2017年5月17日 (水)

DRAGONFORCE『REACHING INTO INFINITY』(2017)

ベストアルバムを挟んで3年ぶりに発表される、通算7枚目のオリジナルアルバム。2014年に加入したジー・アンザローネ(Dr)を含む編成で初のスタジオアルバムであると同時に、今のところヴァジーム・プルジャーノフ(Key)が参加した最後のアルバムということになります(ヴァジームは本作に伴うプロモーション活動およびワールドツアーには不参加)。

全体的に、ここ数作と比べて非常にメロディが質が高まっているように感じました。とはいえ、このバンド特有の“ノリ”に関して言えば、序盤こそ「あれっ、若干落ち着いた?」と感じるものの、アルバムが進むほどその“濃さ”が徐々にあらわになっていきます。そして後半はいつもどおりのドラフォ節炸裂で、サーカスばりのテクニカルプレイも満載。変わったようで変わってない、変わってないようで変わった。聴き方次第でいろんな表情が感じられる1枚かもしれません。

特に終盤にかけて収録される長尺楽曲「The Edge Of The World」(11分超え)の構成は、さすがの一言。こkまで長いとぶっちゃけ途中で飽きてしまいがちですが、起承転結しっかりしていて、最後まで安心して楽しむことができます。

日本盤のみボーナストラックとして、ZIGGYが80年代後半に爆発的にヒットさせた名曲「GLORIA」のカバーが収録されていますが、往年のJ-POP/J-ROCKとメロスピとの相性は抜群。イントロやAメロのアレンジ、そしてAメロの歌詞が英語になっていて最初は気づかないかもしれませんが、Bメロからサビにかけての流れでようやく気付かされるという。こういった楽曲を自然と演奏してしまうあたり、改めて日本人向きのバンドだと納得させられました。

※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。



▼DRAGONFORCE『REACHING INTO INFINITY』
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投稿: 2017 05 17 12:00 午後 [2017年の作品, DragonForce, ZIGGY] | 固定リンク

2007年10月24日 (水)

ZIGGY『NOW AND FOREVER』(2007)

今年でメジャーデビュー20周年を迎えたZIGGY。前作「JUST A ROCKIN' NITE」から約3年ぶりとなるオリジナルアルバム「NOW AND FOREVER」が、ついにリリースされました。ここまでの道のりは、正直かなり長いものがありました。長期のライブ活動休止(結局2年くらい休んだ?)、ベーシストの脱退、各メンバーのソロ/ユニット活動などなど。今年に入ってからも各ユニットが動いてるもんだから、「本当に今年動きがなかったら、もう解散だろうな……」と覚悟を決めてたファンも多いんじゃないでしょうか。

この春、ようやく「正式メンバーは残った森重・松尾・JOEの3人のみ。サポートメンバーとしてベースとギターを迎えた5人編成でライブ/レコーディングを行う」と発表。7月にはライブを行い、ようやく10月24日にアルバム「NOW AND FOREVER」がリリースされたのでした。

さて、その音ですが。サポートとして参加している五十嵐"jimmy"正彦(G/EASY WALKERS)、市川"James"洋二(B/元THE STREET SLIDERS)というメンツからも想像がつくような、かなりアーシーでルーツ寄りのロックンロール。前作からZIGGY本来の持ち味のひとつ「ポップ/パンク」色を排除した、かなり渋い作風となっています。ぶっちゃけ、ここまでルーズなロックンロールアルバムをZIGGYの新作として聴くことになるなんて、誰も想像してなかったんじゃないかな。森重や松尾のソロならまだしも、ここはZIGGYですよ。しかも3年も待たせて、挙げ句デビュー20周年のアニバーサリーイヤーに、ファンが求めるような「ハードでポップでキャッチーなロックンロール」とは違ったアルバムを持ってきたんだから。

えーっとね、最初に断っておきたいんだけど、決して駄作とは行ってませんよ。このメンツならではの、非常にハイレベルなロックンロールアルバムだと思います。そこは間違いない事実。森重や松尾の魅力が思う存分発揮された、気持ちいいアルバムなんですよ。でも……ここまで枯れちゃっていいの?というのもまた本音。毎回「I'M GETTIN' BLUE」や「GLORIA」「HEAVEN AND HELL」みたいな曲を作れとは言わないけど、ZIGGYならではの「幕の内弁当」的なバラエティはここにはないよね。どちらかというと「頑固オヤジが営む、1品しかメニューのないこだわりのラーメン屋」みたいな、そんな音。逆に徹底してるからこそ、本格的な「らしさ」がにじみ出てる。だけど……

実は1ヶ月以上前にサンプルをいただいて、週に1回くらいの頻度で聴いてました。「週に1回」というのは、続けて数回とか聴く気になれなかったということ。こういう音は三度の飯より大好きなんだけど、これを2007年のZIGGYがやる必然性がどこにあったのかなぁ……と。このインタビューとか読んじゃうと、じゃあ仕方ないよねと思わなくもないけど、だからといって大絶賛する気にもなれない。ライブディスクも聴いたけど、ギター2本なのに「I'M GETTIN' BLUE」や「GLORIA」といった曲で以前ほどの迫力を感じないのはなぜだろう。ドラムもボーカルも前のままなのにね。

正直、ライブはつらそうだなぁ。今回のツアーは足を運ぶの、控えようかと思います。別に彼らにとっては今回はお祭りモードとかそういうのじゃなさそうだし。単純に「NOW AND FOREVER」という地味なアルバムが出来て、それをプロモーションするためのツアーとしか考えてないのかもね。それはそれでいいんじゃないでしょうか。



▼ZIGGY『NOW AND FOREVER』
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投稿: 2007 10 24 12:10 午前 [2007年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2007年1月11日 (木)

The DUST'N'BONEZ@LIQUIDROOM ebisu(2007年1月10日)

ダスボン観るのはいつ以来だ? ま、毎年ZIGGYやらソロやらで必ず森重は観てるからいいんだけど、とりあえずダスボンは随分と久しぶりでした。しかもアルバム2枚も出たから、曲も増えて完全なワンマンライブができる状態になり……森重の骨折によるツアー延期はあったけど……今非常にいい状態なんじゃないでしょうか。

そういえば、メジャーに移籍しての2nd「ROCK'N'ROLL CIRCUS」が出たちょっと後に、とあるマイミクさんの日記で「いまだにこういう古くさいロックがメジャーから出せるんだ」的なことが書かれていて、いろいろ思うこともあったのですが……やっぱり好きなんだからしゃあないわな。

ガンズやらアリチェンやらBACKYARD BABIESやらが流れる中、登場した4人。新作同様 "ROCK'N'ROLL CIRCUS" でスタート。今回たけとも(Gt)側で観たんだけど……とにかく音がデカい! いやー、ロックってこんなだよね!!っていう典型的なサウンド。正直、途中でギターの音がよく聴き取れず、リフだけじゃ何の曲やってるのかわからなくなったほど(笑)に、音がデカい。つーかさこのバンド、出音自体がメチャメチャデカいんだよ! ドラムがとにかくヘヴィヒッターだし、ベースもブリブリに歪んでてデカいし、ボーカルも声デカいし。最近、優等生的な音(=COUNTDOWN JAPANでの一連の出演者)やカラオケ(=ハロプロ)ばかりだったから、ビックリしたのと同時に、久しぶりに血液中に何かいけないものが注入されていくような気がした(笑)。

全体的に1stと2ndの曲をバランスよく取り混ぜた内容だったように思います。さすがにまだ2ndの曲では合唱的なことは無理そうだけど、1stの曲になるとみんな歌う歌う。って俺もか。あと、2ndは全体的に音楽の幅が広がった(曲調がバラエティ豊かになった)ので、ライブ自体に緩急が着くようになったね。前は攻め一辺倒だったから(ま、初期衝動的なそのスタイルも大好きなんだけど、あれだと2時間のセットは厳しいよなぁとか思ったり)、今回は特に「まるで全盛期のZIGGY」のようでしたね。

ただ、演奏はちょっと荒かった気がする。実際、曲の構成間違えてやりなおしたり、ギターやドラムにミスが目立ってた。終了後、去り際に戸城が「次はもっと練習してくるね。ゴメン」みたいなこと言ってたけど、バンマスとしていろいろ思うことあったんだろうなぁ。

あ、それと森重のMCが丸くなった。本人曰く「怪我して人間が変わった」と言ってたけど、まぁそれもあるだろうけど他にも理由がありそうな(というのは深読みしすぎか)。つい最近、ZIGGYの活動再開についての公式声明を読んだばかりだったから、余計にね。

今日の公演はDVD収録があったので、絶対にあるだろうと思ってたMCUのゲスト出演も実現。アルバム通りに "TRICKSTER" でラップを披露。いや、ラップっつーか、出てきた瞬間にシャウトしまくり、メロイックサイン出しまくりで、完全にこっち側の人になってた(笑)。もういいじゃん、ロックバンドやれば!

アンコールは3曲。本当ならダブルアンコールもあったようだけど、先に書いたように出来に納得のいってないメンバーがいたためか、それもなく終了。お客、ずっと残ってアンコールを求めてたのにね。ま、ファイナルじゃないし、これはこれで潔いわな。つーかDVDの出来が微妙に心配だ。

やっぱり俺、この手のロックが一番好きなんだなぁと再認識。メタルでもなくパワポでもなく、やさぐれたロッケンロールがね。ここ2年くらい、毎年「今年のテーマは『ロケンロールと無理心中』」とか言ってたけど、今年はズバリ「ロケンロールで皆殺し」くらいの勢いでいいのかもしんない。うん、そんな攻めの姿勢で転がっていきますアハハ。


[SET LIST]
01. ROCK'N'ROLL CIRCUS
02. 倦怠とノスタルジア
03. Shut up and Get the fxxk out!
04. KEY TO THE GARDEN
05. HOLE IN MY HEART
06. SACRED ORDER
07. 人工の太陽~相も変わらず~
08. WONDERFUL WORLD
09. LIBERTY
10. GRABBER ECCENTRIC
11. 風の吹く方へ
12. 愛と夢☆希望の画
13. TRICKSTAR [feat. MCU]
14. 激情
15. CONFUSION~失意の空 混乱の海~
--encore--
16. スタートライン
17. NIGHTIGALEのMURDER BLUES
18. 透明なピストル

投稿: 2007 01 11 03:12 午前 [2007年のライブ, DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク

2006年9月27日 (水)

The DUST'N'BONEZ『ROCK'N'ROLL CIRCUS』(2006)

 ZIGGYの森重樹一、元ZIGGYの戸城憲夫が中心となり2004年に結成されたバンド「The DUST'N'BONEZ」。何度も書くけど、「それって'90年代前半のZIGGYとどう違うの?」という疑問がふつふつと沸き上がってくるわけですが……そう、違うんですよ。正直な話、今のZIGGYにはない『毒』がタップリ詰まってる。今のZIGGYが決して悪いわけではない、だけど……森重ひとりがメインソングライターとして右往左往する今のZIGGYとは違って、やはり戸城の書く曲にはこの要素が色濃く表れてるわけです。

 1stアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」が発表されたのが、2004年11月。あれから2年が経ち、当初インディーズからのリリースだった彼らがついにメジャーから2ndアルバムを発表することに……ってZIGGYや森重ソロと同じレーベルからなんだけど。ZIGGY自体は昨年1月の「JUST A ROCKIN'NITE」以来新曲のリリースはないし、活動自体が昨年9月のライブを最後に休止中なんだけどね。なのに2006年はSIONと森重とのユニットや、森重&松尾による「THE PRODIGAL SONS」、勿論森重ソロツアーもあったりしたので、それなりに……いや、相当忙しい1年だったはずなんだよね。そんな中、満を持してのダスボン2ndアルバム。そりゃ期待しますよ。

 結果としては、まったく申し分のない出来といいましょうか、さらにグレードアップしてるんだよね。今回は全曲戸城楽曲、森重は作詞のみ。1曲だけ昨年コラボした経験のあるMCUが参加した "TRICKSTER" ではラップの他に作詞で共作してます。このナンバー、楽曲自体は典型的なロックチューンで、中盤の間奏パートでMCUのラップが入るんだけど、全然違和感なくフィットしてる。最初はどうなの?と心配したけど(ZIGGYでならアリかもしれないけど、ダスボンはどうかなぁ?という疑問があったもので)、要らぬ心配でした。

 1stはデビュー作ということで、ひたすら突っ走る印象が強かった彼ら。それがあのアルバムの魅力だったんだけど、今作ではもっと楽曲的にバラエティに富んだ内容に仕上がってます。冒頭の4曲の流れで圧倒され、ミドルチューンやピアノを導入したナンバーも飛び出す。前作にないタイプのハードロックチューンも多いし、聴き所満載。'80年代的な色を強く放っていたグラマラスな前作よりも、ちょっと零度バックしたナンバーが増えてるように感じられたけど、それは俺だけ? いや、単に自分の好みにドンドン近づいているんで嬉しいだけなんですが。

 ドラムにしろギターにしろ、非常に「わかって」やってるのが嬉しいし、何よりも森重&戸城の本気具合がこれまで以上なのが最高に嬉しい。しかし、こんなアルバムをメジャーで出そうとするレコード会社もレコード会社だし、作るバンドもバンドだよな!(最高の賛辞)こんなハードロックアルバム、もう日本のメジャーではほとんど聴くことができないしな。

 いやー、10月の全国ツアーが楽しみだわ。



▼The DUST'N'BONEZ『ROCK'N'ROLL CIRCUS』
(amazon:日本盤

投稿: 2006 09 27 12:10 午前 [2006年の作品, DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年9月26日 (月)

「Born to be Rock 1」@横浜BLITZ(9/24)

 「Born to be Rock」っていうイベントが開催されることは数ヶ月前から知ってたんですよ。そりゃZIGGYさんが出演するってことで、一応のチェックは入れますよ。ただ、その対バン相手にピンとくるバンドが殆どなくて‥‥しかもピクンときたのが、何故かPERSONZだったという。何だこの組み合わせ!?みたいなね。恐らく'80年代後半、デビュー時期が殆ど一緒だろうから当時イベントなんかで一緒になる機会もあったと思うし、聞けばバンド結成がZIGGYと同じ1984年っつーことで、やはり去年20周年記念のライヴとかやったみたいで。今では自主制作にてCDVDアルバムっつーのを出してるみたいですが、とにかく頑張ってるようですよ。

 で、最初はさすがに行くつもりなかったんですよ。ところが‥‥知っての通り、ZIGGYさんは7月の野音以降、数本のイベントに参加して、この9/24のイベントを最後に暫く「冬眠」することになったようで。何かのライヴで言ったのか、それともファンクラブの会報で報告したのかは知りませんが、既にファンの間では周知の事実らしく、それを知ったとなっては‥‥行かないわけにはいきませんよね? 俺、野音のライヴはDVDでしか観れてないし、しかもあのDVD観てちょっと消化不良起こしちゃってますからね。短時間のイベントライヴとはいえ、やはり「見納め」ておかないと。

 更に‥‥これは正直嬉しかったんですけど‥‥直前になってこのイベントにSIONが追加されたんですよ。しかもアコースティックセットだそうで。前回観たのは、数年前のフジロック。豪華メンバーによるバンドスタイルだったけど、やはりSIONの魅力はあの「声」だと思うし、それをアコギをバックにじっくり味わえるとなれば‥‥これも観ないわけにはいかないよな。

 というわけで、開催数日前になって急遽参加を決めたのでした。

 当日は16時半という相当早い時間からのスタートだったのですが、正直俺は上に挙げた3バンドさえ観れればいいや、という気持ちもあり(また当日はいろいろ忙しかったり天気が悪かったりで)18時過ぎに会場入りしました。丁度、SHURIKENとかいう若手バンドが最後の曲を演奏していた時で、ロビーにあるモニターで観察。明らかに俺と同じ目的のお客達(ファッションを見れば一目瞭然だわな)もロビーで酒呑んだりしてまったりしてました。

■SION
 約30分、曲数にして7〜8曲だったのですが、ホント良かった! SIONは歌とブルースハープのみで、サポートのギタリストがアコギやテレキャスターを弾いてバックアップ。この人もハンパなく上手かった。そして何よりも、SIONの歌な‥‥日本のボブ・ディランは拓郎でも陽水でもなく、この人ですよ。凄いロック。声だけでロック。そして現実的に生活に根付いた歌詞。売れてないから書けるんだろ?なんていう穿った見方はこの際無視の方向で。もうね、何度心奪われて号泣しそうになったことか。酔いがいい感じで回ってたのも手伝って、食い入るようにステージに釘付けでしたよ。知ってる曲も結構あって(そんな熱心なリスナーではなかったのにね)、気づいたらサビを口ずさんでたり。あー、このスタイルで単独公演観たい。ちゃんとCD買います‥‥と思ってロビーの物販覗いたら、東芝時代の作品はCCCD‥‥FUCKですな

■PERSONZ
 このイベント、土日の2日間開催ってことで、しかも両日出演するのはPERSONZのみだったので、てっきりこの日も彼等がトリを務めるもんだと思ってたら、セッティングしてるアンプに「PERSONZ」のロゴが‥‥ああ、現在の知名度やセールスを考えた結果、ZIGGYにトリを譲ったのか、それとも「お休み前なので、急遽彼等をトリに」ってことになったのかは判りませんが、とにかくPERSONZです。最後に観たのは、恐らくセールス的に全盛期‥‥アルバムでいうと「NO MORE TEARS」とかその後くらいの横浜アリーナだったような記憶が。いや、これでも俺、一時期コピーバンドでベース弾いたりしてたんですよ。なので曲はそこそこ知ってる、というか、'90年代前半の、東芝移籍後の3人時代の曲も若干知ってますよ。TVKとかで目にしてたし。
 そんな、約15年振りくらいに観るPERSONZは、数年前に(サポートとはいえ)出戻った本田毅を含むオリジナルメンバーによるステージ。前半、全く知らない曲が続いたんだけど、テクニカルなニューウェーブ風ビートロックといった感じで、結局昔のまんまなんだよね。さすがにリズム隊の2人は年取ったなーっていう風貌だったけど、本田は髪立てたりして昔のまんま。JILLに関しては‥‥ある時期から完全に止まっちゃってるしな。いい意味で、期待通り。
 演奏は、もう上手いの一言。ドラムもあんなにテクニカルで計算し尽くされたプレイ、久し振りに観た気がした。プログレですよ、本気で。んでギターの本田のプレイが、これまた変態的で。昔以上に変態的になってた。スティーヴ・ヴァイですかお前は。
 前半知らない曲が続いたものの、実は途中から懐かしい曲のオンパレードで、殆ど歌えてる自分にビックリ。"7 COLORS (Over The Rainbow)" や "PRECIOUS LOVE"、"MAYBE CRAZEE -I LOVE YOU-"、"BE HAPPY" という怒濤の攻勢に爆笑しそうになったものの、やっぱり最後はこれやらなきゃ終れない‥‥ってことで、超代表曲の "Dear Friends" で終了(個人的にはバンドでもやってた "MIGHTY BOYS & MIGHTY GIRLS" とか聴きたかった)。15〜6年前の曲だけど、今聴いても非常に素晴らしい名曲だと思ったなぁ。やはり、本当に良い曲っていうのは、何年経っても心に響くもんなんだな、と再確認。ある時期で確実に「止まって」しまっているバンドではあるけど‥‥ニーズがあるのなら、このままずっと活動してって欲しいな、と純粋に思ったなぁ。

■ZIGGY
 さぁ、そんな訳でこの日のトリになってしまったZIGGYさん達。今回は三国さん(キーボード)のサポートなし、純粋な4人によるステージだということをセッティング中に知る(ステージ上にキーボードなし)。
 まずはセットリストでも見てくださいや。

  01. GLORIA
  02. MAKE IT LOUD
  03. JUST A ROCKIN'NITE
  04. CLOUDY SKY BLUES
  05. 悪魔と踊れ
  06. POISON CHERRY
  07. マケイヌ
  08. HEAVEN AND HELL

たった8曲‥‥時間にして30分強ですよ‥‥明らかにPERSONZの方が長くやってた気がする。ってことは、やはり急にトリにさせられたのかなぁ‥‥まぁそんなのはどうでもいいんですが。
 冗談っぽく「PERSONZが "Dear Friends" で終わったから、80年代ドラマ繋がりでZIGGYは "GLORIA" から始まったら面白いな」と思ったら、その通りで爆笑。そう、いきなりこの超代表曲からスタート。続く2曲目も1stアルバム収録の "MAKE IT LOUD" といい、恐らくこの日来場していたPERSONZファン、SIONファンにもアピールする、絶好の機会だったんじゃないかな。とにかく掴みはオッケー。その後、最近のルーズなロケンロール路線 "JUST A ROCKIN'NITE" や "悪魔と踊れ" といったユルいノリで上手く乗せ、"CLOUDY SKY BLUES" ではじっくりと森重の歌を堪能させ、ラスト3曲で「現在のZIGGY」を上手く証明してみせた‥‥たった8曲とはいえ、よい流れだったんじゃないでしょうか。つーかZIGGYはイベントだと上手いセットリスト組むんだよなぁ。
 この日の収穫は、何といっても "マケイヌ" でしょうか。まさかこの時期に、この曲が聴けるなんて思ってもみなかったから、大興奮でしたよ。ま、最初松尾がリフ弾き始めたときは、正直何の曲か判りませんでしたけど。。

 最後の曲が "I'M GETTIN' BLUE" ではなく、あくまで "HEAVEN AND HELL" だったことが、好印象だったというか‥‥あ、このバンドはまだまだ終らないな、いや終れないな、と実感しました。特にアンコールもなく、淡々とした進行で休止について触れることも一切なく、ホント「いつも通り」の和気あいあいとした空気がステージ上に漂っていてひと安心、というか‥‥

 改めて、ZIGGYが今後どういう路線に転がっていくのか‥‥それは誰にも判りません。恐らく本人達にも判ってないんじゃないでしょうか? ただ、今回改めて「SNAKE HIP SHAKES」時代の曲の素晴らしさを再認識し、頭2曲の初期路線、中盤に演奏された最近のルーズ路線、そしてラスト3曲のハイパー路線、と‥‥既に3つの顔を持つ彼等が、再びハイパー路線を選ぶ機会があるのかどうか‥‥個人的にはこの路線、大好きだっただけに‥‥もうひと暴れして欲しいよなぁ‥‥

 とにかく、暫くは各自ソロ活動を頑張ってもらって、来年から心機一転、今度はデビュー20周年(2007年)に向けて頑張って欲しいものですね。



▼SNAKE HIP SHAKES「SNAKE HIP SHAKES」(amazon

投稿: 2005 09 26 02:14 午前 [2005年のライブ, PERSONZ, SION, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年9月23日 (金)

ZIGGY『ONE NIGHT STAND -真夏の夜の夢- 2005.07.02 at 日比谷野外音楽堂』(2005)

 ZIGGYが9/24のイベント出演を最後に、来春まで暫く活動を休止するそうな。単純に各メンバーがソロ活動をするための活動休止なんだろうけど、何かね‥‥昨年末辺りからのZIGGYを見てると、いつこうなってもおかしくなかったはずなんだけど、意外と頑張ったよなぁ‥‥っていう、非常に複雑な気持ちでして。

 昨年11月のライヴで森重が「(同年夏頃)ZIGGYを解散しようかと思ってた」なんて発言をした辺りから、このバンドに対するネガな感情が常につきまとって来たんだよね。それまでは‥‥SHAKE HIP SHAKES時代を見てるだけに、とにかく不屈の精神で、売れなくてもバンバンと作品を作り続けてくれる印象があったんだけどさ、結局去年って例の4枚組ベスト盤だけじゃない(更に新曲となるとたった2曲だし)。それと前後するように森重ソロがあって、The DUST'N'BONEZのお披露目やアルバムリリース、昔のZIGGYみたいなフットワークの軽さを併せ持ったライヴ活動があって。そりゃSHS時代からずっと応援してるファンは多少不安になるわな。

 今年俺が観たZIGGYってのは、3月の単独公演のみなんだけど、あれは非常に素晴らしい内容だったと思いますよ、今でも。「JUST A ROCKIN'NITE」という非常に地味な作品の後だったけど、新旧バランス良い選曲もなかなかだったし、バンドのテンションも昨年11月の渋公以上だったし。

 で、本来なら行っている「はず」だった、7/2の野音。『ONE NIGHT STAND -真夏の夜の夢-』というタイトルの付いた、スペシャルな内容になるはずの、たった1公演のライヴに俺は行かなかったわけですよ(代わりにLOST IN TIME@リキッドルームに行き、その夜にはかの「AIN'T IT FUN」があったわけですが)。

 ライヴの評判は‥‥実はあまり目にしてなかったんですよ、つい最近まで。まぁ気になった点はただひとつで、その特別な夜に彼等(というか森重)はピリオドを用意しなかったという点。凄く嫌な予感のするライヴになりそうな気がしてたんだけど、それだけはハズレてくれた。ホントよかったよ。ただ‥‥

 この日のライヴがDVDになることが発表された後、ファンサイトや一部の雑誌等で今回のライヴの感想を目にしたんだけど‥‥セットリスト含め、非常に微妙だという声がホントに多くて。

 確かに曲目もバランス悪いし、スペシャルといえば1回目のアンコールで登場したストリングス隊との共演による "GARDEN OF ROSES" くらい。まぁ、久し振りに演奏される曲も幾つかあったけど、これなら昨年11月や今年3月の方がバランスが良かった気がするんだよね。

 そして何よりも‥‥DVD観て嫌という程思い知らされたけど‥‥この日のライヴ自体、非常に出来の良くないものだったのよ。バンドとして‥‥特に森重と松尾が微妙に噛み合ってないし、松尾のギターは完全にリハ不足だし(ラフを通り越してるよ、これは)、森重のノリが悪い。というよりも、客に対して一種の敵意みたいなものさえ感じられる。つーかさ、ノリが悪いのよ、この日のお客。1曲目 "ONE NIGHT STAND" では凄まじい盛り上がりをみせるのに、続く2曲目 "Guilty Vanity"(森重・戸城・JOEの3人体制時代の曲)になった途端に、全体のテンションが4割くらい落ちるのが、DVD観てても伝わってくるわけ。その後に新作から "JUST A ROCKIN'NITE" があって、そこから自然な流れで "月が昇る頃には" という3月のライヴと同じ構成なのに、やっぱり盛り返さない‥‥この日のお客が、明らかに「何を」求めているのかが伺えるんじゃないかな?

 でもね、"MAYBE I'M A FOOL" とかやってもそこまで盛り上がらないし、コールアンドレスポンスも弱いし。でも "I WANT YOUR LOVE" みたいな曲ではしっかり盛り返す‥‥結局、1stや2ndの曲やってれば盛り上がるのかよ、年寄りしか来てなかったのかよこの日は!?って疑っちゃう程。そういやぁ渋公も似たような感じだったなぁ、と今更ながらに思い出してみたり。ちょっと美化し過ぎだったな。やっぱりスタンディングと椅子付ホールとでは客層やノリが違うってことなのかしら。。

 最初っからDVDを想定してのライヴだったはずだし、そのための仕掛けも用意してたんだけど‥‥正直、これを作品として残す意味が判らないんだよね。収録しちゃったものは仕方ない、出そうよ、暫くリリース予定ないし‥‥ってことになったのかもしんないし。だったら3月のライヴをDVD化しろよ!とも思うけどさ。

 森重はダスボンだろうがソロだろうがZIGGYだろうが、どこでも『ロックンロールシンガー然』としていてカッコいいし、JOEは相変わらず気持ちいいドラムを叩くし、津谷は憧れのメンバー達に追いつこうと必死なのがヒシヒシと伝わってくるし、松尾は‥‥うん‥‥頑張ろうよ、ね‥‥ZIGGYの存在意義が今、確かに希薄になりつつあるよね。だからこその休業なんだろうけど。ギタリストに合わせてわざとレイドバックしたユルい路線に持っていく必要があったのか、そしてその反動をソロや別バンドにぶつけるのはミュージシャンとして正しいのか、そもそもそんなことやってて精神衛生上よろしくないのか、とかいろいろ思うことはあるけど‥‥答えは出てるんだよね、最初っから。


  KEEP ON ROLLIN'


転がり続けるしかないんじゃねーの、何があっても? SHSも、再生ZIGGYの最初の頃も、この精神があったからここまでこれたんじゃないの。

 でも、う〜ん‥‥やっぱりこのDVDを観たら、リセットする意味での休憩(「ZIGGY再開」を野球に例えて『開幕』と広告打ったくらいだから、ここはひとつ『ストーブリーグ』ってことにしようか)は必然なのかな‥‥なんていう親心みたいな気持ちも生じてきてさ。

 だからこそ、ライヴ終了後に森重が言った、「また会えたら。。」っていう言葉がね。深読みし過ぎなのは重々承知だけどさ。。

 とりあえず、9/24のライヴに行ってきます。



▼ZIGGY『ONE NIGHT STAND -真夏の夜の夢- 2005.07.02 at 日比谷野外音楽堂』
amazon

投稿: 2005 09 23 01:01 午前 [2005年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2005年9月11日 (日)

ドキュメント・RSRF'05

 帰宅してから‥‥っていうか終ってから早くも3週間経ったんだね‥‥いや、もっと早くに書かなきゃ(まとめなきゃ)って思ってたのね。実際、この記事も結構前からまとまってたんだけど、日々の忙しさと‥‥やはりこれをアップすることで、「あー俺の夏が終っちゃう」っていう気持ちが、心のどこかにあってね。それを最後まですごく惜しんでたというか。ま、読む皆さんからすればいい迷惑ですよね。うん。

 けど‥‥ホント今年の夏は楽しかった。既に前回の「RADIO TMQ」でもその辺の話を4時間に渡って繰り広げたわけですが、実際には4時間でも足りないわけですよ。当たり前の話ですが。それくらいに濃い4週間だったし、忘れられない夏になったなぁと。勿論、フェスはこれ以外にも沢山あったし、実際俺にはもう1本、朝霧JAMが残っているわけですけど‥‥うん、やっぱりね。あの4週連続ってのは、いろんな意味で‥‥自分の人生の中でもずっと印象に残る、忘れられない夏になると思う。それくらい濃くて楽しくて思い出深い4週間だったな、と。

 ま、能書きはこの辺にしておきますよ。ではでは、今回も時系列に沿った当日のメモと、帰宅後に書いたライヴの簡単な感想を織り交ぜてお送りしたいと思います。後半、単なる旅日記になってるのはご愛嬌というか。ま、こういう楽しみ方もまたフェスならでは、ってことで。

(注意:例の如く、アーティスト名後の「※」はフルで観たライヴです。念のため)

■1日目(8/19)
[08/19 09:32]
 現在、浜松町。おはよーみんな。航空券引き換えて、只今モノレールの中。気持ち盛り上がってきたー!

[08/19 10:40]
 11時発の、これに乗って行くよ。機械の体を持つ(メタラーな)俺は、まぁ当然のようにボディチェックをこと細かにされたわけだが。
 さぁ、あと20分で出発ですよ。
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[08/19 10:57]
 ヤバス!!! LOSALIOSの達也とトッキーと同じ飛行機だ! か、かっけー‥‥

[08/19 12:58]
 北海道に着いた! 13時10分発の麻生行きバスに乗ります。やはり涼しいよ北海道。天気は曇り。朝方に雨が降ったみたい(地面が結構濡れてた)。
 にしても飛行機でLOSALIOSと一緒になるとは。仕方ない、観るか(え)
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[08/19 13:51]
 超晴れてきた! まだ高速道路の上だけど、いい感じです。俺、超晴れ男!

[08/19 14:47]
 会場前に着いた!
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[08/19 14:49]
 そして引き換えた!
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[08/19 20:50]
 ここまでの流れ。スカパラ(聴いてただけ)→NATSUMEN→麗蘭→ハナレグミ→ポリ。フルで観たのはハナレグミだけ。あとは呑んでた(笑)。
 天気もNATSUMEN辺りでちょい降り始めたけど、麗蘭終盤で雨も止み、いい感じ。これから、あふりらんぽ。
 げ、雨が降ってきた。。

■東京スカパラダイスオーケストラ
 特筆すべき点、なし。要するに、いつも通り素晴らしいエンターテイメント性が強い、かっこいいステージだったってこと。ま、俺は酒呑みながら友人達と喋りつつ、横目でスクリーンを観てただけですが。

■NATSUMEN
 実は初めて観たんだけど、これが予想以上にカッコ良くて、結局最後まで観ちゃったよ。デートコースや渋さ知らズ、あるいは赤犬といった辺りとの共通点もありつつ、またそれらとは全く異なるスタイル。とにかく、また野外で観たいバンドだわ。これで天気だったらもっと最高だったのに。

■麗蘭
 いきなりオールドスタイルのR&Rなんだけど、このシチュエーション(雨が途中で止む!)にぴったりだった。チャボが「ウッドストックみたいだ」って言ってたけど‥‥うん、みんなもっと泥んこだったら間違いなくウッドストックだね! 緩い感じで、酒呑みながら観てました。が、今回は途中抜け。

■ハナレグミ(※)
 キャンプサイト内にある小ステージにて、ハナレグミがシークレットライヴをやる、と某関係者から直前に連絡を貰ったので、移動。
 永積ひとりによる、弾き語りスタイルだったんだけど、これが素晴らしくて、泣けた。特に終盤、"家族の風景"、"ハンキーパンキー"、"サヨナラCOLOR" の流れには、涙せずにいられないでしょ普通。

■POLYSICS
 随分と久し振りに観た記憶が‥‥もしかしてメジャーに行ってから初めてみた? へっ、5年くらい観てない?(注:後で確認したら、2001年のRIJFで観てました)相当カッコ良くなってて、とにかく気持ちいい。ひたすら上げ上げな選曲で(1曲も知らなかったけど)とにかく惹きつけられました。またちゃんと観たいと思わせるに十分なパフォーマンスだったと思います。
 ていうか、もうポリって食パン投げたりしてないのね。。(って何時の話ですか!?)

■あふりらんぽ(※)
 丁度ライヴ前後から雨が降り始めたんだけど、そんなのお構いなしでかなり前方まで移動。フジで初めて観たけど、とにかく圧倒されるステージ。20歳そこそこの女の子ふたりでやる音楽(ステージ)じゃねーよな、と思いつつも、気づけば一緒に歌って踊って大騒ぎ。これはいいバンドだ。何度でも観たいと思うもん。途中ギターの弦が切れたりしつつも、一切演奏に影響しないのが、ある意味凄い。ロック。

■ZEPPET STORE(※)
 正真正銘のラストステージ。ライヴ前から土砂降りの雨。唯一の屋根付き会場にも関わらず、客の入りは今ふたつくらいの入り。みんな帰ってるよ(地元の人やホテル組はさっさと帰るわけね)。切ない。
 けどいざスタートしたら、そこそこの入りに。演奏に惹きつけられたのか、あるいは単なる雨宿りなのかは知らないけど。選曲含めて、良くも悪くも「ZEPPETらしい」ステージだったと思います。だって2曲目に演奏された "BLUE" 以外、全部英語曲だしね。自分達の出所を最後に誇示しつつ、最近の曲を多めに持ってくる辺りには拘りを感じさせたり。それでも1曲目が "FLAKE" で、アンコールラストが "NANCY" というのが、ある意味で泣ける。
 "ROSE" もなけりゃ "声" もない。"もっと もっと" も "FLY HIGH" も、日本語曲のシングルナンバー皆無。けど、ここに残った人達にとってはそんなこと、どうでも良かったのかもしれない‥‥そう、そういうものを望んでいる人達じゃないからね(ファンにしろ、通りがかりの人達にしろ)。
 決して恵まれたバンドじゃなかったし、むしろいろんな意味で勿体ない存在だったと思うけど、最後の最後に「あーこんなにいいバンドなのに、勿体ない」とあの場に居た人間に思わせるだけの熱演だったと思います。けど‥‥ファン「だった」立場からすると、やはり物足りない、何かモヤモヤしたものが残るライヴでもあったんだけど。ま、そこも含めて「ZEPPETらしい」んだけど‥‥そして、だからこそ、解散を選んだのかなぁ、と‥‥


■2日目(8/20)
[08/20 12:12]
 おはようございます。雨がポツポツ降ってきやがりました。赤犬のサウンドチェックがおもろい。
 さ、今夜は天気崩れまくりみたいっすね。朝日は無理め。オレンジレンジ観てきます。レポはサマソニのをそのまま使いまわす予定(笑)。
 あと、今日はDCPRGのTシャツ着て、裏の銀杏観る予定。酷いな俺。

[08/20 13:00]
 オレンジレンジ前にJOYSOUNDブースに突如現れ、ゆずの「夏色」を気持ちよく歌い切った、謎の新人男女2人組。これはベストアクトだったわ。だって泣いたもん、俺。いろんな意味で。ま、俺も「観ることは出来なかった」わけですが。見逃した人は一生後悔してください。笑
 さ、他のゆずの曲も練習s(ry

[08/20 13:09]
 レンジヤバス! サマソニと違ってヒットメドレーやる気だ!w

[08/20 13:18]
 レンジヤバス!! だんだんと慣れてきたぞ。かっこよく見えるもん☆
 また知らないアルバムのハードめの曲が続いてます。でもサマソニで1回聴いてる曲ばかりなので、免疫は付いてる模様(免疫?)。

[08/20 13:23]
 ゴメン、さっきの撤回w

[08/20 13:27]
 レンジヤバス!!! ロコローションキターーーーー!!!!!

[08/20 13:32]
 レンジヤバス!!!! セニョリータヤバス!!!!

[08/20 13:35]
 レンジヤバス!!!!! タオル回しキターーーーー!!!!!
 ‥‥サマソニよりやってる客が少ない‥‥

[08/20 13:37]
 レンジヤバス!!!!!! ステージ降りキターーーーーーーー!!!!!!!!1

[08/20 13:40]
 レンジヤバス!!!!!!! タオル回しキターーーーー!!!!!!!!!!
 さっきの曲じゃなくて今度の曲だった。汗いやー何度見ても圧巻。

[08/20 13:41]
 レンジヤバス!!!!!!!! キリキリマイキターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

■ORANGE RANGE(※)
 感想としては、サマソニの時と同じ。やはり彼等はまだこういうデカいステージには早過ぎたんじゃないか、と。もうひと回り小さいステージで入場規制させる程度で、今の時期はいいんじゃないかなという気がしました。いや、演奏は悪くないし、曲も良く出来てるし、パフォーマンスも決して悪くないんだけどね。でも、いくら200万枚売ってるアーティストだからって、やはり経験が足りないと思うわけですよ。今回いろんなフェスに出て、彼等なりに感じた事が多かったと思うので(そうであって欲しいと願います)、それを踏み台にしてまた来年頑張って欲しいな、と。

[08/20 15:09]
 氣志團終了。曲が良ければもっとよいのにね!(笑顔で)

■氣志團(※)
 真面目にそう思った。未だに "ONE NIGHT CARNIVAL"「だけ」というのは、ちょっと厳しい。正直、誰もが「一発屋」くらいの気持ちで生暖かい目で見てたはずなのに、デビューから3年以上、未だに残ってるってことは、やはりそれなりの魅力を持っているってことですよね。
 で、実際それはステージを見れば一目瞭然なわけですよ。演奏もしっかりしてるし、パフォーマンスも(ギャグ・コント含めて)一流。なのに肝心の楽曲がイマイチ‥‥彼等が「それ」を選んでしまい、既に開き直ってるっていうならまだしも、やはり向上心があるはずなんだよね。それはいろんなタイプの曲を書こうとしてる辺りからも伺えるんだけど‥‥
 いやー、ホント面白いんだけどなぁ。なだけに、歯がゆい。

[08/20 17:40]
 銀杏BOYZ終了後、暫く燃え尽きてました。途中まで観てデートコースに移動しようと思ったけど、無理。始まってすぐ、峯田が出てきた瞬間に目頭熱くなって、"人間" を合唱してる時点で涙ポロポロ。泣きながら大合唱ですよ。他人に感想を伝えようとすれば涙ぐみ、今こうやって思い出しただけでウルウルくる。なんだろ、この感じ。自分の感情が抑えきれなくなる感じ。これはもう、ベストアクト以外の何物でもないよ。。

■銀杏BOYZ(※)
 上に書いた通り。アコギ1本で峯田が寺山修司の詩を朗読、そのまま "人間" に流れてくんだけど‥‥って今これ書いてても、ホントウルウルくる。それくらい心に強いインパクトと感動をもたらしたステージでした。"日本発狂" や "SKOOL KILL" みたいなハードな曲でさえも、泣けて泣けて仕方ないんだから、もう重傷ですよ。
 途中、ステージを降りて、アーステント外にまで出てきたりした峯田。RIJFでの「騒動」の後だけに、観てるみんながそれぞれ「いろんな」ものを期待してたんだろうけど、最後にはそんなのどうでもよくなるくらいに、本当に素晴らしいステージでした。もう、素晴らしい以外の言葉が浮かばないもの。

[08/20 17:56]
 天気がヤバめ。雨がポツポツ。
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[08/20 18:25]
 フィッシュマンズのスタートと共に、止んだ。そしてこの夕焼け。。
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[08/20 18:26]
 もう1枚。
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■フィッシュマンズ(※)
 前にもどこかで書いたかもしれないけど(いやラジオで言ったのかな)、俺はリアルタイムでは彼等に対する思い入れって殆どなかったのね。いや、リリースされてきた音源は普通に通過してたんだけど、別に自分にとって特別な存在ではなかったわけ。けど、佐藤さんが亡くなった時。そしてその後に自分がよく行くクラブイベントで彼等の曲を聴いた時、そういう風に感じてたことが、少しだけ申し訳ないように思えてきて。だから、自分にとってフィッシュマンズというバンドは、ずっとそういう
引け目みたいなものを引きずってきた存在だったわけ。
 でも、この日観たフィッシュマンズは、そういった俺の気持ちをも晴らすような素敵な内容でした。そこに佐藤さんはいなかったけど、でもあれは間違いなく「フィッシュマンズそのもの」でした。感動とか感傷とか、そういった気持ちはそこにはなく、ただ心地よい風が吹いた。そしてその風に吹かれながら、心地よい音に身を委ねていた。そんな数十分でした。

[08/20 19:50]
 さすがにちかれた。フィッシュマンズ〜ピーズ終了。ハイロウズ待ちが凄いことになってるみたいだけど、ピーズは程よい入り、しかも久しぶりな曲も聴けて満足。
 今ジョイサウンド周辺でまったり。真心待ち。

■Theピーズ
 ステージに向かってる途中で "日が暮れても彼女と歩いていた" が聞こえてきて、焦る。フェスで聴いたら素敵だろうなーと思ってた1曲なだけに、ちょっと残念(結局演奏中にステージにたどり着くことできず)。
 恐らく半分以上は観れたと思うんだけど、なんだろ‥‥今年に入って4本くらい観てるのかな? その中でも一番タイトで良い出来だったと思いました。最近ありがちな「ダラダラ」感がだいぶ抑えられ、とにかく演奏メインといった印象。客はみんなフィッシュマンズに流れてたんだけど、後半上げ上げナンバー("ドロ舟" とか "とどめをハデにくれ")の辺りでは、気づけば結構な客入り。しかもノリが良いから嬉しい。ちゃんと伝わってるよ。
 最後に "グライダー"。ここ最近聴いた "グライダー" の中で、一番の出来だったことを、ここに書いておきます。

[08/20 20:06]
 Iさんと、アイス。
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[08/20 21:32]
 真心サイコー!
 ハード・サイド・オブ・真心、といった内容。"素晴らしいこの世界" でまた泣いた。その後でちんぽから石が出た曲に現実に引き戻された。
 写真は真心中に上がった花火。4週連続フェスで観たのは初めて。
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■真心ブラザーズ4人バンドVersion(※)
 RIJFではMB'sでの演奏だったわけですが、この日は(メンバー名は失念。けど名前は知ってたからその筋では有名な方々、のはず)サポートのリズム隊+真心の2人という編成。最初に倉持がベース、桜井がギター、サポートのドラムという編成でハードコアに攻め、2曲目からサポートのベースが入って、倉持は歌に専念といった編成に。倉持色が強い、非常にロックンロールなノリが強い内容だったけど、そんなのお構いなし。また「真心ブラザーズ」が観れたってだけで満足なわけですよ。
 RIJFでも言っていたという「再結成してホントによかったーっ!」(倉持)がここでも聞けて、さすがに笑ったけど、あとはひたすら目をウルウルさせてましたよ。最後の "スピード" まで、とにかく圧巻のステージ。単独公演が楽しみでしょーがねーよなぁ!

[08/20 22:34]
 スパゴーを1曲だけ観る。盛り上がっててビックリした。合唱してんだもん。どんだけハードコアなファンが集まってんだよ。つーか今、何年だよ。
 かくいう俺は、この後モッズですよ! ピロウズや清志郎を蹴って!
 その後、CKBまで少し寝ようかしら。

[08/20 22:58]
 ただ今モッズ待ち。ヤバス!!! 客ガラガラだけど掛け声ハンパじゃねー。10分近く前からモッズコールですよ! 思わず'80年代にタイムスリップ。

[08/20 23:43]
 モッズ本気でヤバス!!!! スゲー!
 RAMONESは出るわCLASHは出るわで、最前近くまで行っちゃったよ。オープニングからいきなり "GANG ROCKER" だし。"LONDON NITE" もやったし。そして最後は "TWO PUNKS" の大合唱ですよ! 泣きそうになったよ。いや泣いたね最後の最後で。って何回泣くんですか俺。
 ヤバい、去年のジギー並にヤバい!

■THE MODS(※)
 恐らく彼等を最後に観たのは、自分がまだ十代の頃。武道館だったはず‥‥
 んで、間近で観る森山や他のメンバーは明らかに「あれ」から時の流れを感じさせる、年輪のようなものをその顔や佇まいから感じさせてるんだけど、でも悪い歳の取り方してないのね。むしろ「あ、やっぱり本気なんだ」と納得させられました。
 曲に関しては、知ってる曲・知らない曲半々だったけど、全然関係なかった。どれもちゃんと「MODSの曲」だと判るものだったし。そこにきて、ベースが歌うRAMONES "BLITZKREIG BOP"、ギターが歌うエディ・コクラン "C'MON EVERYBODY"、そして森山によるCLASH "I FOUGHT THE LAW"。やってるっていうのは聞いたことあったけど、まさかここまでとは‥‥こういう曲を、今の彼等がやることに対して疑問の声もあるかもしれないけど、あくまで(演奏前にMCで言ってたように)「お楽しみタイム」なわけですよ。そして、MODSをよく知らないお客もこれらの曲に惹きつけられてステージに集まって、終盤の "LONDON NITE" やラストの "TWO PUNKS" で一緒になって踊ってた‥‥それが全てでしょ?
 やっぱり、苦労して20年以上生き残ってきたバンドは強いよ。これからもずっと、このまま見届けていきたいと思ったもの。ちゃんと応援したい。

[08/20 23:56]
 2時まで寝ます‥‥絶対起きるから。朝日見るから! ひとまずおやすみなさい。

[08/21 05:27]
 おはようございます‥‥疲れがピークだったのか、結局4時まで寝ちゃいました。てへ☆
 荷物まとめてダラダラとサンステに向かってます。DoggyStyle(かな?)がいい感じ。
 そういえば今年は夜寒くなかったなぁ。この日は寝袋使わなかったし。

[08/21 06:10]
 バスに乗ったよ。サンステ着いたらせっちゃん終わった。ま、こんなもんよ。けどモッズで締められて満足。
 さ、これから長旅の始まりですよ。


■3日目(8/22。帰路)
[08/21 07:29]
 帰ります@札幌駅。大人とか金額とか関係なしに、電車旅楽しいって!
 7時半発の北斗に乗ります。函館には11時10分着予定。ワクワク。
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[08/21 10:15]
 日本海だ。あと1時間で函館。20分待って八戸行きに乗り換え。
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[08/21 10:44]
 ダメだ(涙)iPodのシャッフルで聴いた時は大丈夫だったのに、アルバム単位で聴くと昨日を思い出して目頭が熱くなるよ‥‥"日本発狂"、何度聴いても泣ける‥‥
 9/3のラジオ(1ヶ月半振り!)では、銀杏について1時間語るか。。

[08/21 10:54]
 気分転換。大沼公園周辺。これが大沼? 池? 湖?
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[08/21 11:50]
 今度はこれに乗りました。函館は結構な雨が降ってます。
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[08/21 13:29]
 本州上陸。寝てたからよく判らないんだけど。外がめっちゃ天気いいです。凄いフェス日和な感じ(笑)。
 さ、あと1時間ちょいで八戸到着。

[08/21 14:51]
 八戸駅着。やっと新幹線。
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[08/21 14:55]
 お昼ご飯なり。これぞ電車旅の醍醐味。いただきます☆
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[08/21 16:39]
 新幹線乗り換え。ギリギリに購入したので、指定が仙台までしか残っておらず、やまびこに乗り換え。1時間到着遅くなるけど、座りたいし。
 一瞬自分用に萩の月買いそうになったけど、やめ。因みに会社への土産は今回なし。(理由:月曜休ませてくれなかったから。笑)
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[08/21 18:11]
 車中で読了

■菊地成孔「CDは株券ではない」
 Webで全部読んでいたとはいえ、こうやってまとめて一気に読むとWebの時とは違った面白味が出てきて、惹き付けられて結局最後まで読んじゃったし。追加の対談も両方共良かったけど、特に細野氏との方が楽しめた。近田氏の方は予想の範疇内。

▼菊地成孔・著「CDは株券ではない」(amazon

[08/21 18:55]
 間もなく上野。19時に東京駅到着、19時半の高速バスに乗って22時前には自宅着。
 えーっと、何時に札幌出たんだっけ?(苦笑)家に帰るまでがロックフェスです。気を抜かずにいきますよ!(口開けて寝てたけど)
 死のロードもひとまず終了、かぁ‥‥いざとなると少し淋しいもんがあるかも‥‥ま、んなこと言っても金と体力が続きませんけど。
 あ、上野着いた。

[08/21 19:22]
 「東京蒸し暑い!」新幹線降りての、最初の感想。けど、風があって比較的涼しいほう?
 今年のエゾは過ごしやすかったなぁ、あの豪雨以外は。テントが浸水した人が結構いたけど、幸いというか俺は無事快適な夜を過ごせました。寝袋使わず、Tシャツで寝てたし(明け方さすがにちょっと寒く感じたけど、全然耐えられる範疇だったし)。
 あ、バスが来た。んじゃ後ほど。

[08/21 19:36]
 思えば去年はエゾ帰り、友達に迎えに来てもらって1時過ぎまで友人宅で呑んでたんだった。どんだけタフなんですか俺。俺サイコー、みたいな。
 あ、去年は一泊してから帰ったんだった。そりゃ今年の方が疲れるわけだ。
 隣の席のカポーがいちゃつき始めやがりました。早速試練か何かですかこれ(笑)。

[08/21 20:02]
 この夏を総括する前にエゾの総括をば。

■ベストアクト
銀杏BOYZ(文句なしで)

■次点
真心ブラザーズ4人Version
THE MODS
Theピーズ
あふりらんぽ

■思い入れあり過ぎて。。
ZEPPET STOREラストライヴ
オレンジレンジ(笑)

 いや、レンジはいいバンドだと思うけど(俺は曲に関しては全然文句なし。パクりとか興味ないし)サマソニとエゾと2回、デカイステージで観たけど、まだ役不足かな、と。デビューまでにどれだけステージこなしてきたか知らないけど、ちょっと俺にはそこが不満というか気になった。

[08/21 20:44]
 あと1時間で我が家。脳内ではMOTLEY CRUEの "Home Sweet Home" が絶賛リピート中。つーかiPodで聴けばいいじゃない。駅から歩くの嫌だから、タクシーに乗って帰ろう。
 なんか今、やり切った充実感というか、妙にテンション高いです。ランナーズハイってやつ? けど来週末もフェスみたいなのがあるんだよね‥‥横浜方面で。まだ行くかどうか悩んでんだけど。多分仕事のような気がする。。
 眠気は思った程ないです。ハナレグミやCKB蹴ってまで寝てたしね。でも早めに寝よう。。

[08/21 21:21]
 エゾ組のみんなへ。
 夜空を見上げてみ。綺麗な満月だから。
 金曜、ちょっとだけ見れたあの月と一緒だね。
 石狩も、東京も、千葉も、全部繋がってるから。
 だからまた来年も行ける。また来年も会える。

 みんな、お疲れさま。各フェス会場で会った、全ての人に感謝。全てのアクト、全てのスタッフ・関係者に感謝。各開催地の方々に感謝。
 そして、何とか持ち堪えたおれの身体に感謝。

 嗚呼、あとちょっとで地元だ。ちょっと脳内ではZARDの "負けないで" が。。嘘だけど(笑)。

[08/21 22:03]
 4大フェス制覇、ここに完了! 無事帰宅!
 とりあえず、やり遂げたという達成感で胸がおっぱいですいやいっぱいです。ひとまず風呂入ってきます!

 俺サイコー、みたいな。

[08/22 00:05]
 4大フェスを終えて。

 正直、1ヶ月がアッという間でした。だって、フジなんてついこないだじゃん! 感覚的にはフジが終って1〜2日でRIJ、また数日でサマソニ、更に数日でエゾという感じで、実質2週間くらいの感覚なんですよね。この1ヶ月、仕事したって感覚が全然ないんだけど(前半は激務だったけど、後半暇だったしな)。

まだ総括っていう程、精神的な余裕はないんだけど、とりあえず‥‥

○フジ:やはり唯一無二だな。規模や内容含め。

○RIJ:4大フェスの中では一番「フェス」って感覚が弱い(俺的に)、でも今年は今までで一番楽しかった。

○サマソニ:出演者に関して言えば、今年一番だったかも。ある意味ではフジ超えたかも。

○エゾ:ユルい。ユル過ぎ、全てにおいて。凄い広いって感覚があったけど、意外と狭いんだなというのが今年実感したこと。そりゃフジと比べちゃね、アレだけど。でも‥‥ひとつだけ疑問があるのね。実は去年ちょっと気になってたことなんだけど。その答えは今年も見つからなかった。だからその答えを探しに来年も行くんだろうなぁ。

 それぞれに好みがあるだろうし、俺なんてフジしかなかった頃に「ロックフェスというのはこういうものだ」というのを叩き込まれた感があるから、どうしてもフジが基準になっちゃうんだけどね。勿論他所のフェスも(特にRIJやエゾは)フジをモデルにしてるだろうしね。そこからその土地土地の特異性や各社の独自性を伸ばしていったんだろうな、と。

 ホントは、全部になんて行く必要はないんですよ。それぞれが自分に一番合ったフェスを選べばいいし、どうしても観たいアーティストがそこにしか出ないんだったら、そのフェスに行けばいいし。

 まぁ‥‥最後は、楽しんだ者勝ち。どんなに過酷な状況/環境だろうと、楽しみ方を知ってる人は強いよな、と。どんなフェス、どんな環境、どんな出演者でも、自分自身が(周りに迷惑をかけない)楽しみ方さえ知ってれば、それはその人にとって「最高のフェスティバル」になり得るわけですから‥‥それでいいんじゃないかな、という気がしてきましたね、この4週間の間で。

 まぁあれですよ‥‥要するに、全部楽しかった、と。懐は淋しくなったけど、絶対に忘れられない夏になったなぁ、と。それだけで十分ですよ、自分にとって。



▼銀杏BOYZ「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」(amazon



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投稿: 2005 09 11 10:35 午後 [2005年のライブ, ZIGGY, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005年4月28日 (木)

「ALL THAT ZIGGY III」リリース決定。

ZIGGY、DVD「ALL THAT ZIGGY III」6/22リリース決定(e+ shopping)

 「スネイクヒップシェイクス時代のヒット曲からZIGGY最新作まで全10曲を収録したビデオ・クリップ集。なんと今回はメンバーのロングインタビューも収録!!これは永久保存版になること間違いなし!」

 えー「ALL THAT ZIGGY」シリーズ第3弾ですか! っていうか、パート2が出たのって何時の話だよ‥‥多分'90年頃だよね?(汗)つーことは、多分15年振りです(1と2を1本にまとめたDVDは数年前に再発済)。

 かといって、その間にリリースされたPVが全て収録されるはずもなく(以前「WHAT'S BEST!?」のビデオ版的な「ビデオでZIGGY」出てたので、マーキュリー時代のPVはそこに全部入ってるのね)、今回のリリース元となる「Tri-m」からリリースされた‥‥つまりSNAKE HIP SHAKES改名後から、改めてZIGGYに戻ってのPVが全部で10本入るようです。

 んで、考えてみたのよ。つーか最近のZIGGYのPVって観たことないのが多いのでアレなんですが、まぁシングルになってるのをPVになってると仮定して‥‥

  (1)永遠のJustice〜この道の果てに〜
  (2)GLORIA(NO DOUBT Ver.)
  (3)RIVER OF TEARS
  (4)DEAR MY FRIEND
  (5)RAIN(以上、SHS名義)
  (6)HEAVEN AND HELL
  (7)誓い〜放浪者の丘の静けき夜〜
  (8)7th Direction
  (9)My Love
  (10)INNOCENCE OF BLUE

あ、ホントに10本あった。ま、SHSの5本は以前「SNAKE HIP SHAKES LAST FILM 2002」ってDVDに入ってたのと同じなのか。ZIGGYに戻ってからの5本はDVDとしては全部初商品化かな? せいぜいCD-EXTRAとして収録されてたのくらいだしね。見応えあるのか、ないのか‥‥微妙っちゃあ微妙ですが。

 それよりも、メンバーのロングインタビューが気になるところかな。この時期に過去振り返り系の内容なのか‥‥「ONE NIGHT STAND」と題された、1回こっきり追加公演なしの野音公演の直前だけに、気になるっちゃあ気になりますが。

 ま、深読みしすぎであることを祈ります。ダスボンとかが順調過ぎるからさ、否が応でも、ねぇ‥‥

 つーかさ。去年結成20周年を記念する4枚組ベストアルバムを出せたんだからさ、レーベルの枠を越えた映像作品集‥‥例えば一番最初の "I'M GETTIN' BLUE" から、最新の "INNOCENCE OF BLUE" までの全PV、そして現在廃盤になってる初期のライヴビデオからの映像、更に映像が残っていない「Goliath Birdeater」期の、森重・戸城・松尾・JOEという布陣でのライヴ映像等を収めた2〜3枚組くらいのDVDボックスも出せばいいのに‥‥勿体ない。ま、そっちの方が余計に権利関係なんかが難しいんだろうね。残念だけどさ。



▼ZIGGY「ALL THAT ZIGGY III -SNAKE HIP SHAKES 〜 ZIGGY-」[DVD](amazon/6/22発売)

投稿: 2005 04 28 09:52 午後 [ZIGGY] | 固定リンク

2005年4月14日 (木)

The DUST'N'BONEZ@千葉LOOK(4/13)

 先日チラッと書いたように、念願のThe DUST'N'BONEZのライヴを観てきました。先頃リリースされたCD+DVD「LOVE/HATE」をフォローアップするツアー「LOVE/HATE TOUR '05」の初日となる、千葉LOOKに足を運んできました(この公演以前にも数本イベントに出演してますが、ダスボン主体のライヴはこの日からってことですね)。

 この日はオープニングアクトが付いたんですが‥‥ゴメンなさい、悪くはなかったんだけど趣味とはちょっと違うタイプだったのと‥‥ダスボンを観た後となっては、全然思い出せないんですよ。というわけで、文句をダラダラ書いても仕方ないんで割愛します。

 ライヴ前、会場に流れてた音楽がね、もう俺がどこかでDJしたのをそのまま流してるんじゃないか?って程に、俺が普段から普通に聴いてるようなバンドの曲ばかりなんですよ。思いつく限りで書いてみると‥‥

  ・CHEAP TRICK / California Man
  ・KISS / C'mon And Love Me
  ・NAZARETH / Hair Of The Dog
  ・AEROSMITH / No More No More
  ・VAN HALEN / Unchained
  ・GUNS N'ROSES / Mr.Brownstone
  ・GIRL / Hollywood Tease
  ・MANIC STREET PREACHERS / You Love Us
  ・THE WiLDHEARTS / I Wanna Go Where The People Go
  ・MOTLEY CRUE / Bitter Pills
  ・VELVET REVOLVER / Do It For The Kids
  ・RAMONES / Do You Remember Rock'n'Roll Radio?(これは終演後か)

‥‥なんだこれ(笑)。とにかくこれ聴かされたら、否が応でも盛り上がるわけですよ、ええ!

 今回、ツアー初日ってことでまだ6月後半までツアーは続くようなのでネタバレ(セットリストとかやった曲とか)は避けます。ただ、前回のアルバムリリース後のツアーとはセットリスト、全く変わってますし、新譜からの新曲は勿論、既に音源になってない新曲すら演奏してましたから、これはかなり期待していいと思いますよ、これから観る人!

 あの狭いLOOKのステージに森重、戸城の二人が並んでるだけでも涙ものなのに、メンバー4人のみてくれが完全に外タレのコスプレになってるのがね、もう‥‥ツボに入りまくりで胸キュン状態だったよ。森重があそこまでアクセルっぽいの、久し振りに観たもん。戸城は黒髪に赤いメッシュを入れ、一時期のニッキー・シックスみたいだし、坂下は完全にドレゲンだし、満園は‥‥常に裸で目元だけメイクしてる感じ‥‥叩き方といい、髪の長さといい、ちょっとトミー・リー入ってる?みたいな。つーかその4人でバンドとかやられちゃった日にゃ、ロケンロー好きには堪らないわけですよ!

 何だろ‥‥ZIGGYの時と変わらないはずなのに、隣に危ういオーラを発する戸城がいるだけで、森重こうも変わるもんかな‥‥っていう。こんな狭いハコで森重を観るのは、SNAKE HIP SHAKESに同じ千葉の、今は亡き市川・CLUB GIO以来なんだけど、あの時ともまた違うんだよね‥‥新人バンドっぽい勢いもあるんだけど、メンバー全員に貫禄というか余裕みたいなのも感じられるし。演奏は‥‥上手いとは思うんだけど、結構ハチャメチャだよね。キメの部分はしっかりキメてるんだけどさ(アンコール時に戸城が進行間違えて、森重が演奏途中で止めちゃった時に、初めて戸城が「ZIGGY時代の戸城」っぽくて、何か微笑ましかったというか、懐かしかった)。

 ゴメン、ライヴレポっぽくないけど‥‥ホント未だに頭の中で整理できてないのよ。だって数時間前まで、ほんの数十センチ前にあの4人がいたんだから。普通に森重とタッチとか出来るような距離で観てたんだから‥‥ちゃんとしたレポートは、6月に行われる渋谷クアトロ公演後になるかな(一応行く予定です)。

 あのね‥‥ZIGGYなんて古臭いとか、時代遅れとか思ってるような輩にこそ、このバンドは観て欲しいかな。ZIGGYはこの際どうでもいい!(いやよくないけど) でもこのバンドは別よ。もしアナタが洋楽の‥‥上に名前が挙がってるようなタイプのバンドや音楽が好きで、日本にもそんなバンドがいたらいいな〜とか思ってたら、迷わずダスボンのライヴに足を運んでくださいよ。そして下の音源&DVDを堪能してくださいよ。つーかまずはライヴだな。こんな至近距離でこんな大物を観れる機会、そうはないよ?

 とにかく。ある意味では俺の中でZIGGY超えた、悪いけど。



▼The DUST'N'BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」(amazon



▼The DUST'N'BONEZ「LOVE/HATE 〜激情の色彩 3tracks & 6live shots〜」(amazon

投稿: 2005 04 14 01:03 午前 [2005年のライブ, DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年4月12日 (火)

The DUST'N'BONEZ『LOVE/HATE』(2005)

 もはや『別ZIGGY』『裏ZIGGY』と呼んでも差し支えないであろうバンド、The DUST'N'BONEZ。だって森重樹一と戸城憲夫の2人が揃ってるんだもん。二人時代のZIGGYを思い浮かべればいいだけの話。しかもその音楽性が初期‥‥「HOT LIPS」「KOOL KIZZ」での戸城作曲の楽曲を更にハードエッジにしたサウンド。そういう意味では今、最も『ZIGGYらしい』存在なのかもしれない‥‥幸か不幸か、ね(だって本家ZIGGYが未だに存在し、そこに森重本人が在籍するんだから。ってまぁ森重こそが『ZIGGY』そのものなわけですが)。

 今回リリースされたのは、昨年11月末にリリースされた1stアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」からたった4ヶ月で届けられた新曲3曲+昨年12月の初単独ライヴ@渋谷クアトロから6曲を収録したDVDという2枚のディスクから構成される変則盤。どっちがメインか‥‥新曲3曲はどれも彼等らしいし(いや、ある意味で既に1stで繰り広げた音楽性の更に数歩上に行ってるようにも感じられるし)、ライヴDVDはたった6曲ってことで消化不良気味に陥りそうだけど‥‥

 それでも森重と戸城が同じステージの上に、二人並んで立っているという映像を目にしただけで、何かこう、込み上げてくるものがあるんだよね。元SADS組の二人もそれぞれに個性的だし(特にギターの坂下たけともはそのヘアスタイルやファッション、メイクから、何となくBACKYARD BABIESのドレゲンを意識してるのかな‥‥と思わせるし。ギターもES335使ってる辺り、その辺を狙ってるように思えるし)。何よりも、森重のファッションが1990年前後のZIGGY時代を彷彿させて‥‥まぁ早い話が、GUNS N'ROSESのアクセル・ローズ的なんですよね。今のZIGGYでは考えられないような、ある意味でコスプレというか。戸城も何となくニッキー・シックス(MOTLEY CRUE)を彷彿させるし。とにかく今のZIGGYが失ってしまった「危うさ」を必要以上に感じさせるステージだなぁ、と。これ観ちゃったら絶対に生で体験したくなるもんな、普通。

 さてさて。新曲の方にもコメントを。ご存知の通り、このバンドのコンセプトは『戸城の曲に森重が歌詞を付ける』というスタイルで、所謂『戸城主導のZIGGY』みたいなもんなのですが‥‥良い意味で、戸城がZIGGY時代〜ZIGGY以降にやってきた音楽を、上手く森重のスタイルに合わせて再構築してるよなぁと。まぁZIGGY時代でいったら‥‥戸城在籍時最後の2枚辺り‥‥「CRAWL」「Goliath Birdeater」での戸城曲に通ずる要素があるんだよね。風変わりな展開をするAメロ〜Bメロ、だけどサビは非常にメロウで判りやすい。バックは非常にヘヴィで重たいんだけど、それに相反してサビはポップみたいな。ここに収められた3曲はどれも良い意味で『ポップ』なんですよ。そして危うさ、生々しさというロックバンドらしさもしっかり備わってる。初期衝動と完成度の両面で充実しまくっていた1stアルバムの次にくる作品ってことで、もっとカッチリしたものになるのかと思ったら、更に生々しくて激しくなってる。この攻めの姿勢は森重+戸城でなきゃ表現し切れないものでしょう。残念だけど今のZIGGYのスタイルではないわな。

 うわぁ‥‥これをライヴで実際に聴いたら俺、卒倒するね。ってこれを書いてる2日後には(現時点の予定では)初めてダスボンのライヴを体験することになってるんですが‥‥戸城なんて生で観るの、それこそ15年振りくらいだよ!



▼The DUST'N'BONEZ『LOVE/HATE 〜激情の色彩 3tracks & 6live shots〜』
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投稿: 2005 04 12 12:08 午前 [2005年の作品, DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年3月17日 (木)

ZIGGY@LIQUIDROOM ebisu(3/13)

 もはや自分にとって切っても切り離せない存在となってしまったZIGGY。そんな彼等が昨年11月に東京のみで行った結成20周年記念ライヴ「VICISSITUDES OF FORTUNE」。その全国版を年明け2月末からスタートさせたわけなんですが‥‥何故今更、しかもこの時期に!?という疑問がずっとあったんですよ。だってさ、年明けにZIGGYの今後を占う最新作「JUST A ROCKIN'NITE」がリリースされたばかりなのに、また過去を顧みるような企画ライヴ、しかもそれを全国でやろうっていうんだから‥‥正直なところ、釈然としないものがあったんですね。

 で、新作も聴いてみたらああいう内容でしょ? ひとつのロックンロール・アルバムとして考えると最高級の1枚なのに、これが「ZIGGYの最新作」というフィルターを通すことで「う〜ん‥‥」と唸ってしまう奇妙な状況。そんな中で再びベスト盤的懐メロライヴ‥‥そりゃね、もうこの先どういうことになっても俺は着いていくよ!って決めましたから、すぐにチケット取りましたよ。正直なところ、ZIGGYのライヴなら毎月でも観たいくらいですからね。

 昨年11月の渋公ライヴ2デイズ以降、The DUST'N'BONEZのアルバムが出て、ZIGGYの新作が出てという状況の中、また例の「解散しようと思った」発言の後だけに、今回のツアーの持つ意味ってファンにとって非常に大きなものだったように思うんですよ。けどそれはZIGGYの4人にとっても同じことだったようで、如何にZIGGYでいること、続けることを楽しめるか‥‥その答えが今回のツアーだったんじゃないですかね?

 さてさて。2月末に北海道からスタートした今回のツアー。決して本数の多いものじゃなかったですが、そのセットリストを見て皆さんビックリしませんでした? だってこれ‥‥全然「グレイテスト・ヒッツ」的内容じゃないんだもん。ハッキリ言って、新作のツアーですよね? しかもどの公演でもそうなんですが、ライヴ本編ではあろうことか'80年代の代表曲、ほぼ皆無なんですよね("I CAN'T STOP DANCIN'" くらいか)。もっと言えば、新作+SNAKE HIP SHAKESの曲がメインじゃないですかこれ。うわーっ、こいつら本気でやる気になってんじゃないの?って、俺思いましたもん。やっぱりあの渋公で彼等なりの「けじめ」が着いたんじゃないか、と。

 ツアー最終日となった今回の東京公演。チケットは早い段階でソールドアウト、当日券さえ出ない状態でした。この日、これまでと何が一番違っていたかというと、客のノリかな。なんていうか‥‥スタンディングでZIGGYを観るのは(エゾを除けば)再開後の'02年5月以来なんですね。しかもあの時はイベントだったし、今回とはかなり状況が違いますよね。それでも‥‥渋公の時とも違う、あるいはSHS時代のクラブツアーとも違う、何というか非常に好意的な空気に満ちた世界だったように思いました。

 客のレスポンスであり、大合唱であり、ノリであり、そういったもの全てが非常にエゾの時に近づいているように見えましたね。これは本人達も非常に驚いていたようで、特に一緒に歌うべきところではかなり大きな声でレスポンスがあったり、また新作の曲ですら既に大声で歌えてるような、そんな感じ。ホントに大好きなハードコアなファンが多数集まったんでしょうけど、それにしても‥‥客層が明らかに若返ってる! 勿論自分と同年代の、所謂「グロリア世代」も数多く見受けられましたが、それ以上に10代、20代の子達が目について。確実にファンを増やしてるように感じられましたね。

 今回の選曲ですが、個人的には全然「アリ」だし、むしろ俺も昔の代表曲は渋公でけじめが着いてるので、SHS時代以降が中心となったセットリストには違和感感じませんでしたね。逆に新作がシンプルでアーシーな曲がメインなので、如何に近年の楽曲とバランスを取るかが課題かと勝手に思っていたんですが、頭の方で「WHAT'S NEWS!?」からの曲を立て続けにやられてしまっては、もはやそんなことどうでもよくなってましたね。いやね、この "JUST A ROCKIN'NITE" から "月が昇る頃には" っていう流れは最高に合ってますよ。個人的に「和ロック」色が強いイメージがあった「WHAT'S NEWS!?」というアルバムの曲が、ここでこういう風に活きるとは思ってもみなかったし。

 前半の山場は "STEP BY STEP" であり、その後の "I CAN'T STOP DANCIN'" から "GO TO BLAZES!" までの流れですかね。SHS時代のシングルC/W曲である "RAT RACER" で若干テンションが落ちた気がしないでもないけど(この曲だけ合唱が小さかった気が)。

 中盤、新作からのミディアム〜スローチューンが続き、ここで一気に客の意識を森重の歌に惹きつけて、緩い感じで徐々に盛り上がっていく "悪魔と踊れ" 辺りで第二のピークを迎えたかな。この曲、もはや今のZIGGYになくてはならない1曲になってしまってますよね。ホント、ライヴの方が10万倍カッコイイ。

 その後、松尾ボーカル "風になる"(ソロアルバムより)を挟んで後半戦に。久し振りの "HEAVEN AND HELL" で、頭から大合唱の嵐。この曲で再びZIGGYは始まったんだよね。かと思えば続いてSHSのデビュー曲 "永遠のJustice 〜この道の果てに〜" まで飛び出す。ライヴで聴くのは初めてだったけど、ZIGGYの "Jelousy 〜ジェラシー〜" 辺りに通ずるノリを持った1曲なんだな、と再認識。アルバムで聴いた時はメタリックな印象が強かったんだけど、この日は全然別の聞こえ方でしたね。その後は最後までSHS時代の名曲オンパレード。本編最後の "SNAKE HIP SHAKES" ではJOEのツーバスが気持ちよく聞こえてさ‥‥そうそう、この日初めて今回の会場である「LIQUIDROOM ebisu」に来たんだけど、ホントにここは音がいいね。噂通りのハコで大満足でした。ZIGGYのライヴって音響面で恵まれないことが多かったように思うんですが(たまたま俺が行った時だけなのかな)、この日は終始サウンド面では唸らせられる場面が多かったですよ。

 アンコールでもMCは主に森重。そうそう、この日はJOEも津谷もMCなしだったなぁ。まぁ毎回長々と喋るもんでもないけどさ。にしてもメンバー紹介くらいはやれよ、と。

 あと、森重がライヴ中に凄いビール沢山飲んでたのも印象的。いつも彼は缶ビール飲みながらライヴをやってるんですが、この日はどんどん酒のペースも上がっていって、アンコール時には1曲で1本飲み干したりしてたような‥‥結局2時間20分の間に確実に5〜6本は飲んでたよ。なのにあの歌声。特にアンコールで歌われた新作からの名バラード "ただ哀しくて" の出来といったら‥‥昨年の渋公で披露した "6月はRAINY BLUES" に匹敵する歌でしたよ。何なんだ、この男は‥‥また惚れ直したよ。

 二度目のアンコール時には「最終日ってことで、スペシャルゲストがいまーす。こんなところにもZIGGY Childrenが」とか言って紹介したのが、あの武田真治! 嘘っ、奴はZIGGYとか好きだったのか!? 初耳だ‥‥(後で知ったんだけど、彼はあるドラマの中でZIGGYの曲を歌った程、10代の頃大好きだったそうな)すっげー笑顔でステージに登場し、ハイテンションでメンバー全員と握手。当然首からはアルトサックスを提げてる。ってことは、やはりサックスの入る曲だよな‥‥と期待したら、何故か "WHISKY,R&R AND WOMEN"!! ゴメン、最初森重が曲名を叫んだ時、俺ずっこけたよ。だって原曲、サックス入ってないじゃん‥‥けどこれがすこぶるカッコ良くなっててビビリましたよ。武田は自由に吹きまくり、なんかTHE STOOGESのセカンドアルバムみたいな世界観なんだなこれが。ギターソロのパートではサックスと松尾のギターが4小節ずつ交互にソロを取る、正しくバトル状態。その後の森重の歌ソロパートでもサックスが艶っぽく絡んで、とにかくカッコイイ。何よりも武田自身が嬉しそう・楽しそうなのが良かった。

 続いてもう1曲、今度はサックスが元々入ってる "FEELIN' SATISFIED"。メジャーからの再録では森重のブルースハープに変わってたけど、インディー盤(4枚組ボックスにも、か)の方はHANOI ROCKSばりにサックスが絡むテイクでしたしね。ソロパートもしっかりサックスがあのメロディを奏でるわけですよ‥‥悪いわけがないわな! この2曲がホントに盛り上がったわけですよ(勿論それまでの盛り上がりもハンパじゃなかったけど)。

 で、殆どの人はここでライヴが終了だと思ってたようですね。客電も半分くらい付いちゃってたし。けどそれまでよりも更に大きな声と拍手でアンコールを求めるファンもまだまだいて‥‥って俺なわけですが。あんなもん見せられちゃ、まだまだ帰れませんよね?ってことで‥‥トリプルアンコール! 最後に森重が一言、「お前らがもう聴きたくないって言っても、俺はずっとこの曲やり続けるからな!」と宣い、「日本の有名なロックンロールっ!」といういつもの台詞を叫んで、最後の最後に演奏された "I'M GETTIN' BLUE"。もう何も言うことはないですよ‥‥過去最高の大合唱でしたから。しかもフルコーラスな。完全に燃え尽きましたよ‥‥

 森重や松尾が終始楽しそうにしてたこと、終始「今日は最高だな!」と口にしてたことから、この日のライヴがメンバー的にも良い内容だったんじゃないかな、と察しているんですが‥‥ま、そんなの後になって本人に聞いてみないと判りませんけど、少なくともあの場で同じ空気を共有したみんなにとっては、本当に最高のライヴだったんじゃないかな、と思うわけですよ。最初の疑問や不安なんて、ライヴが始まってみればどうでもよくなってたし。ツアータイトルなんてどうでもいいんですよ、ベスト選曲じゃなくたっていいわけですよ。常に彼等はベストな曲を連発してきたわけですから(ただ、それらがいろんな人にとって常にベストであるとは限らないだけの話で)。

 この後、森重は再びThe DUST'N'BONEZとしてライヴを数本やって、7月頭には久し振りの日比谷野音でのライヴが待ちかまえてます。何か特別な内容になりそうな予感。絶対に行っておいた方がいいって! 今のZIGGYを見逃したら一生後悔するから! 勿論俺も行くし!!


■ZIGGY@LIQUIDROOM ebisu SETLIST (3/13)
01. JUST A ROCKIN'NITE
02. 月が昇る頃には
03. STEP BY STEP
04. I CAN'T STOP DANCIN'
05. RAT RACER
06. GO TO BLAZES!
07. 夢見る頃を過ぎても
08. ムラサキノチョウタチヨ
09. INNOCENCE OF BLUE
10. MOONLIGHT CRUISE
11. てんで手に負えないのさ
12. 悪魔と踊れ
13. 風になる [松尾Vo]
14. HEAVEN AND HELL
15. 永遠のJustice 〜この道の果てに〜
16. POISON CHERRY
17. FLY HIGH FLY
18. SNAKE HIP SHAKES
--Encore1--
19. STRONG WILL
20. ただ哀しくて
--Encore2--
21. WHISKY, R&R AND WOMEN [w/武田真治(Sax)]
22. FEELIN' SATISFIED [w/武田真治(Sax)]
--Encore3--
23. I'M GETTIN' BLUE



▼ZIGGY「JUST A ROCKIN'NITE」(amazon

投稿: 2005 03 17 12:00 午前 [2005年のライブ, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年3月 2日 (水)

森重樹一、今年も大忙し。

The DUST'N'BONEZ、4/8にDVD付きマキシシングル発売決定(公式ページ)

 これ、昨年12月のワンマンライヴでもやってた新曲かな? 「LOVE/HATE 〜激情の色彩 3tracks & 6love shots〜」というタイトルの3曲入りマキシ+6曲入りライヴDVDという構成。DVDの方は昨年12月のワンマンライヴ@渋谷クアトロの映像。

 ライヴDVDの方も楽しみだけど、やはり新曲ですよね。"激情"、"終末の色"、"DECA-DANCE" なんていう、如何にも森重/戸城らしいタイトルが並んでます。今年に入って、VELVET REVOLVERの来日公演やMOTLEY CRUEの新曲と、ハードなロックンロール方面の方々が頑張っておられて、正直二人とも悔しがってるんじゃないかな? そこにきて、今月はHANOI ROCKSの復活第2弾アルバムですからね。これら聴いて、更に気合い入れ直してもらいたいですね。

 そうそう、ライヴの予定も決まってます(→こちら)。

 ・3/12(土)東京ESPミュージカル・アカデミー本館B1ホール
  (ex-GN'Rのスティーヴン・アドラー率いるADLER'S APPETITEの前座)
 ・4/01(金)大阪BIG CAT「TRAIN KEEP A ROLLIN」
  (w/ THE EASY WALKERS、深空、AKIMA&NEOS、バーベル)
 ・4/02(土)名古屋ELECTRIC LADY LAND「R&R HOOCHIE COO vol.3」
  (w/ THE EASY WALKERS、深空、AKIMA&NEOS)
 ・4/13(水)千葉LOOK
 ・4/15(金)CLUB 24 YOKOHAMA
 ・4/23(土)宇都宮VOGUE
 ・4/28(木)さいたま新都心VOGUE

スティーヴン・アドラー(GN'Rの「APPETITE FOR DESTRUCTION」や「GN'R LIES」で叩いてるドラマー)、まだこんな小賢しいことやってるのか(バンド名に「APPETITE」って)。そしてそんな奴の前座‥‥喰っちゃってください。トリ以上に盛り上がっちゃってくださいや。

 それ以外は2本のイベントが大阪/名古屋で。そして千葉、横浜、栃木、埼玉という関東近郊でのライヴハウスツアー。埼玉は翌日に私用があるから無理っぽいので、千葉LOOK公演に行こうかと思います。初ダスボン、本家ZIGGY以上に楽しみだ!

 ま、その前に4/8のDVD付きマキシを観て&聴いて、ライヴの予習をしたいと思います。



▼The DUST'N'BONEZ「LOVE/HATE 〜激情の色彩 3tracks & 6love shots〜」(amazon

投稿: 2005 03 02 09:01 午後 [DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年1月28日 (金)

ZIGGY『JUST A ROCKIN'NITE』(2005)

 ZIGGYのニューアルバム「JUST A ROCKIN'NITE」がようやくリリースされました。当初、元旦リリース予定だったものが、「製作に熱が入りすぎて」約1ヶ月の遅れが生じてしまったようです(実際、昨年のクリスマス辺りにミックス終わったようですしね)。2004年はZIGGYとしての新作のリリースはなかったものの、結成20周年記念イヤーってことで結構話題になることが多かったように思います。エゾロック出演、初の海外(韓国)公演、20周年記念4枚組ボックス、森重・松尾それぞれのソロアルバム、松尾&JOEによる新バンド結成、更には森重と旧メンバー・戸城による新バンド・The DUST'N'BONEZの結成・アルバムリリース、等々‥‥これだけ書いていると、なんだかZIGGY自体は停滞してるような錯覚に陥りますよね。だってソロ活動とか別バンドとか。特に森重に至っては戸城と新しいバンドを組んで、ZIGGY以上に「ZIGGYらしい」アルバムを作っちゃったんですから‥‥

 そう、決して2004年のZIGGYは順風満帆だったとは言い切れません。だって、昨年11月の20周年記念ライヴにおける、森重の「この夏、本気で(ZIGGYを)解散することを考えた」という発言。これが全てじゃないでしょうか。20年という区切りをつける上で、そして「その先」を見据える上で、やはりそういう考えに至るのは仕方ないことなのかなぁ‥‥と思うわけですよ。ましてやソロや別のバンドでZIGGY以上に素晴らしい仕事振りを発揮し続けてるとなれば、尚更ね。

 通算14作目、SNAKE HIP SHAKES時代を含めれば通算17枚目のオリジナル・フルアルバムとなるこの作品集。昨年末に発表されたThe DUST'N'BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」がZIGGYのメインソングライターのひとりであった戸城憲夫が作曲の大半を手がけたことから、今のZIGGY以上に「我々がよく知っているZIGGY」らしかったという素晴らしいロックンロールアルバムだったわけで、その後に出るとなると‥‥いくら本家ZIGGYでも分が悪いよなぁ‥‥と思ってしまうわけですよ。しかも、この新作に先駆けて、昨年9月にリリースされたボックスに収録された2曲の新曲を聴く限りでは、明らかに今のZIGGYはレイドバックした方向へ進もうとしてるのが予感できたわけですから。そりゃ戸城も無言のうちに今のZIGGYを批判するわけですよ、「年寄りくさい」とかいって。

 特にここ最近、松尾がソロアルバムをリリースしたことで、彼自身がよりレイドバックした方向(いわゆるROLLING STONES路線)に目覚めてしまい(いや、前からその片鱗はあったけど、完全に開花しましたよね)、彼のプレイもだんだんと今の森重に合わないんじゃないか‥‥そう思わざるを得ない状況になってきてる、と思ってたんですよね。特に昨年末のライヴを観て‥‥

 そして完成した新作。ホントに「熱が入りすぎた」のか、あるいは単に難産だったのか、それは聴いてのお楽しみだわな‥‥キーボード・プレイヤーに三国義貴を全面的に迎え、しかも共同プロデューサーとしても迎えたことで、何となく音の感触はつかめていたんですが‥‥これがね、予想以上にドロドロしたアルバムに仕上がってるんですよ。

 最初ひと通り聴いた感想としては‥‥「地味」。あの派手なZIGGYがこれまでで一番地味な作品を作っちまいやがった。正直、非常にすっきりしませんでしたよ。ブックレットに目を通さず、曲名と流れる楽曲に耳を向けるだけで、どの曲が誰のペンによるものなのかとか、そういった余計な情報は一切入れず、ただ聴いたんだけど‥‥なんだか殆どの楽曲がまるで松尾作曲に思えたんだよね。それくらい、各曲の中でのギターが占める割合(というか印象)が強いのね。森重特有の高音域での歌唱やシャウトも少ないように感じたし、中音域、あるいは低音域で歌うバラードとか、なんかこれまでにあまりなかったような感触で。例えば森重特有の、劇的に盛り上げていくクサ過ぎるメロディの曲とか、そういうのがあまり感じられなくて。

 ところが。全10曲中、2曲だけが松尾作曲で、残りの8曲は森重作曲なわけですよ。しかも俺が「絶対に松尾の曲だよな」と思ってた1曲目、3曲目、7曲目、9曲目辺り、全部森重。してやられたり、って感じなのかな、彼等からすれば。凄く意外だったね。

 個々の楽曲は確かに素晴らしいんですよ。本気でSTONESを真似たんじゃないかって程にギターやドラムがあの空気感を再現してるし、一緒に鳴ってるキーボード類も凄く味わい深い。ボーカルもパワープレイを拒否したかのような、引きの美学を感じさせる。そういう意味では、The DUST'N'BONEZと同じことをやっても向こうには敵わないと感じたのか、その対局にあるようなスタイルを極めてるわけですよ。うん、確かにこれもZIGGYなんだよな。だけど‥‥

 恐らく、多くの人が期待した「ZIGGY像」ではないよね、これ。未だに多くのファンは「'80年代のZIGGY」を彼等に求めてるわけじゃないですか。勿論、そんなの無理なわけですよ、メンバーも違うわけだし、なにせあれから10数年の経験が蓄えられている。それに、あれをそのままなぞるのは彼等の美学に反するんじゃないか‥‥いや、もう出来ないのかな。それでもファンは、ZIGGYの新作が出る度に期待し、そしてガックリする。しかも出てきたアルバムが普通のロックアルバムとして考えた場合、非常に高水準な作品ばかりだから、余計に複雑な心境になる。今回の場合、The DUST'N'BONEZの後だったから、余計にそう感じちゃうわけですよね(勿論、あれも完全には「初期のZIGGY」というわけではないですけどね。でも俺らがよく知ってるZIGGYの断片ではあるわけですが)。

 そう‥‥これが中途半端な作品だったら、きっと諦めもついたんですよ。けどさ、本気度が高い、非常に濃いロックンロール・アルバムを作っちゃったもんだからさ、たちが悪い。貶せないんだもん。貶しどころ、なしだから。すっげーカッコイイじゃんか。地味渋だけど、ちゃんとロックしてロールしてる。そう、今のご時世、どこを探したってこんなにロールしまくるロックンロール、見つからないんだもん。

 畜生‥‥いいアルバムだなこれ。森重ソロの方が従来のZIGGYっぽかったけど(あれはギリギリまで去年のベスト10に入れるかどうか悩んだからな)、これも間違いなくZIGGYなんだよな‥‥まだまだ俺も甘ちゃんですよ。

 けど、これが転けたら‥‥完全に次はないだろうな。だって、無理して続ける「理由」はないんだから。後は「意地」と「拘り」だけですよね。勿論、続けて欲しいんだけどさ‥‥



▼ZIGGY『JUST A ROCKIN'NITE』(amazon

投稿: 2005 01 28 12:00 午前 [2005年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2005年1月 7日 (金)

The DUST'N'BONEZ『FLAME SKULL BASTARDS』(2004)

 前回のエントリに引き続き、今回は当のThe DUST'N'BONEZのファーストアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」について書いてみたいと思います。書くのはいいんだけど‥‥やはりどうしても避けられないですよね、ZIGGYとの比較は。だってさ、'93年から数年間のZIGGYは「森重樹一+戸城憲夫」の2人状態だったわけじゃない。その2人が再び手を組んで、曲を作って音を出せば‥‥それは紛れもなく『ZIGGY』そのものなわけじゃないですか。けど、現在においてもZIGGYそのものは存在する。非常に複雑ですが‥‥そのどれもが素晴らしい曲を作って素晴らしいパフォーマンスをしてくれればいいわけですよね‥‥いや、してくれればしてくれる程、我々は混乱するのか。「‥‥んで、結局どっちがZIGGYなの?」って。そりゃそうだ。

 このThe DUST'N'BONEZ結成に至る切っ掛けは、2002年夏のサマーソニック。復活HANOI ROCKSやGUNS N'ROSESが出演した、あの年ですよ。偶然にも森重と戸城はここで再会し、2人してHANOI ROCKSやGUNS N'ROSESを観るわけですよ。そして翌2003年2月。HANOI ROCKS単独来日公演。ここにも彼等は2人でライヴに足を運ぶんですね。そして‥‥酒の席でいろいろ音楽の話をして、互いの共通項(所謂グラマラスでハードなロックンロール)が現時点においてもまだ有効であることを悟り‥‥あとは自然と転がっていった、と。同年後半に元SADの満園と坂下を引き入れ、2004年3月にBACKYARD BABIES来日公演のアフターパーティーにて初ライヴを行う。その後は‥‥一部の方々はご存知の通りですね。ライヴ活動を繰り返し、そしてこのアルバムを約2週間で完成させてしまった、と。

 全10曲中、9曲の作曲を戸城が手掛け、残り1曲は森重。作詞は全て森重によるもの。ZIGGY時代はあくまで「森重/戸城が5曲/5曲、あるいは6曲/6曲と、同じ比重で曲を書く」50/50体制だったように思うのですが、このバンドはあくまで「戸城主導のバンド」なわけですよ。ZIGGYはあくまで森重が作ったバンドであり、森重がリーダーシップを発揮するバンドであると。その中で、それを踏まえつつ戸城は自身の役割を果たしていた、と。ところがここでは立場が逆転してるわけですよ。森重もインタビュー等で言ってるように、ZIGGY時代に一度も試さなかった『戸城主導で進める』という方法。これがThe DUST'N'BONEZのコンセプトなわけ。

 で、出す音。バンド名のスペル等からもお判りの通り(「〜'N'〜」とか「O」にウムラウトが付いたりとか、最後の「S」が「Z」になってたり、等)、'70〜80年代の、ロックンロールが一番カッコ良かった、輝いていた時代の先人達‥‥AEROSMITHやGUNS N'ROSES、HANOI ROCKSにMOTLEY CRUE等といった「ハードでメロウでグラマラスでデンジャラス」な、ロックンロールバカによる純度の高いロックンロールバンド。そういったものを2004年という時代に再び取り戻そう‥‥正しくそういう音なわけ。そう、ZIGGYだってそこに含まれても何ら違和感ないわけよ。だってZIGGYはGUNS N'ROSESと同期(1987年デビュー組)ですしね。あ、そうか。GN'R組が2004年にVELVET REVOLVERとしてデビューしたってことは、このTHE DUST'N'BONEZもある種VELVET REVOLVERのライバルになるわけか。アハハ。

 ただ、そんなVELVET REVOLVERよりも純度は高いわな。だってZIGGYのほぼ9割以上の曲を書いてきた2人がやってるバンドなわけだからさ。ある種、今のZIGGYよりもZIGGYらしいかも‥‥いや、今のZIGGYは「SNAKE HIP SHAKES」というバンドを通過することで、また別の地点にたどり着いてしまっているから、一概に比較すべきじゃないのかもしれないね。けど‥‥同じシンガーが歌詞を書き、歌っているという事実からして、比較せずにはいられないわな。バンドの顔がふたつのバンドを、しかも元メンバーとやってるわけだから。

 正直な話‥‥このアルバムをZIGGY時代‥‥「Goliath Birdeater」('99年)の後にリリースしていたら‥‥何ら違和感もないわけで。いやむしろ、「ZIGGY完全復活!」みたいに絶賛されてたかもしれないよね。けど実際にはそうならなかった。そうならなかったからこそ、今こうやって「FLAME SKULL BASTARDS」というアルバムが生まれたわけだけど。

 ZIGGYというバンドはこれまた厄介なバンドで、時期によって編成も違えば音楽性も少しずつ違ってくる。初期の薄っぺらいスリージーでグラマラスなロックンロール、タフになった「KOOL KIZZ」、BEATLESにかぶれ始めた「YELLOW POP」や「ZOO & RUBY」。グランジに傾倒しつつある「BLOND 007」。『日本の古き良きロックンロール』的な匂いのする「WHAT'S NEWS!?」、等々‥‥しかし我々の中にあるZIGGYというのは‥‥初期のイメージが強いわけですよ。かろうじて「KOOL KIZZ」辺りまでの。それはその頃が所謂バンドブームであり、ZIGGY自体も "GLORIA" での大ヒットがあったから、お茶の間にまで浸透していた時期だからなんですね。ルックスやスタイルとは裏腹に、歌謡曲のように親しみやすいメロディ。これがこのバンドの売りだったわけですよ。

 勿論、その血はThe DUST'N'BONEZにも流れてます。純血というか、輸血された血液というか‥‥純度は非常に高いですよね。音像こそヘヴィでハードなわけですが、メロディは戸城らしい判りやすさがちゃんとあるわけですよ。考えてみてくださいよ、この人はZIGGY時代に "SING MY SONG" とか "HOW" とか "午前0時のMERRY-GO-ROUND" みたいなポップチューンを残してきた男ですよ。勿論この人が書くハードーチューンも素晴らしいものばかり。それはZIGGY時代のみならず、その後彼が幾つか作っては潰してきたバンドでも遺憾なく発揮されてましたよね。そういう意味では‥‥この手のロックが、そしてZIGGYが大好きな人なら絶対に気に入る音なわけですよ。気に入らないわけがない。むしろ「最近のZIGGYが苦手」という人にこそ聴いて欲しいアルバムですよね。

 ホントはZIGGYとの比較なんて、無意味なんだろうけど‥‥比較することで、どちらが優れていて、どっちが劣っているとか、そういったことが言いたいわけじゃないのよ。正直なところ、俺自身も未だに混乱してるんだから‥‥ZIGGYはこの先、本当に大丈夫なんだろうか。本当にこのまま続いていくんだろうか。こんなにスゲーアルバムを作ってしまった今、ZIGGYの新作は本当に大丈夫なのかな‥‥とか、いろいろ不安に感じてるわけですよ。結局は今月末にリリース予定のアルバムを聴いて判断すべきなんだけど‥‥

 ある意味では同じ土俵なわけじゃないですか、ふたつのバンドは。同じ土俵にはいるけど相撲は取れないわけですよ、だって、同じ人間がメインを務めてるわけですから。でも‥‥我々は心の中で、密かにそれを望んでいるんじゃないのか。そんな気がするんですよね。戸城がZIGGYに戻ることはない。そして森重はZIGGYを解散させる気もない。だったら‥‥お互い良い意味でぶつかり合って、更に良い作品を生み出してくれれば‥‥ファンとしてはこれ以上の贅沢はないわけですよ。ま、このモヤモヤは延々続くわけですけどね!

 いっそのこと‥‥「SONIC MANIA」にでも出て、VELVET REVOLVERやMARILYN MANSONと共演しちまえばいいのに。そういったファンの前で演奏するのも、ある意味ではぶつかり合いですからね。そして‥‥ある意味では「勝ち」が約束されているわけですが。やっぱりZIGGYじゃなくて、The DUST'N'BONEZで出て欲しいよね、あのメンツなら。



▼The DUST'N'BONEZ『FLAME SKULL BASTARDS』(amazon

投稿: 2005 01 07 12:25 午前 [2004年の作品, DUST'N'BONEZ, THE, ZIGGY] | 固定リンク

2005年1月 5日 (水)

ZIGGYよ、何処へ行く?

 昨年11月に東京で2日間のみ行われた、結成20周年を記念するベスト選曲ライヴ「VICISSITUDES OF FORTUNE」の全国ツアーが、いつの間にか発表になってました。今回、またも東京公演あります。今度は恵比寿リキッド。夏に一度彼等はここでライヴやってるので、二度目ですか。俺自身まだここに行ったことないけど、初リキッドはどうやらこれになりそうです。

 いろいろ言われそうだけど、まぁニューアルバム後だし、そっちの曲も取り入れた内容になるのかな、と。そんなニューアルバム。本来なら元旦リリースだったものが、結局「気合い入れ過ぎてレコーディングが長引き」発売延期。昨年末にようやくマスタリングまで終了、タイトルは「JUST A ROCKIN'NITE」に決定したそうです。co-producerとして今回全面的にキーボーディストとして参加している三国義貴の名前が。これはかなり期待していいのかなぁ。また、2月発売予定だったDVD(昨年11月の東京2デイズ)も3月にずれ込みそうですね。

 そういえば、オフィシャル(飛ぶといきなりZIGGYの曲が流れるので注意)にはニューアルバムについて、殆ど情報が出てないのな。発売することも、延期されたことも。マネージャー氏の日記にしか情報が載ってないって、一体‥‥

 一応レコード会社「トライエム」の方には1/26延期と出てます。今回は先行シングルとか一切なしか。久し振りだね、シングル切らないアルバムは。過去振り返っても、「KOOL KIZZ」と「ZOO & RUBY」だけだからね、シングルカットがなかったアルバムって。

 ボックスセットに入ってた新曲2曲から察するに、ZIGGYは原点回帰的な方向として、よりアーシーでルーズ、そしてレイドバックした方向にいくのかなぁ。この原点って、ZIGGYとしての原点ではなくて、あくまでミュージシャンとしての原点ぽいような気がするけど、一体それがファンにどう受け入れられるのかが気になるところ。

 ここ最近、昨年末に買った森重&戸城による新バンド「The DUST'N'BONEZ」のアルバムばかり聴いてます。ホントに良過ぎます。これ聴くと、やはり今後のZIGGYの在り方について考えさせられますね。ZIGGYがそういう松尾を生かそうとする路線を引き継ぐとしたら、初期〜「KOOL KIZZ」辺りまでのバッドボーイズ・ハードロック路線はThe DUST'N'BONEZに引き継がれるわけか。ま、正直どっちをZIGGYと呼んでも何ら間違いないわけですが。その違いも判らないし(音だけに関してはな)。だからこそ、本体「ZIGGY」の今後の在り方を問われるわけですけどね。そういう意味で、今度のアルバムはホントの意味での勝負作になりますな。ファンからしても、そして現在のZIGGY本人達にしても。

 さて、ホントに2005年のZIGGYさんはどうなるのやら‥‥


P.S.
 The DUST'N'BONEZのオフィシャルサイトにて、アルバム発売時に掲載されたメンバー4人のインタビューがアップされてました。インタビュアーが書かれてないけど、恐らくバンドに一番近いメディアの人間だろうから、増田勇一氏かと思います。増田氏は初期〜'90年代前半まで「BURRN!」誌に在籍し、その後「MUSIC LIFE」編集長に就任。廃刊後にフリーになり、洋楽HM/HRのみならず、日本のハードロックやビジュアル系等のライターとして活躍している、個人的にかなり好きな人。彼の書く文章に、かなり強く影響受けてると思います、俺。この人も書く対象について、非常に強い愛情を感じさせる人なんですよね。「BURRN!」時代や、CDのライナーノーツ等、ホントに好きな文章多いです。

 んでね、これがまた面白いインタビューなのよ。文章自体もそうだけど、その内容がね。何故満園がSADSを辞めなきゃならなかったのか、そして坂下たけともと現在のSADSとの関係とか、ここで初めて語られることが多いしね。SADSファンからしたら、ちょっと耳の痛い話も多いかと思うけど、これが事実だからね。何故現時点においても清春がソロを続けているのか、何となく理解できるような、できないような。ちなみに俺は清春、及び黒夢やSADS、好きですよ。黒夢はインディー時代に何度も間近で観てるしね(ま、観ざるを得ない状況だったりしたんですが)。

 ちなみに。森重と戸城が再会したサマソニでのHANOI ROCKS、そして昨年2月の厚生年金会館でのHANOI ROCKS、俺は両方に行ってて、両方で森重氏を目撃してます。そうか、そのすぐ側においちゃんもいたのか‥‥全然気づかなかった。もっと輝いてくださいよ、おいちゃん!



▼The DUST'N'BONEZ「FLAME SKULL BASTARDS」(amazon

投稿: 2005 01 05 12:10 午前 [ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年11月18日 (木)

森重樹一『ROCK & ROLL SiNGER』(2004)

 バンドのシンガーがバンド在籍中にソロ活動をする時って、幾つかのパターンがあると思うんですね。

(1)バンドが活動休止中で、その合間にソロ活動
(2)バンドとは違った方向の音楽をやってみたくてソロ活動
(3)とにかく違った人間と音を出してみたくてソロ活動

他にもあると思うけど、代表的なのはこの辺かしら。(1)のケースって、例えばその「活動休止」の理由が「○○がソロやりたいっていうからバンド活動休もうか」っていう場合もあれば、「ここ数年バンドとして走り続けたから、ちょっと小休止しようよ」みたいな場合もあるでしょう。前者の場合は‥‥って例を出すとマズいのかしら、各バンドのファンに対して?

 (2)の場合は‥‥まぁ(1)と絡むことも多いですよね。バンドと違ったことがやりたいからソロやりたい、だからバンド休もう‥‥みたいな。逆にバンドが上手くいってるのに「創作意欲が凄くて収まらない。けどこの曲はバンドのイメージとは違うし、かといって他人にあげてしまうのも勿体ない。是非自分で歌ってみたい」って人もいるでしょう。誰とは言わないけど‥‥

 そして(3)。厳密に言えば、全部(1)と絡む場合が多いのか。むしろ「バンドが休みだから、他の奴とやってみるか」的発想で始める場合とか、たまたま遊びで他所のバンドのメンバーと音出ししたら面白かったから、ちょっとやってみました的な。最初のROSSOもこの辺りに入るのかな(あ、具体的な名前出しちゃった‥‥)。

 でさ。多かれ少なかれバンドのシンガーがソロやる場合って、バンドと違った方向で攻める場合が多いじゃない。むしろ「俺はこういう歌も歌えるんだぜ?」的な、これまでのパブリックイメージを覆すような。ハードなバンドで歌ってる奴が、ソロで急にスタンダードナンバー歌ってみたり、ビジュアル系のシンガーがソロで歌謡曲チックなこと始めてみたり。中には上のROSSOでのチバユウスケみたいな人もいますけど、まぁ大体の場合は「バンドとは違った側面を見せる」ためにソロ活動、ってケースですよね。んで、歌の上手さや表現力の豊かさを知らしめるために、バンドよりもソフトな路線を求めたりする、と。まさかバンドよりも更にハードな方向に進む人も少ないでしょう。

 ところがね。ここにいるんですよ、そういうバカが。

 いえね、名前は「森重樹一」っていうんですけどね‥‥そう、ZIGGY(SNAKE HIP SHAKES)のシンガーですね。

 森重は10年近く前からポツポツとソロ活動をやってるんですよ。アルバムももう5枚くらい出てるのかな。ここ数年は暫くやってなかったんですが(ZIGGYって名前が使えなくてSNAKE HIP SHAKESとして悪戦苦闘してた頃だしな)、ZIGGY名義に戻る頃に久し振りに1枚、アコースティック色の強いアルバムを発表して、この春に約2年振りのソロアルバム「ROCK & ROLL SiNGER」という実も蓋もないタイトルの1枚を発表して。今年はZIGGYとしてのアルバムリリースがなかったから、ファンにとっても非常に有り難い1枚なんですけどねぇ‥‥

 これがさ。ZIGGYよりもハードでカッコいいんですよ、真面目な話。ヤバいですよ、これは。

 アルバムの大半は森重の作詞作曲で、2曲だけ別の人が作曲してるのね。それを書いてるのが清春(SADS)と、元ZIGGY・現在はTHE DUST'N'BONEZで森重と活動を共にする戸城憲夫の二人なんですね‥‥そりゃカッコ悪いわけがない。つーか戸城作曲・森重作詞ってことは、まんま'99年以前のZIGGYなわけですからね。

 アルバムのレコーディングメンバーも面白いことになってて、主に2チームのバンドを使ってるわけ。ギターは両方共ここ最近の森重ソロのパートナーである神田和幸、チーム(1)のリズム隊がドラム・菊地哲(CRAZE)、ベース・戸城。チーム(2)のリズム隊がドラム・ポンプ小畑(元「すかんち」)、ベース・津谷正人(ZIGGY)。なんじゃそりゃ!?でしょ。しかもピアノで現在ZIGGYにサポート参加してる三国義貴、コーラスに中山加奈子(元プリプリ、現VooDoo Hawaiians)と清春‥‥カッコ悪いわけがないわな。

 アルバムは頭からハードドライヴィンする "ROCK'N'ROLL SiNGER" でスタートして、そのままの勢いで "JACK IN THE BOX"、そしてアルバム中最もハードコアな "Skull Red Roses" ときて、戸城作曲の(後にシングルカットまでされた)"Rusty Voice"、ハード&グルーヴィーな "SAY FXXK NO!"‥‥と、ここまでの5曲、まったく息をつかせずに聴かせるんですわ。ZIGGYのアルバムでいえば、「HEAVEN AND HELL」辺りに近いんだけど、あそこまでポップな色はないし、むしろハードコアな面が目立つのね。けどそこは森重のこと、曲はちゃんとメロディアスですからご心配なく。

 なんだろ‥‥これ聴いちゃうと、ZIGGYの存在意義を考えちゃうよね。だって森重は現在ZIGGYの他にソロがあって、更にインディーでTHE DUST'N'BONEZっていうバンドをやってるわけでしょ。こっちでは森重は曲書いてないけどさ‥‥そりゃ解散について真剣に考えるわな、と。ここまで素晴らしいアルバムを作ってしまったらさ。

 ZIGGYの方はもっとレイドバックした方向にいくのかもしれないし(今の松尾宗仁の音楽性、そしてボックスセットに収録された新曲やバンドの前作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」の作風を見れば、そう考えるのが普通でしょう)、敢えてバッドボーイズタイプの音楽はTHE DUST'N'BONEZで戸城と共に体現する、と。ソロでは毎回違った形でいろんなことに挑戦する‥‥そう割り切ったのかな、森重は。

 にしてもさ‥‥これはちょっとしたショッキングな作品ですよ。ZIGGYのアルバムよりもカッコいいんだからさ‥‥しっかりしてくださいよ、森重樹一さん!



▼森重樹一『ROCK & ROLL SiNGER』(amazon

投稿: 2004 11 18 10:42 午後 [2004年の作品, ZIGGY, 森重樹一] | 固定リンク

2004年11月10日 (水)

20th Anniversary (2)

 さて、続いてライヴ2日目の方の感想と、2日間の総括みたいなことを書いてみましょうかね。

 初日が「SNAKE HIP SHAKES NIGHT」と銘打っていて、まぁSHSの曲のみならず「SHSもZIGGYの一部だし」的解釈で選曲されていたりしたんですが、2日目は「ZIGGY NIGHT」なわけですよ。当然ZIGGYの過去20年の歴史を総決算するような内容になるんだろうな、と。誰もがそう思うじゃないですか。時期的に4枚組ベスト盤も出た後だし、インタビューでも「自分達のやってきたことを再確認できた」みたいなこと言ってたし。

 でもさ、実際に披露された楽曲は以下の通りだったわけですよ。

01. 暗流
02. 上海GIRL
03. HOT LIPS
04. ONE NIGHT STAND
05. I'M JUST A ROCK'N ROLLER
06. LET'S DO IT WITH THE MUSIC
07. 悪魔と踊れ
08. 愚か者のパレード(松尾ボーカル)
09. BURNIN' LOVE
10. 午前0時のMERRY-GO-ROUND(新アレンジ)
11. STAY GOLD
--Joe's Drum Solo--
12. LAST DANCEはお前に
13. HAPPY GO LUCKY
14. I CAN'T STOP DANCIN'
15. BORN TO BE FREE
16. WHISKY, R&R AND WOMEN
17. EASTSIDE WESTSIDE
--ENCORE1--
18. TOKYO CITY NIGHT
19. それゆけ!R&R BAND
--ENCORE2--
20. I'M GETTIN' BLUE
21. GLORIA
--ENCORE3--
22. 6月はRAINY BLUE(PIANO ONLY)

 全22曲中、SHSの曲が1曲含まれていたり、所謂「ZIGGY再開」後の曲が2曲しかなかったり、初期のスリージーな路線とは違うポピュラリティー重視な'90年代半ばの曲が2曲しかなかったり(しかもうち1曲 "暗流" なんていうマニアックな曲やってるし)。決してこれは「たった1日で20年分の歴史を見せてやるぜ!」というような内容ではないと。お世辞には言えないですよね。

 んでね。2日間に演奏された楽曲について、以下のようなデータを作ってみたんですよ。

●2日間に演奏された楽曲数
  39曲(6日:20曲、7日22曲、2日間のダブり:3曲)
  SNAKE HIP SHAKES:16曲
  ZIGGY:23曲

 ダブりとなった3曲の内、2曲は特効を使用するから2日共やったのかな、と("GLORIA" ではCO2、"EASTSIDE WESTSIDE" ではパイロをそれぞれ使用)。にしてもSHSの、しかもシングルC/W曲である "HAPPY GO LUCKY" が2日共演奏されたのは少々意外でしたね。ま、ノリの良いシンプルなロックンロールだから、ZIGGYでやっても違和感なかったのかも。あんまり深い意味はないんでしょうね。

●アルバム別演奏曲数
[ZIGGY]
 ・1st Mini「それゆけ!R&R BAND」:3曲/4曲中
 ・1st「ZIGGY -IN WITH THE TIMES-」:4曲/11曲中
 ・2nd「HOT LIPS」:5曲/10曲中
 ・3rd「NICE & EASY」:1曲/12曲中
 ・4th「KOOL KIZZ」:3曲/12曲中
 ・2nd Mini「SOUND TRAX」:0曲/4曲中
 ・5th「YELLOW POP」:3曲/13曲中
 ・6th「ZOO & RUBY」:0曲/12曲中
 ・7th「BLOND 007」:1曲/12曲中
 ・8th「WHAT NEWS!?」:1曲/13曲中
 ・9th「CRAWL」:0曲/12曲中
 ・10th「Goliath Birdeater」:0曲/12曲中
 ・11th「HEAVEN AND HELL」:0曲/10曲中
 ・12th「HEAVEN AND HELL II」:0曲/11曲中
  ("BURNIN' LOVE" やってたけど、バージョンが違うので0)
 ・13th「ROCK AND ROLL FREEDOM!」:1曲/12曲
 ・Box「VICISSITUDES OF FORTUNE」;1曲(新曲のみカウント)
 [SNAKE HIP SHAKES]
 ・1st「SNAKE HIP SHAKES」:6曲/10曲中
 ・2nd「NO DOUBT」:7曲/10曲中(ZIGGYのカバー集だからね)
 ・3rd「VIRAGO」:3曲/11曲中
 ・4th「NEVER SAY DIE」:5曲/10曲中
 ・1st EP「永遠のJustice〜この道の果てに〜」:1曲/3曲中
 ・2nd EP「RIVER OF TEARS」:1曲/3曲中

 曲数でいえば、ZIGGYはやはり1st〜2ndの曲が強いね。そりゃ "I'M GETTIN' BLUE" と "GLORIA" があるしな。残念なのが3rd「NICE & EASY」からたった1曲だという事実。"SING MY SONG" とか "SHOUT IT OUT LOUD" とかやってもよかったんじゃないの? バンドとしてかなり(音楽性や人間関係が)ダークだった時期の「CRAWL」や「Goliath Birdeater」から1曲もないのはまぁ仕方ないとして、何故に "HEAVEN AND HELL" までやらないかなぁ‥‥そこが謎。

 SHSは圧倒的に1stからの曲多し。2ndはZIGGY曲集なので除外して、それ意外は4thも比率高し。内容の充実度と完成度からいえば納得の結果。3rdからは "RIVER OF TEARS" とか "FLY HIGH FLY" とかもっと選ばれてもよかったのでは?

 今回から本格的に三国義貴さんを準メンバーとして迎えていることから、やはりアレンジ的にキーボード(ピアノやオルガン等)が入っても違和感のない曲が優先されたのかな、と。エゾの時なんて、"HEAVEN AND HELL" 演奏時、袖に引っ込んだしね、三国さん。そういう意味では「HEAVEN AND HELL」はパンク過ぎるしね(スウィングするロックンロールとはお世辞にも言えないし)。だから初期の2枚に偏ったのか‥‥あるいは‥‥原点回帰だったのか‥‥

 現在彼等は来年元旦にリリース予定の新作制作の最中なんだそうです。その合間にリハーサルしてライヴをやったと。何もそんな時期にやらなくても‥‥と、決して手放しで褒められるような内容じゃなかっただけに(特に演奏面ね)強く思う俺なんですが‥‥けど、手応えはあったのかもね。この選曲が決して次作に影響することはないだろうけど(むしろ今後進むべき路線は、ボックスに収録された2曲の新曲や、最近リリーすされた松尾のアルバムに鍵があると個人的に思ってるんですが)、ことライヴに関しては‥‥いろいろ思うことがあったんじゃないですかね。

 やはり何度も書くけど、どんなにメンバーチェンジがあろうと、契約がなくなろうと、決して解散だけは考えずにとことん転がり続けた彼等が、この夏真剣に解散と向き合った。けど今回の2日間のライヴと、そして続く新作を経て、彼等は再び「死ぬまで現役。死ぬまで "Like A Rolling Stone"」を地で行くことを決意した。そういう意味では、非常に興味深い、そして重みのあるライヴだったと思います。

 まぁさ‥‥ファンの目から見ればそういう厳しい注文も沢山あるわけだけど‥‥ライヴの最中はそんなこと考える余裕、一切なかったんだよね。だってさ、普通に楽しかったもん!(結局これが言いたい)

 なんだろ‥‥過去やってたサイトで、いちライヴレポートに凄く感情的な文章を書いてきたじゃない。でもさ、ライヴなんてたった1回きりなんだよね。アルバムと違って、同じ瞬間をリピートすることができないのよ。特にロックンロールは。だから俺等はジャンキーみたいな何度も何度も、同じアーティストのライヴに足を運ぶんじゃねーの? そしてそれを共感して欲しい、理解して欲しいから俺はずっと、ああいう文を書き続けてきたんだよね。

 それは多分‥‥今度のサイトでも変わらない気がする。こと細かには書かないかもしれないけど、思いを伝えるって面では何一つ変わってないつもりだからさ。


▼ZIGGY「ゴールデン☆ベスト」 (amazon

投稿: 2004 11 10 01:59 午前 [ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年11月 9日 (火)

20th Anniversary (1)

 ZIGGYの結成20周年記念ライヴ、2DAYS(11/6&7)に行ってきました。まず今日は初日の方について簡単な感想を書きたいと思います。

 2日に分けて行われた理由のひとつとして、「SNAKE HIP SHAKES」時代があるという現実があるわけです。1999年から2002年前半にかけて、彼等は「ZIGGY」という名前を名乗る事ができず、代わりに「SNAKE HIP SHAKES」という名前で活動していたわけです。とはいっても、中身は現在のZIGGYと変わらず、その器のみが違うというだけ‥‥なのに、その評価は散々たるものが多く。というよりも、実際に聴かずに「名前がZIGGYでない」ってだけで判断してる人の多いこと、多いこと。

 既にSHSとしては2年前の春に決着がついてるんですが、今回はZIGGYの20年を振り返った時に、やはり欠かす事ができない時間として、そしてメンバーと我々ファンとの間にある絆を再確認する意味でも、SHSに1日を費やす必要があったのかもしれません。

 当日のセットリストはこんな感じです。

01. RAT RACER
02. SNAKE HIP SHAKES
03. 蒼ざめた夜 -TOO FAST TO LIVE, TOO YOUNG TO DIE-
04. NEVER SAY DIE
05. R&R MUSICに首ったけ
06. RAIN
07. DEAR MY FRIEND
08. CLOUDY SKY BLUE
09. MELANCHOLIA
10. GLORIA
11. Sweet little child
--Joe's Drum solo--
12. DEADEND KIDS
13. POISON CHERRY
14. HAPPY GO LUCKY
15. Stunt Flyers
16. ACCEL
17. BLACKOUT(失くした週末に)
--ENCORE1--
18. STRONG WILL
--ENCORE2--
19. DON'T STOP BELIEVING
20. EASTSIDE WESTSIDE

こうやってみると、意外とやってない名曲もまだまだ沢山あるんですよ。"RIVER OF TEARS" とか "翳りゆく夏に" とか。でも今回の趣旨はそういったものではなかったんですね、真の意味では。

 ZIGGYはこの夏、解散を考えていたそうなんです(この日のMCで森重が発言)。だけど、今回この企画で改めてSHSの曲をまとめてやってみて、いろいろ思うことがあったそうです。そうだよね、SHS時代の3年間を考えてみれば‥‥ZIGGYなのにZIGGYじゃなかった、あの時期と比べれば‥‥ね。

 勿論その辛さは当事者にしか判らないでしょう。我々ファンがいくら想像したところで、その想像の範疇を越えるような出来事の連続なのでしょう。でも続けるしかない。続けることで結果が本当に出るのか、それは誰にも判らない‥‥でも、今はまだその「答え」を出す時ではない。そういう結論に達したからこそ、彼等はまた転がり始めたんでしょうね。

 やっぱりいいバンドですよ、SNAKE HIP SHAKESも、ZIGGYも。勿論同じメンバーによるバンドですからね。SHSがなかったら、俺はこうやって今もZIGGYを聴いてること、なかったかもしれないしね。



▼SNAKE HIP SHAKES「WORST -VERY BEST OF SNAKE HIP SHAKES-」(amazon

投稿: 2004 11 09 12:01 午前 [ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年10月14日 (木)

懲りずにチャートランキング調査、その2

 ふと思い立って、ZIGGY(SNAKE HIP SHAKES時代含む)のチャート順位を調べてみることにしました。まぁ大体の順位、知ってたんだけどね、ソニー時代を含め。今更凹まないけどさ。

 つーわけで。さぁ、あなたは何曲知ってるかな??

■シングル
---TOKUMA ERA---
1988/05:GLORIA:no data
1988/05:I'M GETTIN' BLUE:no data
1988/11:SING MY SONG:30位
1989/02:ONE NIGHT STAND:12位
1989/07:GLORIA(再発):3位
1989/11:I'M GETTIN' BLUE(再発):15位
1992/07:午前0時のMERRY-GO-ROUND:36位
1994/06:STAY GOLD:7位
1995/03:Jealousy 〜ジェラシー〜:7位
---MERCURY ERA---
1996/02:君をのせて:9位
1996/03:STEP BY STEP:10位
1996/12:Silent Eveを待ちながら:49位
1997/02:Guilty Vanity:90位
---SONY ERA---
1999/02:マケイヌ:94位
1999/05:Without...:圏外
---SNAKE HIP SHAKES ERA---
2000/06:永遠のJustice〜この道の果てに〜:81位
2001/03:RIVER OF TEARS:97位
2001/11:RAIN:87位
---ZIGGY REUNION : TRI-M ERA---
2002/06:HEAVEN AND HELL:50位
2002/10:誓い〜放浪者の丘の静けき夜〜:49位
2003/05:7th direction:50位
2003/08:My Love:65位

■アルバム
---TOKUMA ERA---
1987/10:ZIGGY〜IN WITH THE TIMES〜:no data
1988/05:HOT LIPS:no data
1989/03:NICE & EASY:6位
1989/07:それゆけ!R&R BAND REVISITED:8位
1990/04:KOOL KIZZ:1位
1991/06:SOUND TRAX (MINI AL.):8位
1992/06:YELLOW POP:8位
1992/12:ORDER MADE (BEST):8位
1993/07:ZOO & RUBY:5位
1994/07:BLOND 007:6位
---MERCURY ERA---
1996/03:WHAT NEWS!?:8位
1997/03:CRAWL:25位
1997/12:What's Best!? (SINGLES):97位
---SONY ERA---
1999/03:Goliath Birdeater:63位
---SNAKE HIP SHAKES ERA---
2000/07:SNAKE HIP SHAKES:57位
2000/10:NO DOUBT:52位
2001/04:VIRAGO:58位
2001/12:NEVER SAY DIE:57位
---ZIGGY REUNION : TRI-M ERA---
2002/07:HEAVEN AND HELL:39位
2002/12:HEAVEN AND HELL II:54位
2003/09:ROCK AND ROLL FREEDOM!:44位
2003/12:WORST〜VERY BEST OF SHS〜:149位
2004/02:HEAVEN AND HELL COMPLETE BOX:130位
2004/09:VICISSITUDES OF FORTUNE(4CD BOX):50位

 1987〜88年の「no data」はアナログ時代のチャートなので、こちらにデータが残ってないのかな?(この頃はオリコン、確かまだアルバムチャートとは別にCDチャートみたいなのがあったはず。恐らくここに残ってる記録は全てCDに関してのものなんでしょう)確か「HOT LIPS」はトップ10入りした記憶が‥‥トップ20だっけ!?

 こうやってみると‥‥徳間時代はなんだかんだで全部10位内入ってるのな。シングルもリカット分(午前0時〜やGETTIN' BLUE再発)以外はトップ20入りしてるし。ってGETTIN' BLUEもか。

 マーキュリー移籍後も最初は頑張ってタイアップとか付けてたのに、急にね‥‥売る気がなくなったのか、あるいは時代が悪かったのか。

 ソニー移籍後なんてもってのほかだね。やる気見せろよ、折角松尾が復帰して最強メンバーになったってぇのに。何だよWithout...のランク圏外って(つまり200位以下ってことらしい)。確かにアレンジは糞だったけどな。

 そしてSHS〜ZIGGY復活。地味ながらも頑張ってるよな。

 ホント、みんな応援してあげてください。お願いします!



▼ZIGGY「ROCK AND ROLL FREEDOM!」(amazon

投稿: 2004 10 14 12:08 午前 [ZIGGY] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年9月23日 (木)

ZIGGY『VICISSITUDES OF FORTUNE』(2004)

 今年の夏はZIGGYと共にあった、と言い切っても過言ではありません。

 ‥‥ゴメン、ちょっと言い過ぎかも。いや、とにかくそれくらい「RISING SUN ROCK FESTIVAL」での彼等のパフォーマンスはインパクト大だったんですよ。いや、彼等だけでなく、オーディエンスや環境も含めてだな、うん。間違いなく今まで観たZIGGYの中でもベストだったと思う。'89年よりも、'90年よりも、そして'02年よりも、遥かに上。選曲云々じゃなくて、トータルでベストだった、と。

 勿論今年の夏はフジロックやそのエゾロック含め、いろんなライヴやイベントに顔を出したけど、結局最後に胸に残るのは、石狩の地で聴いた "I'M GETTIN' BLUE" であり "GLORIA" であり、"HEAVEN AND HELL" であった、と。それが全てなんだよ、今の俺にとって。

 結成20周年、デビューから17年。紆余曲折ありながらも、こうやって日本を代表するロックフェスに顔を出し、そこで大合唱を巻き起こしてしまう‥‥ファン以外の若い子までを巻き込んで。きっとそんなロックンロールバンド、数える程しかいないはず。逆にさ、今5年10年と第一線で頑張ってきてるバンドが、もう5年10年経った時、同じような現象が起こせるのか‥‥アーティストにもよるでしょうけど、そういう「誰もが一緒に歌える」必殺の1曲をちゃんと持ってるかだよね。

 俺はずーっと、夏フェスでZIGGYが観たいって言い続けてきたんだよ。ひたちなかは無理としても、せめてサマソニならアリだろう、と。本来なら'02年‥‥HANOI ROCKSが復活し、GUNS N'ROSESが降臨し、急遽THE WiLDHEARTSが来日したあの年にこそ、復活したその年にこそ出るべきだったんじゃないのかな。なのに彼等は普通にチケットを買って、お客として来場していた‥‥なんじゃそりゃ。でもそれがあったから、今の彼等があるんだろうけどさ。

 改めて思うのは、決めの1曲といえる "I'M GETTIN' BLUE" や "GLORIA" 以外にもそれ相応の楽曲、あるいはそれに匹敵する予備軍が腐る程あるということ。この4枚組ボックスを聴いて‥‥頭では判っていたけど‥‥再認識させられましたね。初期のルーズなロックンロールも、中期のBEATLES風サイケポップ〜歌謡ロック路線も、そして再び4人編成に戻ってからのハイパーアクティヴな路線も。ちゃんと一本筋が通ってる。さすが。

 11月。2日連続で渋谷公会堂ライヴを行います。初日はSNAKE HIP SHAKES時代限定、2日目はZIGGY時代限定のライヴみたいですね。演奏時間もかなり長くなりそうですし‥‥当然2日共チケット押さえました。

 さぁ〜て。後は‥‥君らの番だよ。



▼ZIGGY『VICISSITUDES OF FORTUNE』
(amazon :限定盤通常盤

投稿: 2004 09 23 01:00 午前 [2004年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2004年8月14日 (土)

終わった‥‥

 奇跡を見た! この場に居た奴ら、全員を抱きしめたい! 笑いたければ笑え! ホント、今まで観た中で最高のZIGGYだった!!

 とりあえず、セットリスト!

1. BOOGIE WOOGIE TRAIN
2. I'M GETTIN' BLUE
3. MAKE IT LOUD
4. 悪魔と踊れ(新曲)
5. JEALOUSY 〜ジェラシー〜
6. 翳りゆく夏に
7. GLORIA
8. HEAVEN AND HELL

 いきなり1stから3連発! フェスのこと、よく判ってるんだか判ってないんだか。ま、この場に居合わせたオールドファン及び昔は聴いてたぜ的オサーン&オバサン達大興奮。そして2曲目でいきなりピークに。だってさ、その場にいた客全員が大合唱してるんだぜ? マジあり得ない! だってどうみても10代の小僧共が「あぃ〜げでぃんぶ〜」って。大声で。歌ってるんですから。マジで!

 新曲が聴けたのもよかった。今度出るボックスセットに入るやつかな。けどこれが全然「新曲ぽくない」のがある意味凄い。スローに始まって一瞬バラードか?と思わせておいて、ホンキートンク調のラフなロックンロールなんだから。カッコいいったらありゃしない。松尾までコーラス張り切ってやってるし。

 その後、意外な "JEALOUSY" が飛び出したり、唯一SNAKE HIP SHAKES時代から選ばれた "翳りゆく夏に" でクールダウンした後、この日最大のピーク‥‥あのタムタムの4つ打ちが‥‥イントロのリフが鳴り響いた瞬間、大歓声を通り越して、大悲鳴ですよ! ええ、"GLORIA" ですよ‥‥14年振りの、生 "GLORIA" ですよ‥‥とうとうSHS時代のライヴで俺が体験することのなかったあの曲を、14年振りにこの北の大地で聴くことになろうとは‥‥いや、やらないわけないと思ってたけど、いざ聴くとやっぱり感慨深い‥‥もうこの時点で声ガラガラで歌えないんだけど、それでも一緒に口パクパクして歌ってやったよ。本気で泣きそうになった!

 そして最後の最後は、今現在のZIGGYの代表曲というかテーマ曲である "HEAVEN AND HELL"。前の曲でいい意味で温まったお陰で、この曲もナイスリアクションを得られました。つーか俺の周り、歌える率高すぎ! みんなファンかよ!!

 いやぁ‥‥高い金かけて、ここまで来た甲斐があったってもんですよ‥‥俺の夏フェス、サイコーッ!

投稿: 2004 08 14 10:15 午後 [2004年のライブ, ZIGGY, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

ZIGGYさん待ち

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 エゾでツーバスフルセットは多分JOE‥‥というか、彼らだけ? 今日はキーボードがあるってことで、サポートにキーボードで三国義貴さんが付くっぽいです。前の方にはコアなファンが既に陣取ってるし。後方からはドンドンお客が入って来てます。物珍しさで観る人、マジで観たい人、久し振りに名前を見て感慨深げに足を運ぶ人、等々。ちょっと面白いものが見れるかもしれませんぜ?

投稿: 2004 08 14 08:10 午後 [2004年のライブ, ZIGGY, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004年2月29日 (日)

ZIGGY『HEAVEN AND HELL II』(2002)

  デビュー15周年を祝うアニバーサリー・イヤー最後を締めくくるのは、このアルバムでした。ZIGGY名義に再び戻った復活作「HEAVEN AND HELL」(通称「金盤」)と対を成す形でのリリースとなった新作「HEAVEN AND HELL II」。ジャケット柄が全く同じで、その色だけが金色と銀色とで違うのみ。だから「銀盤」と呼ばれることになったこの作品集は、金盤とは正反対の内容なんですね。金盤が所謂「端的にZIGGYらしくない」パンキッシュでハイパーアクティヴな「動」の作品集だったのに対して、この銀盤はミディアム/スロー/アコースティック/バラードといった「静」の作品集。ふたつでひとつということなんでしょうけど、敢えてこうやってふたつに分けたのは正解だったのか失敗だったのか‥‥今となっては判りませんが、リリース当時はそれなりに賛否あったと記憶しています。デビュー15周年を記念する年にアルバムを2枚リリースし、その2枚が過去のフォーマットとはかなり違ったことに、ファンは動揺したんでしょうね。その気持ち、よく判りますよ。

  しかし、そうはいっても、そこはあのZIGGYのこと。名曲目白押しの1枚に仕上がってるんですね。元々ポップなメロディーが売りのひとつでもあるわけですし、その要素を余す事なく出し切った作品集と呼ぶ事もできると思います。所謂「バラード集」になっていないところはさすがと言うべきでしょうか?(この辺を勘違いして敬遠してるファンもいるかと思いますが、これは絶対に「バラード・オンリー」な作品集ではないですよ!)

  ベース・津谷のペンによる1曲目 "INNER SPACE FLIGHT #1" はどことなく「ZOO & RUBY」の頃を思い出させるミディアムスロウのポップナンバーで、如何にこのアルバムが肩の力を抜いて聴くべき作品かを示しているかと思います。続く "LOVE SHINE" はAEROSMITHやT-REXにも通ずるグルーヴィーなミドルチューン。そういえば初期のZIGGYにもこんな感じの曲、あったよね? つまり、決して今回の試みは新機軸なんかじゃなくて、過去からあった側面にスポットライトを当てただけ。どうしても「グラマラスでロックンロールしてるZIGGY」に注目が集まってしまうのですが、同時に彼らにはこういった要素も常にあったわけで。それをメンバー自身が再確認する作業としてもいい機会だったのではないでしょうか?

  本格的なブルーズロックに初挑戦した "ウヰスキーと混沌(CHAOS)" では松尾によるドブロギターと森重によるブルースハープが渋みを増し、これが金盤と同じバンドか!?と耳を疑います。ヘヴィでサイケな色合いを持つ "FAITH" も昔からあった要素を再構築した良曲ですし、先行シングル "誓い ~放浪者の丘の静けき夜~" も如何にもZIGGYらしいマイナーポップチューン。ちょっとRED WARRIORSの "ルシアン・ヒルの上で" を思い浮かべちゃいますね(「丘」というキーワードといい、バックに被さるアコギといい)。凄く「らしい」名曲だと思います。ホンキートンク・ブルーズといった印象が強い "HAPPY BIRTHDAY" は歌詞がちょっとアレですけど、この「時代に迎合しない」ところがまた彼ららしくもあり、同時にちょっと切なくもあり。そして最後の最後に、8分もある大作バラード "世界の果てまで"‥‥如何にも彼ららしいメロディーを持った、恐らく彼らの発表したバラード曲の中でも5本の指に入るんじゃないかと思えるような1曲で、ZIGGYの「これまで」と「これから」を繋ぐ歌詞を読んで、ちょっとだけウルッとして‥‥例えばMOTLEY CRUEでいう "Time For Change"、GUNS N'ROSESでいう "November Rain"、AEROSMITHでいう "Amazing" のような1曲といえるのかなぁ、と。こういう曲がちゃんとしっかり作れて、しかも人を感動させられるようなアレンジと演奏ができるロックバンド、そう多くはないと思いますが、金盤で試みたようなパンキッシュでハイパーな路線もそつなくこなしつつ、この銀盤で試みたような渋めの路線もしっかりこなせる。しかもちゃんと心に残るような名曲を連発できる。改めてこのバンドの現在における過小評価には涙が出てきますよ。

  おっと、忘れてた‥‥そういった新曲群に混じって、このアルバムには4曲のセルフカバーが含まれています。金盤/銀盤両方におけるメインテーマ曲といえるであろう "HEAVEN AND HELL"のアコースティックアレンジ版は節回しも所々変えつつ、更にメロディーを際立たせたアレンジが心憎い1曲。メロが良ければ、テンポの良いロックチューンであろうと、スロウなバラードであろうとどっちだっていいんだ、という事実。如何にこのバンドがメロディーにこだわっているかが判っていただけるかと思います。そして旧ZIGGY時代の名曲‥‥インディーズ時代からの "BURNING LOVE" を、かなり渋くてブルージーなアレンジで生まれ変わらせています。モロにHANOI ROCKSだった旧バージョンから20年近い年月を経て、文字通りの「成長」を果たした印象。原曲のイメージが強いから、古くからのファンにはどう受け取られるか不安ですが、俺はアリだと思います。そして中期の大ヒット曲 "JEALOUSY ~ジェラシー~" も渋く生まれ変わってます。原曲では松尾は参加していなかったわけですが、ここではスパニッシュギター的フレーズで彼なりの自己主張を体感できます。そしてこれも初期から "KISS ME"(原曲タイトルは "I WANT YOU TO KISS ME ALL NIGHT LONG")。ちょっとだけスウィングジャズっぽいアレンジで、原曲にあったグラマラスさが消え、軽快なピアノとコーラスが味付けとして絶妙。原曲を長年に渡って聴きまくってきた身としては、最初違和感を覚えたものの、やはり原曲のメロディーが持つ良さを再確認出来たという意味では、これはこれで正解だったのかなと思えるようになりました。セルフカバーが多めですけど、決してカバー曲に頼っているわけではなくて、あくまで今回のアルバムの目玉は新曲群なんだという事実がまず先にあるので、最終的にはそういった点は殆ど気にならなくなりましたけどね。他の人は知りませんけど、俺はそう感じています。

  よく「金/銀2枚から曲を厳選して1枚にまとめれば良かったのにね」という声を耳にしますが、俺はそれ、反対です。金盤はああいう曲が10曲、ああいう構成でああいうプロダクションで鳴らされているからこそ意味があるんであって、同時に銀盤もしかり。それが混ざり合うことは互いが互いの良さを打ち消し合ってしまうんじゃないかと懸念してるんですね。それだったらまだ2枚組としての方が理解できる‥‥と思ってたら、最近金&銀盤をワンセットにした2枚組がリリースされたようで。しかも金盤はリミックスされ、銀盤はリマスターされている‥‥ちょっと早過ぎませんか? もうちょっと先でもよかったような気がするんですが‥‥多分レコード会社の陰謀なんでしょうけど、ちょっとねぇ‥‥まぁ買うんでしょうけど。



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投稿: 2004 02 29 12:51 午前 [2002年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2003年8月 7日 (木)

ZIGGY『KOOL KIZZ』(1990)

  前作「NICE & EASY」から約1年振りとなる、'90年4月リリースの通算4作目のアルバム。この1年(正確には13ヶ月)というのは、ZIGGYにとっても、そしてファンにとっても非常に濃密な時間だったことでしょう。インディーズ盤のリ・レコーディング、シングルのドラマ主題歌起用、そして大ヒット、初の武道館公演、テレビの歌番組出演、にわかファンの急増、等々‥‥そういった状況に振り回されることなく、バンドは無言のままひたすら突き進むのでした(ま、古くからのファンは、そういったにわかファンに振り回されたりもしましたが)。

  考えてみれば、この13年の間にリリースされた楽曲というのは、すべて既出のものばかりなんですよね、"GLORIA" や "I'M GETTIN' BLUE" にしろ、「それゆけ!R&R BAND」にしろ、全部初期の楽曲ですからね。そういう意味では彼等はブレイク前夜からこの「KOOL KIZZ」リリースまでの間、一切の『新曲』をリリースしてないんですよね。シングル"GLORIA" はバカ売れしたものの、その直近のアルバム「NICE & EASY」は思った程のセールスを記録できなかった。何故か。理由は簡単、そこまでのパワーがなかったから。単純な理由ですよね。いいアルバムなんだけど、最高ではない。それがサードアルバムの欠点だったわけです(でも好きなんだけどね、俺は)。

  そういった欠点を解消する為にレコーディングに集中し、後に完成したのがこのアルバムなんですが‥‥これってある意味『問題作』でもあるんですよね。

  まず、このアルバムのサウンドは過去の作品中、最も硬質だということ。ファーストにあったスリージーでユルユルなサウンドはここにはなく、良い意味でMOTLEY CRUEといったLAメタルバンドにも匹敵する分厚いサウンドがここには存在します。そして一切のシングルカットなし。あそこまで売れたシングルの後だもん、普通ならアルバムからシングル切ってプロモーションに精を出すはずなのに、それを拒絶。とにかくアルバムを通して聴け、と。PVも作らなかったんだっけか、確か。そう記憶してます(ラジオ等に出演した際には、6曲目の"DON'T STOP BELIEVING"がよく流れてましたけど)。

  多分、そういったアルバム作りの背景には、上記のような状況が生みだした「にわかファン」の排除、それと同時にそういった「にわかファン」をよりコアな方向へと引きずり込むといった思惑があったのだと思います。けど、それ以上に‥‥世間の状況がフラストレーションと化し、バンドのエゴをより増大させていった結果なのでは、と推測しています。これまで同様の甘くポップなメロディを持った曲はいくらでもあるものの、それを支えるバックトラックや音像は間違いなく過去のものとは異質。初期の緩いサウンドが好きな人にはちょっと厳しいのかもしれませんが、俺はこのアルバムがとにかく好きなんです。

  1990年という『時代』も影響してるんでしょう。前年にAEROSMITHが「PUMP」を、MOTLEY CRUEが「DR.FEELGOOD」を、マイケル・モンローが「NOT FAKIN' IT」を、そしてROLLING STONESまでもが「STEEL WHEELS」といった、それぞれ硬派なアルバムを発表しています。世間の流行的にもグラマラスなものから、よりマッチョで硬派な路線へと以降していた時期。バンドとしてのルックスはそれまでとあまり変わらないものの、やはりサウンド的には流行を取り入れたと見ることもできます。でもね、やはり元となるメロディ、これだけは変えようがない。どこを切っても金太郎飴みたいな『ZIGGY印』が飛び出すわけですよ。

  全12曲中森重6曲、戸城6曲作曲という配分も絶妙だし、個々の楽曲の完成度も高い。未だにライヴで演奏される機会が多い"WHISKY, R&R AND WOMEN"や"DON'T STOP BELIEVING"の他にも、先日セルフカバーされた"I WANT YOU TO KISS ME ALL NIGHT LONG"、ドライヴ感抜群の"WASTED YOUTH"や"928"や"I'M JUST A ROCK'N ROLLER"、グラマラスでゴージャスな"MAYBE I'M A FOOL"、ヘヴィな"TOO LAZY TO BE GOOD, TOO SERIOUS TO BE WILD"や"DRIVE ME WILD"、ラストを飾る壮大なバラード"DON'T YOU LEAVE ME ALONE"等々、とにかく全てが名曲。

  多分、バンドとしても行き着くところまで行き着いちゃったのかもしれないね‥‥このアルバムをリリースした半年後、バンドは約1年に渡る活動休止に突入することになるのでした‥‥それだけ「先のことなんて考えず、とにかく夢中で作ったアルバム」だったのかもしれないし、あるいは前年からの『騒動』を引きずり、単に疲れただけかもしれないし‥‥ある意味、ここで「第1期ZIGGY」は終了したといっても過言ではないでしょう。



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投稿: 2003 08 07 12:39 午前 [1990年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2003年6月24日 (火)

ZIGGY『それゆけ!R&R BAND REVISITED』(1989)

  前作「NICE & EASY」から約3ヶ月後にリリースされた、ミニアルバム形式の1枚。4曲入りなので本来なら「EP」扱いなんでしょうけど、彼等が「ミニアルバム」と呼ぶ以上は、こちらも同じように捉えることにしましょう(実際、チャート上でもアルバム扱いでしたしね)。レコーディング自体は「NICE & EASY」とほぼ同時期に行われたようですが、あちらが海外録音なのに対し、こちらは国内録音。しかも一度レコーディングしたことのある楽曲を再レコーディングしただけ。勿論、ただ「しただけ」ではないわけですが‥‥

  恐らくロスでのレコーディングから帰国後、そのままの勢いで録音されたであろうこの4曲。メジャーデビュー前にインディーズから唯一発表されている「それゆけ!R&R BAND」という4曲入りのアナログ盤を、結成5周年記念ということで改めて録音し直してメジャーからリリースしたのがこれ。当然インディー盤の方はこの時点で既に手に入らない、プレミアものになっていたし、にも関わらずここに収められた4曲はライヴではお馴染みの曲ばかり。メジャーデビュー後にファンになった俺のような人間にとって、この企画は大変有り難いものでした。

  とにかく勢いがいい。ブレイク前夜の「勢い」がそのまま真空パック状態で収録されてます。ブラスやキーボードといったサポートメンバーが加わっているものの、基本的にはインディー盤でやったことを「この時点での技術」と「この時点でのアレンジ」で表現したものになってます。とはいっても、基本的には何も変わってないわけですが‥‥曲の良さは最初っから良かったんだもん、変えようがないわな?

  インディー盤では最後の曲がシンバルのフェイドアウトで終わっていたので、このメジャー再録音盤ではシンバルのフェイドインからスタートする形になってたり、この時期ギターの松尾がハマッてたスライドギターをふんだんに取り入れたり等、それなりに遊び心も満載。きっと余裕が成せる技なんでしょうね。

  恐らくこの手のロックンロールを好きな人なら、誰もが間違いなく「まるっきりパクリやん!」とひっくり返る1曲目"それゆけ!R&R BAND"のメインリフ。そう、某AEROSMITH(全然某じゃないし)の某曲のリフまんま。しかも歌い方というか、シャウトもまんま某スティーヴン・タイラーだし(だから全然某じゃないってば)。ま、若気の至りというか‥‥カッコイイから許されてるけどな。続く2曲目の"I CAN'T STOP DANCIN'"のファンキーなノリも、某エアロのそれに近いし。スライドギターやブラスが加わったことで、更にそれっぽくなっちゃってるし。ま、カッコイイから許されてるけどな。そして3曲目"FEELIN7 SATISFIED"は如何にも彼等らしい某HANOI ROCKS(だ・か・らぁ、全然某じゃないってば)の流れを組む、ポップでメロディアスなロックンロール。結局はこの基本ラインがあって、その後の "I'M GETTING' BLUE" や "GLORIA" が生まれたわけですからね。ハーモニカソロのシンプルさも好印象。俺の「ZIGGYで好きな曲、ベスト5」に常に入ってる1曲。ま、ハノイのパクリだろうが何だろうが、カッコイイから許されてるけどな。最後はバラード"BURNIN' LOVE"。これも某ハノイ(‥‥)の "Don't You Ever Leave Me" 辺りの流れを組む、アルペジオが印象的なイントロを持つ名曲。これもハーモニカのシンプルさが光ってます。後に「HEAVEN AND HELL II」('02)にてセルフカバーされますが、個人的にはこのモロにハノイなアレンジが大好きなんですよね。やっぱりカッコイイから許されてるんだけどな。

  ということで、いろいろ小難しいことをやろうとしてた「NICE & EASY」とは正反対の、やり慣れたことをやり易い方法で取りかかったのがこのミニアルバム。バンドとしてもひとつのピークを迎えるに当たり、ここで一旦原点を見つめ直そうとしたのかもしれません。

  このミニアルバムと同時リリースされたのが、ドラマ主題歌に起用された "GLORIA" の再発盤。その後の快進撃はご存じの通り。チャートのトップ10入り、当時放送されていたチャート番組「ザ・ベストテン」への出演、メディアへの大量露出、そしてバンドブーム‥‥初の武道館公演を成功させたのもこの頃。バンドは快進撃を続けながらも「‥‥何か違う」と違和感を感じ続ける。にわかファンの増大、第二の "GLORIA" を求める外野の声、もっとヒットシングルを‥‥そういった声に答えるかのように、ファーストアルバムに収められていたファーストシングル "I'M GETTIN' BLUE" までもが再発されるのです(が、これは思ったほどの大ヒットを記録することは出来ませんでした)。

  そういった雑音を全てはね除けるようなサウンドを求め、バンドは最初のピーク‥‥頂点へと突き進むのでした。



▼ZIGGY『それゆけ!R&R BAND REVISITED』
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投稿: 2003 06 24 12:35 午前 [1989年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2003年4月25日 (金)

ZIGGY『NICE & EASY』(1989)

  前作「HOT LIPS」から10ヶ月振りとなる、'89年3月リリースの通算3作目のアルバム。その10ヶ月の間、ZIGGYは何をやっていたかというと‥‥ツアーに次ぐツアー、そして'88年秋には初めてのシングルらしいシングル(それまでのシングルはアルバムからのリカットといった印象が強かった)「SING MY SONG」をリリースし、チャート上でもまずまずの成功を収め、更に翌年2月にリリースされたこのアルバムからの先行シングル"ONE NIGHT STAND"がトップ10に届きそうな勢いでヒットを飛ばしたのです。過去2枚のアルバムが好意的に受け入れられ、更にシングル曲も好調、ツアーもどんどん大規模になっていき、巷ではバンドブームなる胡散臭いムーブメントが‥‥追い風のみで遮るものは何もない状態のZIGGYは、このサードアルバムこそが真の意味での勝負作になることは判っていました。だからなのかどうか判りませんが‥‥彼等は念願の海外レコーディングを決行します。しかもその土地に選んだのが、当時のロックシーンでも主流といえるであろうロサンゼルス。GUNS N'ROSESやMOTLEY CRUEといったバンドを生んだ街でもあり、また'80年代初頭から盛り上がっていたLAメタルの中心地でもあるこの土地で、彼等は作業を行ったのです。

  そのせいもあってか、全体的にかなりカラッとした音像を持つこのアルバム。それまでの楽曲に強く出ていたウェット感が後退し、かなり埃っぽいサウンドになっています。例えば先にシングルでリリースされた"SING MY SONG"ひとつとっても、このアルバムでは再レコーディングされていて、シングルバージョンはHANOI ROCKS直系の、ポップでウェット感のあるロックンロールといったイメージだったものが、このアルバムバージョンではかなり荒々しい、男っぽくてぶっきらぼう、それでいてほんのちょっと優しさを感じるアレンジ‥‥所謂「LAバージョン」になってます。個人的趣味で申し訳ないですが、もう完全にアルバムバージョンの方がカッコイイ。シングルの野暮ったいテイクも捨てがたいんだけど、完全に「当時のバンドの勢い」を真空パックしたかのようなアルバムテイクの方が数段優れてると思うんですね。もしこのアルバムにあのシングルバージョンがそのまま収録されたとしたら、かなり浮いた存在になっていたはずだし、アルバムとしてのトータル性を考えた場合、やはりLAで再録音したのは当然だと思うし、実際シングルバージョンを超えてるんだから問題ないと思いますよ。一粒で二度おいしい程度に思っておけばいいんじゃないでしょうか。

  当然、他の曲もこういったストロングスタイルの楽曲が多く、いきなり「またAEROSMITHのパクリかよ!?」と腰を抜かしそうになる"GYPSY BLOODED"で勢いよくスタートするんですが‥‥これまでと違った印象でスタートするんですよね。ファンキーな曲調ってのも大いに関係してると思うんですが、ギターひとつ取ってもそのプレイがパワーコードによるリフではなくて、カッティングを多用したコードストロークがメインになってたり。明らかにバンドとして一段上に行こうとしてるのが見て取れます。続く2曲目"WHAT CAN I DO? (UNDER CONTROL)"もちょっとこれまでと違った色合いを見せてるし、"STARDUST BLUES"みたいに「アメリカまで来たんで、それっぽいことやってみました」的な懐の深さを見せるかのようなノリの曲まで登場。かと思えば完全にLAメタルしてる"SHOUT IT OUT LOUD"や"TAKE THE CHAIN AWAY FROM MY HEART"みたいな楽曲もあるし。勿論、これまでの彼等らしいスリージーなロックンロール("ONE NIGHT STAND"、"SWEET SURRENDER"、"SWEET SOUND OF R&R")もあるんだけど、どっちかっていうと新境地的な楽曲の方が耳に残るんだよね、それが好きか嫌いかはまた別問題なんだけどさ。バラードタイプの曲にしても、これまでの泣かせるバラードとは違って今回の"CLOSE YOUR EYES"は更に枯れた、正に男のブルーズと呼べるであろうカントリータイプの楽曲だったりするんですよね。丁度当時はLAメタル系のバンド群が皆アコースティックギターを導入したバラードで大ヒットを記録してた時代なんですね。だからってわけじゃないだろうけど、ZIGGYも多少はそういった影響を受けたのかなぁ‥‥なんて穿った見方をしてしまいたくなる程、非常にロスに感化された作風になってるんですよ、このアルバム。前作以上にハードロック色の強い、非常に'89年という時代を反映させた作風になってるなぁと。

  サブタイトルにもある通り、初の海外レコーディングで相当気合い入ってたんだと思うのね。しかもここまでかなりいい感じで地位を上げてるわけだし、ここで一発大きいアタリを当てたいはずだし‥‥しかし、このアルバムはトップ10入りこそするものの、メンバーが期待する程の大ヒットにまでは至らなかったんだわ。けどまぁ、当時もそう思ったけど‥‥過去2作と比べれば明らかに異色作だし、まだまだ練り切れてないポイントも多いのよ。だもん、大ヒットを記録しないで当然といえば当然なんだよね‥‥嫌いじゃないんだけど。どうしても"SING MY SONG"が収録されてるってことで、俺の中では結構高い評価をしてるんだけど‥‥それにしてもさぁ、このアルバムが大ブレイクの切っ掛けにはならず、その数ヶ月後に1年前に出したシングル("GLORIA")がその起爆剤になるとは当の本人達、これっぽっちも思ってなかっただろうね。ま、バンドが頂点へと登り詰める前の、過渡期的作品集とでもいいましょうか。悪いアルバムではないんで、興味を持った方はファースト、セカンド、そして4作目「KOOL KIZ」の後にでも聴いてみてください。そして"SING MY SONG"の素晴らしさに仰け反ってくださいね!



▼ZIGGY『NICE & EASY』
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投稿: 2003 04 25 12:33 午前 [1989年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2003年4月15日 (火)

ZIGGY『HOT LIPS』(1988)

  '87年10月にデビューしたZIGGYが約半年後('88年5月)にリリースしたセカンドアルバムが「HOT LIPS」。こんなに短いサイクルでリリースが続いたものの、この時点で既に彼等は結成後4年近く経っているわけで、デビュー時のラインナップになってからも2年近く経過し、オリジナル楽曲もかなりの数ストックしていたはず。なのでファーストもセカンドも基本的にはアマチュア時代から演奏してきた楽曲がメインになっているのではないでしょうか。

  にしては、このセカンドの楽曲は‥‥サウンド・プロダクションのせいもあるんでしょうけど、かなり硬質な印象を受けます。ファーストがスカスカなロックンロールサウンドだとしたら、このセカンドはもっと煌びやかで派手なハードロックといったイメージでしょうか。いきなり強烈なシャウトで腰を抜かしそうになる"HOT LIPS"でアルバムはスタート。演奏のテンションもかなり高く、とにかく隙がないといった印象。この曲と双璧を成すハイテンション・ハードロックナンバーが6曲目の"PLAYING ON THE ROCKS"。ゲストプレイヤーとして、今は亡きジョニー・サンダース(元NEW YORK DOLLS)がこの曲でギターソロを弾いてるんですが‥‥未だにどれがジョニーのソロなのか‥‥何か噂では、ワンテイク、10分程適当に弾いて終了したという話なんですが‥‥本当でしょうか。アナログでいうところのA面・B面のそれぞれ1曲目となる楽曲なだけに、かなり強烈な印象を与える2曲ですね。

  かと思えば、前作にありそうでないタイプの"WHAT DO YOU WANT?"とか、最近またよく演奏される"BORN TO BE FREE"とか‥‥メロディはかなりポップなんですが、演奏が非常にテンション高め(歌もハイテンションなシャウト多用だし)。ファーストのレコーディング後からの短期間で、如何にバンドとして成長したかが伺えますね。

  かと思うと、またまたAEROSMITHに似た曲あるよね!?的ブルージーなブギーナンバー"HIGHWAY DRIVING NIGHT"みたいな曲もあって、ちょっとホッとしたりして。しかし、このアルバム最大の山場、というか‥‥良い意味でも悪い意味でもキーポイントとなる楽曲は、シングルとしてもリリースされた"GLORIA"でしょう。最初はアルバムと同時期にシングルカットされたものの、ヒットとはお世辞にも呼べない程度のセールスしか記録できませんでした。が、それから1年後。'89年7月からスタートしたテレビドラマの主題歌として再リリース後、記録的なヒットとなってしまったのです。確かオリコンで4位くらいまで行ったのかな? 放送終了間際の「ザ・ベストテン」にまで出演する程の「ZIGGY現象」への布石となってしまったのです(そう、良くも悪くもね)。前作収録の "I'M GETTIN' BLUE" 路線の延長線上なのですが、ロックとしても、そしてポップスとしても十分に成立してしまう程のメロディと歌詞。そしてタイミング良く訪れたバンドブーム。更にトレンディドラマ主題歌への起用‥‥偶然に偶然が重なった結果といえば聞こえがいいですが、結局は楽曲の良さが全てだったわけです。だってさ、この曲のPVとか観たことあります? 俺、高校生だった当時、音を切ったテレビを点けっぱなしにして試験勉強してたんだけど、ふと画面に目をやると‥‥一瞬MOTLEY CRUEの新しいPVかと錯覚した程、ケバケバした衣装&メイクの男達がステージ狭しと動き回ってる映像が飛び込んできて、暫くしてからそれがZIGGYだと気づいた程、ちょっと見には海外のハードロックバンドと殆ど同じルックスなわけ。絶対にビジュアルから入っていったら音まで辿り着いてないはず。そういう意味では一般的には殆ど無名だったZIGGYがドラマ主題歌に起用されヒットしたのは、やはり音楽が全てだったわけですよ。

  勿論、このアルバムにはその他にもポップなシャッフルナンバー"LAST DANCEはお前に"とか、その後の彼等を考えれば非常に異色作といえるだろう"TOKYO CITY NIGHT"、流れるようなメロディが素晴らしいポップロック"POOR BOY"、哀愁のバラード"STARTIN' AGAIN"等々、素晴らしい楽曲が沢山収録されているわけですが、とりわけその中でも"GLORIA"が主題歌に選ばれたとことで、バンドに成功を運び込んだのと同時に、その後「見えない亡霊」との戦いが延々続くことになったんですから、皮肉なもんです。ま、そのお陰でバンドとしてもひと皮もふた皮も剥けていくわけですから、結果オーライなのかもしれませんね。

  基本的な音楽スタイルはファーストアルバムの時点で既に完成していただけに、その後の彼等は如何にその基本スタイルからバンドとしての幅を広げていくか、あるいはそのスタイルを更にビルドアップすることでより深いものにしていくか、といったポイントがこのセカンド以降の課題なわけですが、"GLORIA"1曲で語られてしまうことの多いこのアルバム、逆にそれ以外の曲の方がグラマラスなロック/ハードロックとしては面白い、と言っておきましょう。って、普通のロックファンならバランス良く楽しめる作品ですけどね。

  "GLORIA"大ヒットも今は昔。バンドは知らないけど曲は聴いたことがあるって人も未だに多いってことは、既に普遍的名曲の仲間入りを果たしているってことなんでしょうね。その割りに意外とカバーされる機会の少ないこの曲。もっと本家がバシバシと演奏してもいいんじゃないでしょうか!?(って最近のステージでは結構やってくれてるようだけどね)



▼ZIGGY『HOT LIPS』
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投稿: 2003 04 15 12:31 午前 [1988年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2003年4月14日 (月)

ZIGGY『ZIGGY ~IN WITH THE TIMES~』(1987)

  '87年10月にリリースされた、ZIGGYの記念すべきメジャーデビューアルバム。これ以前に彼等はインディーズから「それゆけ!R&R BAND」という4曲入りの12インチシングルをリリースしているんだけど(後に再録音/再発される)、このアルバムで俺は彼等を知ったわけ。1987年‥‥ブルーハーツやユニコーン、BUCK-TICKといったバンドがメジャーデビューを果たし、ボウイが解散を発表した年。バンドブーム前夜といえるそんな年にZIGGYはデビューしました。

  当時はジャパメタ(日本のヘヴィメタル/ハードロック)ムーブメントの中から登場したバンドだと思ってたのね。実際、「BURRN!」なんかでも取り上げられてたし、丁度海の向こうではこういったグラマラスなハードロックバンドがヒットチャートを賑わしていた時期だったし。MOTLEY CRUEとかPOISONとイメージが重なったのね、"I'M GETTIN' BLUE"のPVを観て。曲もHANOI ROCKSみたいだし。で、そういうハードロック的なものを求めてアルバムを聴いてみると、これが全然違ったんだわ。いや、そういったバンドからの影響も匂わせているんだけど、それ以前のルーツ的存在‥‥AEROSMITHだったりNEW YORK DOLLSだったり‥‥「グラマラスなハードロック」よりも「グラマラスなロックンロール」の色の方が強かったという。ま、そうはいってもこのバンド、基本はやはりHANOI ROCKSなんですけどね(実際、デビュー前に全曲HANOI ROCKSのカバーというライヴもやってたし)。そういった洋楽ロックサウンドに、EARTHSHAKER以降の「ハードロックと歌謡曲のギリギリライン」なメロディを載せ日本語で歌う‥‥特に目新しい要素ってのはないんですが、これが何故かウケちゃったんですよね。

  そのウケた理由はハッキリしていて、もうね楽曲命なわけですよ。曲が良い。メロディが良い。これが全てなわけ。確かにどこかで聴いたことあるようなリフやコード進行も多々見受けられますが、やろうとしてること/やりたいことがハッキリ見えてるし、まぁファーストだしその辺は大目に見ましょうよ。

  AEROSMITHの "Rats In The Celler" をパンキッシュにしたような"EASTSIDE WESTSIDE"から始まり、そのAEROSMITHやNEW YORK DOLLSにも通ずるようなロックンロール"MAKE IT LOUD"、名曲中の名曲"I'M GETTIN' BLUE"、アメリカンロック的な埃っぽいバラード"BIRDS ON STRINGS"という流れは、長年聴き親しんだせいか、かなりしっくりくる流れなんですよね。スカスカなサウンドも妙にピッタリだし。パンキッシュな"LAZY BEAT"、このアルバムの中ではある種異色作な"上海GIRL"、まんまHANOI ROCKSな"HOW"、NEW YORK DOLLSの曲をジョニー・ロットンが歌ったかのような"CRISIS"、ポップなロックンロール"I WANT YOUR LOVE"、軽快なブギーナンバー"BOOGIE WOOGIE TRAIN"、AEROSMITHやMOTLEY CRUEに通ずるピアノバラード"6月はRAINY BLUES"‥‥全11曲、今聴いても全然色褪せてないんですよね。'87年というとアメリカではMOTLEY CRUEが「GIRLS, GIRLS, GIRLS」を、GUNS N'ROSESがデビューして「APPETITE FOR DESTRUCTION」という名盤をリリースした年。そうそう、AEROSMITHも「PERMANENT VACATION」で大復活を果たした年でもありました。そういった15年前にリリースされたロックアルバム同様に、このZIGGYのファーストも普遍性を持った1枚なわけですよ。プロダクションの豪華さ/貧弱さといった違いはあるものの、そこに収められた楽曲の普遍性には何ら問題はないわけで。こうやって今聴いても、懐かしいというよりは「普通にカッコイイアルバム」というイメージなんですよね。

  アルバムによっては、5年なり10年なり経って聴くと古さを感じさせたり、あるいは単純に「懐かしい」と思わせるものも少なくないと思うんですが、上に挙げたような偉大なバンド達のアルバムってどれも、そういった「懐かしさ」で語れるような代物は一枚もないと個人的には思ってます。そういう観点からすれば、このZIGGYのファーストも(そしてセカンド「HOT LIPS」もね)「バンドブーム前夜を思い出させる懐かしいアルバム」というよりは、「ロックの古典として、今も若い世代に新しい衝撃を与え続けるアルバム」だと思いますね。

  けどそうは言いながらも、ジャケット写真のダサダサなメイク&衣装には、あの当時特有の「気恥ずかしさ」を感じずにはいられませんが(苦笑)。今現在の「ボトムがしっかりとした、骨太なZIGGY」も好きですが、やっぱり初期のスリージーな印象の(そして演奏もメロメロな/笑)ZIGGYが一番好きかなぁ。



▼ZIGGY『ZIGGY ~IN WITH THE TIMES~』
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投稿: 2003 04 14 12:28 午前 [1987年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2002年12月11日 (水)

ZIGGY『HEAVEN AND HELL』(2002)

  SNAKE HIP SHAKESからいよいよZIGGYに戻り、満を持しての新作。オリジナルアルバムとしては通算14作目、SNAKE HIP SHAKESのラストアルバムとなった前作「NEVER SAY DIE」から数えても7ヶ月しか経っていないのに、この多作振り。しかもその間に森重氏、ソロアルバムもリリースしてるし。一体どうなってんだ!?

  で、このZIGGY復活作と呼ぶできであろう新作。誰しもが復活した彼等に「従来のZIGGYらしさ」を求めるんだろうけど‥‥ハッキリ言って、SHS時代にも演奏されていたシングル曲である5曲目 "HEAVEN AND HELL" まであのポップで煌びやかなロックナンバーは出てこないんだわ‥‥いや、ここに収められている10曲どれもがZIGGYらしいポップで親しみやすいメロディを持っているんだけど、それらの楽曲を構築する演奏がかなりハイパーテンション‥‥つまり、これまでで最もパンキッシュなのだ。それでいて硬質なリズム隊。何だかZIGGYともSHSとも違う、またまた突然変異的な作品‥‥なんてことも言えるだろうけど、ちゃんと聴けばやっぱり頭からお尻まで、正真正銘のZIGGYサウンド。

  5月に出演したイベントで、森重は「今作ってるZIGGYのアルバム(今作)は、いい意味で『ZIGGYらしくない音』のアルバムになる」と発言していて、実際そこで演奏された新曲3曲の内、完全未発表の新曲2曲("AGAIN" と "明日は誰も知らない")は、SHSの曲を更にアップテンポにして、演奏ももっとパンキッシュにした印象があったんで、個人的にはそれなりの覚悟ができてたんだけど、いざ出来上がったアルバムを聴いてみると、のっけから自分の予想を遙かに超えるテンションでビックリ。

  アルバムはいきなりJOEのツーバスがドコドコ暴れまくる "MY CONVICTION" からフルテン状態でスタート。そのまま更にハイテンションでハイエナジーな "ONEWAY TRAIN ~ROCK'N'ROLL SI STILL ALIVE~" へと流れていく。そしてそのテンションを維持したまま3曲目 "AGAIN"。ホント、頭3曲を聴いてみんなビックリするんじゃないでしょうか? 多分ZIGGYと言われて "GLORIA" や "I'M GETTING' BLUE"、"JEALOUSY" の彼等しか知らない人が聴いたら、絶対に同じバンドだと思わないだろうな。しかもこれを40歳に手が届きそうなオヤジ共がバリバリのメイクと衣装で身を固めてプレイするんだから‥‥海外にはROLLING STONESもAEROSMITHも、それこそ同年代のGUNS N'ROSESもHANOI ROCKSもいるけど、ここ日本にだってこんなに活きのいいオヤジ共がいるんだって事にみんな気づいて欲しいなぁ。

  テンション的にはちょっと一段落したような気もするけど、それでも他の曲に引けを取らない松尾作曲のメロコア調 "SO HAPPY"、既に名曲の仲間入り "HEAVEN AND HELL" で前半終了。ここまで勢いであっという間に聴ける。っつうか、気づいたら終わってるような、そんな勢い。

  6曲目にしてやっとテンポダウン‥‥かと思うと、実はかなりヘヴィだという "CELEBRATION"、昨今のメロコア調にZIGGYが挑戦しましたといった印象を受ける(かといって、それが全然狙った感じしなくて、ZIGGY風になってる辺りがさすが) "SLAVE OF LOVE"、如何にも松尾らしいスライドギターが入るちょっと初期の彼等っぽい松尾作のシャッフルナンバー "サダメノツルギ"、ベースの津谷が正式メンバーとなって初めてZIGGYの為に書いた高速チューン "明日は誰も知らない"、ZIGGYらしい潤いあるメロディーが詰まった "希望という名の花" というバラエティに富んだ後半。前半はとにかく勢いで攻めて、後半に多彩さを見せつける。全10曲でトータルランニング36分、最も長い曲でも4分18秒(!)。この多彩さといい、短い中にいろいろ詰まってる感じといい、ファーストアルバムを思い出したのは俺だけでしょうか?

  確かに「らしくない」といえばそれまでだし、「これまでで一番パンキッシュ」の一言で片づけることもできるんだけど、こうやって改めて聴いてみると‥‥実はかなりいろんな要素の入った、「2002年のZIGGY」を象徴する音のアルバムなんだなぁということを再認識しました。いいバンドが作った「普通にカッコイイ」ロックアルバム。この「普通にカッコイイ」アルバムが今年、どれだけあったことか‥‥変に実験に走ったりせず、且つ常に同じ事の繰り返しにもならない。特にここ数年‥‥現在の4人になってからの彼等は枚数を重ねる毎に更に成長してる印象を受けます。

  決していいことばかりじゃなかった15年。たった1曲の大ヒットが彼等のその後の運命を変えてしまい、メンバー脱退~2人組ユニットとして再始動~よりポップ寄りの方向へ~超絶ヘヴィメタルドラマー加入~オリジナルギタリスト復帰~再起を賭けるも、メインソングライターのひとりであるベースが脱退~バンド名の法的使用制限による変名バンド始動~10年前は武道館をソールドアウトにしていたバンドが、今ではキャパ2~300程度のクラブ回り‥‥正しく「HEAVEN AND HELL」を地でいってるわけです。

  今のZIGGYが「HEAVEN」にいるのか、それともまだ「HELL」にいるのか、それは誰にも判りません。そもそも何をもってそう呼ぶのか‥‥という認識の違いもあるし。けど、間違いなくZIGGYというバンドのテンションは過去最高。これだけは胸張って言える。そんなZIGGYはもうじき、更に変化球的アルバム「HEAVEN AND HELL II」をリリースします。相反する内容ながら2枚で1組、正に対を成す作品になることでしょう。こっちも楽しみだ。



▼ZIGGY『HEAVEN AND HELL』
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投稿: 2002 12 11 12:49 午前 [2002年の作品, ZIGGY] | 固定リンク

2002年5月29日 (水)

BLITZ BEAT HOLIC vol.3@赤坂BLITZ(2002年5月28日)

  ZIGGY復活!‥‥っていや、解散してたわけじゃないんだけど、とりあえずお約束ってことで。この4/1からいよいよ正式に「ZIGGY」名義での活動が再開され、スポーツ紙やオフィシャルサイトでは「ZIGGY開幕」っていう風に野球に例えてこんな表現されてます(じゃあ秋~冬はストーブリーグ繰り広げるのかい、とかいうツッコミはなしの方向で/笑)。いい感じじゃないですか、非常にやる気を感じさせる表現で。

  で、そのZIGGYさん達。既に新作のレコーディング中でして(ってSNAKE時代のラストアルバムが昨年の12月、森重氏のソロアルバムが4月に出たばかり‥‥何なんだ、このハイペース振りは!)、6月にはSNAKE時代にも演奏されていた"HEAVEN AND HELL"を先行シングル、7月には同名のアルバムをリリース予定‥‥ってことで、アルバム出るまでライヴはお預けかな!?とか3月にSNAKEのラストツアー観た時に思ったのだけど‥‥ツアー終了から約2ヶ月でもう戻ってきやがった(笑)。しかも、若手バンドとの対バン形式で。

  実は俺が観たこの日のステージがZIGGY名義での復活ステージ1発目ではなく、その1週間前にTVKの音楽番組「LIVE Y」の為にライヴ収録してまして(クラブチッタでだったかな?)。まぁ演奏時間自体は短いものらしかったのですが、お客からお金を取った形でのライヴは今回が最初ってことで、ZIGGYさN側としてもお客側としてもとても思う事が多かったんじゃないでしょうかね?(感慨深くなってたのは何も俺だけではないと思われ)

  が‥‥そんな感慨深さも、当日開場時間直前にライヴ会場前に到着した時にブチ壊されました‥‥客、少なすぎ!(苦笑)あのね、俺は当日の整理番号、B-32番だったのね。普通ブリッツって、AとBの整理番号分けがある時って、Aって1000人以上は確実にいたりするじゃない? なのにね‥‥Aの300番くらいまで呼びかけた時点で、もうBの人を会場に入れちゃうし(汗)。本当は最後の方に入場だと思ってたから、飯食ってゆっくりしようとか思ってたんだけど、着いてすぐに入場出来たし。しかも荷物も会場内のロッカー、余裕に使えたし‥‥けどそれ以前に客がフロアの1/3程度しか埋まってないので、荷物をロッカーに入れる必要もなかったけど。これっていろいろ原因があると思うんだけど、まず(1)ZIGGYの単独じゃない(知らないビジュアル系対バンが多すぎ)、(2)平日だし、開演時間早過ぎ(18時半開演って‥‥)、(3)告知少な過ぎ(知らない人の方が多いんじゃ?)‥‥等々。俺は結局、PAブース前を陣取ってゆっくり観戦させてもらうことに。客層は明らかに中高生がメイン。ファッションからして、如何にもビジュアル系ファンって子も多いし。そんな中、長髪金髪にぃちゃん達が少なからず見受けられ、ちょっと安心。


◎LAID

  全然知らないバンド。まぁバンド名から何となく、ビジュアル系かなぁ‥‥とは想像出来たけど、その通り、かな? けど、思ってた以上にハードロック色の強い編成(5人組、ツインギターバンド)と楽曲で、好感が持てそうかな‥‥と最初は思ったものの、いかんせん曲が‥‥いや、アレンジはいいと思うのね。俺は'80年代のジャパメタとか通過してきた人なので、その色を感じさせるバンドは今でも好きだし(例えば、先頃解散したSIAM SHADEとかは結構嫌いじゃなかったし)。だけど、歌メロが悪い。いや、悪いってのはちょっといただけない表現かな‥‥印象に残らないって方がいいかな。この日は余裕を持って観てたので、途中何度か目を瞑って耳を澄ませて歌メロ中心に聴いてたのだけど、ボーカルの歌唱力も並以下だし、そこにきて印象に残らないメロディーだったもんだから、かなり厳しかった。今日は大トリがポップな美メロを持ったバンドだけに、やはりどうしてもそこに耳が行ってしまうんだな‥‥

  あとね、最近の‥‥というか、XやLUNA SEA以降のバンドに多いことなんだけど‥‥MCでお客に対して「お前らよぉ」とか「おめ~ら」って言うの、どうなの? 少なくとも単独ライヴなら馴れ合いの中で何となく許せるんだろうけど、こういうイベント形式‥‥しかもあくまで今日の主役はZIGGYなわけじゃない? そういう客が大半を占める中、客に対して「おめーら」とかいうのは、俺は正直萎えた。最近のラウド系やパンク系バンドのMCが思った以上に客に対して丁寧ってのが多かったからかもしれないけど、いくら客が中高生の女の子が多いからといってこれは‥‥これはどのバンドにも言えたことなんだけどね。ちょっと嫌だった。

  あともうひとつ。これもどのバンドにも言えるんだけど、ノリが悪い客を乗らせようとしてMCで煽ったりするのはわかるんだけど、演奏を延々引っ張って客に無理矢理コールアンドレスポンスさせるのはやめた方がいいと思う。特にLAIDの場合はこの日1番目ってことで「ここでノリをよくしておかないと‥‥」って閉め感があったのかもしれないけど、あれはこういうイベントでは絶対にやらない方が得策。そんな事しなくても、曲と演奏とMCがしっかりしてれば、客の心は動くのだから。In the Soup観てみなよ? ジャンル的にはかなり違うかもしれないけど、彼等はその3つをちゃんと持ってるから。俺が過去観た2回のイベント(昨年6月の頭脳警察イベントと同年8月のRIJフェス)で、彼等はそれをやってのけてるんだから。

  ZIGGYとミスマッチだった、という一言でかたづけるのは可哀想だけど‥‥彼等の地元やインディーズ・ビジュアル界では有名なのかもしれないけど、本気で音楽で食っていきたいのなら、ここにいるような層をも巻き込まなきゃやっていけないという現実を、彼等はもう少し把握すべきじゃないかな?なんて思った。ファンが読んだらキレそうな感想だろうけど、特に思い入れもない人からすれば、あの日のライヴはこういう風に映ったんだよ、これが現実なんだよと。


◎J + Jenius

  当然このバンドも知らないわけで。前のバンドよりもヴィジュアル系っぽい印象。何か前にメジャーで活躍してたビジュアルバンドのメンバーが結成したバンドらしいけど、人気もLAIDよりありそうだった。ここは4人組で、何曲かボーカルもギター弾いてた。

  音的には、LUNA SEAの初期を思わせるとても怪しい雰囲気のものがメイン。1曲目からミディアムナンバーから始める辺りで、一瞬「おおっ!?」と気になったものの、途中でやっぱり上に書いたようなことをやらかいしたりで、一気に興醒め。ボーカルは野太い声で、まぁありがちかな、と。けど前のバンドよりは聴けた。ギターがよかったね、ここは。ちょっとPRESENCE ~ GRAND SLAM('80~'90年代に活躍したジャパメタバンドね)に在籍した白田くんをちょっとだけ思い出した(プレイ的には全然タイプが違うんだけど、何となく)。ディレイ、コーラスのかかったクリーントーンと、ディストーションやワウの使い分けがかなり上手かったし。まぁ気になったのはそのくらいかな。やっぱり実績がある人達が結成したバンドだけに、曲はいいものが多いと思ったんだけど‥‥まぁ2度と観ることはないと思う。


◎CHILD

  3バンドの中では最も人気が少なかったような。そして最もビジュアル色が薄いバンド。だってメンバーにスピッツのギターの人みたいな風貌の奴がいたりで(笑)。ボーカルも景山ヒロノブっぽいし('80年代ロックバンドのボーカルっぽかった)。曲もね、ビジュアル系ではなくて、もっと大きな意味での「ポップロック」だった。イントロダクションにテクノっぽいSEを使ってたので、ちょっとだけ期待したんだけど‥‥

  演奏は前座3バンドの中ではピカイチ。ドラムがかなりパワフルだったし、ギター2本の絡みも絶妙。ベースも時にスラップを取り入れたりで、かなり聴かせるバンドだった。ボーカルも最初ずっとロートーンで聴かせ、最後にハイトーンを使ったりして、とても考えてメロ作ってるなぁ、聴かせるなぁとか。MCも笑いの要素があったりで、きっと若い女の子(ビジュアル好きの)に敬遠されるんだろうなぁ‥‥とか思ったら、最後の方にはみんな一緒になって踊ってたわ。こういうのが普通なんじゃないの、前の2バンドさんとかよぉ(と悪態ついてみたりして)。

  ただね、このバンドも最後の曲でやっちゃったんだわ‥‥延々と、コールアンドレスポンスの要求を。あれは正直クドかった。そこまでの流れが非常によかったものの、あれだけ残念。だってあそこで俺の周り(恐らくZIGGYファン)、一気に温度が下がってたもん。それまではいい感じだったのに‥‥あそこをもう少し空気読んでサラリと流せれば、もっと良かったんだけどなぁ‥‥


◎ZIGGY

  それまで1/3入り程度で、フロアの前半分にしかいなかった客が、気付けばそこそこ埋まった状態になっていた。見渡せばスーツ来た人も多いし。やっぱり18時半スタートは早過ぎだよ、社会人にとっては。ZIGGYってことでやっぱり俺と同世代の人も多いだろうしさ。

  けど、思ってた以上に(SNAKEの時よりも)10代の女の子ファンが多かったんだわ(SHSのTシャツ着てるしさ)。それが嬉しかったなぁ‥‥だって10代のちっちゃい女の子が「森重さぁ~ん!」って黄色い歓声送ってるんだもん。そう、ZIGGYってのは常にそういう存在であり続けるべきなんだからさ。

  前回観た時にオープニングSEに使ってたANDREW W.K.がセットチェンジの間ずっと流れてて、その代わり今日のオープニングSEはTHE HIVESでした。AMERICAN HI-FIといいANDREW W.K.といいHIVESといい‥‥凄く判りやすい選曲(笑)。本当にロック野郎なんだな、この4人って思わされた瞬間だった。

  それにしてもJOEのドラムセットが‥‥かなりデカくなってる(笑)前回観た会場が異常に狭かったことも関係するんだけど、それにしてもこのバスドラ×2のデカさはハンパじゃない。そうそう、こうじゃなきゃ! メンバーがひとり、またひとりと現れ客に向かってガッツポーズ。そして最後に森重が‥‥スカジャンに革パン、サングラスという一昔前のZIGGYっぽい衣装。そして1曲目はSHS時代の"MELANCHOLIA"からという理想的なスタート。実は俺、始まる前はZIGGYの初期の曲からいきなりスタートするんじゃないかな?なんて深読みしてたんだけど、そんな読みはバカげたものだった。そう、ZIGGYもSHSも地続き。ZIGGYに戻ったからってSHSを否定するわけでもなく、逆に今までと何も変わってない。そこが信用できるとこなんだけどさ。このオープニングでちょっとウルッときそうになった(笑)。

  そして6月に出るZIGGY復活1発目のシングル"HEAVEN AND HELL"を披露。いや、特にアナウンスされたわけじゃないんだけど、サビの「天国と地獄の~」って歌詞でそうだと確信したんだけどね。いい曲。以前森重がこの曲を「ZIGGYとSHSとの橋渡し的曲」と表現したことがあったけど(実はこの曲、SHS初期のライヴから結構演奏されてた1曲で、これまで「納得いくアレンジができなかった」のでレコーディングされてこなかったそうだ)、今や「SHSから再びZIGGYへと繋ぐ橋渡し」となってるんだね、これが。アレンジは今の彼等らしいキメの多い、モダンな感じで好印象。歌メロはもう森重以外の何ものでもないポップなメロ。売れて欲しいなぁ、これ‥‥

  その後、久し振りの"BORN TO BE FREE"(12年振りにライヴで聴いた!)やSNAKE時代のお約束"POISON CHERRY"を挟み、ニューアルバム収録予定の新曲"AGAIN"を披露。かなりアップテンポの、SNAKE以降の彼等らしい1曲。いい曲だと素直に思った。今の彼等は本当にライヴバンドなんだなぁと思わせる1曲。

  この後、MCで現在アルバムのレコーディングが1/3終わった事や、今度のアルバムはいい意味で「ZIGGYらしくない」作風になるとか、かなり今の状態が充実してることを感じさせる発言を繰り返してた。そして9/8には野音でのライヴが決まったこと、特別な内容にすること、そして今日みたいな他の若手バンドとの対バン形式のイベントをこれからも沢山やっていくこと等を話していた。来月にはCRAZEなんかともやるらしいし。これはこれで面白いと面白いと思うんだけど‥‥本ツアーは何時になるんでしょうか? 単独で、納得いくまで観たいなぁ、今は。

  そして後半戦はベースとして正式加入した津谷くんが初めて提供した楽曲"誰も明日は知らないから"(でタイトルは合ってると思うけど、ちょっとうろ覚え)を披露。メチャクチャハードコアで早い曲。演奏難しそう。特に楽器隊のキメパートが多く、ドラムソロなんかもある見せ所/聴かせ所が多い曲で、森重も唄うのが大変そう(でもないかな?)。津谷くんは音楽的にも引き出しが多そうだし(元々グラムバンドの人だしね)、森重や松尾とは色の違うZIGGYがこれからは観れるかも。アルバムがかなり楽しみになったなぁ。

  その後はSNAKE時代のお馴染みに曲で最後まで大盛り上がり大会。嬉しかったことに、ビジュアルバンドを見に来たであろう制服を着た高校生が、ZIGGY聴いて踊ったり手扇したり(苦笑)してたんだわ。やっぱりさ、こうじゃなきゃ‥‥

  アンコールは1曲のみ。前回も最後の最後にやってた"WHISKY, R&R AND WOMEN"。今日は森重がかなり客にサビを唄わせる(それを要求する)機会が多かったけど、この曲のサビメロを変えたりして唄ってたことから察するに、ちょっと喉の調子が悪かったのかな‥‥なんて思ったりして。それでも、それを補うかのように広いステージを右に左に行ったり来たりして動き回ってたなぁ、みんな(JOE以外ね/笑)。松尾も津谷くんもJOEも、みんな笑顔で歌を口ずさみながら暴れまくってるし。如何にバンドの状態がいいかが嫌という程(笑)判ったわ。

  アンコールが終わった時点で、客電が点いて21時半にライヴは終了。前座は各30分、ZIGGYは45分程度だったのかな‥‥前座バンドがそれぞれ4~5曲だったのに対し、ZIGGYが10曲もやったのは単に曲が速くて短かったからと思われ(笑)。

  とにかく思ったのは、ZIGGYってバンドのポテンシャルが如何に高いかってこと。いくら20代の若いバンドが束になったって、経験と実力と今の勢い、全てがこんなにも違うのかって程に勝ってた。これは別に俺がZIGGY贔屓だからってことじゃなくて、冷静に観ても誰の目にも明らかだったと思う。ツアー中じゃなくてレコーディング中だったってことを差し引いても、レベルが違いすぎ。常にこんなにレベルの高いライヴが見せられるってのは、やっぱりスゲエよなぁ。

  今後、また何本もこういったイベント形式のライヴをやるみたいだけど、とりあえず現時点では単独ライヴは9/8の野音のみ。当然行くでしょ!


[SET LIST]
01. MELANCHOLIA
02. HEAVEN AND HELL [新曲]
03. BORN TO BE FREE
04. POISON CHERRY
05. AGAIN [新曲]
06. 誰も明日は知らない [新曲]
07. Stunt Flyers
08. BLACKOUT(失くした週末に)
09. STRONG WILL
—ENCORE—
10. WHISKY, R&R AND WOMEN



▼ZIGGY『HEAVEN AND HELL』
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投稿: 2002 05 29 12:03 午前 [2002年のライブ, ZIGGY] | 固定リンク

2002年3月11日 (月)

SNAKE HIP SHAKES -NEVER SAY DIE TOUR 2002-@市川CLUB GIO(2002年3月9日)

  10代の頃に憧れたアーティストが今、過去に自分が立ったのと同じステージに立って唄っている現実に直面した時、人はどういう心境なんだろうな‥‥ここ数週間、ずっとこのことばかり考えていた。そう、ZIGGYの変名バンドであるSNAKE HIP SHAKESが、自分が過去に何度かライヴを行ったライヴハウスでライヴをやるというのだ。千葉県にある市川CLUB GIO、そして横浜 CLUB24‥‥どちらもバンド/ソロを通じて何度もステージで唄ったし、また他のアマチュアバンド‥‥それこそアマチュア時代のGLAY等現在第一線で活躍しているバンドが、集客に苦戦していた時代をこの目で目撃した場所でもあるのだ。そんなハコで、ずっと憧れていたZIGGYを観ることになろうとは‥‥正直な話、複雑な心境だった。目と鼻の先程の距離で観れる喜びと、「ZIGGY」という冠がないと、或いは時代の流れでこういう小さなハコでしか演奏できないのかという悲しみとで‥‥

  最初行くつもりはなかったのだが、この4月からSHSは再びZIGGYにバンド名を戻すという話を知り、だったらSHS時代を体験しておこう、それにZIGGYに戻ったらもっと大きなハコに戻ってしまうだろうし‥‥という邪心が働き、最近ZIGGYに興味を持ちだしたトルちゃんをも巻き込んで、約8年振りにGIOに足を運んだ。

  ライヴ1週間前にチケットを取って、愕然とする。整理番号38番って‥‥そんなに客が入ってないのか? それともキャンセル分なのか!?‥‥いや、そう思いたいよ‥‥マジで悲しくなってきた。確か200人は楽に入るハコだったと記憶していたのだが(自分達のライヴでもそれくらい入っていたはずだし)‥‥

  当日、トルちゃんが交通事情で開場時間に30分程遅れることとなり、チケットを持った俺は入場せずに彼を待つこととなる。会場前には軽く50人は列を作って並んでいた。ちょっと一安心(けどバス停の隣だったので、もしかしたらそっちだったりして‥‥なんて考えてまた悲しくなったりも)。無事18時10分頃に会場入り。地下へ降りる階段やそこに貼られたバンドのポスターやメンバー募集のビラ‥‥全てが懐かしい香り。感慨に浸る暇もなく、扉を開けると‥‥人、人、人。正直嬉しかった。整理番号通りなら一番前でも観れたのにとか、そういった気持ちは全くなかった。想像を遙かに超える人が集まっていたのだ。どうやらSHSとしてのライヴはこの市川を含めても残り3回ということもあって、特に当日券で入場した人が多かったようだ。それに今回のツアーは非常に評判が良いという話も耳にしている。缶ビールを一気に飲み干して、会場に流れるAMERICAN HI-FIのリズムに合わせて身体を動かす。スタートするまでトルちゃんと雑談。

  考えてみれば、ZIGGYは11年振りなのだ。4人時代の活動休止前の代々木以来‥‥あれが'90年秋だもの。あんな1万人クラスでやってたバンドなのに‥‥なんて考えないようにしてたのだが、どうしてもその「事実」だけが頭の中を駆け巡る。酔ったせいもあって、更に高速で駆け巡る‥‥

  場内のS.E.が急にデカイ音になり、かかってた曲もそれまでのAMERICAN HI-FIから、話題のANDREW W.K.の小楽曲"It's Time To Party"に変わる。ステージ上にベースの津谷、ドラムのジョー、ギターの松尾が現れる。俺のポジションはステージ向かって右側、松尾側だ。手を伸ばせばステージに届く距離。表情はおろか皺や毛穴まで見れるポジションだ‥‥みんな髪の毛ツンツンで化粧してバッチリきめてる。こんな小さなハコだろうが、やはりロッカーとしての拘り、ステージに立つ者としての気合いを感じ取った。
  1分半のその曲が終わった途端に、バンドの演奏がスタートした。驚いたことに、1曲目は新作からのバラード"RAIN"だった。イントロと共にボーカルの森重が登場‥‥モロにマイケル・モンロー(HANOI ROCKS)、11年前観た時と何ら変わってない、いや、あの頃よりも更に格好良くなってる気が。もう40間近だというのに、デビュー当時から体型もイメージも全く変わってない。一時期単発にしたりとか迷いの時期もあったようだが、そういうのは全て吹っ切れてるんだろうな、この人。サングラスをかけているので、その視点がどこに向けられているのかは判らなかったが、気持ちよさそうに唄う。ドラムとベースは殆どPAを通さない、生音に近い状態で、かなりデカイ音だった。松尾はBURNNYの松尾モデル(青や黒のレスポールタイプ)を、歪み系はマーシャルから、クリーン系はフェンダーのアンプから出しているようだった。とにかく、狭いステージ上を松尾と津谷は行ったり来たりするし、ジョーは的確ながらも派手なプレイで聴かせるだけでなく魅せる方にも力が入ってるし、森重は‥‥本当にこの人の歌は凄い。「凄い」の一言に尽きる。昔のようにスティーヴン・タイラー的シャウトはしなくなったものの、フェイクに頼らない「歌」を思う存分聴かせてくれる。

  バンドの象徴ともいえるナンバー"SNAKE HIP SHAKES"から怒濤の攻めが始まり、シングル曲"RIVER OF TEARS"やアルバム未収録曲の"Fallen Angels"といったアップテンポなポップナンバーで客を温めた後に、新作からの高速ナンバー"Inside, Outside"ではとうとうダイブする客まで現れる。まさかZIGGYのライヴでダイブ客を見ることになろうとは‥‥スゲエいいよ、この感じ!

  ここで一旦MCが。「ボチボチ行こうか」とか「ダラダラ行きます」といった肩の力が抜けた発言。特にSHSとしてのラストツアーだからといって気負ってるといった印象は受けなかった。一歩間違えば「手抜き」と勘違いされてしまいそうな発言だが、ここまでの演奏と歌を体験すれば、それが何を意味するのかはお判りだろう‥‥そんなアットホームな空気感が気持ちよい。
  そしてここでの森重の言葉で、この日のGIOには350人以上もの客が入っているという事実まで知ることになる‥‥俺も興奮したが、森重も興奮してるようだった。しかも客のノリも抜群だし。まだうろ覚えの曲ばかりだったが、唄えるところは一緒になって唄った。周りを見回すと、ZIGGY時代からのファン(恐らく俺と同世代だろう)や、明らかに最近ファンになったと思われる10代の子達まで、本当に幅広い。いい曲を持ったバンド、いいライヴをやるバンドはこういうファンに支えられているんだなぁと実感した瞬間だった。

  "DEADEND KIDS"から何曲か、落ち着いた曲調が続く。新作からのミディアムナンバー"翳りゆく夏に"での、一言一句に魂を込めるかのように丁寧に唄う森重。思わず聴き入ってしまう。この辺りから松尾はレスポールからテレキャスターに持ち変えるのだが‥‥リズム隊の音がデカすぎるので、線の細いテレキャスターのクリーントーンが殆ど聞こえない。歪みもハーフトーンぽくて、やはり音圧が薄い。仕方ないといえば仕方ないのだが(自分もテレキャスをよく使うのでその問題によくブチ当たる。よく判るよ)。予想外だった"BRAND-NEW KICKS"のような後期ZIGGY的ポップナンバーも聴けたのは、嬉しい誤算だった(もっとも演奏はイマイチだったが)。

  再びMCに入り、メンバー紹介。とにかく森重、笑顔が多いし、昔よりも言葉数が多いのが意外だった。それに以前はあまり喋らなかった(イメージが俺の中にある)松尾も、合いの手を入れるかの如く喋る。髪を切りすぎてスガシカオに似てしまったと森重に言われる始末(しかもスガさんの顔を知らない松尾)。森重は何度も何度も「いいですねぇ~」を連発。この日の客のノリを大いに気に入ったらしい。他にも「今年はライヴを100本くらい出来るようなバンドになりたい」とか「テレビに出てる奴らを否定するわけじゃないけど、自分らも昔テレビに出て、人気が出て、けど3ヶ月もしない内に離れていったりというのを通過してる。今の俺らはお金を払ってライヴに足を運んでくれるお前らの事を一番信じてるよ」なんてセリフが。会場からは大きな拍手が。もしかしたら彼等にとって、こういう状況になったことはある意味良かったのかもしれない。改めて自分達の信念を再確認できたという意味で。時代や流行に流されずに、頑固一徹に「ZIGGY印」を守り通してきたわけだし。それがこうやってライヴの動員に表れているわけだから。後はそれをどうセールスに繋げるか‥‥テレビに出ずしてね。

  MCの後から後半戦。新作の頭3曲をアルバム通りの曲順でプレイ。特にZIGGY印の名曲"MELANCHOLIA"では再び大盛り上がり大会に。その後初期の"Stunt Flyers"(スカ的リズムが心地よい)や"ACCEL"といったハードコアに近い高速チューンを挟みながら、新作からの曲を惜しみなく披露。途中、森重が曲順を間違えたりとか、常に笑いが絶えないステージ上。何の曲だったか忘れたが、松尾がテルミン?のようなものをソロの時に使うのだけど、それに触れようとした瞬間、固定されていたそれが床に落ち‥‥拾い上げるものの、ソロは終わりに近づき、後ろを向いてジョーと笑う松尾。なんかいい雰囲気だなぁ~と、こっちまで笑顔になってくる。本編最後は"STRONG WILL"で一旦終了。息つく間もない程の怒濤の攻めだった。

  当然ここでアンコールを求める声が挙がるのだが‥‥途中で袖にいたスタッフがマイクを握って、「ステージダイブはしないでください。SHSはそういう方向を目指しておりません(ここでフロアから拍手が)。SHSはみんなが笑って楽しめるライヴ作りを目指しています」云々の事が伝えられる。彼等のライヴでダイヴは是か非かというのと別の次元で、ここでこういうアナウンスをすべきだったのか、するなら最初にすべきだったのでは?という声を、後にネット上で幾つか見かけた。確かにあそこでああいうアナウンスをしてしまったが為に、1回目のアンコールのテンションは少し低かったように思う。俺はSHSのライヴは初めてだったので、毎回ダイヴがあるものだと思ってたら違うのかな? 毎回そういう事実があるのなら、開演前に注意すべきだろう。けど、もし今回初めてで、それをライヴ中に注意したなら‥‥バンド側のテンションも、客側のテンションも下がってしまったのではないだろうか? 森重が何度も「いい感じ」と言ったように、この日はステージ上もフロアも、非常にいい感じだったに違いない。だからこそ、その空気を壊したくなかったのではないだろうか? ステージに戻った森重の「まぁ、そういうわけです。個人的には(ダイブがあるような)そういうライヴも嫌いじゃないんですが‥‥辛い顔してる子達を見てるのは辛いからね。みんな楽しくやりたいし」という言葉が全てだったのではないだろうか? 俺は森重の言葉を支持したいと思う。

  さて、そんな感じで始まったアンコールは「久し振りにやる曲」という"PRIDE ~It's only a love song~"からスタート。シャッフルのリズムが気持ちいいポップナンバー。そうそう、森重は本編とは衣装を変えていた。ピンクのファーを髪に巻き付け、まさにマイケル・モンローそのもの。これが様になるんだから文句のつけようがない。
  客側のテンションが少し下がったこともあってか、続くバラードナンバー"CLOUDY SKY BLUES"は気持ちよく「歌」を堪能することができた。最後はアルバム未収録"HAPPY GO LUCKY"のシンプルなR&Rで終了。

  再びアンコールを求める声。今回はさっきよりも更に大きい声だった。ステージに戻った森重は「SHSとしてはあと数回のライヴを残すのみだけど、ZIGGYに戻ってもこれまで通り‥‥ってこれまでもずっとZIGGYだったんだけど」というような発言を。そして「ここでちょっとZIGGYの曲を何曲か‥‥」沸き上がるオーディエンス。松尾が聴き覚えのあるアルペジオを‥‥ZIGGYのライヴを体験したことのある人ならすぐにお判りだろう、ファーストアルバムからの"HOW"だ。戸城の曲だろうが、ZIGGYの曲に変わりはない。フロアからはそれまでで一番の大合唱が。イントロの静かなパートを森重と交互に唄いきり、バンド全体が加わるアップテンポなパートへ。ジョーのドラムでは初めて聴くわけだが、ビートに重みがあるという違い以外は特に違和感を感じなかった。
  そのままアルバム通りに"CRISIS"に‥‥! スゲェなぁ、おい! もうフロアは大興奮。もう俺ももみくちゃ‥‥更に森重「次は‥‥デビュー曲」と一言。あの印象的なリフが‥‥嗚呼、とうとう演奏された"I'M GETTIN' BLUE"‥‥!! 恐らくこの日一番の大歓声&大合唱だったはずだ。ここまであまり触れずにきたが、ベースの津谷は本当にいいベーシストだとこの日実感。終始笑顔でベースを弾き、動き回り、コーラスに加わる。ルックス的にも役割的にも、YELLOW MONKEYのヒーセにそっくりなんだよなぁ‥‥マジで。戸城はまた違った良さ(カリスマ的な佇まいとか)があったけど、今のZIGGYには津谷の方が合ってるんだろうな。彼は元々PSYCHO CANDIEというバンドのメンバーなのだが、今年はZIGGYに本気で取り組む為にPSYCHO CANDIEの活動を休止させたそうだ。ジョーとの愛称もバッチリだと思うし、松尾もいいソングライター&パフォーマーに成長したし、本当にいいバンドになったなぁ‥‥と再確認。もうここの3曲で感無量に。

  更にバンドにアンコールを求める我々。その完成は更に大きなものへとなっていった。四度現れたバンドは"FLY HIGH FLY"と、「SHSのテーマ曲」"POISON CHERRY"を演奏して、ライヴは終了するのだった。終演を告げるアナウンスが流れ、帰路に就く者もいる中、俺を含めた多くのファンはその場を離れようとせず、まだまだ行けるだろ!?と言わんばかりの拍手と歓声を挙げる。会場内は既に明るい。けど、まだ何かありそうな予感‥‥

  すると、またまた現れたバンドの4人。松尾は「戻ろうとしたら、お前らの声が聞こえたからさ」と、全ては客に左右されたようだった。森重も「俺ら、客のリアクションで態度が全然違うな? 盛り上げてもらうとその気になるし」と、とても嬉しそう。予想外のアンコール(そしてこれこそが、本当のアンコールというものではないだろうか?)は、ジョーのドラムからスタートし、懐かしのインディー盤から"FEELIN' SATISFIED"が! 俺、大興奮! 森重のハーモニカもこの日初めて登場。あんまり聞こえなかったけど‥‥とにかく、ZIGGY時代の曲が少しでも多く聴けただけでも嬉しいのだった。
  この曲が終わると、何やら相談している森重と松尾。そして次に演奏する曲を決めたようで、本当に最後の曲となったのは"WHISKY, R&R AND WOMEN"‥‥俺が11年前に観た頃の代表曲だった。嬉しい誤算。誰もがそう思ったはずだ。後ろで暴れれた客も、俺を跳ね飛ばしてまで前へ前へと突進する。後半のブレイクで、再びバンドが入るパートがイマイチバラバラだったが、まぁそこも含めて今のSHSを象徴する空気感‥‥決して嫌いじゃない。完全燃焼‥‥本当にこの言葉がピッタリな瞬間だった。

  松尾はギターの弦を切ったようだし、ピックも残りを全部ばらまいていたようなので、これが本当の最後の曲となった。これで満足しなかったと言ったら嘘になるだろう。ホントに最高のロックンロールショーを見せつけられた。「スゲェ‥‥」これ以上の言葉が頭に浮かばなかった。地上に出た時には、時計は既に21時を10分程回っていた。結局2時間半、27曲にも及ぶSNAKE HIP SHAKESとしての集大成を我々に提示した彼等は、現時点で残すところあと1本のライヴを終えると、4月からは再びZIGGYへと戻っていく。勿論、今後もSHS時代の曲は演奏されるだろうし、ZIGGY時代の曲ももっと演奏するだろう。森重はライヴ中何度も「みんなを納得させるアルバムを作って戻ってくる」と言っていた。恐らくその言葉に偽りはないだろう。SHS時代にこんなにも素晴らしい楽曲達を量産してきたのだ。バンド名が変わろうが精神性はずっと変わっていないわけだから、次はもっと凄いことになるはず‥‥そう信じて疑わない。この時期に、こういうキャパの会場で彼等を観ておいて、本当に良かったと今は素直に思える。観終えた今、観る前にあった複雑な気持ちは既にどこにもない。こんなに充実したのは‥‥エアロ以上に充実したんだから‥‥何時以来だろう? ホント、何度でも言うよ。観てよかった!


SNAKE HIP SHAKES @ ICHIKAWA CLUB GIO. 3/9/2002
01. RAIN
02. SNAKE HIP SHAKES
03. RIVER OF TEARS
04. Fallen Angels
05. Inside, Outside
06. DEADEND KIDS
07. お気に召すまま
08. 翳りゆく夏に
09. BRAND-NEW KICKS
 [MC]
10. NEVER SAY DIE
11. R&Rミュージックに首ったけ
12. MELANCHOLIA
13. Stunt Flyers
14. 地図にない道
15. ACCEL
16. BLACKOUT(失くした週末に)
17. STRONG WILL
 [Encore-1]
18. PRIDE ~It's only a love song~
19. CLOUDY SKY BLUES
20. HAPPY GO LUCKY
 [Encore-2]
21. HOW
22. CRISIS
23. I'M GETTING' BLUE
 [Encore-3]
24. FLY HIGH FLY
25. POISON CHERRY
 [Encore-4]
26. FEELIN' SATISFIED
27. WHISKY, R&R AND WOMEN



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投稿: 2002 03 11 12:56 午前 [2002年のライブ, SNAKE HIP SHAKES, ZIGGY] | 固定リンク

2002年3月 7日 (木)

SNAKE HIP SHAKES『NEVER SAY DIE』(2001)

  ZIGGYの変名バンドといえるSNAKE HIP SHAKESのオリジナルアルバムとしては通算3作目(ZIGGYセルフカバー集を含めれば4枚目)、ZIGGY時代のフルアルバムから数えると13作目となる新作。SHSとしてのファーストアルバムが'00年7月で、この新作が'01年12月だから‥‥1年5ヶ月でアルバム4枚という計算になる‥‥今時こんなに多産多作ロケンロールバンド、どこにいるよ? しかも既にベテランの域に達しているというのに、小さいライヴハウスを年間数十本も回ってるし(単に売れてないからとか言うなそこ)。

  で、このアルバムはそういったライヴハウスで改めて叩き上げられた経験と、過去のアリーナクラスでの経験とが融合した、今の若手バンド以上に「若々しい」要素と年相応の「渋さ」が同居する優れモノである。各楽曲がバラエティーに富んでるのは勿論、ボーカル森重のパフォーマンスの凄さ、ギター松尾の味わい深いスライドプレイ、ゴリゴリに歪みまくった津谷のランニングベース、そして最近ここまで叩きまくりドラム(しかもツーバス暴れまくり)をどこで聴ける?って程の超絶プレイを披露するJOE(更にサポートキーボーティストとしてRED WARRIORSやTHE YELLOW MONKEYでのサポートでお馴染みの三国義貴が参加している)。これが40目前のメンバーが半分以上を占めるバンドの音か?って程に熱く躍動感に満ちている。そういう点(楽曲のバラエティー、ノリまくった演奏)から、俺はこのアルバムをZIGGY史上における「GET A GRIP」的ポジションの1枚と呼びたい。当然、「GET A GRIP」はAEROSMITHが'93年に放った名盤のこと。エアロがあのアルバムをデビュー20年後に放ったという意味では、ZIGGYデビュー15周年を間近に控えた今、こういう作品をリリースしてしまう辺りに共通点が見え隠れする。

  このアルバム最大のポイントはズバリ、ギターの松尾が10曲中4曲も提供しているという点だろう。ZIGGY時代は "HOT LIPS"(同名セカンドアルバムに収録)に共作者としてクレジットされたのと、復帰後の「GOLIATH BIRDEATER」収録 "迷走" の2曲のみ。SHSに移行してからはアルバムに各2~3曲ずつ、しかもそれぞれが森重や戸城のものと引けを取らないだけの曲を提供してきた。そして今回は新作のキーポイントとなる曲を提供しているのだ。例えばタイトルトラックの "NEVER SAY DIE" でのエアロばりの熱さと渋さを兼ね備えたロケンロールナンバーだし、シングルとして先行リリースもされた "RAIN" はこれまでになかったような壮大な雰囲気を持ったバラードナンバー。"地図にない道" は大陸的なノリを持った疾走チューン、そしてアルバムラストを飾る "時は誰も" はボサノバテイストのしっとりとしたアコースティックバラード。正直、これだけバランスよくいろんなタイプの曲が書ける人だとは思ってもみなかった。勿論バンドとしてのアレンジ能力の賜物でもあるんだろうけど、その根本にあるメロディーの潤いは森重が書いた他の曲に負けていない。

  そしてその森重作曲の楽曲も相変わらず素晴らしい。イントロでの絶叫に鳥肌すら立つエアロっぽい "R&Rミュージックに首ったけ"、如何にもZIGGYな疾走メロディアスナンバー "MELANCHOLIA"(これは名曲!イントロはhide with Spread Beaverかと思う程にヘヴィ)、中期ZIGGYのポップさが全面に出た "BRAND-NEW KICKS"、「既成概念を取っ払え」との唄い出しにハッとさせられる疾走ロックチューン "STRONG WILL"、エレキとアコギの絡みがカッコいいミディアムチューン "翳りゆく夏に"、初期の名曲 "EASTSIDE WESTSIDE" をメロコア調にしたイメージの "Inside, Outside"。まさに捨て曲なし。

  正直に言う。甘くみていた、彼等のことを。確かにZIGGY時代は大好きだったし、一昨年出たZIGGYセルフカバー集も聴きまくった。しかし、オリジナルアルバムに手を出すには至らなかった。「どうせZIGGY時代を薄めたようなヌルいロックやってんだろ?」くらいに思ってたのかもしれない。が、実際はどうだろう。このアルバムに手を出してしまったがために、気付けば他のアルバムも全て買い揃えてしまった程、改めて彼等の魅力にハマりつつある。いや、既にドップリ浸かっていると言っていいだろう。明後日には12年振りに彼等のライヴを見に行く。ZIGGY時代の名曲達にも期待してるが、やはりこの新作からの曲を生で聴ける事の方が今は楽しみだ。

  セルフカバー集の時も書いたが、改めてもう一度書く。彼等を終わったとか古くさいとかいった理由で敬遠してる人。エアロやMOTLEY CRUEといった海外のハードドライヴィングR&Rバンドを愛聴してる人。そして10代の頃にZIGGYの名曲達に心を奪われた俺と同世代の人。悪い事は言わないから、偏見なしでこのアルバムに接して欲しい。

  奇しくも彼等はこの4月から、再びZIGGY名義で、森重・松尾・津谷・JOEの4人で活動再開する。まぁ再開も何も、SHSはZIGGYそのものであったのだから、変わるのは暖簾だけと言っていいだろう。そして、我々の彼等に向ける視線も、か。とにかくZIGGYに戻る前に、予習の意味も込めてこのアルバムをオススメ盤として大プッシュする。見逃されるには勿体ない出来なんだから。



▼SNAKE HIP SHAKES『NEVER SAY DIE』
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投稿: 2002 03 07 12:46 午前 [2001年の作品, SNAKE HIP SHAKES, ZIGGY] | 固定リンク

2001年4月30日 (月)

SNAKE HIP SHAKES『NO DOUBT : ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES』(2000)

  SNAKE HIP SHAKESという名前に馴染みがないかもしれない。しかし、このアルバムに収録されている曲名を耳にしたら、「あ、これ知ってる!」って人は結構いるかもしれない。"GLORIA" や "I'M GETTIN' BLUE" といった、'80年代後期の日本のロックシーンをリアルタイムで通過している人、覚えていますか、これらの名曲の数々を‥‥

  つまり、SHSというのは、ZIGGYの事だ。いろいろ事情があって現在は名前を変えて活動しているが、基本的な音楽性はZIGGY時代と全く変わらない、ポップでパワフルなロックンロールを聴かせてくれる、優れたバンドだ。

  ZIGGYは'99年に森重(Vo)、戸城(B)のオリジナルメンバーに、ここ5年程正式メンバーとして活躍しているドラムのJOE(元44 MAGNUM、hide with spread beaver他)、そして6年振りに復帰したオリジナルメンバーの松尾の4人で1枚アルバムをリリースするものの、思った以上の成果をあげる事が出来ずに、レコード契約を失う。そこへ「独自の道を追求したい」という音楽性の不一致が原因でベースの戸城が脱退(現在BAD SiX BABiESとして活躍中)。解散か、継続かの瀬戸際で悩んだ残りの3人は、変名バンドとしての活動を選ぶ事となる。それがこのSHSなのだ。

  それからの活躍は目覚ましいものがあり、2000年夏にはシングル&アルバムをリリース、数ヶ月後には早くもこのセルフ・カヴァー集を発表。更に2001年春には早くもシングル&アルバムを発表するのである。それぞれの作品がZIGGY時代以上にハイパーで、ポップな親しみやすい作品となっている。そこで今回は、SHSの紹介と、ZIGGY再検証の意味も込めてこの作品を取り上げる事にした。

  恐らく多くの人が「けっ、今更ZIGGYかよ!?」って軽く見てるのかもしれない。しかし、しかしである。今そこ、今だからそこZIGGYなのである! 彼らはこの5~6年の間に、何度か復活の機会を得ているが、残念ながらモノにする事が出来なかった。まず、'90年代半ばのヴィジュアル系ブーム。決してルックス面の事ではない。その音楽性なのだ。如何にZIGGYが現在のヴィジュアル系バンドの音楽性に影響を与えているか、ご存じだろうか? 例えば、ファナティック・クライシスというバンドがいる。彼らの楽曲を聴くと、ここにも、ほらそこにも、って感じでZIGGYの影響が伺える。代表的なところで言えば、ファナティックの "MABYE BLUE" というヒット曲、これなんて正しく "GLORIA" ではないだろうか? 他にもSIAM SHADE辺りからもその影響が感じられるし、それこそ探せばいくらでも見つかるはずだ。

  そして今。時代はパワーポップ再びの兆しを見せている(って俺だけか!?)WEEZERが復活し、毛色は違うもののTHE WiLDHEARTSも復活した。ここ日本でもそういったバンドがメキメキと頭角を現している。そんな中、「俺達こそがその元祖だろ!?」っていう底力を見せたのが、このSHSなのだ。ZIGGY時代、HANOI ROCKS的スリージーなイメージと同時に、楽曲自体は歌謡曲にも通ずる甘さを兼ね備えた存在。そんな無敵なバンドだったのだ。'90年代中盤、幾分パワーダウンした感があった彼ら。音楽性もハードな面よりもポップな面をより強調し、コアなファンからは「ヤワになった」と貶され、ヴィジュアル系ファンからは「オヤジ」だの「古い」だの言われて無視され続けた彼ら。しかし、そんな不遇の時代もひたすら耐え続けてきたZIGGY。2000年を迎え、気持ちも新たにSHSとして新たな一歩を踏み出したのだ。

  このアルバムには脱退した戸城が作曲した楽曲は収められていない為(最近のライヴでも森重作曲の楽曲しか演奏されていないようだ)、超名曲 "SING MY SONG" は収められていないが、それでも先の超有名曲2曲や"DON'T STOP BELIEVING"、"ONE NIGHT STAND" といった代表曲、ひたすらアグレッシヴで突っ走る "EASTSIDE WESTSIDE" や "WHISKY, R&R AND WOMEN"、そして隠れた名曲と言える "眠らない25時の街で" や "蒼ざめた夜"、そしてZIGGY名義でのラストアルバムに収められシングルカットまでされたものの、全くヒットしなかった隠れた名曲中の名曲 "Without..." といった新旧の名曲が10曲、現在のメンバーで、現在の空気で、現在のテンションでセルフカヴァーされているのだ。そのテンションの高さは全10曲で37分というトータルランニングからも伺えるだろう。全ての楽曲がオリジナルバージョンよりも遙かにテンポアップしていて「おいおい、本当にライヴで演奏出来るのか!?」って思わせる "EASTSIDE WESTSIDE" のような曲もある。これなんて、パワーポップ以上にハードコアパンクって感じだし。

  曲は悪いはずがない。古くは15年以上も前の曲なのだが、全く古さを感じさせない。如何に彼らがよい曲を書く事に拘ってきたかがご理解いただけるはずだ。偏見を持たずに、是非聴いて欲しい1枚だ。これで興味を持った人は、是非オリジナルアルバムの方にも手を伸ばしてもらいたい。更にハイパーアクティヴでメロディアスなパワーポップを体験できるはずだから。

  特にこのアルバム、THE WiLDHEARTSファンにこそ聴いてもらいたい作品なのだ。ここ5~6年の森重は「ハノイやエアロは今でも好きだけど、ここ数年はジンジャーから目が離せない」という風に、THE WiLDHEARTS及びジンジャーに興味を持っているそうだ。なる程、ZIGGY時代の後期作品にはそれを感じされるアルバムがあったな‥‥この手のロックが好きな人には、間違いなく「手放せない」アルバムになるはずだ。買って後悔はさせない、入門編としてはもってこいのアルバムなのだ。



▼SNAKE HIP SHAKES『NO DOUBT : ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES』
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投稿: 2001 04 30 12:44 午前 [2000年の作品, SNAKE HIP SHAKES, ZIGGY] | 固定リンク