYO-KING、ブリッジ2ではるといった感じで、それぞれが歌うパートのメロはやっぱりそれぞれが書く楽曲のそれに近いのね。更に後者に関しては、はる~YO-KING~民生~シンちゃん(!)という具合に各コーラスを歌っている構成で、コード進行とサビメロは一緒なんだけど、それぞれのメロディが全く違うという‥‥多分さ、それぞれが歌うパートに関してはそれを歌う人がメロディや節回しを作ってると思うのね。特に"通り過ぎる夏"の場合は確実にそれ。もう笑っちゃう位にそれらしいメロディだもん。んん、だとしたらシンちゃんのは‥‥おおっ!

  こういうのはね、レビューでいろいろ解説・分析するもんじゃなくて、爆音でひたすらリピートするのが正しい楽しみ方だと思うのね。この夏必須、特に同年代のオッサン達にこそ聴いて欲しい1枚。



▼O.P.KING『O.P.KING』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 08 01 12:00 午前 [2003年の作品, O.P.KING, pillows, the, YO-KING, ピーズ, The, 奥田民生] | 固定リンク